おのにち

おのにちはいつかみたにっち

やっぱりハヤカワが好き!海外FTおすすめ本。

スポンサーリンク

こんにちはみどりの小野です。

私やっぱり好きなんです…ハヤカワが。ハヤカワ文庫が。

 

キャラアニ ドラマCDシリーズ 今日の早川さん

 

(画像は早川さん。ドラマCDまであるのか…!欲しい!)

ハヤカワと言ったら青背と呼ばれるSFですが、今日はあえてハヤカワFTを紹介します。(SFファンが怖いから日和った…訳ではある!)

今週の3連休にサクッ、と読めそうな2,3冊で完結しているもの、軽めのライトファンタジー中心の品揃えです。

良かったら読んで見て下さいね!

 

死せる魔女がゆく/キム・ハリソン

 

 

死せる魔女がゆく 上 [魔女探偵レイチェル] (ハヤカワ文庫FT)

死せる魔女がゆく 上 [魔女探偵レイチェル] (ハヤカワ文庫FT)

 

 

あたしの名前はレイチェル・モーガン。優秀な魔法使いで“異界保安局”の敏腕捜査官だ。本来なら邪悪な魔法を操る黒魔法使いの逮捕や、人狼や吸血鬼がらみの難事件があたしの仕事。なのに、このところ上司のデノンはネチネチと嫌味ばっかりで、ロクでもない仕事しかまわしてこない。あたまにきたあたしは、同じ捜査官仲間で美人の“生ける吸血鬼”アイヴィといっしょに局をやめ、私立探偵をはじめることにしたのだが…。

 

サブタイトルがちょっと古い。魔女探偵レイチェル!

物語は異界人と人間が共存して暮らす現代が舞台。主人公レイチェルは異界人の動きを監視する、連邦異界捜査局の捜査官で魔法使い。

ふとした事件がきっかけで仕事を辞め探偵業を始める羽目になる。
相棒は吸血鬼アイヴィ。

実力はあるものの、少し抜けてる魔法使いが美女で百合!な相棒の力を借りながら逞しく成長していく明るく楽しいファンタジー。

探偵としてある会社の裏の顔を探る、というミステリー要素もあり、潜伏中捕まったヒロインがミンクに変身して闘犬まがいの賭け試合に出場させられる展開も面白い。

原作では続きがあるようなんですが今のところ翻訳されているのは「死せる魔女がゆく」上下巻のみ。
でもこれだけでストーリーは完結しているので十分楽しめますよ。
明るくちょっと百合の探偵もの(しかもファンタジー!)を楽しみたい方は是非是非。

 

あたしと魔女の扉/ジャスティーン・ラーバレスティア

 

 

あたしと魔女の扉 (ハヤカワ文庫 FT ラ 3-1)

あたしと魔女の扉 (ハヤカワ文庫 FT ラ 3-1)

 

 

あたしは突然、おばあちゃんの家に住むことになった。ずっと母さんと二人、おばあちゃんから逃げるために、オーストラリアの僻地を転々と暮らしてきたというのに。自分を魔女だと信じる邪悪なおばあちゃん。その家で、ある日偶然開けた扉は、季節も時間も反対の見知らぬ街につづいていた―シドニーとNYを舞台に、思春期の友情、異文化との出会い、そして親子の愛について豊かに描きだすモダン・ファンタジイ。

 

表紙が素敵なこちらの作品はオーストラリア発のYAファンタジー。
現代を舞台に、魔力を持つ一族の物語です。

魔力を持つことは一見素晴らしい事に見えるけれど実は恐ろしい呪いでもあって…という物語。

ヒロインリーズンの家族が囚われる魔法への欲求は、お金や承認欲求に舞い踊る私達のようだったり。
清々しい少女の成長の物語です。
3部作ですが続きが気になって一気読みしました。

思春期の少年少女、家族の物語なので成長物が読みたいって時に是非!

 

エラントリス 鎖された都の物語/ブランドンサンダースン

 

  

エラントリス 鎖された都の物語〈上〉 (ハヤカワ文庫FT)

エラントリス 鎖された都の物語〈上〉 (ハヤカワ文庫FT)

 

 

かつて栄華を誇った都、エラントリス。そこは魔法の力で隅々まで光輝に満ち、突然の“変容”により選ばれた住人は神のごとく崇められた。だが十年前、魔法は突如崩壊する。以後都は汚泥に覆われ、“変容”に見舞われた人々は生ける死人となり果てた―そして今、“変容”が若き王子ラオデンの身に降りかかる。表向き死んだものとして廃都に送られたラオデンが、絶望の都で目にしたものは?気鋭の新人が放つ衝撃のデビュー作。

 

傑作ファンタジー、ミストボーンシリーズの作者ブランドンサンダースンのデビュー作。

光り輝いていた奇跡の都市がある日廃墟に変わり住人たちはゾンビもどきに。
都の王子さまもゾンビの仲間入りでかつては映画を極めた都とともに廃棄処分されてしまう。主人公はゾンビ都市の中で秩序を求めて知恵を絞る。

そんな閉ざされた都市を外側から政治的に救おうとするのが王子の婚約者だった隣国のお姫様。なかなか逞しいヒロインも魅力的です。

ゾンビ都市の謎を解きほぐしていく物語。ミステリー要素が盛りだくさんで一気に読みました。上下巻2冊で綺麗に完結してます。

知性の残ったゾンビ物ジャンルが好きな方は読むべし!(コアだな…)

 

空の都の神々は/N・K・ジェミシン

 

 

空の都の神々は (ハヤカワ文庫FT)

空の都の神々は (ハヤカワ文庫FT)

 

 

【ローカス賞受賞、ヒューゴー賞、ネビュラ賞、世界幻想文学大賞候補】
遠い昔、光の神イテンパスと闇の神ナハド、黄昏の女神エネファが戦った。激戦のすえ勝者となったイテンパスは、僕(しもべ)たるアラメリ家の人々を通じ、空中都市スカイから世界を統べはじめた――そして現在、辺境の小国の首長イェイナは世継ぎ候補としてスカイへ招かれた。母の暗殺の復讐のため命がけの後継者争いに身を投じた彼女は、奴隷として使役される神々に出会う……。名だたる賞に輝く、遠大な時空を背景に疾走する人と神々の物語

初めて読んだときゲーム「ヴァルキリープロファイル」が頭に浮かびました。

人間と神々、それからその間にいる者達の物語。不老不死で強大な力を持つ神々が実は愛情に飢えていてヤキモチ焼きで面白い。

そんな人間的な神様、下手に感情を逆なですると国一つ滅ぼしかねないから手に負えないんだけど。個性的な神々に負けないくらい魅力的で強い女性たちがいいです。

壮大で美しい世界観だけど、実はシンプルな愛情の物語だと思います。

神話好き、一筋縄ではいかないラブストーリー物が読みたい人に!3部作ですがそれぞれ完結しているので1作でも楽しめます。

 

 

番外編、おすすめ長編ファンタジーと青背!

 

アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う

ちょっと長いですがおすすめしておきたいのが19世紀、吸血鬼や人狼と人類が暮らすもう一つのイギリスを舞台にアレクシア女子が活躍する「英国パラレル奇譚」シリーズ。(全五部作)

 

アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う 英国パラソル奇譚

アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う 英国パラソル奇譚

 

 

19世紀イギリス、人類が吸血鬼や人狼らと共存する変革と技術の時代。さる舞踏会の夜、われらが主人公アレクシア・タラボッティ嬢は偶然にも吸血鬼を刺殺してしまう。その特殊能力ゆえ、彼女は異界管理局の人狼捜査官マコン卿の取り調べを受けることに。しかしやがて事件は、はぐれ吸血鬼や人狼の連続失踪に結びつく―ヴィクトリア朝の歴史情緒とユーモアにみちた、新世紀のスチームパンク・ブームを導く冒険譚、第一弾。 英国パラレル奇譚

これはファンタジーなのにスチームパンクでヴィクトリア朝のイギリスで異界人とのハーレクイン・ロマンス的な一面もあるというなんでもありな一作。

明るくてノリが良くて、キャラクターや設定が楽しいです。1作ごとにお話は完結してますし、サラッと読めると思います。

 

最近人間と異界人(吸血鬼や狼男、エルフ)が共存して暮らす世界モノ、が好きなんですがハヤカワSFから出てる異世界共存物も少し紹介しておきます。

 

ティンカー/ウェン・スペンサー

 

ティンカー (ハヤカワ文庫SF)

ティンカー (ハヤカワ文庫SF)

 

21世紀末、中国が開発した異次元間転移装置ハイパーフェーズにより、異世界への道が開かれた。だがその装置は未完成で、なぜかピッツバーグだけが魔法が支配するエルフホームに転移してしまった。ティンカーは、そのピッツバーグでスクラップ業を営む、18歳の天才少女。ある日、魔法の狛犬に襲われた一人のエルフを助けたことから、地球・エルフホーム・オニヒダの三世界にまたがる奇想天外な大事件に巻きこまれることに。サファイア賞受賞作。

 

最初に紹介した「死せる魔女がゆく」のように異世界人との共存モノ。

SF要素は異次元間転移装置とかヒロインがエンジニア、って辺りでしょうか。

明るく軽い恋愛モノ、って感じでしょうか。世界設定が好きです。一冊完結なのでさらっと読めます。

 

ウェン・スペンサーの作品では同じくハヤカワSFから出てる、

「ようこそ女たちの王国へ」も好き。

 

ようこそ女たちの王国へ (ハヤカワ文庫SF)

ようこそ女たちの王国へ (ハヤカワ文庫SF)

 

 

極端に男性が少ないこの世界では、当然ながら女王が統治し、兵士も職人も何から何まで女性中心だ。一方男性は貴重な存在のため、誘拐などされぬよう姉妹たちの固いガードのもとで育てられていた。ウィスラー家の長男ジェリンはもうすぐ16歳。ある日、盗賊に襲われた娘を助けたところ、彼女は王女のひとりだった。迎えに来た王家の長姉(エルデスト)レン王女は、生来の美貌のうえ心優しいジェリンにひと目ぼれ、ぜひ夫にと熱望するが……


男性出生率が極めて低い世界(アメリカ開拓時代風)。男性は家族の「財産」扱い。

成人したら売り飛ばされるか他の男性と交換で、沢山の姉妹の共有財産!となる運命。

姉妹丼、ハーレムものと言えば聞こえは良いですが男性に拒否権はなく女性が稼いでくる間男性は家事と大量の子供たちの世話、というなかなか過酷な運命。

そんな世界でヒロイン?ジェリンくんが王女様との玉の輿に乗るために様々な事件に巻き込まれていく物語。

明るく軽く読みやすいですが、これがなぜSFなのかはよく分かりません…。

 

以上、本日のお勧め、軽めのハヤカワさんでした~。

 あなたの好きなハヤカワも、是非是非教えてくださいね。

 ではまたっ!