平日に、有給を使って一人で映画を見てきた。
最近話題のシン・エヴァンゲリオン劇場版である。
実はそんなに熱心なファンではない。
序破Qも先週慌ててアマプラで鑑賞したばかり。
けど正直、最近Qを見てよかった。
あのラストから何年も待たされるとかあんまりじゃないっすか、待ちかねていた皆様..。
なんつーか、唐突に仕事と家庭とコロナに疲れて、自分の時間を持たないとダメだ!という意識が湧いてきたのだ。
そんな訳で突発的に遊びの予定を入れてしまった。
子どもがいたり、仕事があると、『自分のために時間を使うこと』にそこはかとない罪悪感を抱いてしまう。
けれどもあまりにも良い親、良き社畜を演じすぎると、今度は自分基準で勝手に判断した『ちゃんとしてないように見える人々』に対して攻撃的な感情を抱きたくなってしまうから怖い。
なのでカリカリ、イライラし始まったらちょっとサボる。息をつく。
そうやって、過剰すぎるアドレナリンを調節しながらやっとこさ生きている。
さて、私は付け焼刃のファンなので映画については深く言及しないでおく。
とても面白かったけれど、単純に面白かったとか良い終わりだったとか、月並みな言葉しか出てこない。
とはいえ、一つの時代を象徴するような作品だと思うので、あなたがもし今映画館に出向ける状況であるならば、是非見た方が良いと思う。
私にとっては、序破Qを見て完結編を見た時間以上の余韻が味わえた。
そういうふうに後から色々考えたくなる映画はとても良いものだ。
いま私は、『なぜ世界は存在しないのか』という哲学書を読んでいる。
その本の中で、私たちの小さな営みは宇宙から見れば蟻のようだ、という話があった。
映画を見ながら、シンジ君という一人の少年の成長物語は宇宙からも見えるくらい壮大な出来事だったんだよな、と思いついて小さく笑ってしまった。
宇宙からも見えるくらい壮大な、けれども実はとても小さな親と子の物語。
そんな映画に現実を忘れるのも良いよね。
今日は短いけどそんな感じです。それではまた。