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おのにち

おのにちはいつかみたにっち

【FeBe】でミステリを聴こう!真夏に楽しむ『クリスマスのフロスト』

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 FeBeのオーディオブックを試させて頂いたので、今日はそのレビューを。

「クリスマスのフロスト」という渋い傑作ミステリを耳で楽しめる、というなかなか面白い体験でありました。

書影
[オーディオブック版]
クリスマスのフロスト
著者:R.D.ウィングフィールド/著、芹澤恵/翻訳
再生時間:18時間46分
オーディオブック配信サービス「FeBe」

 

そもそもオーディオブックとは何ぞや? 

 

昔からある、ドラマCDやラジオドラマの電子バージョン、といった感じでしょうか。
Febeのサイトからダウンロードしたコンテンツをスマホアプリで聞くことが出来ます。

一度ダウンロードしてしまえば出先でも通信料を気にせず聞けるのが便利だな~と思いました。

それで、肝心の「クリスマスのフロスト」。

実は最初、なぜこれをオーディオブックにしたの?バカなの?って少し笑ってしまったんです。

この物語にはオーディオドラマに向かないんじゃないの?と思われる2つの難点があったもので。

 

「クリスマスのフロスト」とは?

 

えーとまずはオーディオブックの解説文をご覧ください。

 

冬のデントン警察署は、最低で最高なフロスト警部の独壇場!
雪が降り積もり、厳かで、それでもどこか華やいで浮き足立った雰囲気の漂う、イギリスの田舎町のクリスマス。

そんなロマンチックな雰囲気を潔いほどぶち壊しにしてくれるフロスト警部は、
「本当に主人公なの?」と疑いたくなるほどだらしなくて迷惑なオヤジです。

しかし物語が進むほど、彼のブラックジョークも益々冴えわたり、
聴き終えたら思わず「あ~面白かった」と口に出してしまうはず。

一見何の関係もなさそうな三つの事件が、
彼の嗅覚と行動力によって少しずつ繋がっていくのを目の当たりにすれば、
あなたもフロスト中毒の仲間入り間違いなしです。

既に読んだことのある方は、フロスト警部とマレット署長の
「あの」会話を耳で聴けることを想像してみて下さい。
そして、まだ本作品をご存じない方、普段ミステリをあまり読まないという方も
朗読でさらに引き立つ作品の魅力に気づくことが出来るオーディオブックです。

 

「クリスマスのフロスト」は「週刊文春」1994年のミステリーベスト10海外部門第1位、「このミステリーがすごい! 1995年版」海外編ベスト10 第4位を受賞した傑作ミステリ。
 

イギリスの田舎町、デントン警察署で働くジャック・フロスト警部というかなり癖の強い人物を主人公に、クリスマス前の町に巻き起こった不可解な事件が一つにまとまっていくとても痛快なストーリー。

第一の特徴はフロスト警部という下ネタ大好きおじさんの最悪なキャラクター。
小汚なく、口汚く、部屋も汚い三重苦。

しかし同僚や後輩からは慕われているフロスト。おまけにワークホリックでカンの鋭さは一級品。

そんな癖のある、愛すべき男フロストのセリフは罵詈雑言、下ネタ満載。
かなり印象深いキャラクターです。

 

第二の特徴は本の厚さ。

シリーズなので続編もあるのですが、2巻3巻と巻を増すごとに分厚くなっていくのも特徴です。

フロスト警部は歴代の名探偵の中でもかなり印象深いキャラクターだと思いますが、あまり名前が挙がらないのは本の分厚さと翻訳もの特有の読み難さのせいかも知れないと思っています。

で、この本をオーディオブック化するにはこの二つの特徴が間違いなくネックになると思ったのです。

長い!下ネタ満載!

 

実際聞いてみて 

 

思った以上にはまってた!面白かったです。

フロストの悪態は文字で読むとドセクハラなイメージだったのですが、音声だと生々しくないというか、毒気がほどよく薄められてる気がしました。

声優さんも、フロスト警部はもう少しアクの強いイメージでしたがそれ以外は合ってると思いました。聞き取りやすいし、臨場感がある。

前半娘が帰ってこなくて追い詰められた母親のパートはハラハラしながら聞いたし、フロスト警部が次々トラブルを巻き起こしてなかなか署長室に辿り着かない下りはクスクスしながら聞きました。

ただし長いです!全部で18時間余り。
分割してダウンロードできるシステムなので助かりました。

散歩の時や運転中にチョコチョコ聞いてますが、まだまだ楽しめそうです。

 

実はフロスト警部の初登場はラジオドラマだったんですね。
作者R・D・ウィングフィールドのWikiを読んで知りました。

そう聞くと、あのセリフ量の多さも納得。ラジオドラマでフロスト警部が初登場したのは1977年ですが、当時から悪態下ネタダジャレオンパレードだったんでしょうか?

かなり革新的なキャラクターだったのでは…。

 

ではでは、今日はオーディオブック版「クリスマスのフロスト」の紹介でした。

下品でありながら愛さずにはいられない(でもお知り合いにはなりたくない)フロスト警部と、凝ったプロット、現実を描きながらも心温まるストーリー。

コロンボ警部や『こちらブルーム―ン探偵社』(こっちの方がマイナーだった!でも大好き)のような古き良き、コメディタッチのミステリが好きな方ならはまるかと。

翻訳本はハードル高いな、という人はオーディオブック版を、逆に18時間は付き合えない、という方はkindle読み放題(こういう渋いのはガンガン読めるからやっぱり読み放題スゴイ!)がオススメ。

ミステリはやっぱりいいぞっ!

 

クリスマスのフロスト フロスト・シリーズ (創元推理文庫)

クリスマスのフロスト フロスト・シリーズ (創元推理文庫)