恩田陸さんの長編、「愚かな薔薇」を読んでいる。15年もかけて書かれた、集大成のような作品である。 冒頭から地方で行われる少年少女たちのイニシエーションじみたキャンプ、夏に咲く薔薇の匂い、隧道の先に眠る謎の遺跡と恩田色が満載でワクワクしてくる。…
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