こんにちはみどりの小野です。
第八回短編小説の集い、参加させて頂きました。
簡単ですが感想も書きました。
作者の思いをきちんと汲み取るのは難しいです。
小説より感想の方がいつも時間かかります…。
(小説たくさん書いてる方だとつい他も読んでしまうので余計時間が! )
それは違うよ!みたいな所もあるかもしれませんが、
あくまでも私が感じたこと、として受け取ってもらえると嬉しいです。
まずはこちら。
菅野樹さんの、「ひとかりしちろ」。
時代小説です、すごいです。
七朗の矜持と、いずれ緑に覆われる塚と。
こちらも勿論面白かったんですが、その前の「風琴堂覚書 外伝」が面白くて。
過去ログを漁ってしまい気が付けば読者になってました。
外伝弐が気になります。
巴莉さんの「山の犬」。
小説を書きたいと思ってブログを始めた方。
すごいですね、素人といいながら「山の犬」は読みやすくて転がる方向が面白い物語。
みどり色の犬、が田舎でのびのび暮らす犬や生活に繋がる。
とても面白かったです。
水城 さゆさんの、「わかばに関する初めての恋について」。
まずタイトルがすごいです。
可愛いなあ、と思わせておいて、まさか「八十六番ください」から始まるとは。
上手いなあ、と思わずニヤニヤしてしまいました。そしてヒロインの名前も。
捻りの効いた、現代のラブストーリー。
タイトル通り、中身も可愛くて素敵です。
葉月一生さんの、「緑色の瞳」。
この方も「のべらっくす」に参加するためにブログ開設されたんですね。
すごいなぁ「のべらっくす」人気。
物語は、騎士と、緑色の瞳のお嬢様の話。
爽やかです、緑の庭と広がる海を見おろす岬と。
これから始まる騎士と少女の物語、という感じでした。
k sampoさんの「緑の眼の少年」。
面白かったです、そして少し怖いです。
いい友達、だったはずのソラ。彼が去ってしまった後の日記が怖い…。
パパが語るワインの話とか、二人で遊ぶゲームや味気のなくなってしまったポテチとか。細部が面白くて、構成も良くて。
想像にお任せします、な所が楽しくて好きなお話。
あと注釈も面白かった。
最後が近藤春奈、な所とか。
添島 譲さんの「カエルくん」。
この小説、かわいい、フフフ、って本当にニヤニヤしながら読んでしまいました。
本人はアマガエルのつもりでいるが実際にはトノサマガエルくらいの感じだ
ここがいいですね。アマガエル可愛いもんね。でも実はトノサマガエルなカエル君も可愛くって好きだ!
あーもう二人の青春が可愛くてニヤニヤしながら変な人と化して楽しめるお話でした!幸せをありがとう。
neo-bunshoudokoro.hatenablog.com
純色イチゴ球さんの、「風変わりな結実」。
この方も初参加との事。レベル高いな、「のべらっくす」。
SF、大好物!
饒舌にしゃべる緑の花とミツバチ型カメラ。
しかし緑の花さん、
鮮やかな深緑色の実を、そしてその実はこの世とは思えぬほど甘い…
なんてPRしちゃって大丈夫なんですかね、食べつくされちゃったりしませんか?
いやしかしそれさえ植物の生存本能で、だまされて食べたら色々と…などと
深読みしながら読んでしまいました。
いわきちひろさんの「緑と白のワルツ」。
うさぎ姫と、カエル王子の緑と白のダンス。可愛いですね。
退屈なパーティが色鮮やかに変わる。よくできる第2王子の鬱屈とか、裏設定が気になります。色鮮やかな作品でした。素敵!
グミ。の人さんの「グミ」。
一人頑張るどこか不器用な佐保子と、ダルビッシュと、衣笠。
ダルビッシュがロッキーのテーマを吹いている、という所がいいですね。
色々語らなくても、あ、と察せられる。
個人的に佐保子みたいな人は好きなので鳥取支店米子営業所で幸せになれるといいなぁ、と思いました。
まさりんさんの「ブーケ」。
小説であり鎌倉紀行にもなっています。
素敵。なんと小説の舞台にぴったりな場所にお住まいなのか、と。
まさりんさんの小説に出てくる女性は色っぽいのにキップがよくて破天荒で大好き。
友達になりたい、いっしょに飲みたい。潰されそうだけど。
クルクルすとん、と眉間に刺さる竹のブーケ。
危険だ…!と思いながら笑ってしまいました。映像的で、素敵でした。
hjsmhさんの、「みどりに好かれた男」
なんだか最近ついてる男と、緑のコーヒーカップと、名前がみどりな彼女。
コーヒーをこぼすくだりがやたらリアルです。こういう時にパッとハンカチを差し出せる女の子っていいですね。
自分の。今回書きました…としか言えません。雑でした。反省。
勢いだけはある、と思ってます。
ぷるるさんの、「All Green」。
タマとじいさまと、素敵な庭。庭がSFちっくなのが面白いですね。タマは気にせずマイペースだし。じいさまがいなくなっても、猫たちの楽園は続くんですね。
優しい小説だと思いました。
秋桜みりやさんの、「緑という名の世界」。
ファンタジーですね!いいなぁ。
リョクとミドリと、戦争をしている世界の話。
輪とか、設定がしっかりしていて二人が戦う理由が納得できる世界観がすごいですね。それから旅立つ二人の自由な空気感も。
長編が読みたくなる設定のお話でした。
言わずと知れた、主催者虚無透さまの「チトセッタは15になった」。
最初になぜだか新井素子さんの「グリーンレクイエム」を思い出しました。
ここにいるよ、そばにいるよと語りかけてくる緑の風。
私の小説(のようなもの)も、だいぶ引っ張られて、柄に似合わずセンチメンタルになってしまいました。(と人のせいにしてみる)
今回も楽しかったです、短編小説の集い。
2回目になると、書く楽しさだけじゃなくて自分の作品の稚拙さが気になったりしてきますが。
小説書くのも感想書くのもなかなかの負荷!
でも、このやりきった感は、一人でブログを書いているだけでは味わえない気がしています。