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おのにち

おのにちはいつかみたにっち

羽田圭介「成功者K」-私の視点はどこにある?

読書 読書-小説

羽田圭介さんの「成功者K」読了。
妙な緊迫感があって面白かった。一気読み。

芥川賞を取って、TVに引っ張りだこになって、女性にも不自由しなくなった成功者Kの物語。それは著者の通ってきた道筋によく似ているのだけれど、でも…。

どこまでが本当でどこまでが虚飾?それとも本当なんて一つもないの?
現実と虚構の合間を行き来するようなメタ・フィクションでした。

 

成功者K

 

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何をどこまで信じたらいいか、という話

はてな

今日はちょっとゆるっともやっと、はてなブログのお話を。
こういう内輪話は一部の人にしか面白くないかなー、と書かないようにしていたのですが、たまに私的な話を。公開するのをためらっていたので、話が少し古いです…。

 

私の好きな女性ブロガーさんが、昔からファンで大好きで憧れている、と言っていたブロガーさんに向けて手紙のような記事を書いていました。

私は彼女が昔からその人に憧れていたのを知っていて(私もその人の文章のファンです。怖いくらい切りつけるのに、雪のように綺麗なんです)、真摯に書いたんだろうなぁ、私もこんな手紙が欲しいなぁ、と思っていました。

ところが事態は急転してしまって。

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濡れ髪セクシー伝説

生活 生活-ネタ

濡れ髪美人はここにいるよ、というセクシー雑誌のキャッチコピーをコンビニで見かけた。まだ3月なのにもう濡れているのか、風邪引くなよ、と思った。

濡れている髪や、濡れ透けシャツがセクシーだ、と言う風説がある。
まぁ、基本同意。

でもアレは海辺やプールサイド、突然の雷雨などといった特殊な設定の上でのセクシーなのでは?と思う。風呂上がりとか、通り雨とか、必然性があって濡れていて欲しい。

たとえば革張りのソファーの上で、ビッタンビッタンに濡れたセクシー女性がポーズをとっていても「もしかしてカッパ!?」としか思えない。
クリーニングどうすんの!とか現実的な心配をしてしまうではないか。


常識で考えたら、濡れガールはグラビアなど特殊な設定での話。
日常生活の中では、突然の豪雨にでも襲われない限り濡れた人になど遭遇しない。

普通、そう思いますよね?
しかし私は、ビッタンビッタンに濡れた人と新幹線で遭遇したことがあります。

 

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頭の中をのぞきたい願望

社会

人の部屋を見るのが好きだ。

シンプルな部屋もいいけど、たくさんモノがあるのに整然として見える部屋とか、違うテイストのものがうまく収まり合っている部屋が好き。
カラフルで肌色めいていて、椅子とモニターだけはどーんと豪華なオタク部屋も楽しいし、熊の剥製が鎮座している謎の土間キッチンも好きだ。

私は自分のセンスに自信がなく、掃除も嫌いなため、好きな小物を上手く配置する、というようなことが苦手だ。セレクトショップのようなお部屋に憧れつつ、無難に適度に(?)散らかった部屋に住んでいる。

人の頭の中とその人の部屋は、もしかしたら似ているんじゃないか、と思うことがある。

私の頭の中も、自分の部屋のように雑然としている。
ごはんと家族と本のことを、いっぺんに考えたりする。
私の部屋(というかパントリーの隅っこのデスク)もキッチンに近くて、学校のプリントが山ほど貼ってあって、読みかけの本が転がっている。

人の頭の中はのぞけないけど、部屋は見ることができる。
人の部屋を見るのが好き、と言うのはもしかしたら他人の脳内を覗きたい、という願望に基づいているのかもしれない。

 

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ラスト・デイ

生活

はてなブログは昔はてなダイアリー、という名前だった。
ふとしたきっかけで誰かさんのはてなダイアリーを、昔の日記を覗くような感じで読み漁っていたら、私もブログ記事じゃなくて日記が描きたいな、と思った。

構成を決めず、思いついたことを書いていくだけの、やわやわしたうどんのような消化のいい話を。博多のうどんは柔らかくて甘い…と言う話を読んだので甘い話が書きたかったのに、今日思いつくのは死の気配のする事柄ばっかりだった。

渡部優さんの「自由なサメと人間たちの夢」最初の短編「ラスト・デイ」を読みながら書いているせいかも知れない。

その話はこんなセリフから始まる。


さて、私は死にたい。本当に死にたい。心の底から死にたい。

 

自由なサメと人間たちの夢

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お客様貴様、三語以上話せ

社会 社会-新入社員

さて、今日は前回の続き。

前回は、余計なことを客に告げてしまう、接客側の話だった。
今回は必要なことすらしゃべってくれない、無言…ンー!なお客様の話をしたいと思う。

 

yutoma233.hatenablog.com

 

マイマイガ・ジジイ来襲

 

先日、窓口でどかっと椅子に腰かけて、マイマイガ!と怒鳴るジジイを見た。
何が何なのか、さっぱりわからない。

お客様、何のご用でしたか?と丁重に聞いてもマイマイガ、を繰り返すばかり。
そのうちマ・イ・マ・イ・ガ!とマイマイガを区切りはじめた。

マイマイガ=去年の夏大量発生した蛾。

ウチでは虫の駆除はやっていないし、外は雪、虫眠る季節だ。
どうしたらいいのだ、殺虫剤でこのジジイを駆逐してほしい、というご依頼なのか?

カウンターの下でこっそり、「フマキラー持ってきて」と書いて隣の女子に渡したがゲフッ、と変な声を出した彼女にローキックされた。どうやら違うらしい。

すいません、ちょっとよくわからないんですが…何の手続きでしたか?と聞くと「だから!年末調整にマイマイガ必要だから出してくれ、って言ってるんだ!早くしろ!」とふんぞり返る。

私の脳内の検索機能がピコーン、と音を立てて『もしかして=マイナンバー』と教えてくれた。
マイナンバーですか?と聞くと、それそれ、マイマイガー、とジジイは答えた。
一切噛み合っていないが、マイマイガを繰り返すジジイをそれは役所で聞いてくださいねーと送り出した。

役所でもう一度もう一回マイマイガから始めてもらうのも面白いと思ったが、虫の駆除課に回されたりして「違う!」とまた戻ってくると面倒なので、メモに『マイナンバー』と書いてやった。
ジジイもようやく理解して、そうか正式にはマイナンガーか、と帰っていった。
まだちょっと違うが、それならGoogle先生も『もしかして=マイナンバー』と教えてくれるだろう。

 

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窓口の専門用語はお控えなすって

社会 社会-新入社員

年度末である。

最近職場の窓口が、ギッタンギッタンに混み合っている。
こういう時期は職員もお客様も、どうしてもイライラしてしまい、トラブルが増える。そしてそういう空気の時に限って、めんどくさい客もやってくるものなのである。

今日窓口に立った、四角くてグレイで、Minecraftに出てきそうなババアは、バサッ!とカウンターに書類を置くなりその大きなお口にそぐわない小声と早口で、廃棄物13号ナントカ届!と言い放ち、それで自分の役目は終わり、的な感じで席に戻ろうとした。

だが待て。
お待ちなすって、と止める。そのナントカ届、当方は初耳である。
廃棄物13号(仮名)とやらも名前すら聞いたことがない。
ナントカ届は分かりかねますが、この書類があれば〇〇のお手続きはできます。どうなさいますか?と聞くと何でもいいから早くしてよ、と答える。

絶対にこれじゃない気がする…と思うのだが、ババア廃棄物13号ナントカ届も知らないなんて!とドヤリティ顔で、とりつく島もない。

手続きを終え、声をかけると案の定ババアは〇〇じゃなく× ×にしたかったの!と言い出す。それは私の会社では取り扱っていない手続きだったので、その旨伝えると結局仙台に行かなきゃダメなのね、早く言いなさいよ!とプリキュアしながら帰っていった。

妖怪早口呪文ババア…と思ったが、でもこれって多分仙台の知らない会社の誰か、私たちサービスを提供する側の問題なのだ、と思い直す。

 

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