今日の朝は霧が濃かった。 日曜の五時、人影もなくすれ違う車もない。 お弁当や水筒、スパイクやウェアの詰まった巨大なリュックを抱えた後部座席の子どもは、乗った瞬間に眠り込んでしまう。 陸上競技場までの道を、ボリュームを下げた音楽と私の車だけがひ…
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