年下の同僚とコンビニに行った。
20代の彼の財布は、黒にオレンジと白のラインが入っていて、爽やかなデザインである。
それを見たコンビニの若い女性店員(たぶん中国の方)が『それってハイキューの財布ですよね!?わたしハイキューが好きで日本に来たんです!映画も二回観ましたよ!』などとめちゃくちゃ元気よく、彼に話しかけていた。
同僚の彼は『いや、たまたまハイキューの財布で…(そんなわけあるか?)でも作品は知ってますよ』などと照れくさそうに喜んでいた。
さて、本日の気づきポイントは実はハイキューが大好きなのに(勝手な推察)素直になれない同僚くんではない。
彼の財布を何度も見たことがあるのに、それがハイキューというアニメの財布だ、と気がつかなかった私の世界の解像度にある。
そういえば、中学生の息子が春休みにハイキューの映画に連れて行ってほしい、と言っていた。
うっすら、バレーボールの話だという認識くらいはある。私も中学生の時はバレーボール部だったのに、バレー界の人気アニメを把握していないとはなんたる落ち度か(そこまでではない)。
当たり前だけど、知らない事は見えていても気がつかないんだな、と少し寂しい気持ちになった。
樹や花の名前、空に浮かぶ雲の種類。
建物の建築様式や、すれ違った犬の犬種。
私が見落としている世界の名前はどれくらいあるんだろう、なんて思ったらなんだか損した気分になって。
もっと沢山いろんな事に興味を持って学んだ方が、世界はより広く楽しくなるよなぁ、なんて思いました。
そのうち、VRみたいなバイザーをつけたら目に見えるもの全てに注釈がつく時代が来るのかも知れないけど(それはそれで…ウザいな?)。
そんな日が来るまで、細々楽しんで世界を学んでいこうと思ったのでした。