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おのにちはいつかみたにっち

朝井リョウ「肛門記」から始まる、とある女性ブロガーへの追憶。

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朝井リョウさんのエッセイ集「風と共にゆとりぬ」を読みました。

明るくイマドキな直木賞作家…なハズなのに、エッセイは自虐的な目線に満ち溢れていて面白い。

 

風と共にゆとりぬ

風と共にゆとりぬ

 

 

こういう、普通の日々に起きたちょっとヘンな話ってやっぱり面白いよな、ネタを探してまた書かなきゃ…なんて思いながら読んでおりましたが、最後の描きおろし「肛門記」に心を全部を持っていかれました。

これ、凄いよ!

文庫化するときは『肛門記』ってタイトルにして欲しい。
そのくらい、やられてしまったのです…朝井リョウの、その豊かな排便回数に!

 

朝井リョウは排便回数が凄い!

 

自分でも、なんつー見出し付けてんだ、と思いましたが。
でも本当に凄いんです、リョウの回数♡(何の話だ)

『肛門記』は、長い事肛門部の粉瘤に悩まされてきた著者がついに痔ろうを患い、入院して手術するまでを描いた体験レポです。

本の中に下のような図解まで出てきて、一瞬自分が何を読んでいるのか分からなくなりましたが面白いです。

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涙目で「ダメ、ダメ」とうめく座薬チャレンジ、所々大文字でぶっこまれる尿道カテーテル談義も面白いですが、終盤の排便話で全てを持っていかれます。

手術後はしばらく排便をしないように、と整腸剤と下痢止めを与えられるのですが、なんと著者は一日4・7便もの排便回数を誇る男だったのです!

・7、の意味がよく分からないのですが、著者曰く『1便』はしっかり出た単位で、彼の場合はそれが一日4回、その他に軽い排便が0・7回あるそうです。
うん分らん!

分からんのですが、そりゃあ痔にもなるわな…と理解は出来ました。
病院でも朝井リョウの旺盛な便意は止まりません。
栄養バランスのいい食事を規則正しく摂る入院生活。

彼の進撃は、もはや下痢止めと整腸剤なんかじゃ止められないのです。
あんまりするな、と言われているのに気がつけば一日6回!
看護婦さんにすごいねー、いっぱい出たねーと褒められる28歳独身男性。

えっと何の話だっけ…?

しかし交接の回数を自慢する人は多いですが、排便回数で『おお…』と言わせる男は私の知る限り朝井リョウだけです。

すごいぞさすが直木賞作家(?)

 

人気女性ブロガーに思いを馳せて(生存中)

 

さて、そんな朝井リョウさんの旺盛な排便力を見て、私が思い出したのはとある人気女性ブロガーさんのこんな記事。

 

www.kandosaori.com

 

私はこのブログを読んで初めて自然排便、という言葉を知りました。
下剤に頼らず、普通にウンコすることを自然排便、と言うらしいのですが…

 

自然排便なんてもう半年以上していません。

 この人が言うと、なぜか艶めかしく聞こえるのはなんでなんだぜ…?

出ちゃった。

「んっ、んうう…」

ウンコな!ウンコの話だから!

とにかく、腹筋力をつけることで、さおりたんは久々の自然排便の心地よさを味わえた、という話らしいです。

朝井リョウさんはこんな心地よさを一日4・7回も味わっているのか…!

すげぇな絶倫絶便。

 

はてさて、私は普通に一日一回程度しか排便がなく、しかもそのことへの感謝も喜びも忘れてしまっていた、ごく平凡なウンコブロガーな訳ですが。

今回『肛門記』と、カンドーさんの記事を読むことによって、ウンコって大切なんだな、と改めて排便を見直す良い機会となりました。

大事だね、ウンコ。
衣食住、排便!くらいのくらいの意識持ちたい。
あれだな、野菜一日350g!ウンコ一日500g!くらいの気持ちで。

ではでは、今日はシンプルに本の感想を書きたかっただけなのですが…

どうしてこうなった?

 

風と共にゆとりぬ

風と共にゆとりぬ