おのにち

おのにちはいつかみたにっち

世界の解像度

年下の同僚とコンビニに行った。

20代の彼の財布は、黒にオレンジと白のラインが入っていて、爽やかなデザインである。

それを見たコンビニの若い女性店員(たぶん中国の方)が『それってハイキューの財布ですよね!?わたしハイキューが好きで日本に来たんです!映画も二回観ましたよ!』などとめちゃくちゃ元気よく、彼に話しかけていた。

同僚の彼は『いや、たまたまハイキューの財布で…(そんなわけあるか?)でも作品は知ってますよ』などと照れくさそうに喜んでいた。

 

さて、本日の気づきポイントは実はハイキューが大好きなのに(勝手な推察)素直になれない同僚くんではない。

彼の財布を何度も見たことがあるのに、それがハイキューというアニメの財布だ、と気がつかなかった私の世界の解像度にある。

そういえば、中学生の息子が春休みにハイキューの映画に連れて行ってほしい、と言っていた。

うっすら、バレーボールの話だという認識くらいはある。私も中学生の時はバレーボール部だったのに、バレー界の人気アニメを把握していないとはなんたる落ち度か(そこまでではない)。

当たり前だけど、知らない事は見えていても気がつかないんだな、と少し寂しい気持ちになった。

樹や花の名前、空に浮かぶ雲の種類。

建物の建築様式や、すれ違った犬の犬種。

私が見落としている世界の名前はどれくらいあるんだろう、なんて思ったらなんだか損した気分になって。

もっと沢山いろんな事に興味を持って学んだ方が、世界はより広く楽しくなるよなぁ、なんて思いました。

そのうち、VRみたいなバイザーをつけたら目に見えるもの全てに注釈がつく時代が来るのかも知れないけど(それはそれで…ウザいな?)。

そんな日が来るまで、細々楽しんで世界を学んでいこうと思ったのでした。

 

 

 

 

ほぼ東北、県立・市立図書館まとめ

たまたま関東〜東北エリアの県立・市立図書館に行く機会が続いたので自分の記憶メモとしてまとめておきます。

大きな図書館はいいぞ…!

 

那須塩原市図書館 みるる

 

 

黒磯駅前、まだ新しい図書館。

空間にゆとりがあり、天井が高い。

 

写真は図書館HPより。

 

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とっても綺麗、オシャレ!

カフェもありゆっくり本が読める。

SFの品揃えが充実していた。個人的に最新のSFまで目配りできる図書館は大好きだ。

 

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窓際の席は日当たり良いが、眩しくないように薄いロールスクリーンで日差しが遮られており、布張りソファの座り心地も良い。

カフェあるしずっと居られる…が駅前ゆえ駐車場が有料で台数が限られているのがネック。週末は混みそう。

駅前なので電車の待ち時間があれば、暇つぶしにはもってこいです。

 

新潟県立図書館

 

 

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目の前が鳥谷野潟で水辺に面しており、隣は県立自然科学館。

郊外なので、車がないと移動は不便かと思うが緑に囲まれためちゃくちゃ景観の良い場所だった。

窓の外には水鳥が見え、散歩の人や犬たちが楽しげに歩いていて癒される。

建物は大きなドーム型で、築年数は感じられる。二月とは思えないほど暖かい日だったが空調の効きが悪いのか窓際の席は少し肌寒かった。

中央部分にも席があるので、暑さや寒さが厳しい時期はそちらの方が使い勝手良さそう。

だが鳥谷潟を目前に眺めながら本が読める、というのは多少の暑さ寒さや眩しさを我慢しても良いくらい価値のあるものです。

席は背もたれ付きのソファ席で、めちゃくちゃリラックスできました。

本の品揃えもさすがは県立の歴史ある図書館、蔵書数が多い、新しい本も品揃え良し!

入ってすぐの書架にベストセラー本がずらっと並べてあり選びやすい。

早川や創元もたくさん。文庫類は出版社ごとに並べてあって、個人的にはそちらの方が探しやすくて好きです。

 

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また行きたいな、なんなら老後近くに住みたいな、と思うくらい素敵な場所でした。

駐車場は無料で、台数も余裕がありました。

 

郡山市中央図書館

 

 

近くに麓山公園という大きな公園がある立地なのだけれど、残念ながら私の座った閲覧エリアからは外の景観は望めず。

3階に勉強室があるようなので、そこからは緑がよく見えるのかな?

図書館のすぐ前が現在工事中で、ビニールシートに囲まれている箇所が多かったせいかも知れません。

建物は古めで、椅子は折り畳み式のパイプ椅子だったけれど閲覧スペースにも長机があるのがありがたかったです。やっぱり机があった方が読みやすいよね。

 

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駅から少し離れているので車の方が便利そう。
すぐ近くに大きな立体駐車場があり、二時間無料で止められます。

 

以上、最近行った図書館の紹介でした。

どこもたまたま時間が余って訪れたのですが、それぞれ個性があって、趣も違うので図書館巡りもなかなか楽しいものです。

せっかくだから1冊読みたいし、そうなると1~2時間くらいあっという間に潰れてしまうので家族旅行には向きませんが。

好きな場所で、贅沢な時間の使い方が出来るのが一人旅の醍醐味ですよね。

それではまた!

 

爽快サスペンス-『アリアドネの声』

井上真偽さんのサスペンス、『アリアドネの声』読み終えました(正確にはオーディブルで視聴したので聴き終えた)。

めーたーくーそー面白かった!

作者のデビュー作、『その可能性はすでに考えた』を読んでいたので、またケレン味の強いミステリなのかな?と帯にあるどんでん返しの文字を見て少々疑っていたのですが…

いや!めっちゃ良かった!

ちゃんと帯通りのどんでん返しあり、それでいて爽快で。ドキドキハラハラ、そして後味のいい最高のエンタメでした。

これは映像化期待。

あらすじはこんな感じ。

巨大地震発生。地下に取り残された女性は、目が見えず、耳も聞こえない。光も音も届かない絶対的迷宮。生還不能まで6時間。想像の限界を超えるどんでん返し。救えるはずの事故で兄を亡くした青年・ハルオは、贖罪の気持ちから救助災害ドローンを製作するベンチャー企業に就職する。業務の一環で訪れた、障がい者支援都市「WANOKUNI」で、巨大地震に遭遇。ほとんどの人間が避難する中、一人の女性が地下の危険地帯に取り残されてしまう。それは「見えない、聞こえない、話せない」という三つの障がいを抱え、街のアイドル(象徴)して活動する中川博美だった――。崩落と浸水で救助隊の侵入は不可能。およそ6時間後には安全地帯への経路も断たれてしまう。ハルオは一台のドローンを使って、目も耳も利かない中川をシェルターへ誘導するという前代未聞のミッションに挑む。

見えない聞こえない人をどうやってドローンで誘導していくのか?どんどん少なくなっていく残り時間、続く余震、相次ぐトラブル。 

そして主人公が抱えるトラウマからの解放、最後に訪れるカタルシス…。

ドキドキハラハラ、どんどん読み進めてしまう良作でした。

気分転換に、おすすめの一冊です!

それではまた。

 

 

 

今年買ってよかったもの

今年も結構色々買った。

人が生きると言うことは食べ、飲み、買うものなのである。

だがしかし40代も後半戦、何を買ったか思い出せねぇ…

そんな私でも今年の大成功品だけは覚えている。白髪を染めるようになった人間の強い味方、ヘマチン配合シャンプーである…!

 

この商品、ヘマチンがヘアカラーの色持ちを良くしてくれる、と雑誌で紹介されていたのを見かけて衝動買いしたものの、今まで使っていた物より大分安いのが不安だし(それまではセットで5千円程度の物を愛用してました)、使いはじめはヘマチン特有の色と癖のある匂いにギョッとして失敗したなー!と思ってました。

洗い上がりも硬い感じで、キシキシしそうで。

 

でも、乾かしてみたらなかなか良かった!

ツヤとハリが出て、サラサラの仕上がりに。

使い続けたら手触りも良くなってきて、寝起きとか気がつくと髪の毛サラサラ!っとかきあげてますw

気になっていたヘアカラーの持ちも、期待以上でした。今まで二週間に一度は染めてたのに1ヶ月に一度で大丈夫に。

さすがに根本の生えてきた白髪を染めてくれるわけじゃないから、リペアは必要なんだけど、一度染めた部分の色持ちは本当にいいです、抜けづらいです。

 

難点は、当初感じたとおり匂いにクセがあるのと(正直臭いよ…漢方みたいな?)シャンプーに色が付いているのでお風呂場の掃除が多少面倒なところですかねー。

でも匂いは夜シャン派ならそんなに気にならないかと。朝には匂いも飛んでますし、ヘアオイルで乾かせばそっちが香りますからね。

お風呂掃除も、すぐシャワーで泡を綺麗に流すか、残ったものも翌日なら洗剤で簡単に落ちますのでヘアカラーの後始末よりは楽です。

お値段も安いし、効力が減ってくるまでは(シャンプーって使い続けると効き目減りますよね?)リピートする予定です。

それではまた!

魅惑の餅!日本文化の魂を噛み締める #餅好き

今週のお題が「餅」であった。

餅!日本が誇る真のキラーコンテンツ(体重を恐るべき勢いで増加させ、そして命まで刈っていく我らの死神)餅!

 

とはいえ、餅といわれてパック餅以外の景色が浮かんでくるのはもはや昭和生まれだけなんじゃねーの、とも思う。

今、めったにやらなくなりましたよね餅つき。

 

私が子どもの頃は、祖父の家に杵と臼があって、蒸かしたもち米を庭でみんなでついた記憶があります。

縁側では、もち米をうにょんうにょんとこねて?くれる大型の機械もあって、祖母や母たちがどんどん餅を量産していて、子ども心にもそっちの方が効率的なんじゃねーの?なんて冷めたことを思ってましたが。

あの餅つき機は茶道における陰点て(かげたて・茶室の裏でたくさんのお茶を立てて客にふるまうこと)みたいなもんだったんでしょうね。

 

しかし祖父母たちの高齢化や餅つきを喜ぶ小さな孫もいなくなると、杵や臼はしまい込まれ、大型の餅つき機も食べる人がいなくなって使われなくなり…

今は道の駅なんかで、地元の農家さんが作った手作りのお餅を買って済ませてます。

真空パックの方がカビないから、スーパーで売ってるそれらで済ませることもしばしば。

 

…で。今過去を懐かしみつつ、震えちゃったんですけど。

 

もしかしたら、うちの子どもたちもいずれ結婚したりして、孫が出来るかもしれないじゃないですか?(昨今の結婚率の低下を鑑みるに過剰な期待はできないですが)

その時に、自分の祖父母が体験させてくれたような豊かな日本文化体験(冬は餅つき・凧あげ。夏は庭の笹の木に短冊を飾り、川に笹舟を流してあそんだことも)を、同じように己が振舞えるのかというと…無理すぎて無理すぎて無理すぎて泣く!
ねーよ、小川も笹の木のある広い庭も!杵と臼が入る蔵も!

 

いやー、色々便利に、そしてコンパクトになりすぎた現代。

どこに行ってもスマホがあればだいたい解決するんですけど、『体験』はどんどん薄くなってるんだなぁと少し寂しくなりました。

私の友達でも、早い人はもう孫がいたりするんですけどね。

現代の祖父母は何をするべきなのか?
餅というキーワードから、色々考えさせられてしまいました。

 

今週のお題「餅」

段ボールを蹴れ

elve姐さん(年下)のところからお題を頂いたので書いていくでやんす。
さて、皆さんは人生で一番大切なことはなんだとお思いですか?

 

snack.elve.club

おのにちは思います。

定期的に蘇る人生の数々の失敗、ああすれば良かった、こうすれば良かったと繰り返す後悔の波。私ダメなんじゃね?生きる価値、ないんじゃね?

 

そんな時はッ…!

ただひたすら、段ボールを蹴れ!

いや、ふざけてるとお思いでしょうがガチです。

私は辛いとき悲しいときムカつくとき、だいたい職場の裏でちょうどいいサイズの空の段ボール箱を力いっぱい、壁に蹴りつけています。

 

だいたい人間、ホルモンバランスの乱れでムカついたり過去の嫌な思い出が蘇ったり色々しがちなんです、特に冬は!(冬季ウツ型人間)

私の場合、嫌なことを紛らわすには全力でパワーを振るうのがなによりだと、20代の頃からの習慣になっています。

段ボール以前には、バッティングセンターでソフトボールを打つ(当たりやすく重いのでストレス発散になる)ことにもハマっていました。

でも一度、バッティングセンターが閉まっていた深夜に、家の前の電柱に座布団を縛り付けてバットで殴っていたら家の犬がそれを見て怯え、次の日犬小屋から出てこなくなってしまったのでバットは封印し、暴力性の低い段ボールに移行しました。

もちろん人生には段ボールすらない時もあるので、そんな時はジャンピングジャックを30回、鬼気迫る勢いで行っています。

とりあえず嫌なことは蹴っ飛ばして、あるいはぶん殴って、そして飛び越して生きるべきなのです人類。

中山きんに君もよく言っています、パワーと。

 

とりあえずどれだけ嫌なことがあっても物にしか当たらないのが私の中の規律なのかも知れません。はたから見ると愛犬が怯えるほどヤバいのですが。

さて、あなたは何を蹴っていますか?ちょうどいいサイズ感、蹴り心地のものがあったら是非、教えて下さいね。

人生なんて紛らわせー♡それではまた!

 

注意:コメントにもありましたがダンボールは中身が空じゃないとスカッとしない&捻挫するので気をつけて下さい…下さい…w

お題「大人のライフハック」

 

 

最近、聴いてるもの

今週のお題が『最近読んでるもの』だったのだが、最近はやたら聴いてることが多いので勝手に変換してしまった。

Amazonオーディブル、めちゃくちゃ良いっす。新時代です!

 

紙とか文字で読む静謐さとか、創造性には確かに欠けるんだけど洗濯とか料理、運転しながら聞ける利便性には敵わん。

忙しい現代人必須ですぞオーディブル…!

 

そんな訳で、最近聴いてる本の話をしよう。

 

M.W.クレイヴンの英国ミステリ、ワシントン・ポーシリーズ!

これがめちゃくちゃ面白い。そしてめちゃくちゃ励まされる、元気が出る。

 

主人公のワシントン・ポーは英国カンブリア州在住。国家犯罪対策庁の重大犯罪分析課に属する部長刑事である。

物語の冒頭では、彼は謹慎中で、世捨て人のようなやけっぱちさを漂わせている。

しかし周りのパワフルな女性たちに引っ張られ、そして自分の出生の秘密を克服し、どんどんその実力を発揮していく。

そんな風に癖のあるポー、彼の上司のフリン、そして何より相方を務めるブラットショーが魅力的すぎて!

深刻なミステリーの最中で、何度彼女の魅力的な挙動でクスッと笑わされたことか。

そしていざという時には強い意思を持って、頼りになる相棒に変貌する彼女が大好きすぎてずっと見ていたくなります(ほっこり)。

ポーの年下の女性上司、フリン警部もめっちゃ素敵!

 

第三作目では、臨月間際でホルモンバランス崩れっぱなしの彼女も魅力的でした。

姉にコンプレックスを抱えていたり、本来なら休むべき場面で休めない、周りを上手く頼れないワーカホリックな部分も良かったなぁ。

 

豊かな英国の自然、そして絡み合うミステリの楽しさが満喫できる作品です。

本でも、オーディブルでも、ぜひ一度楽しんでみてください…!

 

 

 

 

今週のお題「最近読んでるもの」