先日リアルのお友達と、趣味の話をしてまして。
彼女は最近ヨガを始めたと言っていて。
私が最近ハマっているのはブログ。
そう言ったら、彼女に「ブログって面白いの?オススメポイントはどこ?」と聞かれてしまいました。
はてさて、ブログは確かに面白いです。
書くことは好きだし、小さな交流も楽しい。多分これからも続けていくと思います。
でも、リアルがものすごく充実している友人にお勧めできるかな?と考えた時に、ウーンと唸ってしまいました…。
友人には大きな子供がいて、最近の楽しみはハワイで行われる娘の結婚式。
趣味はフラダンスとヨガで、特にフラダンスは大会に出場する腕前。
仕事、フラダンス、ヨガといつも忙しく飛び回っている彼女。
明るい性格で友達も多く、飲み会やらお茶会やら、いつも誰かと過ごしています。
こんなふうに充実した生活ですから、ヨガのこと、フラダンスのこと、書くネタには困らなそう。
でもヨガもフラダンスも、語り合える仲間がたくさんいるわけじゃないですか。
そういう人がブログを書いて楽しいのかな?と少し考えてしまいました。
その後「楽しいんだけど、パソコンに向かう時間が増えるから目が疲れたり肩が凝ったりするかな」と正直な現実を語ったところ、「私には無理そう!」と言われて少しホッとしました。
私がブログを書く理由
私がブログを始めたきっかけは『好きな本について語りたい!』です。
周りにベストセラーやビジネス書を読む人は多いんですが、リアルで麻耶雄嵩好きの人はなかなか見つかりません。
そんなわけでブログは自分のオタク趣味を語りたい、そしてできたら同じ趣味の人とキャッキャウフフしたい、と思って始めました。
その願望は叶いました。
本の話はたくさん出来たし、アニメやゲームの話も出来た。
最初はコメント欄で語り合いたい!とか甘い夢も見てたんですけど。
コメントに2ちゃんや増田の悪口をわざわざ拾ってきて(もしくは自分で書いて)ご注進!目障りだから何とかしなさいよね、と被害者の側に対処を強いる、匿名困ったちゃんが湧いたので閉じました。
承認制にすればいいって?
見なきゃ平和でいられることを、わざわざ拾い集めるようなⅯっ気は私にはありません。
でもまぁ、慣れてくるとブログは一人で書いているだけでも充分面白いもんだ、と思えるようになりましたからいいんですが。
オタクであることを恥じる気持ち
40代の私、宮崎勤を強烈に覚えています。
世代的なものもあると思うんですけど、オタク=ダサイもの、悪いもの、臭いもの…という誤った価値観を刷り込まれ、オタクは隠すのがマナー!と思い込んで育ってしまいました。
そんな私にとって、職場の飲み会で楽しそうにアニソンを歌える新人はまさに新人類なのであります。
実はそんな私も「ようこそジャパリパークへ」が大好きで、車の中で毎日熱唱してるんですけど。ただどれだけ上手になっても、職場でもママ友とも、家族の前でも歌えないと思います(家族には多分バレてるけど)。
でもブログになら、カバンちゃん、サーバルちゃん!と思いの丈を好きなだけ書ける。
なんて素晴しい!うー、がお!
長年オタクを隠して生きてきた私には、『リアルとネット』と言う切り替えスイッチがあるのかもしれません。
ブログではゲームやアニメの話を書くけれど、リアルの、職場の同僚やママ友にはそういう話は一切できない。
学生時代の同じ趣味の友達となら少しは語り合えるけど、実際会うとお久しぶりの隙間情報を埋めるのが忙しくて(転職とか、結婚とか)趣味の話までたどり着かなかったり。
でも決して、リアルがつまらないわけじゃないんです。
職場の飲み会の会話に内容がない、なんて話を良く聞きますが、私はリアルはそれでいいんだと思ってます。
熱すぎる主義主張や論争のない、緩いコミュニケーションを楽しむ場。
同じ趣味の友達がいるなら趣味話もいいけど、ブログに興味のない友達に懇々とブログ論を語っても仕方ないじゃありませんか。
友達の語る『フラダンス大会の裏側~恐るべし女子の駆け引き合戦!』は最高に面白かったけど、私にはあのテンションでブログは語れません。
むしろ一般の、ゆるーい空気の飲み会でマニアックな自語りを始めてしまう方が罪だと思うんですよ。迷惑じゃないですか、飲み会で聞かれてもいない自分史を延々と語りだす人。
最近、美術館ナンパを勧めるちょいワルジジ記事が大ブーイングを浴びてましたが、自分語りも美術論も、聞かれてないのに語りたい人はブログに書けばいいじゃん、と思います。
ブログなら、読みたい人にしか届かないですし。
ごく稀に、わざわざ『つまらない』と伝えに来る人もいますが。
あと出来れば、ブログは書いただけで満足してください。
あなたのブログ更新を毎回メールでダイレクトに教えてくれるサービスとか、どこに名前が入っているかもわからない毎度の言及とか、誰も求めてませんから。
というわけで。
私にとってのブログって、オタク語りとかめんどくさい社会論とか、リアルでは見せられないウラの顔置き場なのかもしれません。
だから一見リア充に見えるお友達には素直にお勧めできなかった。
でも、もしかしたら?
私に裏の顔があるように、フラダンサーの彼女にだってナイショの顔があるのかも知れません。誰だって、表に見える一面だけがその人の全てでは無いのですから。
そしてブログって、私たちの好きなものを仕舞っておく、秘密の宝箱なのかも?
そう考えたら、もっと自由に好きなことを書ける気がしてきました。
たくさん読まれる事だけが、書く目的じゃないですよね。
好きな食べ物屋さん、愛する妻やサルの話、ときにはウンコ。
みんないろんなものを詰め込んで、自分だけの秘密の場所を作っている。
そんなブログを今度は胸を張ってお勧めできるか…と言うとやっぱり微妙(笑)
ブログって楽しいことも、うんざりなことも起こるんですもの。
結局書くことに執着する人しか続かないのでは、と思ったり。
特にはてなは、楽しいけれどシンプルでモダンな要素は1つもないよ、と釘を刺さねば、と思うのです…。