今週のお題が「餅」であった。
餅!日本が誇る真のキラーコンテンツ(体重を恐るべき勢いで増加させ、そして命まで刈っていく我らの死神)餅!
とはいえ、餅といわれてパック餅以外の景色が浮かんでくるのはもはや昭和生まれだけなんじゃねーの、とも思う。
今、めったにやらなくなりましたよね餅つき。
私が子どもの頃は、祖父の家に杵と臼があって、蒸かしたもち米を庭でみんなでついた記憶があります。
縁側では、もち米をうにょんうにょんとこねて?くれる大型の機械もあって、祖母や母たちがどんどん餅を量産していて、子ども心にもそっちの方が効率的なんじゃねーの?なんて冷めたことを思ってましたが。
あの餅つき機は茶道における陰点て(かげたて・茶室の裏でたくさんのお茶を立てて客にふるまうこと)みたいなもんだったんでしょうね。
しかし祖父母たちの高齢化や餅つきを喜ぶ小さな孫もいなくなると、杵や臼はしまい込まれ、大型の餅つき機も食べる人がいなくなって使われなくなり…
今は道の駅なんかで、地元の農家さんが作った手作りのお餅を買って済ませてます。
真空パックの方がカビないから、スーパーで売ってるそれらで済ませることもしばしば。
…で。今過去を懐かしみつつ、震えちゃったんですけど。
もしかしたら、うちの子どもたちもいずれ結婚したりして、孫が出来るかもしれないじゃないですか?(昨今の結婚率の低下を鑑みるに過剰な期待はできないですが)
その時に、自分の祖父母が体験させてくれたような豊かな日本文化体験(冬は餅つき・凧あげ。夏は庭の笹の木に短冊を飾り、川に笹舟を流してあそんだことも)を、同じように己が振舞えるのかというと…無理すぎて無理すぎて無理すぎて泣く!
ねーよ、小川も笹の木のある広い庭も!杵と臼が入る蔵も!
いやー、色々便利に、そしてコンパクトになりすぎた現代。
どこに行ってもスマホがあればだいたい解決するんですけど、『体験』はどんどん薄くなってるんだなぁと少し寂しくなりました。
私の友達でも、早い人はもう孫がいたりするんですけどね。
現代の祖父母は何をするべきなのか?
餅というキーワードから、色々考えさせられてしまいました。
今週のお題「餅」