前にも書いたけれど、kindleアンリミテッドサービスを利用している。
最近借りたのが「すべての男は消耗品である」完全版。
1984年8月~2013年9月の30年間分のエッセイ全349編が収録されている。
とにかく厚い。目次を読むだけでも大変なボリュームである。
毎晩寝る前に少しずつ、懐かしい気分で読んでいる。
すべての男は消耗品である。VOL.1?VOL.13: 1984年8月?2013年9月 連載30周年記念・完全版
- 作者: 村上龍
- 出版社/メーカー: 村上龍電子本製作所/G2010
- 発売日: 2014/06/16
- メディア: Kindle版
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連載当時は鼻につく部分もあったのだが(今も多少)、そんな部分も時代の空気、と楽しんで読める。
時折古くなった時事ネタもあるのだが、基本は男女に関する話ばかり。
バブリーな匂いは否めませんが、普遍的な事は色あせないのだなぁ、と思った。
そういえば最近読んだオモコロのセクシー島田さんのブログも昔の話なのに面白かった。「メシを残すことで有名な西田」という奇妙なタイトル。
職場の後輩がいつも昼食を残す、その残飯写真に短い文章を添える。
ただそれだけの話がひたすら記録されていて、何故か面白い。
いつも2人は連れ立ってご飯に行って、たわいない話をして盛り上がって、テーブルには後輩が残したご飯がたたずんでいるんだろう。
そんな日々の当たり前の愛情が感じられるような気がして、いいなぁ、と次々に日記をめくってしまった。
…本当に毎日残しているので、先輩の店のセレクトが悪いのでは、と少し思ってしまったが(笑)
ご飯を残す、って許せない人にとっては神をも殺す大罪なんだと思う。
お米には神様がいて、アフリカには飢えた子どもがいる。
わかってます、ホントに大罪です、後ろめたいです。
でもでも最近、少食にみせたい、とかそういうことじゃなくてホントに物理的に入らなくなってきた。吐くから。何なら吐くから。
最近のお店、デカ盛り多すぎじゃないですか?
ご飯少なめとかお願いはするけれど、それでも時々どうしてもギブアップ、の時がある。
家族と一緒の時は食べる前に多そうなおかずを分けておく、などの裏技が使えるのだが職場の人と一緒の時はさすがに「食べてくれませんか?」とは言い難い。
ブログで西田くんが微妙に残したご飯を見ていると「そういう日もあるよね、うんうん」と自分の後ろめたさが少しだけ払拭されるような気がする。
…ちょっと話が飛ぶのだが、昔蓮舫そっくり(美人だけど言葉が強い)な他社の人と昼食を一緒にする機会があった。
テーブルに前の客の残したごはんが置かれているのを見たその人は「私食事残す人嫌いなんですよねー!」と言い放つ。
ピンチ!を感じ取った私は1番量の少なそうなラーメンを注文。
数分後、彼女の頼んだ唐揚げ定食が届いて驚愕。
唐揚げもご飯も、飯盛山のようなボリューム。
周囲を見て納得。若い男性ばかり。
土地勘のない私たち、お店選びを間違ってしまったのだ。
どうするレンホー…としばらく様子を伺っていたが、そのうち手が止まり唐揚げを親の敵のように睨み始めたレンホー。
「ここ、量が多すぎだよね…?」と助け船を出したらホッとした顔で「そうですよね!量が多すぎるんですよね!」と笑顔を見せてかわいかった。
がっつり残してたけど。
さてさて話がズレた。軌道修正する。
男女の話もごはんを残す話も、時が経っても変わらない普遍的な話だ。
検索には引っかからないかも知れないけど、いつ読んでも変わらずに気持ちが届くような話がネットに落ちてるっていいなぁ、私の話も書いたことを忘れた頃に誰かが読んでくれるといいなぁ、そんなことを思いました。
…自分がかつて書いた、賞味期限切れの時事ネタと内輪ネタに溢れ、大文字小文字が点在する読み難い記事をゲンナリと薄目で眺めながら、ですが。
過去記事修正しなくちゃなぁ…。