読書
恩田陸さんの「7月に流れる花」「8月は冷たい城」読了しました。講談社ミステリーランド(少年少女のためのミステリーレーベル)刊なので、一応子ども向けなのかな? 確かに文字は大きめ、主人公は少年少女…なんだけど、子ども向けの枠を超えてかなり楽しめ…
今年は小説以外の本も読まなくちゃ…と思っておりますおのにちです。 そういう訳で、SF作家海猫沢めろんさんが最新科学の世界で人と機械の違いと何か?を探っていく科学ルポ「明日、機械がヒトになる」を読みました。 海猫沢さんは子どもの頃自分のことを精巧…
坂木司さんの「女子的生活」読了。 かわいい表紙にかわいいタイトル。量り売りのシリアル、フレアタイプのショーパンにエアリーブラウスが今日のコーデ。お気に入りの洋楽が目覚ましで、今日のメイクは夜の合コンに合わせて少し遊んじゃおうかな。 ヒロイン…
北海道の豊かな大自然の中で子供時代を送ったはずの私。自慢ではないがインドアの記憶しかない。 試される大地北海道!では近所の友達の家に遊びに行くだけでも片道30分。牧場の友達の家に遊びに行った帰り、地吹雪に巻き込まれ死ぬ思いをした私は(北海道で…
今日は直木賞候補作品、冲方丁さん「十二人の死にたい子どもたち」感想。 この本、去年の10月発行でして。実は新刊が出たばかりの頃図書館で見かけたのに、あらすじを読んで棚に戻してしまったという因縁の一冊です。 12人の自殺志願の子どもたちが集まって…
今日は森見登美彦さんの「夜行」を紹介します。 デビューから10年目の意欲作、直木賞ノミネート作品ということもあり、出版社も気合入ってます。特設サイトも豪華でスゴイ。 www.shogakukan.co.jp CMも素敵だし、『本を読み解くための10の疑問』なんてコー…
あけましておめでとうございます。新年ですが特に抱負もなく、今年も通常運転で続けられたら何より、くらいのハードルの低さで頑張っていきたいおのにちです。 三が日はブログも休みと思っていたのに、今年最初の本があまりにも面白かったので勢いで書いてい…
最果タヒさんの「君の言い訳は最高の芸術」を読んだ。とても素敵な本だった。 短いエッセイ集なのだけれど、何度も何度も読み返したくなるような、ふとした瞬間に思い起こされるような、そんな一冊。 タヒさんの名前を知ったのは、同じはてなブロガーの若布…
佐藤多佳子さんの「明るい夜に出かけて」を読んだ。 主人公は訳あって大学休学中、現在はコンビニのアルバイター。彼の1年間を描くこの物語には、青春のこそばゆさ、もどかしさがぎゅっと詰まっていて、読みはじめてすぐに引き込まれた。 若者の1人称で誰に…
寒くなってきましたね!冬はこたつで本が読みたくなる季節。そんなわけで今日は大人も楽しめる海外児童ファンタジーのオススメ本まとめ集。 指輪物語やナルニアなんかの名作古典、みんなが知ってるハリーポッターやダレン・シャンも省いて、なるべく新しい作…
お風呂上がりにコートを羽織って家から5分の自販機まで歩いた。 明日の遠足用に、水筒に入れるはずだったアクエリアスを先に風呂から上がった子どもが見事に飲み干してしまったからである。普段はお風呂上りには牛乳かお茶派なのに。 これは遠足用、と言って…
久しぶりの恩田陸新刊、「蜜蜂と遠雷」。分厚いし、二段組みだし。これは読むのに時間がかかりそう…なんて思っていたら、疾走感のあるエンタメで一気読みしてしまいました。 表紙の印象通り、今作は「白」の恩田陸。明るい恩田陸作品が好きな方にオススメの…
こんにちは、みどりの小野です。今日は津原泰水さんの「エスカルゴ兄弟」の感想を。 ミステリ、ホラー、ラノベにSFと幅広いジャンルで書き続ける津原さんの最新作はなんと料理小説! 主人公は出版社の新人編集者、柳楽尚登。実家はうどん屋、調理師免許を…
今日はノンフィクション作家、探検家 角幡唯介氏の初のエッセイ「探検家、36歳の憂鬱」の感想。 「空白の5マイル」「アグルーカの行方」などの傑作ノンフィクションの舞台裏、そして探検とは何なのか、ノンフィクションとは何なのか。色々考えさせられる…
三崎亜紀さんの「メビウス・ファクトリー」という本を読んだ。ME創研という企業がすべてを統治する町にUターンしてきた一家の物語。 三崎さんが描く「町」はまるで生き物の様で、少し気持ち悪い。「メビウス・ファクトリー」には集団に属しているときの心…
FeBeのオーディオブックを試させて頂いたので、今日はそのレビューを。 「クリスマスのフロスト」という渋い傑作ミステリを耳で楽しめる、というなかなか面白い体験でありました。 [オーディオブック版]クリスマスのフロスト 著者:R.D.ウィングフィール…
今日は自分が参考にしている文章術の本のはなし。アマチュアブロガーが本を読んで学んだ、基本のキ!の話ですが、これから書いてみたいと思う方がいらっしゃったらぜひ読んで見て下さい~。 基本のキ、はこの本から「新しい文章術の教室」 まずはいろんなブ…
こんにちはみどりの小野です。 突然ですが私には小さな特技があります。それは『本を読むのが人より少し早い』ことです。 そもそも読書速度の全国平均というものを知らないのであくまでも主観の話になってしまうのですが、「読むの早いよね」と周りによく言…
今日は最近読んだSFの感想。江波光則さんの「我もまたアルカディアにあり」。 初めて読む作家さんでしたがタイトル&あらすじに惹かれて衝動買い。結果大当たりでした。 色々考えたくなる、語りたくなる魅力のある物語。 家賃無料、生活費無料。働かなくても…
身内が手術する事になり、仕事を休んで病院へ。軽い手術とはいえ全身麻酔。年も年なので終わるまで待機です。 待っている間に、篠田節子さんの『竜と流木』を読みました。表紙を開けると『もう南の島でぼんやりできない!』というキャッチコピー。 大人にな…
森博嗣、Gシリーズ10作目『χ(カイ)の悲劇』読了。 χの悲劇 (講談社ノベルス) 作者: 森博嗣 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/05/07 メディア: 新書 この商品を含むブログ (5件) を見る 実は最近惰性で読んでいて、そろそろ止めようか…と思っていたG…
額賀澪さんの「さよならクリームソーダ」読了。 プールと制服姿の学生を描いた表紙に、学園ものかと思ったら美大の男子寮を舞台にした喪失と再生の物語でした。 刺さる言葉が沢山あって、背中を押されるように一気に読み終わって。 才能ってなんだろう?そん…
やっと出た! 坂木司さんの「和菓子のアン」続編、『アンと青春』読み終わりました。 あいかわらずほんのり甘くて優しくて、元気が出て。疲れた時に口に入れたくなる小さな甘いものみたいな作品。 和菓子のように細やかな幸せをくれる物語でありました。 和…
先週の土曜日、私は恐ろしい恐ろしいブログを見てしまったのです。 kun-maa.hateblo.jp kindleストアで最大50%OFFKindleコミックまとめ買いセールが開催中。キャンペーンは2016年6月23日(木)23:59まで。 なぜか90%オフになっているセットが81件もあったり…
ちょっと前にこんな増田を読んだのです。 anond.hatelabo.jp ミステリが好きすぎてしょうがないおじさんが、生ける屍の死や七回死んだ男みたいに現実ではありえない事が起きる異種ルールのミステリを教えて欲しい、という記事。 こういう話楽しいですね。ブ…
晴天続きの五月も終わり、だんだん梅雨入りですね。植物にとっては恵みの雨ですが、食べ物はすぐ腐るし、外で遊べないのでリビングが小学生男子に埋め尽くされています。 雨で少し湿った男子が一杯いると、家の中はなんだかアリの巣みたいな匂いがしますよ、…
今日は高校2年生の時に作家デビューし、1980年代のラノベ、SF界を牽引した作家新井素子さんについて。 学生時代に大好きだった作家さんでしたが、ふとしたきっかけで読み返すとまた新たな発見がありました。今回はそんなお話です。 最初に本のレビュ…
朝井リョウさんの小説「ままならないから私とあなた」を読んだ。 小学生の時からの親友同士が大人になるまでを描く表題作「ままならないから私とあなた」、体育会系で仲間には何もかもさらけだせる、と信じていた男が知らない世界の一面を知る「レンタル世界…
近藤史恵さんの「岩窟姫」を読んだ。近藤さんは明るいコージーミステリ、サスペンス、本格推理物も書く多彩な作家さん。人の心理、特にその裏側にあるものを描くのがとても上手い。 自覚したくない、けれど誰しもが抱え持っている嫉妬や怒りといった感情を重…
ライターで漫画家の渋谷直角さんという人が好きだ。 同世代のせいか、ネタがツボ過ぎて面白い。彼の書いた本を一気に三冊読んでしまった。 「直角主義」、「カフェでよくかかっているJ-popのボサノヴァカバーを歌う女の一生」、「奥田民生になりたいボーイ出…