主婦ブロガーの朝は早い。
「犯罪交渉人 峰岸英太郎」が面白い!
犯罪交渉人(ネゴシエイター)とは、人質などの救出作戦において犯人との交渉を担当する要員のことですね。
私はジェフリー・ディーヴァーのミステリに登場する交渉人キャサリン・ダンスが大好き!
- 作者: ジェフリーディーヴァー,Jeffery Deaver,池田真紀子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/11/10
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 14回
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まったく知らない作品でしたが交渉人、の言葉に誘われて読み始めた記伊孝さんの「犯罪交渉人 峰岸英太郎」。
月刊ヤングマガジンに掲載されてたにしては少女マンガっぽい画風。
最初は失礼ながら頼りない雰囲気の絵が気になりました。
しかししかし。
一巻から、ハイジャック事件を舞台にした機内で繰り広げられる緊迫の本格サスペンスなのですよ!
簡単なあらすじ
主人公峰岸英太郎は、警察官に見えない童顔、頼りない雰囲気。
しかしジェフリー・ディーヴァー の名交渉人、キャサリン・ダンスが作中で語っていた通り、『犯罪者の友』にならなくてはいけない交渉人。
侮られやすいその容姿は交渉人としては完璧なのです。
そんな彼が生まれついての容姿、それから恵まれた『声』を生かして、どうやって犯人を説き伏せて行くのか、という物語。
ストーリーは緊迫してるし、血もたくさん流れますが絵の雰囲気もあってそこまでハードじゃありません。
時折コメディタッチというか、癒し系な雰囲気もある。
作者記伊孝さんの持ち味なんでしょう。
主人公峰岸英太郎は犯人を死なせない、という信念を持って交渉人をやってます。
過酷な事件が多いですが作中で命を落とす人の数は驚くほど少ない。
そうしたところも、独特の優しい空気を生み出してるんでしょう。
リンクとオススメ巻
マンガ図書館Zのリンクはこちら。
こちらのサイトで、「犯罪交渉人 峰岸英太郎」を検索して下さい。
全5巻、全部無料で読めます。
私が好きなのは一巻のハイジャック事件、三巻の誘拐事件、それから四、五巻のカルト教団の事件。
特に面白いのが四、五巻!
犯罪への関与が疑われる宗教団体。
警察の立ち入り捜査の最中、施設内に猟銃片手に四人の少年たちが乗り込み立て籠る。
オウム真理教を彷彿とさせるような事件。
入り組んだ施設、信者への強力な洗脳。少年たちのリーダーはかつて教団の後継者、とも言われていた元信者。
教祖を殺そうとする少年たち。
彼らの過去に何があったのか。
峰岸英太郎は少年たちを救うことができるのか。
五巻のラスト、少年達のリーダーである朱の声が弱くかすれ、出なくなった時に初めて周りが彼が一人の子供だと気づくところがとてもいいです。
カリスマに仕立て上げられ、洗脳の力を手に入れ感情を失いサイコパスのようになってしまった少年。
彼の最後の独白が響く!
完結してますが、少年院で知りあった少年たちが繋がり合う過程、教団で育ち逃走した朱と教団に残った少女未央の過去に何があったのか、もっともっと読みたかった!
とくに未央は朱よりも闇を抱えているような気がしました…。
ラスト彼女の吹っ切れた様子にぞくっとしました。最後の教祖様、にもね…。
気になったあなた、無料なんです、ぜひ読んでみてください。
マンガ図書館Zでは絶版になった本を載せ、作者に広告料が入る仕組みらしいです。
実は「マンガ図書館Z」の掲載マンガには、左右や下に「広告」が付いておりまして、その広告収益を100%、作者さんにお渡ししているのです。
私は真ん中に出てくるポップアップ広告むっちゃ踏まされました…。
ただ、左右や下の広告、と書いてあるんですけど。
この死ぬほどうざいど真ん中の広告はまさか全部会社側の収益⁉︎
まさかね、ちゃんと作者さんに届いてますよね…。
以上、師走の半日が潰れたが惜しくはないぞ!の傑作マンガ紹介でした~。
※ものすっごいPR記事っぽいですけど勿論違います!ていうかPR依頼お待ちしてます♡(おいっ)