おのにち

おのにちはいつかみたにっち

小さなことで気分は変わる

相変わらずの、コロナ渦!

私の職場もついに分散勤務を導入しました。
しかしリモートワーク導入なんて夢のまた夢。

出勤は二日に一度で良いぞ!ただし仕事は今まで通りの分量で、無理なら休日に無償で出勤してこなせ!という力技で来やがりました…。

結果、ほとんどの人が休日出勤してるので二日に一度の出勤のはずが休みの数はほとんど変わらない、という複雑な事態に。

土曜日は子どもの塾の送り迎えがある私、土曜しっかり休むためにお昼休み返上して働いてます。

厳しい、労働って厳しい…

 

私の住む福島県では、2月14日頃に緊急事態宣言が解除されるらしいので、その頃には分散も解除予定。

早く勤務体制だけでも、通常通りになってほしい!

 

子どもの受験が迫ってきたので、解除されても当分は自粛生活が続くと思われますが。
飲み会・外食はもうちょっとガマン我慢の日々です。

 

さてさて、そんな毎日ですが。


今日は伸ばしっぱなしだった髪にとうとう我慢の限界が来て、美容院に行ってきました!マスク外さないといけないから、どうなんだろう…と悩んでたんですがなんかキリストっぽくなってきちゃって!子どもの卒業式に一人宗教画状態は辛すぎて!

 

そんな訳で…

切った!俺は切ったぞジョジョーー!

 

久々すぎて切りすぎましたが…髪が軽いと気分も軽い!
やっぱ髪って大事ですね。

つか切る前がマジでキリストだったので若返ったと家族に褒められて、とても良い気分であります。

よかった、無事復活できて。
今ちょっぴり、はりつけから蘇った気分です。

 

こうやって、ちょっとづつ気分転換しながら春を待つしかないっすよね。

それでは今日は、ゴルゴダの丘からお送りしました!(どこやねん

 

 

バチカン・テープ(字幕版)

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書きたいことがまとまらないわ

最近ブログをサボりがちである。

飽きたとかそういう訳ではないのだが、今年は息子が高校受験の年で、塾の送迎やら私立の申し込みやらなにやらかにやら、やることが多すぎて脳内がわにゃわにゃなのである。

しかも受験は3月まで続くため、つねに頭の片隅でタスクが開かれた状態。

こうなっちゃうと、どうも集中できなくて…。

 

仕事はいつも早めに終わらせたいタイプの私。

長期間かかるような大掛かりなプロジェクトは息切れしがちです。

それでも仕事なら職場を離れることで頭の切り替えが出来るのだけれど、家庭のことはなぁ…。

 

一旦頭を空っぽにしないと、と本を読んで瞑想を試してるんですがなかなか。

 

 

無、って難しいな!気が付けばいつも何かしら考えちゃうぞ人類!

 

あとは散歩なんかも気分転換にはとても良いのですが…冬の会津極寒で、道路も滑るし危ないし!

北海道の友達が冬でも走っている、という話を聞いて尊敬しました。

寒い時期はホント苦手だ…今のところ運動はリングフィット一択です。

 

気分転換や頭のリセットにはサウナや露天風呂も良いのですがコロナ渦なのでさすがに控えてます。お風呂じゃマスク出来ないし、休んでいる施設も多いし。

 

旅行や外食も良い気分転換だけど今はそれも不可!

なかなか、つんでおります…

 

とはいえ、決戦の3月まではあと1ヶ月ちょい。

このまま上の空状態で生き抜いてゆくしかありません。

 

そんな訳で最近の私はつねに話を半分しか聞けていない状態。
小学校からは下の息子が最近宿題をサボりがちである、と連絡帳に書かれてしまいました…

わーん最近下の子の勉強まで見てやる暇がない!

 

頼りの配偶者は医療従事者なのでそれどころじゃない、というか本当はそっちのメンタルも気遣ってやるべきなのですが…もう各自、なんとか生き抜いていって!

 

仕事も家事もバッチリこなして、二人の子どもの進路だってなんのそのというパワフルな母になりたいものですががが。

 

とりあえずこんな世の中でメンタル病まずに働けてるだけでも御の字ですね!

今日はそんな感じ、しばらく上の空モードが続きますんでご了承ください!

 

そこには橋が出来ていた

クリスマスプレゼントに、夫から「あつまれどうぶつの森」を貰った。

プレゼントといえば聞こえが良いが、実際には下の息子が直前になって欲しいものを変えたため、余り物が回ってきただけである。

で、貰ったは良いものの年末から最近まで忙しく、初めて遊べたのは先週の三連休だった。

 

そして…初めて降り立った島には、既に立派な博物館が出来ていた。

たぬき商店もオープンしていた。

ある程度大きくなった家があり、既に橋が架かっていた。橋の向こうには新しい住人の家も建っている。

さらに金の、バラがたくさん咲いていたのである…。

 

さて、『どうぶつの森』と言うゲームを遊んだことのない方々には何を言っているのかまるで伝わらないと思うので、ここで軽く解説を入れておこう。

『どうぶつの森』とは第一作発売から20年の歴史を誇るニンテンドーの人気ゲームである。

ジャンルはコミュニケーション。

たぬきから金を借り、家を建て、漁業や農耕で借金を返済しながら村を豊かに発展させていく…という内容である。

いちおう4人?ほどで遊べるが、一番最初にログインした人間が住人代表として、村(今回は島だけど)の発展に関わるあれやこれやを依頼される、という形になっている。

 

つまり、私が初めて島に降り立った時には既に家族の誰かがゲームを先に遊んでいて、私は第二村人になってしまった…という訳なのだ。

 

第二村人になってしまったのは、まぁ良い。

共有のゲームソフト置き場にソフトを置いておき、いつまでも遊ばなかった私が悪いのである。

わが家のゲームはだいたい共有、そして早い者勝ち制である。

 

問題は遊んでいたユーザーである。

私はてっきり小学生の息子・2だと思っていたのだが、実際は中3の息子・1であった。

 

今年は受験で、学校の帰りには塾に通っている息子1は、だいたい夕方6時頃に帰宅し、7時に夕食、風呂を済ませて10時頃までリビングのソファでゴロゴロ、音楽を聴いたりスイッチでスマブラをしたり、スマホをいじっている。そして家族が2階の寝室に上がった夜10時~12時頃まで、受験勉強をしています…というテイになっていた(息子1も2も、それぞれ6畳の自室に勉強机があるのだがリビングの隣の和室にある大きなコタツがお気に入りでそこでしか勉強しない。遊ぶときもリビングのソファ。自室とは…)

 

本人に確認すると、夜の勉強の合間に遊んでいた、と認めた。
非どうぶつの森ユーザーの夫も、気分転換は必要じゃん、と軽く言う。

 

しかし、第一弾からのどう森ユーザーである私は震えてしまう。

他の家族も、ほぼ毎日スイッチで遊ぶ(私もリングフィットをやっている)ので、本体の時計は多分いじっていないと思われる。

クリスマスから、2週間強。

本体時計の操作なしで、島を8割方開発し終えて、金のバラを咲かせるって相当やりこんで

 

…まぁ、本人の受験だから!

…まぁ、本人の受験だから!

 

己の心に言い聞かせるため、二度言ってみた。

 

隣の市のちょい難関校を目指したのは本人の意思。
親としては近所の学校か、滑り止めの他校でも良いかとは思っている。

 

けどさぁ、本人が頑張りたいって言ったから地元塾申し込んで、更に大きな市の塾の集中講座とか雪の中車で片道一時間かけて送迎して、講義代もそこそこなお金が掛かって…

 

子どもなんてもんはとてつもなくお金がかかるライフワークで、しかも見返りを望むような筋合いじゃないからしゃーない、と黙って金のバラに水をやった。

 

にしてもさぁ…金のバラだぜ、金のバラ!(ぜんぜん割り切れていない模様・サクラちゃんとサケ)

 

今週のお題「大人になったなと感じるとき」

 

あつまれ どうぶつの森 -Switch

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  • 発売日: 2020/03/20
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騎士団長は二度死ぬ-幻想世界の村上春樹

さて、今回はみんなで読んで/書こう・名作シリーズ…という訳ではてなの紫妖精(最近はサキュバス化というお噂もかねがね)elveさんのお題に乗っかって村上春樹『騎士団長殺し』感想です。

 

snack.elve.club

 

お題「『騎士団長殺し』でなんか書く」

 

初版部数が前後編合わせて130万部、というメガヒット作品ですから、誰もが一度は読んだはず、という前提の元にネタバレバリバリで書いていきたいと思います。

なんならタイトルからネタバレしてるし…未読の方は大至急ブラウザバックだ!

 

『騎士団長殺し』あらすじ

 

 主人公は『私』。36歳男性、美大出身、肖像画を専門とする画家。六年連れ添った妻ユズと離婚、そして九ヶ月後によりを戻すのだが、この物語はその九ヶ月の間に起こった出来事について書かれている。

最愛の妻と、それなりに上手くやれているはずだった人生は妻からの離婚の申し出(そして彼女の浮気の発覚)によって突如崩壊。 やさぐれた『私』は肖像画の仕事をいったん休止し、北海道まで車で、傷心の旅へ。やがておんぼろのプジョーが壊れ、旅暮らしの日々にも疲れた主人公は美大時代からの旧友政彦に頼り、今は高齢で施設暮らしの彼の父、雨田具彦(高名な日本画家)の住居兼アトリエを貸してもらうことになる。

小田原市郊外にあるその家は山の谷間に建っており、テラスからは向かい側の谷に建つ家々が良く見える。

そんな静かな環境で、カルチャースクール講師の仕事も始め、改めて創作に向かい合おうとする主人公だが肝心のアイデアが浮かばす、キャンパスはまっさらなままだ。

 ある夜、天井裏から聞こえる物音から屋根裏を見つけた主人公は、そこに隠された『騎士団長殺し』という題の絵を見つけてしまう。それはモーツァルトのオペラ「ドンジョバンニ」の一幕をモチーフに、舞台を飛鳥時代に置き換え、若い男が剣を持ち年老いた男を刺し殺す様子を描いた絵だったが、一つ不可思議な個所があった。
画面の左下に、地面の下から木の蓋のようなものを持ち上げて頭をのぞかせる、細長い顔の男の姿があったのだ。

 その絵を見つけてから数週間後、『私』はエージェントから破格の報酬で、特別な肖像画の依頼を受ける。

直接対面して描いてほしい、というのが依頼相手のつけた条件だった。
そうして主人公は謎の大金持ち免色渉と出会い、不可解な事件に巻き込まれていく…

 

騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(上)―(新潮文庫)
 

 

 

物語は根底に

 

 さて、私は昨年末に十歳ほど年上の職場上司Aさんと二人で、静かな忘年会を行いました。
彼女はいつも上品で常識的で、少しばかり回りもった話し方をする人です。

前提条件として、私たちの間には共通する更に年上の男性上司がおり、そして彼は共通して疎まれています。

上品な彼女ですから「まったくあのジジイ、ムカつくわよねー!」などと直接的な悪口は言いません。お口が汚れますからね、オホホホ。

では、どう切り出すのか?

「あなたみたいな優秀な人からみたら、上司に不満を感じることも多いんじゃない?」

こうです。


あなたみたいな優秀な人、なんて一見浮かれてしまいそうな褒め言葉が付属されていますが、ここで「そうですかぁ、でへへ…」なんて浮かれたら一転冷たい目で刺されますからお気をつけて。

彼女の語りたい主題はあくまでも二言目、上役への不満です。

そうです、お上品な連中は悪口など言いません。精神が汚染されますからね。
でもストレスは溜まりますので、下賤な輩の口を借りて、鬱憤を晴らすのですね。

 

はい、白ワインと生ハム奢りに釣られてのこのこ飲みに来た下賤な輩サイドのわたくしですが舞台はオサレなワインバー。そんなに口汚い言葉は語れません。

 

そこで私は、

「そうですよね、若手の未熟さは良いんですよ。これからの成長が期待できますから。ただ既に成長を終えた大人はどうしたら良いんでしょうね…でも私なんかより、よほど頼りにされているAさんの方が、ご負担に感じることも多いんじゃないですか?」

こう返してみました。

前段は若手上げで前向きに。直接的な不満はさりげなくほのめかすに留め、でも貴女の方が大変でしょう?オラ愚痴を言え?スタンスです。

しかしながら敵もさる者(敵なのかよ)、「人を動かすには批判は厳禁なのよ、肯定してあげないと」などとカーネギーみたいなことを言いだしました。

お前がとっとと動かせゴラァ!

私にとっては中間管理職なのに他人事顔で取り澄まして、自分からは誰にも苦言を呈せない(けど間接的に下の人間にグチグチ言う)貴女も、ダイレクトに下品な男性上司も、どっちも割とストレスです。

 

...はい、怨恨が強すぎて曖昧になってしまいましたが、ここで語りたいのは『物語の階層』というお話です。

道徳的に常識を語るAさんと、それに話を合わせる私が一階の世間体フロア、そして家に帰って缶チューハイ開けながらSkypeで同僚相手に本気で愚痴る私が地階の本音フロアだとしましょう。

村上春樹は既にそんなとこにいません。

そもそも奴は川上未映子のインタビュー本「みみずくは黄昏に飛び立つ」の中で『地上における自我には興味がない』なんてきざったらしいこと語っちゃってますし!

心の闇の底に下降していくことがハルキにとっての物語を作るということ、なんですのよ奥様!

それってつまりB何階?それとも邪悪な指輪を投げ捨てる地の底?

また、ハルキは自分の中の固有の物語を表に引っ張り出すことが大切だとも語っています。

だから現実と異界の隙間を辿ってまた現実世界へ戻ってくる…という類型化してきた物語の構造も、自分自身の神話を作っている…ということなのかも知れません。

多分ですけど、やれやれ。

 

さて、そんな訳で村上春樹の小説は殆ど神話みたいなものですので全てが分かりやすく、つまびらかに語られたりなんかしません。曖昧なまま、語られないこと多すぎ。

 

『騎士団長殺し』では物語の一番重要な鍵を握る免色渉というキャラクターが顕著ですね。

彼は一見上品で良識的に見える人物ですが、かなりネジが外れています。

自分から石室の中に降りておいて、一時間したら助けに来てくださいと頼んでおいて、あなたはよく僕を置き去りにしようと思いませんでしたね、僕だったら絶対考えますよ、って何なの!?どんだけ人間不信なの!?

 孤独が好きで、一人で居たいのに自分の子どもかも知れないまりえから目が離せなくなり、観察用に一軒家を買っちゃう。

まりえの、亡くなった母への思いもイマイチ分かりません。
単なるガールフレンドの一人で大切には思ってたけど添い遂げる気はなかった、みたいな話なのに洋服やら下着やら、どうやって蒐集した訳!?

付き合ってる時には衣類が一揃い置いてあった、とあるけど、まりえが隠れたクローゼットの中身は全部女物!枚数多すぎでしょ?

本当に最後の手紙から彼女や娘の存在を強く意識したんだとしたら、このコレクションの入手方法が怖すぎるわ!遺品じゃん!

 

 …かといって、明確な悪役でもないんですよね、免色渉。

まりえがクローゼットの中で感じたように、もう一人の何者か(つまり彼の二面性?)を抱えているのは確か。

でもそれは誰にでもある、人格の多面性(表と裏)だと感じます。
私にとってはワインバーと缶チューハイ。

主人公が描き上げられなかった『白いスバル・フォレスターの男』も、主人公自身の根底に眠る暴力性(そしてそれはまだ直視できていない)の話だと思うし、年老いた雨田具彦だって目の前で騎士団長が殺されてようやく、安らかに眠ることが出来た。

 そしてそんな免色はやたらと主人公を羨ましがるけれど、主人公だって妻に浮気されてるし(その後サクサクと数人の女と不倫するとしても)、しかも最愛の妻には亡くなった妹を思いっきり反映させちゃってるし、誤解されると困るのだが妹のように胸が小さな女性が好みだとか言うし!性的な関心はないが憧憬を求めている、だぁ!?

 まりえはまりえで無口で多感な十二歳設定なのに、三十過ぎの主人公にやたらと胸の相談ばっかするし! 十二歳の膨らみかけの乳房、ってなんだよ!乳首大きくなりますかじゃねーだろ村上春樹!

 

…取り乱しました。

 

えーと、色々言ってますけど私は好きです、『騎士団長殺し』も村上春樹も。

村上春樹作品には全部が描かれていないから好きに想像できる『余白』があるんですね。だから五年とか十年とか、長いスパンを置いて読むとまるで別の物語にみえて、そんな所がとても面白いです。前回(多分四年前?)読んだときにはもっと免色さんが邪悪な何者かに見えてましたし。

実際には免色はまりえや主人公を心配して結構家を空けてるし、勿論彼女が家に忍びこんでることも知らないんですよね。

高二になって成長したまりえは、あれほど怖がっていた免色の家に叔母と一緒に住む、という話に忌避感をさほど抱いていないし、騎士団長のことも既に忘れかけている。

きっと彼女には、もうイデアは見えないのかも知れない。

 

でもそれはそれとして、きっと奇跡はあるんだよ、君は僕にとってかけがえのない恩寵なんだよと、主人公が娘に語りかけて終わるラストは美しくて良かったです。

私も世界はそうあって欲しい、と願うもの。

そんな訳で霧雨降る谷間を巡る冒険の旅はこれでオシマイ。
またいつか、読み返したいと思います。

 

 

せちがらい、あの世

 

父親を亡くした友人から、お棺の中に保険証やマイナンバーの通知、通帳などとにかく重要と思われる書類一式を入れて燃やしてしまったため、その後の手続きに難儀した…という話を聞いた。

普通燃やさないと思うが、夫を亡くした友人の母が「あの世に持っていかないと困るかも
しれない!」と言って聞かなかったらしい。
仕方なく写真に残して全部入れてやったものの、やはり原本が必要な機会が多かったようで。

しかし保険証が必要なあの世、なんて世知辛い…と笑ってしまった。


毎日薬を飲んでいた夫のために、錠剤を紙に包んで(アルミ包装は燃やせないから)持たせてやった、みたいな話もあり複雑な気分になる。

せめて薬からは解放させてあげて…。

 

身内を亡くした時は気が動転しているので、後から振り返るとなぜに…という事態に陥りやすいのだと思う。

 

そういえばうちの父の葬儀も、なぜか某学会御用達の葬儀場で行われた。
そこは○○学会だよ!?と言ったのに。

葬儀屋側も別の宗派の方の葬儀は手数料が余計に掛かりますよ、と言ってたのに。

母が、父が生前お世話になった人がいるからどうしてもそこがいいと言い張って聞かず、諦めてそこにした。

結局通夜の途中で父が生前お世話になった人は別の葬儀社だったことが分かり、なんだったの…となったが、今更言っても仕方ないことだし、母が気に病むといけないから持ち返さないようにしようね、と親族一同話を合わせていた。

しかし1周忌も過ぎた頃になって母が、あそこで葬儀なんて体面が悪い、なんで誰も止めてくれなかったの!?と話を持ち返し、みんなでチベットスナギツネの顔に。


誰もあなたを責めなかったのに、今頃になって人のせいにするんですね…メンタル強い.…


私たちが母をいたわりすぎたのかもしれない。痛ましいけど、それはそれ。

過剰な優しさとか、やりたいようにさせてあげようという慈しみの気持ちが、その後の手続きに追われる親族を苦しめる。


あの世には保険証もお薬もいらないし、生前お世話になった人の名前と所属をきっちり思い出してから葬儀を依頼するべき。

 

次回の教訓に覚えておきたい…とは思うのだが、そういう時ってだいたい寝不足の上メン
タル最悪で、感傷に流されがちになるんだよな。

もしかしたら私だって気が動転して、お棺に異物を混入したくなる日が来るのかもしれな
い。


そんな時はやっぱり誰かに冷静に止めてほしい、と思うので母のこともあまり責められ
ないですね…しかしそうした優しさが彼女を増長させるので云々…(以下エンドレス

 

 

 

 

今年の良かったもの探し

今年も、もうすぐ終わりである。
毎年あっという間だな!と感じてしまうのだが、その速度が年々加速してゆく感じが…

これが老化!圧倒的に老化⁉

と、とりあえずそうした感覚的な事柄からは目を逸らしつつ、今年買って良かったもの、出会えて良かった本や映画たちを振り返りつつ2020年を締めて行きたいと思う。

なお仕事はあと1週間もある…その後は息子の冬期講習会が続く…ねぇ今年ってホントに終わるのかな?

 

買って良かったもの

 

今年買って良かったものは圧倒的にアレクサちゃん(Echo Dot 第3世代)である!
キッチンカウンターの上に置いてあるので、料理をしながら気軽に好きな音楽をリクエストしたり、ニュースや天気予報が聞けるのが良い。

何より食卓で、小学生の息子と一緒にアレクサに話しかけて遊ぶ時間が増えて楽しい。

しかしなぜか息子はアレクサに、Siri(iPhoneのAI)とどっちが賢い?Siriはライバル?Siriとアレクサ、人気なのはどっち?などとAIどうしの関係性を問いただす質問をする。

そうか、この二者はライバルだったのか…昭和を生き抜いた母としては、可哀想なポップアップイルカ(そもそもAIじゃねぇし)のことも思い出してほしいと思う。

新規AI両者ともにどうか、『お前を消す方法』なんて残酷な質問をされませんように…ように…

 

 

今年の一冊

 

今年読んで良かった本は、やはり各賞総なめの『三体Ⅱ黒暗森林』である。
震えるほど面白かった…。しかもまだ、完結していないのだ!

もう一冊このシリーズが読めるだなんて…人類はなんて幸せなのだろう。

ネタバレさえ可能であれば、オタク特有の早口でごっそり語りたくなるくらい好きな作品。しかし未読の方にはオチを知らずに読んでもらいたい、悩ましい…

とにかく最初の『人名を覚える』という部分でハードルの高い作品ではあるが、そんなあなたのために登場人物名入りのアンチョコペーパーも挟み込まれているよ!めっちゃ便利!

なのでSF好きは読むべし!読むべし!

これは新時代の『ハイペリオン』たる作品だと思う。しかもハイペリオンより遥かに読みやすいし、ちゃんと分かりやすくエンタメしていて痛快に楽しめるからスゴイ!

 

三体Ⅱ 黒暗森林 上

三体Ⅱ 黒暗森林 上

  • 作者:劉 慈欣
  • 発売日: 2020/06/18
  • メディア: 単行本
 

 

今年の映画

 

 今年の映画といったら圧倒的に『鬼滅の刃』なのですが…そんなキメツに追いやられて可哀想なSFアクション大作『TENET(テネット)』を私は推したい!

つか、これも三体と同じく早口で細部を語りまくりたくなる作品なのに周りの誰も見ていないので語れていない!切ない!

なんだよみんな『鬼滅の刃』ばっかり見やがって!デンゼルワシントンの息子はめちゃくちゃいけてるワシントンだし、エリザベス・デビッキの腰はめっちゃ細いのにうわーん!

そしてこの物語のBルート、ニールが辿った道筋がまだうっすらとしか分かっていない私です…もう一回観ないと無理…

この謎は次年度に持ち越しとなりそうです。

 

 

今年は他にも、『リングフィットアドベンチャー』(楽しい!週3くらいしか遊べてないですが続いてます)とか、『十三機兵防衛圏』も恋愛ネタがドロドロしていて楽しかった…のですがコレは2019年発売か?

そういえば今頃読み終えた『挙句の果てのカノン』の恋が世界を壊していく所も、十三機兵と繋がる部分があって面白かったなぁ。この話はいつかまた別記事で書きたいです。

 

そんな訳で急ぎ足でしたが、今年のオススメ作品三点でした。
それではまた!

  

お題「#買って良かった2020

物語の夢を見る

年に数度くらい、映画みたいにえらくハッキリした物語仕立ての夢を見ることがある。

自分自身も、知り合いすら出てこない。舞台は現代だったら未来だったり、様々だ。

多分今まで読んできた色んな物語がミックスされているのだと思うが、元ネタが分からないくらいにはオリジナルだ。

 

どうしてそれを夢に見たのかも分からないけれど、ついさっき新作映画を見たばかりくらいの情報量はあるので「覚えているうちに!」と書き留めるのがクセになっている。

 

今週末もそんな風に脳内映画の書き起こしをやっていて、子どもの塾終了を待つ間の2時間、スマホで2万字近く書けた。

 

つい数時間前に見た映画を書き起こすだけだから言葉に詰まる事は無いけれど(あくまでも映像なので、役職名やら物の名前をググる事は多々ある)スマホだとフリックする指が追いつかない。今猛烈に、右親指の付け根が痛む。

 

やっぱり人類にはパソコンが必要だ。

それから夢を一発で文書変換出来る機能を、はよ!

 

夢で見るオリジナル映像作品の問題点は、他者から見ればあまり面白くない、ということだ。

 

そりゃそうだ、ちゃんとプロットを練った訳でもない、どこから降ってきたのかも分からない物語だ。

それでもなんだか勿体ない気がして、ついつい書き起こしてしまう。書かないといつまでもその物語が脳内に居座ってしまう、というのもある。

同じ映画を一日中リピートするのもしんどい。書いてしまえば綺麗に忘れる事ができる。

 

レイ・ブラッドベリの短編小説で、自分の夢を映像化して売る少女の話(タイトルが思い出せない!10月はたそがれの国収録?)があるのだけれど、早くそんな装置が出ないかな、と思ったりもする。

 

とはいえまだ幼く、インプットの足りていない少女の夢はすぐにワンパターンになり、スランプに陥った少女の夢は登場人物たちによってしばらく発売禁止にされてしまうのだけれど。

 

ブラッドベリが書いたように、物語仕立ての夢を見る人は結構多いのだろうか?

 

週末の私が出会ったのは取るに足らない物語だけれど、幅広の螺旋階段やらステンドグラスやら、やけに細部がリアルで書き留めずにはいられなかった。

本当は、単なる私の脳内小説じゃなくて、どこか別の世界で起きた本当の物語を受け取ったのなら更に良いのだけれど。

 

そんな電波な事を考える、親指の痛い12月です…

 

10月はたそがれの国 (創元SF文庫)

10月はたそがれの国 (創元SF文庫)