おのにち

おのにちはいつかみたにっち

甘やかされたい結婚相談所

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こんな記事を読みました。

 

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恋愛、結婚に関するコンサルタントをやっている女性が書いた記事なのですが、まぁ内容が辛辣辛辣wここまで言い放っちゃって商売大丈夫?と心配になりましたが、面白かったです。

読んでいて感じたのが、このコンサルタントさんはかなり真面目に仕事に向き合っているのだな、と言うこと。

相談に来た人たちを、真剣に結婚というゴールに導きたいと思っている。
だからこそでもでもダッテ、な顧客達を許せなくて、こういう記事になっちゃったんでしょう。

 

でも私が疑問に思うのは、結婚相談所に来る人の100%が、本当に心から結婚したい!と思っているのか?と言うこと。

勿論アンケートを取ればみんな結婚したい、と言うんでしょうけど。
ただ自発的に結婚したいから来た、と言う人と、今のままの生活でもいいけど親に結婚しろ、って言われるし、努力の姿勢を見せたいから来た...という人ではモチベーションもかなり違うでしょう。

実家暮らし女性が怖がるのは「知らないことをやる」「やったことがないことをやる」ことかもしれない。

 

記事中にこんな一節がありましたが、『やったことのないことをやる』のを怖がる女性がホントに一番怖いのは価値観が根底から変わる結婚なんじゃないのかな?と思ったのです。

 

じゃあなんで結婚相談所に来るのか?という話になってしまうんですが。
私の友人に、予備校に二年間通っていた人がいまして。

最初の一年は、受験に失敗したという挫折感、周りの友達に置いて行かれたという現実に、苦しくて仕方なかったそうです。
でもそのうち、予備校に慣れてきた。

東大や京大を目指す学生も、Fラン志望も年齢も関係なし。
すべて自由で、講師も優しい予備校に通うのが、次第に楽しくなってしまったそうです。結果、二年目も予備校に通う羽目になりましたが法学部や医学部志望など、二~三年の予備校生活者ならザラにいる世界。
二年目には予備校のシステムにも慣れ、新入生には頼りにされ講師たちにも特別扱いされ、かなり居心地が良かったそうです。

しかし三年目に大学に受かり、現実に戻る。
実際の大学では、浪人生で年齢が違うというコンプレックスを思い知らされるし、教授だってそんなに優しくない。

正直大学に行くくらいなら予備校に四年行った方が楽しかった、と言われて笑いながらも少し納得してしまいました。

実際の結婚生活と結婚相談所も、こんな感じなんじゃないでしょうか?

今の自分を大きく変えたくない。
でも何となく今のままじゃダメだ、と思っている。

実際の結婚まではこぎつけたくないけれど、努力している姿勢は見せたい、頑張ってると褒められたい、認められたい。

だから相談所に通い、料理を習ったりメイクやファッションを頑張るんじゃないか、と。
それでいて年収一千万希望、なんて絵に描いたモチを望むのは生活が変わることへの恐れなんじゃないか、と。

多分コンサルタントさんが無理!という女性たちは、心の底からは結婚を望んでいないんじゃないでしょうか?

彼女達が欲しいのはこんな風にキツイ現実を見せつけられることじゃなく、予備校の先生みたいな励ましなんじゃないか、と思うのです。

いつも頑張ってるね!諦めないことが大事だよ!最後までベストを尽くしたあなたはすごい!

そうやって上手く認めて褒めてあげれば、きっと彼女達は何年も通ってくれる優秀な顧客になる、と思うのですが...

 

…婚活のプロがいる結婚相談所、ってある意味地獄だな!?

 

少子化は確かに問題だけど、こんな風に本心では結婚したくないのに努力してる姿を見せたいがための婚活、ってホント無駄だと思います。

人生100年時代、価値観は色々変わってきた。年齢や会社に縛られない生き方が推奨されるなら、結婚観も変えて行かなくちゃいけないのでしょう。

実際には結婚している私ですけれど、ホントに好きな人がいないのに結婚する必要ってある?結構縛られるしめんどくさいよー、愛がなきゃ許しがたいよー、なんて思ってしまうのです…。