おのにち

おのにちはいつかみたにっち

ずっと真珠を探してた

最近たくさんの女子高生と会う機会があって、その眩さに目を細めたくなった。
みんなキラキラ輝いていてとても可愛らしい。

若いということはそれだけで綺麗だし、かわいらしいのだ、としみじみと感じた。
髪も肌も輝いていて、真新しかった。

かつての私によく似た、メガネでぽっちゃりで少し垢抜けない、前髪で世界を遮断しているような女の子もいた。でもそんな姿も純朴に見えてかわいらしい。

 

高校という小さな輪の中にいた時は、自分がどうしようもなく浮いてしまっている、みっともないと思われている…と卑下してばかりいたけれど。

輪の外に出て長い時間が経ってみると、かつての自分によく似た女の子は純朴な女子高生で、かわいらしいとしか思えなかった。

大人っぽい子、幼く見える子。よく目を凝らせば様々な差異が見つかるのだけれど、離れた場所から、異なる立場から眺める彼女達は「女子高生」という大きなグループにしか見えない。

輪の中にいた頃、外から眺める輪。
立つ位置で世界はガラッと違って見えるから、長生きして良かったと思う。

 

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最近話題のMastodon(マストドン)を遊んでみた感想。

タイトル通り、話題のマストドンを少し遊んでみました。
きっかけははてなブロガーで、いつも顔色の悪いelve姐さんのこの記事。

elve.hateblo.jp


これを読んで、アカウント作ってログインすれば姐さんのシマに行けるのかな…鉄分を送りたい! と思って最初に行ったのが最大手mstdn.jp。

わーい、文字が高速で流れていくよ♪ (凄まじい勢いで流れていくTwitterのタイムラインを想像してくれ!)

なんだこれは⁉私はどこにいるの⁉迷子!私が迷子ーーー!!

…都会の中央分離帯に置き去りにされたような、心許ない気分を味わいました。
お友達を見つけてすがりついてはみたものの、@で話してるだけじゃTwitterとの違いがわからない。

そのうちマスヲ氏から田舎者がこんな都会に来るもんじゃありません!と別のインスタンスに強制連行。

 

www.nekotodon.com


こちらははてなブログで書いていらっしゃるdk4130523氏が開設している『ネコトドン』というインスタンス。

詳しくはこちらの記事をどうぞ。

dk4130523.hatenablog.com


初日はアク(灰汁)みたいなおっさん2人に絡まれましたが、まだ少人数なので初心者には話しやすい感じ♪とっても居心地よかったです。
猫画像もいっぱいあってかわいいよ、ねこねこ!


たった二日遊んだだけの素人のざっくりした感想ですが、マストドンが地球だとするとその上に大きな大陸サイズのインスタンスがあり、更にその周りに個人が運営する島のような小さなインスタンスがたくさんある…って感じなんでしょうか?

各陸地間は連合というパイプで繋がっている場合もあるのですが、そこの島の人間になるためにはそれぞれの場所で専用のアカウントを作らなくちゃいけない。
それから各島々へログインしなきゃいけない。

このログイン切り替えが結構面倒な感じなので、便利なアプリ探さなくちゃな…といろいろ模索中です。


@のトークが流れる「ホーム」、島の人全部の発言が流れる「ローカル」や他連合の発言も混ざった「連合」の3画面があり、パソコンならすべての流れが見られるので今のところパソコンのほうが見やすい感じです。

マストドンはTwitterみたいに通知をちょこちょこ確認する…じゃなくて時間がある時や作業中パソコン画面の隅に開いておいて、雑談が盛り上がってきたら参加するくらいのゆったりとした楽しみ方が良い気もするので、パソコンでいいのかな?
パソコンなら島の切り替えも簡単だし。


少人数で、仲の良いみんなでワイワイおしゃべりすると賑やかで面白いのかな?と思いました。
Twitterでも複数で話せますが@(個人名)を入れると文字数が埋まっちゃうからね。
一度大勢で集まったら文章が入れられなくなってなんだこれ!?となったことがありますwそんな時は仲の良いグループで心地よい島を作るといいのかもしれないですね。

他にも趣味や属性で集まったり。
盛り上がる時間帯が自分に合うコミュニティを探すのもいいかも。

居心地の良い場所が見つかったら定住するのもいいし、平日はこの島、休日はここへ、なんて切り替えるのも楽しいかも?

下の一覧でタイムラインをチラ見できるので、試しに覗いてみたら岩とゾンビが戦っているところもありました。
最高にロックです。

日本のマストドンインスタンスの一覧

 

Twitterとマストドンの違い

 

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Twitterはもちろん大活用してますし、よく話すお友達も増えてきました。
でも最近業者?的な人が増えてきて(フォローしたらDMでセミナーの勧誘されるとか)フォロバに疲れてきた…。

純粋に話そうよ!と思ってくれてる人もいると思うんですけど、プロっぽい人が多すぎて紛れちゃうんですよー!そのせいで最近あまりフォロバしてませんすいません。

話そうよ!って人はフォローとか気にせずに話しかけていただけたら。
何回か話してお友達になったら、この人フォローしてなかった!ごめんなさい!と気がつきますから...。失礼なスタンスでごめんね。でもほんとにDM勧誘めんどくさいんだよーー!


Twitterは基本楽しい、でもこういうことで少し疲れ気味…のあなたや私に、まだ業者の少ないマストドンは優しいかもしれません。
フォロー機能は一応ありますけど、同じ島にいる人同士ならフォローフォロバ気にせず気楽に会話できますし。

今のところ私の周囲では『1ヵ月で10万PV達成!セミナーもやってます!』みたいな人は存在しないので快適です(セミナーがみんな悪いわけじゃなく、勧誘がなければ気にしませんが)。

でもすでに大きな島ではそういう人が存在したりして?
人数が増えたり趣味が変わったら島を変えるしかないのかな?
そうしたときにアカウントを削除できないのが少し不安に感じます。


また個人で鯖を借りて運営する管理人さんも、役割がいろいろ大変だろうなぁ、と。
運営側に許可されている権限なんかはよくわからないのですが、ここは何人までしか入れないよ、とか友達の友達しかダメよ、みたいな制限はあるのでしょうか?
荒らしが出たら発言を禁止するとか。

あれば便利な気もしましたが、『自治を認める』と言う意味では無い方が正しいのかもしれませんね。マストドンは(今の所)広告のない自由な場。


さて、そーゆーわけでマストドン2日目、超初心者のざっくりとした所感でした。
こんな解釈で本当に大丈夫か?ちゃんとわかってるのかな?
違うよ!と思った方は是非是非教えてくださいませ。

まだまだディープな楽しみ方が分からないので、こうやって遊んでるよー、とかここが盛り上がってますよ!的情報も大歓迎です。

果たしてマストドンは定着するのでしょうか?
それは各コミュニティの盛り上がりにかかってるような気がします。

それでは皆さん、GWは楽しい丼ライフを♡(外出ようぜ!?)

社会の「息苦しさ」を変えていくのは誰?

最近立て続けに辛い話を見かけた。

一つは消防団の方達が大会帰りにうどん店に立ち寄ったらメールで咎められた、という話。
もう一つは教職課程雑誌に載せられた座談会の話が酷すぎる、という訴え。

 

www.buzzfeed.com

 

 

 

 

消防に関する話は、私の街でも聞いたことがある。
救急隊員が遠くの病院に救急搬送した帰り道、長時間休息なし、食事も取っていないので救急車でコンビニに立ち寄ったら、勤務中にコンビニなどけしからん!と言う正義のお叱りがあり、買い物できなくなってしまったという。
今は病院でこっそり買い物するけれど、時間によっては購買が空いていないから辛い…と言う話だった。

24時間休みなしで頑張ってくれてるんだから、コンビニでコーヒーぐらい飲ませてあげてよ、と思うけれど、それが仕事!勤務時間中!と正論を言われると悲しい。

雑誌の保護者座談会の話は更に酷い。
こんなふうに若い先生に滅私奉公を求める親は、話題作りのための創作だと信じたい。
もしこんな親が実在するんだとしたら、あなたのお子さんがそんな風に我が身を投げ打って指導してくれる先生に憧れて、教師を目指したらどうするの?と聞きたい。

プライベートを投げ打ってでも仕事をなさい、それが教師の使命です、と我が子にも言えるんだろうな?と問いたい。

大学を出たばかりの先生たちは、私より息子の年齢に近い。
皆等しく、誰かの子どもなのだ。
自分の子に、早く帰りなさい、たまには休んで、疲れたときには休憩するんだよ、って願うような優しい気持ちを、なぜ教師には、消防士には持てないのだろう?

教師らしくあるべき、公務員らしきあるべき。
そんなべきべき、まっぴらだと思う。

確かにどんな職種においても理想はあると思う。
なかでも教師は指導者として『理想の大人』像が求められてしまう。

でも教職免許を取っても教師の魂はついてこない。
そういうのは仕事をしながら、他の先生方を見て学んでいくもんじゃないだろうか。
それには周りを見回す余裕が必要で、座談会のお母さんが言うような滅私奉公の日々を詰め込んだら実務に振り回されて消耗しきってしまう。
そこに『心』が育つ余裕はあると思う?

べきべきべき!を追求して、自分が心地良い正しさを他人に押し付けて。
「おもてなし」を受ける側でいられるときには、確かに心地いいもんでしょうね。
でもあなたの求める『正しさ』を演じるのは、いずれあなたの子供の、甥の、孫の役割になるかもしれない。そんなふうに少し先のことを考えたら、他人に優しくできるのかも。


消防士さんだって、人間には交感神経と副交感神経があるんだから、勤務時間中ずっと気を張ってなさい、いついかなる時も完璧でいなさい…はさすがに無理じゃない?
ロボコップやターミネーターみたいな理想を求める気持ちもわかるけれど、中の人は私たちと同じ人間ですからね。いくら鍛えたって機械にはなれない。

いざ!に備える人たちはみんな休めるときにしっかりおいしいご飯を食べて、体力を蓄えておいてほしい。
そうしないと実際に『いざ!』が来たとき交感神経バリバリで活躍できないじゃないですか。

私はちゃんとご飯を食べて、適切な力を出せる人に助けて欲しい。
子供を教える先生にも、休日はしっかり休んで、ストレスのないクリアな頭で教壇に立って欲しい。

人に優しくすることは、甘やかしたり社会の秩序を乱すことじゃない。
最高のサービスを受けたいんだったら、厳しさより優しさが必要なこともあると思うのよね。

 

社会には、北風よりも太陽を。

 

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冷たい言葉も温かい言葉も、循環するものだと私は思います。
私が人に優しい言葉をかけるのは、そういう言葉が好きだからです。
暖かいこと、誰かを褒める言葉を呟くと同じように優しい言葉が返ってきます。
そうすると嬉しくて、また誰かの素敵なところを探したくなる。
誰かのすごい!が素直に認められる人のところには、すごい!頑張ってるね!がちゃんと帰ってくると思うのです。


消防団がポンプ車で食事をとっているところをわざわざ写メして送った人は、ただ正しくないことが許せなかっただけなのでしょうか?

イライラカリカリ、ちくしょう仕事中にサボりやがって…と思う前に、せっかくの日曜日、午前中は消防団の行事、午後は地域行事お疲れ様です、地域のためにありがとう!という気持ちは微塵もわかなかったのかなぁ。

あなたの住む地域だよ?初期消火に来てくれるのは消防団だよ?

好きでやってる…人はいまどき少ないと思う。
みんな休日はちゃんと休みたいけど、なり手がいないから仕方なく引き受けてくれてるんじゃないかと。

PTAとかでも、総会で書類の小さなてにをはのミスを逐一追求する人がいる。
どうしても気になる…とか、そういうの得意だから参加して直したい、ならいい。
一緒にやっていこう、という意識があるなら全然問題ない。

敵対意識で向かってくる人、お客様意識の人はなんでなの。

あなたは外部にいるんじゃねーんだよ、お客様じゃねーんだよ。
あなたの地域、私たちのPTA。
わたしたちはみんな同じ社会という輪の中にいるんだよ。


そう考えたら糾弾の言葉の前に「ありがとう」の一言が出てくるはずなのに。
そしてその言葉は巡り巡って、あなたを生きやすくしてくれるんだよ。

 

『あるべき』世界を変えるのは

 

世界は正しくあるべきで、正しいことを正しいと言って何が悪い?と思う人たちはいつの時代も、一定数存在するのだと思う。

彼らの言葉を止めることは出来ない。
道徳の線引きは時代によって曖昧だから、意見を寄せること、議論を交わすことは大切だと思う。

もう少し自由でいいんじゃない?とは思うものの、さすがに昭和の、消防団がお昼に車でビールを飲むような時代を認めるのはどうなの…と躊躇してしまう思いはあるし。
こうした『行き過ぎた自由』へのストッパーとして、時には厳しい意見も必要なのかも知れない。

だからと言ってコメント欄にあったように、こうした意見に屈してしまう側が悪い、という意見にも同意できない。
正論だとは思うんだけど、悪いと責めるのはちょっと酷すぎる。

誰かに正論で責められて、謝罪すれば今度は謝ったことを責められて。
八方ふさがりじゃない?味方はどこにいるの?

そして誰も悪くないんだとすれば、どうやって社会を変えていけばいいの?

 

私はその答えがみんなのコメントやツイートなんじゃないか?と思った。

先生も休んでよ。消防車でうどん、別にいいのでは。
そんな声がたくさんあった。

市井の私たちの小さな声も、まとまれば『世論』になる。

えー⁉と思うことがあったならコメントしてみる、リツイートしてみる。
そういう小さな意思表示が世論になり、当たり前になれば、コンビニに救急車が停まっていても誰も気にしない明日が来るのかもしれないよね。

 

誰かにちゃんと休んでね、と言うことは、あなたの首を絞めることではない。
あなたの未来を自由にするための行為だと、私は思う。

先生がちゃんと休めて、ポンプ車でうどんを食べても怒られない社会になったら。
お昼休みに社名入りの車で昼寝していても、タクシーの運転手さんが休憩中ハンドルに足を乗っけていても。何一つ、おかしくないよね?

そしてそういう社会はきっと、働けない人にも優しい。

昭和の雑多さと、平成の几帳面さを生き抜いてきた私たちなら、議論の中でちょうど良い『生きやすさ』を見つけられるんじゃないのかな、と思うのです。
そしてそれは誰もが簡単に意見を述べられる、今なんじゃないのかな、と。

  

君と出かけたい!デート漫画「オデットODETTE」の魅力。

こんにちはおのにちです!
暖かくなるとフットワークも軽くなって、いろんなところにお出かけしたくなりますね。そんな時に見つけたのが日当貼(ひあてはる)さんの漫画「オデットODETTE」(COMICポラリス連載中)。

一組のカップルが毎回いろんな場所にお出かけする、デートコミック。
お話の作りとしては最近流行りの1テーマ、一話完結型の漫画なのですが(お取り寄せ王子とか北欧女子オーサみたいな)取り上げるテーマがご飯じゃなくてデートと言うのが新しいと思うのです…!


かわいい!にはかなわない?

 

オデットODETTE(3) (ポラリスCOMICS)


「オデット」の魅力を一言で表すとかーわいいっ!

小さくて明るい彼女と寡黙な猫彼氏。
そんな二人が繰り広げるデートは、たまに手をつなぐ位で照れ臭くなるような、ほのぼのっぷりで…

 

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殺しにきてんじゃねーぞ、おいっ!


はっ⁉取り乱してしまいました…失礼。
このように、デートから遠く離れたおばちゃんには致死力のあるコマもありますが、それでもほっこり♡カップルにがっつり癒されてます。

遠く過ぎ去ったあの頃を思い出すマンガ。
失われたオーパーツを見つけたようでとても楽しいです。
「こんな時代もー♪」と中島みゆきを口ずさみながら読んでいます(昭和臭)。

 

チビには憧れのシチュ、高い所の本を取ってもらう!もう一回ねだりたくなるよねぇw

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春はお出かけの季節


積雪1メートル近い東北住みなので、冬は遠出がめんどくさくなってしまいます。
週末はもっぱら近所のスキー場ばかり。
それも贅沢な過ごし方なのですが、慣れる、飽きる。

雪が溶けるとお出かけしたい欲がムクムク湧いてくるのです…!
最近は那須のアウトレット、千本松牧場の花見、地元鶴ヶ城の花見に行きました。
鶴ヶ城は夜だったので、毛布かぶりながら梅酒のお湯割り飲みましたよ、ぐへへへへ。
はっ⁉︎ほのぼのデートとは程遠い!?

映画を見たり、お弁当持ってハイキングしたり。
「オデット」にはごく普通のデートがてんこ盛り。

デートは遠くになりにけり…の私ですけど、家族でワイワイお出かけするのも楽しいものですよね。シングルだってきっと楽しいはず!空は晴れてこんなに暖かいんだもの。

さてさてそんなわけで、今日はお出かけ欲をムクムクとくすぐる漫画「オデットODETTE」の紹介でした。なおWEB連載中なので、無料で読めます!

金曜の夜にこちらを読んで、GWに備えるのはいかがでしょう?

comic-polaris.jp

 

という訳でもうすぐゴールデンウィーク、皆さん楽しい週末をお過ごし下さい♪
私は…お出かけもいいけどゼルダしたいな(えっ

 コミックだと全話読めるし中古安かったっす…!

オデット ODETTE(1) (ポラリスCOMICS)

オデット ODETTE(1) (ポラリスCOMICS)

 

 

疾走する少女の物語‐「マルドゥック・スクランブル」

先週末、Twitterのタイムラインを眺めていたら「マルドゥック・スクランブル」が積んである、みたいな呟きがあって、うおおおおお!よろしければぜひ読んでくだせぇ!感想聞かせてくだせぇ!とかなり暑苦しく思ってしまった。

直接話しかければいいのだが仕事中だったため、こんなところで、しかも今頃ひっそりとエアリプさせていただきます。めんどくさいって言うな!

 

マルドゥック・スクランブル The 1st Compression─圧縮 〔完全版〕 (ハヤカワ文庫JA)

 

「マルドゥック・スクランブル」はかなり昔に感想を書いたような気がするけれど、今でも印象深い作品。

廃棄物扱いされた少女娼婦バロットの、復讐と再生の物語。(私が読んだのは初期版です。完全版、何が違うの…⁉)

冲方丁さんの本は他に『天地明察』と『十二人の死にたい子どもたち』を読んだことがあるのだけれど、両作品ともプロットがしっかりとしている。

その明確さは初期作品マルドゥックにも貫かれていて、主人公の肉体の死から始まる物語は再生、復讐、狂気とまるで神話のように構築されていく。

 それでいて物語が古臭くならないのは作品を貫く疾走感、それからヒロインバロットや相棒ウフコックの感情に温度が感じられるからだと思う。

何よりも、ウフコックというネズミ型兵器の愛らしさ!
誇り高き白ねずみミス・ビアンカや、タチコマ君を思い起こさせる最高の相棒ウフコック。

万能兵器でありながら、その力を自分で駆使することができないウフコック。
良心を捨てきれず、ジレンマに思い悩むハーフボイルドな金色ネズミ。

彼を愛おしく思うほどそのジレンマや苦しみが伝わってきて泣けてくる。そしてラストのカタルシスときたら…

続きは是非、読んでみてください。

サイバーパンクSFなので設定など読み難い部分もありますが、ウフコックの可愛らしさに目がくらんだら一気読みだと思います。

 

マルドゥック・スクランブル The 1st Compression─圧縮 〔完全版〕 (ハヤカワ文庫JA)

マルドゥック・スクランブル The 1st Compression─圧縮 〔完全版〕 (ハヤカワ文庫JA)

 

 

 

同じように疾走していく少女の感情に引きずられて一挙読みしてしまった作品が『ミストボーン』。

マルドゥック・スクランブルが好きな人なら絶対ハマるのでは?
霧が立ち込め、身分の差が命の価値を決める世界で、力のない少女が生き残るために戦っていくスチームパンク系ファンタジー。

特定の金属を体内に取り込むことで異能の力を使える、と言う設定の面白さとヒロインヴィンの成長から目が離せなくて3部作、全9巻を一気読みでした。

最寄りの書店に続編が無く、アマゾンが届くまでのたった一日が待ちきれなくて、最初から全巻大人買いしておけばよかったと後悔したほど。

走り抜けて駆け抜けて、魂を燃やし尽くした少女の物語。
ラストの余韻は今でも忘れられません…!

 

ミストボーン―霧の落とし子〈1〉灰色の帝国 (ハヤカワ文庫FT)

ミストボーン―霧の落とし子〈1〉灰色の帝国 (ハヤカワ文庫FT)

 

 

疾走感のある物語が好き

 

SFでもファンタジーでも、勢いのある、加速感のある作品が好きです。
特にハード系のSFは疾走感があると読みやすくなりますよね。
名作「虎よ、虎よ!」も大好きだけど、アレも勢いに乗って一気読みしやすい作品。

SFの読み方って、立ち止まっちゃダメなのだ、と私は思ってます。
ジョウントとか加速装置とか?と考えてしまったら読むのが難しくなる、ハードルが上がってしまう。

多少わからなくてもいいから勢いに乗って、主人公の感情に寄り添って最後まで読んでしまう。そうすると分からなかった部分も何となく理解できるような気がするのです。

 

虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)

虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)

 

 

と言うわけで、今日はお勧めの疾走系SF、ファンタジーでした。

でも最近の作品が入っていない…最新のSF成分が足りていない!と言うわけで昨今のオススメ作品があったらぜひ教えてくださいね。
よろしくお願いしますーー!

ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドが面白すぎて下まぶたがケイレンした件

はいこんにちはー、お・の・に・ちです!(刻んでみたかった)

今日はタイトル通り、ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドが下まぶたがケイレンするほど面白くてやめられない、と言う話なのですがキャプチャー画像も攻略情報もありません。小野はいまだにハテノ村研究所ですから。ネタバレを気にせず読んでください。

有意義な情報が欲しい方は…黙って閉じてろ。ゼルダ 攻略で検索だッ!

   

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド [Wii U]

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド [Wii U]

 

 

 

えーとそんなわけで進み具合はのんびりなのですが、ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドに激ハマしております。
ただちょっと事情があって、子供が寝静まった後にしか遊べません。


内緒にしているわけでは無いのです。
ゼルダはいつも家族みんなで遊べるゲーム。今回も皆で遊んでいます。
何も深夜やらなくても、テレビが空いてる時間に遊べば良いのですが… (ちなみにWii U版。スイッチは誕生日に購入予定)
なのに…なのに…

てめえらネタバレうるさいんだよ!

みんながいるリビングで遊ぶと外野がうるさい、ネタバレがひどい。
子供も旦那も私より進んでいるので、あっちに行けだのその謎解きはどうのだの…!
うるさいわ!私を放っておいて!こっち見んな!

今までで1番自由度の高いゼルダなのに、1番不自由です。
どういうことなんだッ!

 

 そんな訳で、皆が寝静まった頃にのんびりゲームを楽しんでいたわけですが。
1人だとついつい夜更かししてしまって深刻な寝不足に。

ある朝起きたら片方の下まぶたがケイレンしていて心も震えました…。
少ししたら直ったけど、寝不足やストレスが原因らしい。
体が寝ろよ!とサインを送ってるんですね…。
これからは11時には寝なきゃなぁ(朝5時起きの為)。

最近いろんな健康法の本を読み漁っていて、その中で年を取ったら睡眠時間を減らしても大丈夫、という話と、朝ごはんは食べなくてもいい、という情報を試していました。

どちらもその分自分の時間が増える! ひゃっほう!だったのですが、朝食抜きは食事量は変わらないのに太るし、睡眠不足は仕事のミスが増えるしまぶたがケイレンするし。
どっちも私の体質には合わなかったようです。
時間を捻出するって難しいね。


他にも家事をやる時間は集中して一気に!なんてのも心がけてたんですが、あんまり根を詰めすぎると交感神経に負荷がかかるのか胸がときめくので(動悸的な意味で)ほどほどにしています…。

毎朝掃除して洗濯物干して朝ごはん作って弁当詰めて子供と自分の身支度バッチリにしてコーヒーを飲みつつ優雅にブログを書いた後仕事に行くのが理想なのですが、全部こなすと仕事に行く気力が無くなるので困っています。パーマンのコピーロボット欲しいっすよね…。

 

まぁとにかく、遊ぶのは子供が寝た9時過ぎから、11時には眠る…と言うお約束を守れば万事OK楽しいゼルダライフ!のはずだったのですが。
実は我が家にはそれでも強固にネタバレをしようとする輩が1人おります。

 

実況中継次男です。
これはウチだけなのか、現代のちびっこはみんなそうなのかわかりませんが、下の息子(小2)がゲームをしながらずっと実況するのです。毎日が1人YouTuber状態です。
マイクラとか、スプラトゥーンで遊んでいる分には問題ありません。
負けた!こいつ強い!絶対チートだよチート!の繰り返しですから(自分より強いやつはみんなチートという己に優しい世界)。

でもなぜか、ゼルダでは「やったー〇〇の試練クリアした」とか「〇〇平原に新しい武器が!」とか詳細に語りやがる。

黙れチーター!と言い切れれば良いのですが、ウキウキ声で「ママー!新しい武器見つけたー!」などと言われると無下にもできない。

なるべく目を細めて、画面を見ないようにしながら菩薩のような顔で「良かったねー☆」と悟りを開いています。
さながら私は今回のリンク。
すべてを…忘れたいっ…!


人の親になると言う事は『世の全てが自分の思い通りになるわけではない』ということを学ぶことなのですね。
まさかゼルダから教わるとは思ってもみませんでしたが。
やっぱりニンテンドーはすげぇ!と褒めちぎって今日は終わり。

 

我が家のリンク、子どもの愛で折れたんですけど…皆さんのリンクは無事ですか?

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都会の結婚、田舎の結婚

最近『貧乏と恋愛』というphaさんの記事が話題になっていた。

貧乏と恋愛 - phaの日記

内容には完全に同意だが、私にはどうしても実感の湧かない部分もある。

コメント欄にあった「お金のある男性としか付き合わない女性」はどこに生息しているのか?という問題である。

また、phaさんの記事を受けてニャートさんが書かれた記事にも色々と考えてしまった。

お金の打算をしないで恋愛できる女性が少ない理由 - ニャート

 

私の周りにも独身の女性たちがいるのだが、彼女たちはそんなに年収年収言わないし、婚活もしていない。
同級生や同僚、身の回りから相手を見つけて結婚し、その後も普通に出社してくる。
つまり私の周囲には、婚活も玉の輿も結婚退職も存在しない。
みんな生活の延長線上で結婚し、子供を産み、短い産休を経て復職してくる。

確かに専業農家の同級生は結婚が遅かったが、それでも今は妻子に恵まれ、看護婦の奥さんの方が収入が多くて頭が上がらない、と幸せな愚痴を言っている。

 ところがネットを見ていると、結婚には婚活が常識で、最初に聞くのは年収、それが現代のリアル!みたいな気分になってくる。
この乖離はどこから生まれてくるのか?

 

田舎は共産主義?

 

そもそも私の住むド田舎では、年収一千万クラスタが存在しないため夢を見ようがない、という現実がある。
年収を聞くまでもなく、20代のお給料なんてみんな似たり寄ったり。
初デートが和民でガックリだと?和民すらねぇこの限界集落を見よ。
それでも田舎の若者たちはお互いに奢り合い、お金がなくても楽しそうにデートしている。

若い頃、友達とよくテレビドラマの話をした。
ヒロインの華やかな暮らしやファッションに憧れながらも「ドラマだからね~」とサクッと流した。

今も職場の友人達と『VERY』を眺めて「これ素敵!」と言いながらお値段を見てがっくりしている。「おらが町ファッションはやっぱりしまむらよね」「雑誌を見てユニクロで買う。これが私たちのリアル!」なんて言い合って笑う。

ドラマも雑誌も、あくまでも作り事。
私はそんな風に受け取っていた。

同じように、TV画面の向うで『年収500万以上じゃないと無理!』なんて臆面もなく言う婚活女子もフェイクにしか感じられない。
本当に、都会にはこんな女性が生息しているのでしょうか?

 

田舎者だからお金の価値が分からないのね、高級ブランドも買えなくて可哀想…と思う人もいるのかも知れない。

しかし私の周囲はみんなユニクロ。洋服選びも気楽で良い。
ジムに行く人も、エステに行く人もいない。
そもそもお金を使う場所がない。
まるで共産主義者のような暮らし。


こんなペレストロイカ前の生活が100%素晴しい、とは言えない。
競争心は失われるし、刺激は無いし職も無い。
若者はどんどん都会に出ていき、人口は減少、衰退の一方だ。
子供のためにも自分のためにも、博物館や美術館がもっと近くにあったらいいな、と思うし、水泳教室まで車で1時間かかる現状も辛い。

それでも、そんなマイナスをさっぴいて。
見栄も背伸びもしなくていい、田舎暮らしが私は楽しい。

私の周りの若い女性たちがそんなに金金言わないのも、みんな実家住まいで、ブランド品を買う必要も無く、自分達の稼ぎだけで充分やっていけるからだと思う。

 

一人暮らしで都会の高い家賃を払い、毎月やっと生活している…という人なら、他人に奢るのも苦しいし、恋愛の前にお金、という気持ちになってしまう気持ちも分かる。

ただその貧困を、結婚でひっくり返そう!と婚活勝負に出る女性がいる…というのはやっぱり実感が湧かない。

 結婚というのは現実の延長線上にあるものだと思っていたから。
夢や理想が乏しい田舎では、みんな地に足を着けて堅実に生きている。

私たちにとって六本木ヒルズは遊びに行く所で、住む所じゃない。
野心には欠けるかも知れないけど、たとえ王侯貴族になれなくても、夫婦二人、健康で働いて暮らしていけたら、それだけでも充分幸せじゃないですか?

 

目に入れないことも大切

 

もちろん田舎には田舎なりの、陰湿な部分も存在している。
産休を取っていた頃は、公園に行くたびよく知らないお年寄り集団からご近所観察日記☆を聞かされるのが苦痛だった。

だれんちは晴れているのに布団干さないだの、どこんちは除雪に出てくるのが遅いだの、そんな噂話のオンパレード。
知らんわ!そんなのどうでもいいだろ、これだから田舎は…と思っていた。

ところが仕事に出るようになって気がついた。
彼らの愚痴、本当にどうでもいい。

あの人たちは平日の空いている公園で堂々と悪口を言うのがメイン業務であり、人の多い休日には出かけてこない。つまり、仕事をしている分には遭遇しないし噂も聞こえてこないのである。我が家も色々言われているのかも知れないが、聞こえなければなんの実害もない。

ヒマな年寄りの憂さ晴らし。
そう割り切ってしまえば一つも気にならなくなった。
合わない、と思うクラスタとは距離を置けばいいだけの話だったのである。

 

都会は色んな人と会えることが利点だけれど、「出会えすぎる」のは逆にマイナスなのかも、と思うことがある。

田舎だと身の周りの人と結婚するのが当たり前だけど、都会に住んでいれば『年収一千万以上の人が集まる婚活パーティ』みたいな凄いものにも参加できる。

大学の同級生がお医者さんと結婚したら、私にもチャンスが…と思ってしまうかも知れない。たとえそれが100人の中の1人でも。

人は、より良いものばかりが目についてしまう生き物なんだろう。
物凄いお金持ち、物凄い美女。
だけど周りを見回せば、その理想はやっぱり理想に過ぎない、TVドラマの中のお話だった…と気がつくかも。

『素晴しく特別な話』とは、少し距離を置くのも大切だと思う。
ただ田舎はそうした夢との適切な距離が物理的にあるけど、都会は身近に大手企業が立ち並んでいる。夢と現実の境は難しい。

 


さてさて、という訳で私は高望み婚活女子は本当にいるのか?と疑っている。
結局私は身の周りのことしか知らない田舎者なので、「年収差別女子は実在するんだ!現に俺は年収が原因でフラれた!」と言われたらグウの音も出ない。
すごいぞラピュタは本当にあったんだ、である。

 でもそういう人が多数派、そんな女の子しかいない社会…はやっぱり信じられない。

あなたの身近な女性が本当にそんな人ばっかり、だったらどうしようもない。田舎においでよ、と言うしかない。
でももしも、ネットで見た!噂を聞いた!という話だったら、まずは好きな人をちゃんと見つける所から始めた方がいいと思う。

あなたの好きな人はA子でもB夫でもない。
知恵袋に聞いても、発言小町に聞いても、あなたの好きな人の本当はわからない。
恋する相手はネットのむこうの幻獣じゃない。

情報に振り回されて「年収が低いから…」「しまむら着てる女子なんて…」と踏み出す前から尻込みしてもしょうがない。

そもそもあなたが好きになる相手が金しか見てない女子だなんて、服しか見てない男子だなんて、そんな風に自分を卑下するのはやめようよ。

 

田舎に住む女性たちは、自分の人生を引っ張っていくのは自分だって、ちゃんと分かってます。だから結婚しても働くし、産後もすぐ仕事に戻るし、我慢できなくなったらサクッと離婚します。

 夢のない話かも知れないけど、結婚で人生はバラ色になったりしないと思う。
それでも支え合う人がいると気持ちは楽になるし、よほどの浪費家と結婚しない限り、家計も多少は楽になるはず。

自分の人生を幸せにするのは夫でも子どもでもない、たった一人の自分自身。
そのことを理解していれば、打算に惑わされずに恋が出来るのではと思います。

ちょっと目をつぶって。
あなたにとって何が本当に大切かを、小町じゃなくて自分に聞いて。
女の人生は厳しいんです。
その手を自分から握りたくなるような人、和民でも楽しく盛り上がれる人の為じゃなきゃ、家事と仕事と育児を全部なんて、こなせないと思わないですか?

 

 こちらは性欲的な意味で色々拗らせていて面白いマンガ。素直になるって、大事なのよね。

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