恋愛小説苦手派が読む『傲慢と善良』
職場の人のオススメで、『傲慢と善良』をオーディブルで聴きました。
作者は辻村深月さん。
『鏡の孤城』や『冷たい校舎の時は止まる』は読了中ボロ泣きしました。思春期の感情が突き刺さる、繊細な描写が上手い作家さんです。
でも私が恋愛小説が苦手なせいなのか、どうも『傲慢と善良』は合わなかった…。
いや、物語の登場人物はそれぞれ魅力的だと思うし、内面の描写も本当に見事で共感したり励まされたりするんです。でも…全体の筋がどうも…どうも…!
恋愛小説にこういうツッコミを入れるのも不粋だろ、とは思いながらも、自分のモヤモヤを消化せずにはいられず、このブログを書いています。
めちゃくちゃネタバレですので、未読の方はぜひ、実際の小説を読んでみてから私の感想を読んでください。
物語のあらすじ
前半の主人公は男性の西澤架(ニシザワカケル)。架は30代後半、東京生まれ東京育ち。
良い大学を出て広告代理店に入り、亡き父親が経営していたビールの輸入販売店を引き継いでいます。経済的にも安定しており、車は高級外車、容姿端麗で身なりにも気を使い、女性経験も豊富なモテ男ですが、いざ結婚して身を固めようと思い婚活を始めるとなかなか上手くいきません。過去に付き合っていた100点の彼女とつい相手を比べてしまい、結婚に踏み切れないのです。
そんな中、アプリで知り合い二年も交際する仲となったのが群馬出身のヒロイン、坂庭真美。
大人しく、自己主張が苦手な真美は過去に振った相手からのストーカー行為に悩まされるようになり、その事件をきっかけに二人は婚約。
結婚式場も予約し、真美は架の仕事を手伝うために現在の職場を退職します。
しかし、送別会の翌日から彼女は行方不明に。携帯電話も電源が切られています。
真美の失踪の心当たりがない架は、彼女がストーカーに拐われたのでは思い、警察に相談。しかし事件性がないとあしらわれてしまいます。
それでも彼女を心配する架は、真美の過去の人間関係から、彼女の行き先を調べはじめるのですが…。
胸糞その①:ストーカーがバレバレすぎる
はい、いきなりネタバレすると真美の失踪にストーカーは関係ありません。それどころかそもそもストーカーは存在していません。
まず、ここが私のモヤモヤポイント①です。
だってこの小説、恋愛ミステリーを謳ってるんですもの…。
真美の失踪がストーカーによるものだ、と本気で心配しているのは架と真美の家族ぐらいではないのでしょうか。
終盤で架の女友達が『ストーカーなんて実在するわけないじゃん!』と突っ込むのですが私も冒頭からバレバレすぎじゃね!?と思ってました。
だって、真美曰く『群馬時代に婚活で知り合い、断っただけの男が東京の自分の部屋に侵入し、電気を付けて立っている様子を外から見てしまった』んですよ!?
まず真美が住んでいる場所をどうやって突き止めたの?どうやって侵入したの?
しかも真美の大事なアクセサリーまでストーカーに盗まれたようだ、と真美は語っています。
侵入&窃盗っすよ?
相手の人が可哀想だから警察には言いたくない、じゃねーよ真美!って架の女友達が突っ込んでますがその通りです。なぜ真美はすごく良い子だから、で済ませるんだ架!
警察も架の話を聞いて、事件性はないと判断します。そりゃそうですよね…。
しかし架だけは真美を真剣に心配し、彼女を探すことになります。
ちなみに終盤架にストーカーは嘘でしょ、ってバラす架の女友達(既婚・自称架の親友)、めちゃくちゃ胸糞悪いです…。真美の嘘やインスタを笑う(確かに痛い)けど、友達の彼女のインスタをわざわざ眺めて友達に言っちゃう根性の悪さの方がよっぽどだなあと思います。
そもそも嫌だよね、彼氏の親友を語る女友達(既婚)!ぜったいその発言、架のためを思ってじゃなくて単なる嫉妬だよねぇ!?
私は親友だから、って幅を利かせて自分が男友達の彼女をジャッジできる立場だと思い込んでる女、マジ最悪。そもそも女友達を彼女に紹介すんなよ架…人付き合いが得意なタイプなら上手く行くかも知れないけど、真美はぜったい違うじゃん!わかるじゃん!
まぁあんまり真美の気持ちとか、この頃の架は深く考えてなかったって事なんでしょうね…。
胸糞その②:個人情報どうなってるん?
さて、私のモヤモヤポイントその②、個人情報どうなってるん?問題です。
真美を心配した架は、真美がストーカーに誘拐された前提で、真美が群馬で見合いをした相手や、群馬時代に同じ職場だった友人から話を聞きに行くのですが、『ストーカーに拐われて行方不明』ってかなりの醜聞ですよね?
それ堂々と言って歩くんだ…と、当初からストーカーを疑ってかかってた私は思ってしまいます。
つーか、最初興信所に頼むって言った架を外聞が悪いから、と止めた両親も薄々は察してたんじゃないかと思います。
だってめちゃくちゃ過保護な親で、真美が群馬にいた頃は男性と一緒のグループ旅行は禁止、合コンで12時を回るのも禁止、と本当に結婚して欲しいのか!?と思うくらいガチガチに30過ぎの娘を束縛してたわけですから。
そんな厳格な家庭環境で、お見合い相手にストーカーされる程深い関係を築ける訳がない…と察していたからこその、興信所禁止だったんじゃないのかなぁ、と私は思います。
とっても素直な架くん(しかし30後半、社長なのにずいぶんピュアだなおい)は、真美が見合い相手を紹介してもらった地元議員の奥さんや二人の見合い相手、真美が大学卒業後に働いていた県庁臨時時代の友人などに話を聞いていきますが、結局浮き彫りになるのは過去の真美や、見合い相手や友人たちの心情だけで、今の真美がどこにいるのかは分からないままです。
結局真美の居場所が分からないまま、数ヶ月が経過。刻々と結婚式場の無料キャンセル期間は迫っていきます。なんてこった…。
胸糞その③:キャンセル料は誰が持つ?
さて、私にとっての最大の胸糞ポイントです。
結局、真美が語るストーカー被害は架から結婚の一言を引き出すための嘘でした。
その嘘を楽しい送別会の後にばったり出会ってしまった架の女友達からあっさりと見破られた真美。しかもその胸糞の悪い女友達から『あなたなんて架にとっては70点の彼女なんだからね』と酷い中傷を受けてしまいます。ショックを受け、家に帰り何も知らずにスヤスヤ眠る架の首を絞めてやろうか、刺してやろうかぐらいまで思い詰める真美。
でもただシクシク泣くばかりで何もできません。
心の中では気づいて!察して!架くん!と叫んでいますが架は何も気がつかずスヤスヤ眠り、朝は朝で真美の事を起こさずにサクッと仕事に行ってしまいます。
まぁ、そうだよな…ここはいっそ刺しとけ真美。察してちゃんは良くないぞ。
けれど刺せない、言えない真美ちゃんはシクシク泣きながら実家に帰ります。でも駅に着いた途端親から電話が。内容は真美の結婚式の参列者に関する事。それを聞いて真美は実家に帰れなくなってしまいます。真美がもし今家に帰って、あった事を語ったら結婚が破談になってしまうだろうから。
まだ架に未練がある真美にとって、それは決して良策ではありませんでした。
かといって架のいる東京にも今は戻りたくない。
そんな真美の脳裏をよぎったのは一番最初のお見合い相手が語っていた、住み込みの震災復興ボランティアの話でした。
彼が語っていた団体名を検索し、今すぐ住み込みで手伝いたいと頼みこみ、真美は単身仙台へ。
そこで津波で流された写真を洗浄し、デジタル保存するボランティアに勤しんだり、住宅地図を作るアルバイトをしたり…と海岸沿いの美しい景色の中で体を動かす事で、どんどん健全な心と体を取り戻していきます。
良い話です。
ただ、真美の携帯は家を出てからずっと誰かと連絡を取るのが怖くて電源を切ったままです。
70点と評価されて傷ついた、嘘を見破られて不安になった…のは分かりますが、30過ぎた良い大人が家族や婚約者に、何ヶ月も心配を掛けるのはどうなんでしょう。
しかも真美が架と顔を合わせるのは、結婚式の予定日から2〜3か月を切った頃です。
キャンセル料が発生する頃です。
架に会ってようやく『キャンセルして』じゃねぇよ真美!その金誰が払うんだよ!?
なんか…恋愛小説にこういう事言うのはホント無粋だとは思うんですけど。
そこそこ高級な式場で、親族や友人を呼ぶ予定だったようなので300万くらいは掛かるだろうし、そのキャンセル料が数ヶ月前なら30%くらいかな?
真美、自分で払えよな!?
つーか自分でキャンセル入れとけや!
そう言うのを自分で処理するのが大人だと、自立だと思います私は。
あと真美は半年くらい仙台でボランティアしてた計算になると思うんですけど、その間東京のアパート借りたままです。
これは物語の展開上仕方ないんだけど、家賃無駄じゃねぇ…?
せめて電気と水道は止めておいて欲しい、でも携帯の電源入れてないから何もしてないっすよね真美。もうちょっと金を大事にしろ。群馬時代にたっぷりNISAとかに注ぎ込んでたのかも知れないけど。
とにかく結婚式場のキャンセル料が発生する前に連絡をよこさない女とは復縁できないな、と私だったら思います。
ただ真美は架くんのことめちゃくちゃ好きだし、だいぶ自分の意思もしっかりしたようだし、これから良い奥さんになるのかも知れませんね。良い奥さんになることが自立と呼べるのかはともかく。
先が気になる、とても面白い小説だった事は確かです。
でもツッコミどころが満載でモヤモヤしながら一人で盛り上がってしまいました。
最後に、この作品に対して私が一番強く思った事を一言。
キャンセル料は自分で払え真美
『恋する以前に普通の男がいない』という話と恋愛の凶暴性
最近、こんな記事を読みました。
『恋する以前に普通の男がいないという悩みと原因』。
…なんつーか、タイトルからきっつー。
『普通の男性』として箇条書きされた11の条件は、道徳的にとっても正しい。
でも正しすぎて色々ツラたん!
コミュ力あって、清潔で、常識的で。
こういうレベル高杉の人材が『女子の求める普通』で、でも普通の人がいないのよね、と盛り上がる女子会って地獄味が深すぎません?
なお、私の職場にもこうした『普通』基準を全部満たしたうえで更に長身イケメンというバチェラー・ジャパン的男性がいるのですが、数年前に結婚した奥様は仕事と育児を両立させた上で趣味のヨガまで極め、ついには自宅でヨガ教室をはじめてしまいました。
奥様は、ヨガマスター。
休日パジャマでカップラーメンを貪り食らっていたら親族のアポなし訪問を受けウミガメのような涙を流す私とはクラスタが違うのです、人間としての階級が!
11の普通項目を全部満たす一般男性や、真面目で金銭感覚のしっかりした働く女性が『普通』、バチェラーやヨガマスターが『上級』なのだとしたら、下級の他に人外枠を設置して貰わないと(ナマケモノとかナメクジとか)私なんぞは寄る辺がありません、ガチで。
それから筆者が彼氏に「人参はそんな切り方しないよ?」と言ってしまい別室送りにするエピソードもしんどかったです。
ちょっと前まではなにか一品作れるだけでも料理男子!ともてはやされていたのに、今やキッチンに立つのは当たり前。人参の正しい切り方まで求められるのかよ…と時代の変化にゲンナリしました。
あと筆者、もしかしたら頻繁に「人参はそんな切り方しないよ?」的イヤミな詰め方してません?
いちいちすねるな、打たれ弱すぎ的な事言ってましたが、もしかしたら言い方が悪くて落ち込ませるのでは...などと勝手に妄想してしまいました。
ただし。
かつてはモテない女子だった、今も非モテ魂を捨てきれない私はこうも思います。
私も昔はこんな事言ってたかも…?って。
『普通の男』がいない、ってのは余りにも思い上がりの激しい言葉だとは思いますが、皆さん一度くらいは言ったことありませんか?
理想の相手がいない、好みのタイプがいない、って。
「好きになれる相手がいない」ってのは男女問わず不変の悩みだと思うので、冒頭の記事も『恋する以前に普通の男がいない』ではなく、『恋する以前に好みの男がいない』だったらこんなに燃えなかったんだろうなぁと思います。
比較対象を探してみた
さて、物事の検証には正確な比較対象が必要だと骨しゃぶりさんも書かれていました。そしてデータを基に論じること。
その結果、巨乳VS金と地位。
ならば女性の考えた恋愛対象には男性が想像するそれをぶつけなくてはいけません。
そんな感じでデータを基にざっくりと最近Twitterで話題になった男性の婚活ブログに関する記事を拾ってきました。
こちらになります。
40代のオッサンの婚活ブログ見てたら絶句して涙が出てきた、せめて釣りであってほしい。 pic.twitter.com/j4DGMfYddK
— 小汚いオカマ (@kogita_nai17) October 20, 2019
このツイート、リプライ欄が阿鼻叫喚で埋まっております。
狂人の所業、一切の需要が無い、本物すぎてスゲェ…。
しかしながらこちらの婚活ブログと「普通の男がいない」と書いたnoteは同じ構造だと思います。
だってどちらも自分の条件に合う相手がいない、という話を書いているのですから。
巨乳献血ポスター対ギルガメッシュと同じ図式です。
社会的配慮があるかどうか、性的欲求が前面に出すぎていないかという差異はあれど、突きつけている欲求は同じです。
自分の好みのタイプがいない、オマエラもうちょっと俺に媚びろよという上から目線。
noteの記事は一見社会性が高そうに見えます。
コメント欄もザワザワしているようです。一般的な女性はこのくらいの『普通』を要求されているのか?このくらいのレベルじゃないと一般的な男性とは呼べないのか?
…そんなことは無いと思うっすよ、とナマケモノ枠の私が言ってみます。
これはあくまでも婚活市場のセンターを張れる「真面目で仕事も頑張ってる私たち」が求める『普通』という極めて狭い世界の話です。
それに、普通を目指すための方法論も、じっくり読みこんでいくと筆者のエゴが見え隠れしている気がします。
・金銭感覚が合う の結論が男性の方が多めに出せ、ってどういう事なの?思いやりや協調性を持てと言われてもじゃあ人参の切り方くらい許してよ、って話だし…。
ね?結局40代婚活男性と言っていることは同じなんですよ。
けれども、noteのminami-itさんも40代婚活男性ぽこ助さんも、恋愛市場にいるためにはこのくらいの攻撃性や自己愛が必須なんじゃないかとも思ったり。
私自身その年頃には『私に相応しい相手がいない』なんて思い上がりも甚だしいこと割と本気で思ってましたし。
振り返ればホントにクソバカ餓鬼なんですけど、でも恋愛ってそもそも気の病なので、そのくらい常軌を逸して自信満々で行かないと相手なんて誘いようがないんですよ。
悪名高い「恋愛工学」でも言われてますよね。自信を持って、いちいち相手に気を使わずに数をこなせ。
この『嫌われても次に行ける強さ』こそが恋愛市場にいる人間の持つ逞しさであり、今回は『普通』という言葉で人を傷つける傲慢さに繋がってしまったと思うのです。
婚活、恋愛。
良い相手と最善の繁殖をしたいという本能は時に理性を追いやり他者を傷つけます。
現代の非婚化の主な要因は経済的な余裕のなさだと言われていますが、SNSなどで『口説いている時のバカっぽい様子を拡散されてしまうかも知れない』という危惧も、もしかしたらあるのではないでしょうか?
だって誰だって嫌だもの、『こっちにだって選ぶ権利はある!』と知らない人から叩かれたり、こうやってブログで言及されたりさぁ。
そう思うと、この現代に恋愛市場に参戦できる男女って、全員がバチェラージャパンに申し込めるくらいの勇気を持った選ばれし戦士に見えてきました…。
晩婚、非婚化していく現代の理由が分かりますね。
さて、今回の結論としては『普通』で周りのメンタルをボッコボコにした女性はライオン級の猛者なので大人しく草食べてる私たちは気にすんな、恋愛市場は戦場だから怖えぞ!覗くときは気をつけろ!です。
とりあえず今の私はバチェラージャパンで他人のプロレスを覗き見してるくらいが一番楽しいかな…どうなる、シーズン3(まだ最終回見てないのでネタバレ厳禁)!
透明ミニーガール
職場の近くで無料コンサートがあり、お昼休みに同僚男性と赴いてみた。
目立たないように一番後方の席に座る。
歌っているのは趣味でギターを嗜み、オリジナルのフォークソングを作っている60代の女性。
ロングの髪は赤茶に染まってソバージュが掛けられている。
ふわふわしたワンピースは薄い花柄模様。
細身で小顔で、歌声もかわいらしい(かわいらしすぎて後方まで聴こえないのが難)。
どうやら日々の生活をテーマに歌詞を作っているらしく『7月4日に携帯無くした』などというメモみたいな歌詞が聴こえてくる。
前列では同級生と思しき男性陣が団扇で扇ぎながら歌に聴き入っている様子。
どうにも馴染めない雰囲気を感じ、こそっと数曲で撤退して来た。
冷房の効いた職場に戻ると、30代の同僚男性が辛辣な一言を。
『いやぁ、昔は美人だったんでしょうね!』
あいたたた!
若いからこそ言える無邪気な一言に、私の方が胸が痛くなってしまった。
確かに、『昔』を引きずったままの人だった。
美人の面影は残っており、長い髪もワンピースも、かつてはすごく似合っていたのだと思う。
ただし60を過ぎれば誰の髪だって当たり前に腰が弱り、薄くなったり白髪も交じる。
そうやって髪質や、肌の色艶さえ変わった年代で若かりし頃の髪型が似合うかというとそれは…
でもなぁ?
辛すぎる真実に、同じく加齢を感じ始めたお年頃の私は抗いたくなる。
若作りって誰かに迷惑?
そんなに見苦しいものなの?
かつての美人が今もアイドルごっこを続けていたとしても、彼女のおかげで同級生の男性陣がきゃっきゃうふふと若返れるのだとしたら、それはそれで幸せな事なんじゃないだろうか?
アイドルの握手会なんかを見ていても思うけれど、輪の外にいる人間からしたらどんな熱狂だってちょっと痛痛しく思える気がするのだ。
だからあそこでアウェーだった私達が『痛たた…』と感じるのは当たり前の話で。
会場のファンと彼女自身が盛り上がっていれば、それはとても良いコンサートだったのだ。
でもなぜか、『かつての美人』が気になる私。
たまたま通りすがっただけなのに、どうして?
…実は私は、年相応という言葉を異常に気にしがちな人間である。
理由は分かっている、私が20代だった頃、紅白水玉模様の80年代スタイル、いわゆるミニーマウスワンピで町をウロついていた若作りの母親が脳裏をよぎってしまうせいだ。
あの頃の母を恥ずかしく、痛々しく思っていた気持ちが蘇り、今の自分も同じような痛さを再現してやいないかと胸が苦しくなるのだ。
でもその一方で、母親にも好きな服を着る自由がある、それを認めてあげられない、恥ずかしいなんて思ってしまう娘の私はなんて不寛容なのだろうと自分の心の狭さに胸が痛くなったりもする。
人の心は難しいものだ。
ただ…実は最近気がついた事があって…
好きな服を自由に着こなす、若作り万歳!の母だから、当然同じような若作り仲間にシンパシーを感じているのだと思い込んでいた。
ところが先日テレビに映っていた娘とお揃いのワンピを着た50代の母親を見て一言…
『若作りねぇ、恥ずかしい!』
???かつての貴女がそこに居るんだがーーー!
…なんつーか、人は思った以上に自由というか、我が身を振り返らずに好きなことを言う生き物なのだなぁと実感した。
だから私も、客観性とか見苦しいとかあんまり深く考えすぎず、好きに生きて好きなことをボヤけば良いのだ。
それでもやっぱり色々ごちゃごちゃ、余計なことを考えて過ぎてしまうのも私らしさなんだろうけど。
赤い髪を揺らして歌っていた人の姿が、ナンバーガールの歌う『透明少女』に重なってみえる。
赤い髪の少女、暑い季節の中で狂っていけ、走っていけ。
いつだって青春だ、みたいな言葉を信じきれないくせに憧れている私もいる。
大人にならなきゃいけない私達。
それでも今年の夏は暑すぎて、狂いたくなる気持ちも分かるのだ。
ライヴ・アルバム ?サッポロ OMOIDE IN MY HEAD 状態
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非モテの魂百まで
前回、人気ブログ『結婚物語。』に関する記事を書きまして。
https://ameblo.jp/kekkon-monogatari/entry-12492794430.html
元記事はなかなかドラマチックなストーリーだったのですが、私は「せやかて工藤!」にドハマりしてしまい違う世界線に移行してしまいましたとさ…
まぁ、その話はともかく。
結婚なんて、当事者同士が価値観を擦り合わせていく話なんだからご祝儀も包まない他人がとやかく言う時点で野暮ってもんですよね、分かります。
でも私がどうしてもダメだったのが 結婚物語。ラストに出てきた『彼女の好きな所100個を書いた本をプレゼント』って所で…
ああー!もうダメーー!こんな本を自分がもし貰ったら?なんて想像した時点で涙が滲んでくるーー!受け取った時点で『デュ、デュフフフ…さ、サーセン』とか気持ち悪い引き笑いが出てくること間違いなし!
ど、どうせオラに百も良いとこなんてないんだな、終盤は真っ白に決まってるんだな…なんて悲嘆に暮れて最後のページからめくってしまうこと請け合い!
そして50個埋まってた時点でもう号泣っすわ!こんな!私の!良いところを50も見つけてくれるだなんて!アナタは現代のポリアンナかっ!…ん?右手親指がキレイ、右手人差し指がキレイだと⁉やめろ、手の指で10個稼ぐのをやめろ!何っ、今度は足の指編に突入だとーー!
…と、こんな風に勝手に貰った事も無い本の想像をして身を震わせてた訳ですが…
ねぇ!いくらなんでも自己評価低すぎやしないですか私の恋愛観!
こんな私だって今や既婚・子持ち・主婦・会社員・PTA役員・ブロガーと肩書きだけはてんこ盛りよ!麻婆豆腐だって手作り(ただし豆腐とひき肉除く)出来るし餃子も得意よ!ケーキも焼けるし丸鶏も焼くし焼く気になれば家だって焼けるわよ!焼かないけどね晩餐館!あとはエクセルだってワードだって使えるわよ!使いこなせねぇけど!職場の電話だって出るしなんならクレーマーと敬語でケンカするし(金も出さねぇ客は豚よ)学校の壇上で挨拶だってこなすわよ!だってお母さんジャンケンで負けて副会長なんだもん!
…と、こんな風に生きる上でスキルは一杯身に付いてきたはずなのに、作れる料理を書いていけば(カレー上手いとか、餃子上手いとか)良い所だって50は余裕で埋まる筈なのに、なんでこれが対・異性の評価となるだけで
『デュ、デュフフフ…さ、サーセン』
となっちゃうのさーー!
…ええ、思い返せばモテない青春時代を送ってきましたとも…
思春期は激太りだった私、人生初のモテ期は婚約期間中でした。
結婚前の女は痩せるってホントなんですね、なんなら後数回結婚して痩せたい、モテたい(おい
ところが恋愛や人生に関する経験値をいくら積んでも、自分の価値換算基準?みたいなものは非モテピークだった思春期に固定されてる気がしてツラタンです。
もう結婚して子どもがいる人たちがさ、デオコ買ってキャッキャウフフして『でも俺女の子の匂い知らない…」とか震える気持ち良く分かるよ!
その女の子はさ、雨の日のバス停で手を繋げなかったどころか隣に座る事さえ許されなかった、幻の女の子なんだよ!長い黒髪を耳に掛けた時に甘い香りがするんだけど、でも俺たち非モテはいつだってバス停のフレーム外で雨に濡れてるんだよぉおお!
私だって!あの頃映画館で手を繋いだ幻の彼が実在してさえいれば『初デートでココイチなんてありえなーーい』とか言えたのに!実際は「え、トッピング頼んでいいんですか?しかも割り勘?デュ、デュフフフ、サーセン」だよ婚活なんて一生出来ねぇよ!想像の中のモテ野郎が進撃の巨人すぎて立ち向かう気すらしねぇよ!
えーとそんな訳で もう結婚しているのに・いい大人の筈なのに・妄想非モテ被害報告で盛り上がれる方ー。いらっしゃいましたら、昼間のファミレスでドリンクバーオンリーで『ココが辛いよリア充恋愛』というお題で盛り上がりませんか?
私が泣いた『耳をすませば』鬱シーン総集編でもイイですよ…
テーマソングはティモテ風に、非モテ―、非モテ非モテーでお願いします!
結婚物語のフェイクはどこに?
はてなで大人気の、結婚相談所のブログを読みました。
いつもは楽しく読めるんですが今回はちょっとモヤっとする話だったぁ!
書籍化に向けてお忙しいのか、フェイクを盛り込みすぎたのか?
そもそも設定が豪華すぎです!
ヒロインは北川景子似の美女、35歳。
関西弁で明るい性格、英語と中国語がペラペラ、フリーで年収600万、元CA!どこででも暮らせるし親との同居もOK!
私だって欲しいわこんな嫁ーー!
お相手への希望は自分と同じ年収600万。しかも50歳まで可!
こんな奥さんがいたら早期退職への夢が広がりまくりじゃないですか?
北川景子を陰で支える専業主夫楽しすぎ…アレ、でも北川景子が専業主婦になりたいのかな?もったいない、せっかくのキャリアが泣くぞ北川ぁ!
…えーと、北川景子に感情移入しすぎました。可愛いですよね北川景子。あんなに美人なのに食べるの下手くそだったり変顔を撮られがちだったり、意外と不器用そうな所がとても好きです。
と、まぁそんな北川景子ですから結婚相談所でもブイブイ言わせまくる訳です。
年収600万どころか1000万、2000万プレーヤーも続々参入。
たっくさん選り好みして色んな人と会ったのち、気になる男性を見つけます。
背が高く好みのタイプ!でも年収は400万!名前は工藤!
連れて行ってくれる場所はココイチにマックだし、デートには水筒持参。
親は高齢、一人息子でマンションのローンも抱えてる、ごく普通のサラリーマン。
でも彼とは4時間ぶっ続けでお茶できる!
楽チンで居心地が良く顔も好み、そんな工藤!
いいじゃんか北川、工藤を養おうぜ!
初めてのデートなのに4時間雑談して飽きない男なんて超レアだぜ⁉
しかしそんな北川景子の前に香港からの刺客が現れます。
年収1500万、身長180越えの超イケメン、家族もみんな資産家で不動産もたらふく所有、そしてそんな富豪が北川景子の外見だけでなく人柄にも惚れ込んで、即交際を申しこんでくるのです。
香港の夜景をバックにイメージしてみて下さい!
跪いてプロポーズする大富豪!
しかし乱の頭によぎるのは工藤の面影。
新一のヤツ…今頃なにしてるんだろ…?
ところが彼女たちが滞在するホテルには実は爆弾が仕掛けられており、逃げ遅れた乱を助けるために新一は…
「らぁん!」「しんいちーー!」
…と、まぁそんな訳ですから当然北川は工藤を選びます。
単なる北川景子と見せかけながら実はちょっぴり頭が尖っており、特技は空手だったので仕方ありませんね。
でもって工藤には秘密がありますから結婚前にはちゃんと打ち明けておかなくてはいけません。
「実はオレ…」
タワマン住みで資産家の息子だったんだ!
工藤ーー!アカンて工藤ーー!
ホントに打ち明けなきゃならんのはソコじゃないやろ工藤ーー!
みんな知ってる!みんな既に知ってるからそろそろ言ったげてーー!
しかも香港在住1500万なんてスペック持ち登場後だと700万の年収もふぅん、って感じになるわ!アカンて、金持ちが飽和状態や!
だいたい工藤以上のスペック持ちがみんな正直に北川口説いてんのに何様や工藤ーー!
まぁ乱さんはいつもスカしてて嘘をつくのがドヘタな工藤くんが好きなので仕方ありませんね。
しかし北川景子なら、年収400万の工藤とだって充分幸せになれるし、超高級ホテルや豪華な食事が無くたって好きな所100個を書いた本をプレゼントしてくれればそれだけで…
うん?ごめんね?
好きな所100個を書いた本ってスゲー重くね?
…さて、今回の結婚物語に仕込まれたフェイクはどこだったのでしょうか?
私は、「好きな所100個を書いた本をプレゼント」がフェイクだったらいいなぁと思いました…
メリークリスマス、メガ盛りプリン。
クリスマス・イブだと言うのに、クリスマスだからおのにちは切ない恋の話を書け、私はアダルト系恋バナを書くからよろしくな!という無茶ぶりがさおりたん id:keisolutions から届きました…
そんなにリアル・胸キュンネタがあってたまるかい!
というわけで今日はTwitterで見かけた話を基にむずきゅん?系ショートストーリーを創作してみました。
テーマはコンビニスイーツ。それではお楽しみください。
「冬になるとセブンイレブンはデブ御用達のデカいスイーツを出すよね。今年はクソデカいプリンアラモードを売ってる」って言ったら、「あれはクリスマスの季節に2人でシェアする用のサイズなんですよ」という思いもよらない真実を告げられて心が張り裂けそう。
— Rootport (@rootport) 2018年12月21日
そうか、シェアするのか…そうだよな…
*****************
さて、今日はクリスマスイブであるというのに現役女子高生であるはずの私タンには何の予定もない。
グヌヌおかしい。中肉中背至って平凡、それでもそこそこ可愛い私、と鏡の前では毎朝密かに褒め称えておるはずなのに。
私に通じる私の魅力が世間様には通用しない不条理について、というタイトルで小論文を書きたいくらい、納得がいっていない。
しかし納得がいこうがいくまいが朝日は登る、イブは来る。
そんな訳で今朝もマジメに部活に通う。
美術部副部長である私、朝イチに学校に行って部室開けておかなくちゃいけない。
小さなことだけれど、職員室で鍵を借りて、部屋を開ける瞬間が好きだ。
いつもはみんなで共有している油絵臭い部室が、ほんの一瞬だけ自分のように思えて心地よい。
こもった空気を変えるために、少し窓を開けたりして。
ふと下を見ると、校門前に部長のつむじが見えた。
このくっそ寒いのに、コートを羽織らず、マフラーだけ巻いて。
男子はいつも薄着よねぇ、なんて私は自分の60デニール黒タイツを差し置いて発言する。
友達は寒いから、と80~120ぐらいの厚みのタイツを履いている。
私はちょっと足が透けるのが一番カワイイ、と信じているので積雪が1m を越えても根性で60デニールである。だって透けてる方が細く見える気がするしさ…。
そんな下らない事を考えていたら先ほどの部長が入ってきた。
ブレザーの肩に雪が少し積もって、鼻が赤くなっている。だから寒いってば。
おはよー、と早速暖房前に陣取った部長を、私はじろり、と見やる。
部長のクセに毎朝二番手とは。やる気のなさが透けてみえるわ!
と、内心で思っていたはずなのにどうやら口に出ていたらしい。
「今日も朝からうっとおしい…」とドン引きした顔で言われてしまう。
部長とは、なにかと気が合わない。
部活が始まってからも口喧嘩の応酬である。
奴に頼まれた消しゴムをあえて貸さず、「気が利かない」なんて文句を言われれば「女子に気遣いを求めるのはもはやハラスメント!そういう奴はおっさん村にしか住めねぇ宿命なんですー」と返す。
ああ言えばこう言う仲の私たち。
ほんっと面倒くさい、ウザい、大嫌い。
もうすぐ部活が終わる頃、やる気のない顧問がようやく顔を出す。
「はい、クリスマスイブなのに部室に集まる寂しい皆さんこんにちわー!皆さんのおかげで先生まで今日も出勤です☆モテないオマエラに引きずられる俺、マジつれぇわ」
やる気がない上にいたいけな青少年の心を抉っていくというWパンチ。何しに来た、とっとと帰れ。
「今すぐ去れ、みたいな顔しないで下さーい。真面目な皆さんには優しい先生からのクリスマスプレゼントがありまーす」
配られたのはメガ盛りサイズのプリンだった。いいとこあるじゃん、先生。
「いいですか、これはクリスマスに二人でシェア♡して食べるサイズのプリンでーす。間違ってもぼっちで食べないで下さいね、肥えるゾ☆」
…前言撤回、やっぱり帰れ。
帰り道、私は公園のベンチに薄く積もった雪を払い、座ってプリンの蓋を開けた。
家ではオカンがケーキやらチキンやら、クリスマスのご馳走を張り切ってこさえている頃。家でプリンを開けてゴハン前にオヤツ…?なんて小学生みたいな苦言を呈されるのは辛い。食後に部屋でこっそり食べるのも、カロリー的にかなり辛い。燃費のいい女子高生でも、夜はやっぱり太るんです。
けれどもプリンの賞味期限は今日まで。この卵色の大平野に飛び込むなら、やっぱり今でしょ!
白い雪の中でプリン。寒いけどうま、なんて大口を開けていたら通りがかった部長と目があった。
なんでこういうタイミングで登場するかな、この男は。
「なに一人で食ってんだよ。このプリンはぼっちでは食べないでくださーい、だろ?」
「あーうっさいうっさい。家で食ったらケーキ焼いてるオカンがガッカリするんですー!」
「いいとこあるじゃん、つかやっぱりぼっちか、お前も」
お前も?『も』の響きに少し嬉しくなる。
いや、こんな奴モテる訳ないんだけどさ、それでもさ。
しかしプリンはさすがにデカかった。
少し食べ飽きたな、なんてスプーンが止まった私を見て、ヤツはプリンを取り上げて「もーらい」なんて気軽にかっこんだ。
私の食べかけを、私のスプーンで。
そして大きな口ですべて食べ終えると、ごちそうさまっ!と駆け出して行ってしまった。
ここは罵声を浴びせるのがテンプレ。追いかけて怒ったり、一言皮肉を言ったりしないと。
そう分かっていたはずなのに、私の足は動かなかった。
だってとっさにマフラーで隠した頬が、真っ赤になっているんだもの。
…ホントはちゃんと気づいていたんだ。私の言葉は全部サカサマ。
面倒くさいもウザいも嫌いも。ホントは全部好きって事。
でも上手くなんて言えない、優しくなんて出来ない。
口を突くのは悪態ばかり。遅れてきた反抗期かよ、ウケる。
風はとっても冷たいのに、私の頬は驚くほど熱くて。
この熱が一生冷めなければ良いのに、なんて思ったんだ。
恋からは100マイル
同じ課の女の子が、今年からなんだかキラッキラ輝いている。
まばゆいまぶしい目がくらむ。
元々素材は良いのに、と周りから言われていた子だった。
かわいらしい顔立ちを隠すメガネ、前髪長めの黒髪、事務員のコスプレみたいな私服。
でも仕事はきっちりしていたし、服装も20代にしては地味だけど白シャツ紺ニットグレーのスカートと、職場では何の申し分もない服装だった。
周りの若者が華やかだったから浮いてしまっているだけのこと。
仕事着なんかより趣味にお金を掛けたいという人は多いと思う。昔の私もそうだった。職場のマナーさえ守っていればそれで別にいいよねぇ、と思っていたけれど…けれども。

唐突に訪れた変化はやっぱり素敵なものだった。
コンタクト、華やかになったメイク、細身だから似合うふわっふわのモヘアニット。
髪型服装メイクだけで、人の印象はこんなに変わるものなのか、と改めて驚かされた。
20代半ば、変化が映える時期なのかも知れない。
大人になるとなかなか変わらない、変えられなくなってしまいがちなので、こんな風に真っすぐ素敵へと進んでいける彼女がまばゆくて、目が眩む―!とゴロンゴロン身悶えしたくなった。
さて、まばゆい女子の変化理由は上のフロアの男子と付き合いだしたからだ、と噂になっている。もうイイ大人なので人の恋路をひやかしたりはしないけれど、好きな人が出来て綺麗になる、なんて白すぎてフワフワしていて、「甘ーい!」とやっぱり身悶えしたくなってしまう。
恋に落ちているうら若い女子と言うものは、なんだかフワフワ空を飛んでいるみたいで、私と同じ内臓が詰まっているとは思えない。メレンゲとか、なんだか柔らかくて淡いもので構成されているような気がする。
今の私は紅しょうがにハマっているので、内部が毒々しく赤い気がする。
人体の構成すら違うと思わせる恋、恐るべし。
まばゆい女子を見ているのはとても楽しい。
でも自分が恋に落ちたい、とは思えない。
既婚歴17年、愛はあるけどときめきはない…かも知れない。
でも安定と信頼はある、はず。
恋に落ちたばかりのときめきは確かに楽しいけれど、両想いにたどり着くまでの苦しさとか不安感はもういいかな、と思ってしまう。
恋とは一時的な精神病である、みたいなことを誰かが言ってなかったっけ。
片思いの頃の苦しさは震災とか、大事な人を亡くした時に感じる不安に似てるんだよな。先の見えない、けれども進まなくてはいけない真っ暗闇。
それを思うともう一回最初から構築する体力気力が湧いてこない。
配偶者を亡くして、もう一回婚活に挑む人を見ると敬意を抱く。
子育てが終わったら、そういう気持ちになれるものなのでしょうか?
とりあえず今はめんどくさいから長生きしてくれよな、としか思えない。
根拠なく私の方が生き延びそうなので。
ドキドキ、ふわっふわの恋からは遠い所まで歩いてきてしまった。
でも今の私には片思いに意識を失えないほど大事なもの、守りたい場所があるってことなのでしょう。夢に溢れた浮島はないけど、どっしりとした領地はある。
そう思うと、なかなか幸せなのかも…と自画自賛。
しかーし、恋が人を変えるチカラとは、熱量に換算するとどのくらいなんでしょう?
恋に落ちたら痩せられるかな?
絶賛ダイエット中の私、痩せられるなら片思いの苦しさもちょっとはいいかな、と思ってしまいました…とりかえず家庭に波風を立てないように、2次元の王子様募集中です!





