夜の道路が好きである。 町と町の継ぎ目の、峡谷を抜けるような道路が特にいい。月のない夜、谷に囲まれた2車線の道を走っていると、ガードレールと街灯しか見えなくて、私は今どこにいて、どこに向かうのだろうと心許ない気分になる。 地に足が着いていない…
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