おのにち

おのにちはいつかみたにっち

予定のない日はごはんを作る

さて、秋の4連休である。
とはいえ世間はまだまだコロナ渦のなか。

彼岸で実家を訪れる以外は、引きこもりの日々が続きそうだ。

 

外食も最近は控えているので、休日はせめて家飲みを楽しんだりもする。
もともと飲食店の数が限られている地方住みゆえ、食べたいつまみは作った方が早いのである。

 

今日は肌寒い(我が家の室温22度でした…!)のでグラタンを焼こうと、キャンベルのホワイトソース缶を買ってきたのに、冷蔵庫にあった冬瓜の残りを思い出し、急きょ冬瓜と手羽元の煮込みに変更。

一度包丁を入れてしまうと冬瓜の足は驚くほど早くなるのだ。

白だしに醤油、みりんと砂糖で少し甘めにして、ゆっくりコトコト。
煮込みも秋っぽくて良いですね(冬瓜は夏の食材だけど)。温まるよう、最後にショウガをすこし効かせて。

 

白だしがもう少しで無くなりそうだったので(こんな時使い切りたい主婦心よ)、炊き込みごはんも作る。

そろそろ危険な(今日はそんな食材ばっかりね)しめじをたくさん、豚バラの薄切り肉を少々。白だしとお酒、塩コショウにニンニクも入れてみた。

 

今日は完璧に和食の日だな、と冷凍庫で寝かせておいた鮭の西京漬けも焼くことにする。

鮭の皮はなんであんなに美味しいんだろう。
子どもの頃は食べられなくて父親に上げていたことを思い出し、今更悔やむ。

そんな記憶もあり、子どもは魚の皮が嫌い…だと思い込んでいたのだが、我が家はなぜかみんな皮好きに育ち、誰もくれない。なんなら狙われている。

みんな魚の大きさより、皮が美味しそうに焼けている奴を食べようと狙うのでハンバーグの日より激しい奪い合いになる。

 

あとはキュウリの浅漬けと庭で取れたミニトマト、大根のお味噌汁で夕ご飯は完成。

 

土曜日はスイミングスクールに通っている息子がお腹を空かせて帰って来るので、いつもより早い時間に晩ごはんです。

 

日暮れのビール(発泡酒っすけど)も風情があって良いよね。

夏の夜に屋外で、ジョッキの汗を拭うのもいいけれど。
今年はビヤガーデンに行けなかったなぁ、なんて言いながら秋のごはんを食べました。

 

早くまたみんなで、飲みにいけますように。

とりあえず今日も一日お疲れさま。お先に頂きます!

 

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今日の料理。なんか茶色かったわ…w

 

僕が食べたい和そうざい

僕が食べたい和そうざい

  • 作者:笠原 将弘
  • 発売日: 2016/03/09
  • メディア: Kindle版
 

 

 

いのちの責任

 

 注意:本日の記事は動物虐待に関する話になります。苦手な方は読まないでください…

 

 

実家の近くの山中に某所ではじめた、ウサギを飼育する小屋があった(動物ふれあい園、みたいなやつ)。

私も最初のうちは子どもを連れて見に行っていた。

小さなフワフワの子ウサギたちが数匹いて、100円程度で買える餌を子ども達が喜んで与えていた。

 

それから10数年。

新しかった小屋はオンボロになり、数羽の子ウサギたちも増殖し、代替わりし、時に野生動物の餌食となり生き残ったのは大きな大人のウサギばかり。

子どもは寄り付かなくなり、施設の管理者も変わり、どんどん廃れていった。

そのまま静かに衰退を迎え…られたら良かったのだが、小屋は去勢していないウサギをオスメス混合で放し飼い。

このまま放置しておけばいつまで経っても増え続ける。
山の中だし、夜間は人がいないので野生動物が定期的に間引いていくのだがそれはそれで地獄!

 

そんな訳で家の近所で発生したウサギ地獄を見かね、一人のお節介ババアが立ち上がる。

 

猫を飼ったことをきっかけに動物愛護に目覚めてしまったうちの母、〇子である…

 

自腹で買った業務用うさぎの餌を1輪車に積んで、暑いからほどほどにしなさいと言う娘の苦言も聞き流し、朝晩峠を登りウサギ小屋に通う母〇子。

そのうちボランティアとしてウサギ小屋の管理権を得て小屋を改造、オスメスを分けて飼育できるようにし、小屋にも終焉の時が訪れるようにみえた…のだがウサギの野生の本能もスゴイ。

 

地面の下に穴を掘り、勝手にオスメス混合ハウスに逆戻り。

このままでは増殖が止まらないと、管理者に相談した〇子。

しかしそこにもまた新たな地獄が…

 

クソ暑い中(8月でした)、ウサギの穴を埋める重労働に駆り出された職員たち。

勿論、穴の中にウサギがいないかどうかは確認したそうなんですが、そもそも飼育されているウサギの数を把握していなくて、そしてウサギの穴には内部に脇道があるらしく…

 

翌朝、〇子が確認すると、6羽ほどのウサギが失踪しており(大勢の人が出入りした隙に逃げ出したのかも知れないけど)異臭がしたと言います…

 

その後、異臭のせいか暑さのせいか、原因は不明ですがウサギたちがバタバタと亡くなり、20数羽から6羽に減少。

異臭のする小屋(しかもオンボロ)では余りにもかわいそう、という事で結局母が全羽引き取り、我が家の庭に巨大なウサギ小屋を作りました。ちなみに男女別棟。

オスは去勢手術もあるけれど、既に大人なので体の負担が大きいらしいっす(金額的にも複数羽だとそれなりに)。

さて、そんな訳で思わぬ蠱毒のツボから救い出された6羽のウサギたち。
誕生日も分からないからあと何年生きてくれるか予測不明なのですが、落ち着いた余生を送れると良いな、と思っています。

 

しかし子どもの頃ウサギの飼育係とか学校でやりましたけど、今思えばあれは増えすぎないように適切に管理されてたんですね(子ウサギを見たことがない)。

何の動物でも、多頭飼育をして繁殖をさせるなら専属の飼育係が必要なのかなと思いました。

それから続々増やし続けちゃうと、飼い主の寿命を超えるのでそこら辺も気をつけないと。

 

猫屋敷で飼い主が亡くなったあと誰も気が付かなくて…なんて悲しいニュースもあります。

動物の多頭飼育、ブリーダーなど営利目的で飼養している人には、第一種動物取扱業者として動物愛護管理法の規制があるらしいのだけれど、非営利目的だと悪臭や騒音など、実害が出てからの対処しかないらしいんですね。

 

一部地域では多頭飼育を届出制にしているので、是非全国区にしてもらって、管理の行き届かない多頭飼育という虐待を未然に防げたら良いな、と思います。

 

動物は可愛いけど、飼う時にはきちんと命の責任の重さを理解しなくちゃいけませんよね…それではまた。

 

 

 

リングフィットアドベンチャー1ヶ月め

 

先月、巷で話題のリングフィットアドベンチャーを買いました!
なんとか1ヶ月続いたので(ゴールはまだまだ)とりあえず感想を書いておきます!

 リングフィット アドベンチャー -Switch

 

最初はキツイぞ

 

1日目は、真ん中くらいの負荷(30段階から選べます)から始めました。
当方、運動不足の40代主婦です。


正直、最初のストレッチからキツイ!
大きく踏み込んで腰を落とせとか、それだけで軽く死ねるわ!

その後ストーリーモード?的なのを始めたんですがスクワットの位置が低い!
ここでまた死す!

結局15分ぐらいで終了したんですが、初日はバッキバキに筋肉痛でした…

 

負荷を上げる1ヶ月

 

筋肉痛は正直きつかったのですが、ゲームを買ってしまった以上クリアまでは頑張りたい!そんな貧乏ったらしいモチベーションが運動を続けさせてくれました。

翌日からは負荷を10に下げて、出来る範囲でとにかく続けることが目標です。

大体一日2~3ステージ、15分ほどを目安に遊んでいます。
ちょっとづつ、運動に慣れてきたら負荷を上げていって、1ヶ月後の今ようやく、当初の15に到達しました!

初日は同じ負荷でグロッキー状態だったことを考えると、それなりに進歩してます!

とはいえ最狂は30なので、道のりは遠いっす…

 

1ヶ月で変わった事

 

食事制限なし、プレイ時間も15分なので残念ながら体重は変わっていません!見た目にも、周りから気づかれるほどの変化はありません。

でも自分的にはお尻がかなり上がってきたし、腹筋や太ももが締まってきた感があるのでそれなりに満足!

ちなみに一番良かったことは、ひどかった肩凝りが解消できたこと!
たった15分なのに…どれだけ運動不足だったんでしょう、自分(;^ω^)

これからも続けて、健康な体を目指したいと思ってます。

 

更に欲しくなったもの

 

他の方の『リングフィットアドベンチャー』プレイ日記を読むと、ボクシングとかダンスとか、他の運動ゲームを取り入れている方が多いです。

正直、リングフィットで遊ぶ前は運動ゲームなんて1本で充分やん、みんな好きやのう…とか思ってたんですよ、思ってたんですよ‼

 

初めて1ヶ月、今は筋トレ後に有酸素運動もしたいなー、なんて思うようになってしまいました…すごいな、筋トレ脳⁉あんなに運動嫌いだったのに!

 

 とりあえず今はフィットボクシング狙ってます。
飽きないうちに買いたいです!

 

Fit Boxing (フィットボクシング) -Switch

Fit Boxing (フィットボクシング) -Switch

  • 発売日: 2018/12/20
  • メディア: Video Game
 

 

まとめ

 

私的には、買って良かった!と思っているリングフィットアドベンチャー。
もともとゲーム好きな我が家には、ニンテンドースイッチ本体がありましたし。

でもこれからスイッチ本体+ソフトを購入するんであれば…


YouTubeで毎日筋トレ動画でも、全然良いんじゃないのかなぁ?と思ったりします(;^ω^)

 

というのもスイッチ本体が今めっちゃ品薄なんですよ!リングフィットアドベンチャーもそう!

転売ヤーから高価な価格で買うくらいだったら、無料の動画の方が良いじゃん、なーんて。

筋トレはきついけど続ければ確実に効果が出る、というのはリングフィット1ヶ月で学べましたし。

 

でも私みたいな運動嫌い人間にとってはゲームソフト代、という課金が続けるモチベになってる事は確かです。クリアするまでは頑張って続けなくちゃ!

そんな訳で今日はゲームで運動しています、という報告でした。
それではまた!

 

リングフィット アドベンチャー -Switch

リングフィット アドベンチャー -Switch

  • 発売日: 2019/10/18
  • メディア: Video Game
 

 

 

面白いしか出てこない~三体Ⅱ 暗黒森林

三体Ⅱが、めったくそ面白かったぁ!

今年の賞を総なめにするのは確実だし、素晴らしいレビューもたくさん書かれているので詳細は語らないがとてつもなく面白い。ストーリーが混み合いすぎててうまく語れない、というのも多々あるが。

面白い、おもしろいんだってばよう!

 

1巻も2巻も、前半部分が少し難しく物語世界に没入しづらい、という難点はある。

しかしそこを堪えて読み進めていけば後半戦は脳汁ドバドバのジェットコースターだ。
しかも適度に難解なので読み終えると己の頭が良くなったかのような錯覚まで得られる。

 

なんつーか、とてつもない快楽を得られる読書体験だったっす…

2巻は割と区切りよく終わっているのだけれど、宇宙に飛びだした艦隊のその後は?とか事の発端となった葉文潔はもう登場しないのか?とか、物語の断片がいまだに脳内に住みついている。

 

そんな風に隅々までしゃぶりつくしたくなる小説は久々だ。
やっぱりSFは愛おしい、ページの先に知らない世界が拡がっているのだから。

 

さて、このブログの筆者の視点を壮大な宇宙から矮小な現実世界に戻す。

 

私はフルタイムで働く子持ちの主婦である。
日々の脳内は掃除洗濯晩の献立、子どもの塾やら行事やらなんやら(とちょっとの仕事)で埋め尽くされている。

正直やるべきことをやって、寝る前にスマホなんかを眺めていれば即寝落ちだ。

実在に埋め尽くされ、空想の入る余地が無い。

 

それでも1時間2時間、空きを見つけて本を読みだせば途端に世界がガラッと変わる。

お家にいながらにして、古代でも未来でも、時や場所を超えた想像に浸ることが出来る。

 

勿論リアルは一番大切な『日々の主食』である。

けれど読書やブログ、SNSでの交流なんかで得られる日常とは異なることを考える時間は、私にとって高級ホテルのアフタヌーンティーみたいなモノだ。

 

脳に高級な甘味を与えられて、日々イヒッと喜んでいる。

三体は特に…銀の三段ケーキスタンドに載っかってる味がしました…うやうやしく美味しい!

 

えーと今日はそんな感じです、つまり三体はパークハイアットのアフタヌーンティー!

 

 

…我ながら伝わる気がしません。本の感想とは奥深いものですね…

 

三体Ⅱ 黒暗森林(上)

三体Ⅱ 黒暗森林(上)

  • 作者:劉 慈欣
  • 発売日: 2020/06/18
  • メディア: Kindle版
 
三体Ⅱ 黒暗森林(下)

三体Ⅱ 黒暗森林(下)

  • 作者:劉 慈欣
  • 発売日: 2020/06/18
  • メディア: Kindle版
 

 

 

 

いつか花咲くその日まで-宮内悠介『あとは野となれ大和撫子』

今日は宮内悠介さんの『あとは野となれ大和撫子』を読みました。
時を忘れてイッキ読み!非常に勢いがあって面白かった!

舞台は中央アジアの架空の小国、アラルスタン。

この国では初代大統領が側室を囲っていた後宮を、女性の高等教育の場に変え、未来の官僚を育てています。ところが現大統領は突然の暗殺されてしまいます。

国家の危機に、国の中枢を担っていた官僚たちは皆逃亡。
残された後宮の少女たちは自分達の居場所を守るために『国家をいっちょやってみる』ことにするのですが…というお話。

 

…いやー、あらすじだけ読むと(タイトルも含めて)めっちゃフェミフェミしてませんか?私は正直ひと昔前にTwitterでみかけた『女だけの国』論争を思い出しちゃったんですよ(この本は2017刊行だから、論争以前だけど)。男女の差を広げていくような物語だったら辛いな、でも宮内悠介さんがそんな本を書く訳が無い...!

 

結果、予想通りでしたーー!
明るく爽快で、テンポの良いエンタメ!
内紛や環境問題については考えさせられるものの、主題はどうやってみんなで折り合って生きていくか、という小さな国家の物語。

 

冒頭は不甲斐ない政治家たちに見切りをつけた少女たちだけで話が進むんですが、すぐに国軍や、反政府組織といった男性たちが大事な役割を担ってゆくようになる。

そして日本人の両親を紛争で亡くした主人公、ナツキの一言でパッと世界が変わります。

 

戦争を始めたのは男でも女でもない。大人たちだよ

 

そんな訳で紛争の絶えない中央アジアの小国の代表として立つ羽目になった戦災孤児の少女たちは、思い通りにいかない現実に歯噛みしながらも皆で協力して立ち向かってゆきます。

 

植物工場の技師をしていた父を持つナツキの夢は、砂漠に雨を降らせること。
でもそんな夢でさえ、世界規模で考えたら良い事ではないのかも知れない、とナツキは悩みます。

作物の育たない大きな塩の砂漠が太陽光を反射して、地表の温度を下げている。
そこに住む人たちにとっては死の大地でも、世界規模で見れば地球温暖化の緩和に役立っているのかも知れないのです。

科学者はいつも、バタフライエフェクトについて考えなくてはいけない。
けれども変えることを恐れすぎていては前に進めなくなるのです。

だからナツキは、深く考え抜いて、やれることはやったと言えるような自分になること、そして後悔を残さないようにしたいと決意します。

 

一歩ずつ決意しながら、世界に踏み出していくのはナツキだけではありません。

 

国家の代表として、自分の中の強い復讐心を乗り越えてゆくチェチェンからの難民アイシャ。緊張すると子どもの頃の吃音が出てしまう臆病な自分をついに克服した、ウズベキスタン出身のジーラ。

少女たちも大人たちも、最後には一つになって国家の明日をつかみ取るために戦ってゆく。とても爽快なお話…!

多分本当の戦争は、こんな風に救いには満ちていないのだろうなと思います。
人の命はもっと簡単に失われてしまうだろうことも。

 

でも表紙や目次の作り、内容でも分かる通りこれは青少年に向けられたエンタテインメントだと思うのですよ。だから良いのです、作中に吹く塩の風に乗って、思い切りこの世界を楽しめば良いのです…!

 

物語のラスト、かつての後宮の主ウズマが語る、カントの一節が深いです。

 

限られた土地の中では、人はお互いに我慢しあわなくてはならない

 

それは後宮内での権力争いの話であり、様々な国家が共存する中東の話でもあり、世界的規模で見た地球環境の話なのかも知れません。

 

一歩一歩を積み重ねて、いつか望む未来に辿り着けたらいい。
そんな風に、未来に希望を抱きたくなる物語でした!

 

 

あとは野となれ大和撫子 (角川ebook)

あとは野となれ大和撫子 (角川ebook)

  • 作者:宮内 悠介
  • 発売日: 2018/05/05
  • メディア: Kindle版
 

ささやかな幸せ

それにしても今年は暑い。

職場も自宅もクーラーが効いているのだけれど、お昼休みに自宅に帰ると車内が激アツである。
車で5分の移動なのに、汗が早速噴き出してくる。

もはや外では手放せないマスクも暑さに拍車をかけているのだろう。

最近、職場での朝の挨拶は『今日も暑いね』ばかりである。

さて、こうも暑いとさっぱりしたものが食べたくなる。

わが家の今年のブームはミツカンのカンタン酢。
お酢に砂糖や食塩などが入ったいわゆる調理酢なのだけれど、甘すぎなくて使いやすい。
角切りにしたトマトと玉ねぎのみじん切りを、この酢に軽く漬け込んでから食べるとそれだけで美味しいので何回もリピートしている。

ゴマ油やニンニクを入れて風味を変えても良いし、細切り野菜でピクルスも美味しい。

 

それからなぜか、子ども達が熱々のグラタンやドリアを真夏に食べたがるのでオーブンで焼いている。

キッチンが暑くなるけれど、仕込んでしまえば後はお任せなので揚げ物よりは楽が出来て良い。

バーベキュー気分で、スペアリブや手羽先なんかもよくオーブンで焼く。

途中でジャガイモやトウモロコシ、ミニトマトなんかも一緒に焼いてしまえばそれだけでカラフルなご馳走になる。香ばしい匂いに、ついついビールが飲みたくなることだけが難点だ。

 

このコロナ化のなか、だけれど家族で一日だけ海にも出かけた。

混雑や密集を避けて平日に、色々気をつけながらも楽しんできた。

 

しかし久々の遠出だったせいか、小学生の子どもの幸せのハードルが下がっていて面白かった。
美味しいお寿司を食べただけで幸せ、海で泳いだら極楽。
最後に温泉に入って帰ったら、最高の夏…!とトロけた顔で一言。

 

今までなら大浴場のあるホテルが良いとか、食事はバイキングよりも部屋食にしてだの、色々と贅沢だったのに。

『ハードルめっちゃ下がってる!』と家族で笑いながらも、子どもの適応力を尊敬した。

 

海外には行けないし、イベントも軒並み中止だし、狭くてガヤガヤした居酒屋なんてもってのほか。

当分寂しい日々が続くのだけれど、それでもささやかな幸せを、こんな風に楽しんで行けたら良い。

 

今日も相変わらず暑くて、マスクはムレムレなのだけれど…
多分あるさ、私の良いこと。今日はこんな感じです。

 

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今週のお題「暑すぎる」

夏を悼む

こんな話を読んだ。

 

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文章が上手いだとか、作り話だとか。

色んなコメントが付いていたけれど、私は人に文章を読んでもらう時の気恥ずかしさが描かれているのが良いと思った。

それから店主が亡くなった後に、その娘さんと思い出話をするところも。

そうやって語られることで故人の記憶は受け継がれていく、そう思わせてくれる所が素晴らしい。

  

父を亡くして、今年がはじめてのお盆だった。
様々な来客が訪れて、父の思い出話をしてくれた。


そうやってたくさんの人から見た父の話を聞くと、新しい父親像が構築されていくようで、なんだか感傷的な気持ちになる。


寡黙で静かな人だったから、友人やかつての同僚たちが語る姿が余計に眩い。


もちろん亡くなった者について語られる言葉が皆、優しく暖かいというのもあるのだろうけど。

それでも多少の美化くらいは許されるでしょう?もうこの世にいないのだから。

 


そんな風に綺麗に再構築されていく父の話を聞いていたら、死後というのもそんなに悪くないものであるような気がしてきた。


もちろん仏壇前で交わされる会話は父には届かないのだけれど、それでもね。

神に願う気持ちがほんの少し、分かる歳になったのかも知れない。 

 


父の葬儀を自分で取り仕切ったおかげか、煩わしいと思っていた親戚付き合いも、多少は板についてきた。

結婚式に呼ばれる数はどんどん減って、これからは友人や職場、親族の葬儀に向かう機会が増えるのかも知れない。

 


これから知り合いを亡くした時は、私もその人との小さなエピソードを一つ、優しい言葉で語ってこようと思う。


残された家族のために。

きっとそれが、亡き人を悼むということだから。

 

 

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