読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

おのにち

おのにちはいつかみたにっち

『真夏の異邦人』と夏休み×UFO×美少女モノはこれがおすすめ!

スポンサーリンク

  先日喜多喜久さんの「真夏の異邦人」を読んだ。

 

真夏の異邦人 超常現象研究会のフィールドワーク (集英社文庫)

 
喜多さんはこのミス大賞優秀賞「ラブ・ケミストリー」でデビューした作家さん。ラブケミストリーのジャンルは有機化学ユーモアミステリーとなっている。なんだかすごい。
製薬会社の研究員として勤務しながら作品を書いている、という著者の肩書き通り大学の研究室や医薬品をモチーフにした小説が多い。
 
…と色々書いたのだけれど。実は図書館で何冊か読んだことがあるだけ。面白いとは思ったのだけれど買おうという程の思い入れの持てなかった作家さん。
 
今回この本を買ってしまったのは集英社文庫のナツイチ!フェアに選ばれていて、大森望おすすめ、のポップに惹かれてしまったから。夏の強い日差しを感じさせる表紙も素敵だったし。やっぱり書店ならではの出会いってあると思う。
 
夏休み、UFO探しに田舎の村を訪れた大学の『超常現象研究会』のメンバーたち。メンバーでありながら超常現象を素直に信じることの出来ない星原俊平は奇妙な飛行物体から突如現れた謎の少女に恋をしていたー。
というベタなファーストコンタクトSF。でもこういう素直なジュブナイルっぽさが夏にはよく似合う。
 
ミステリー畑の作者らしく、牛の死体を探しに行ったらなぜか人間の手首が発見されてしまう、という事件を絡めてシンプルなSFの影でミステリーが進行していくのが面白い。キャラクターも分かりやすくすいすい読めるライトミステリー&SFジュブナイルに仕上がっております。
 
ボリューム的には少し物足りないのですが、ちょっとした空き時間に読むには最適の厚さ、読みやすさではないでしょうか。
 
 

夏+UFO+美少女といえば、やっぱり「イリヤの空、UFOの夏」!

 
 喜多さんの本を読んで思ったのが、やはり夏にはUFOと美少女が良く似合う!ということ。
夏休みにはジュブナイルが読みたくなるしジュブナイルにはUFOのようなワクワクドキドキが必須。ちなみに美少女が必要なのは夏+UFOだけだと矢追純一UFO特番になってしまうからである。
 
そして夏+UFO+美少女といえば。
やはりSF青春ラブストーリの傑作、「イリヤの空、UFOの夏」。
この作品についてはあまり書きたくない。思い返しただけで涙が滲んできてしまうから。
 

イリヤの空、UFOの夏〈その1〉 (電撃文庫)

 

 
有名作品だから、書かなくても知っている人が多いだろう、というのもある。
夏、UFO、美少女と検索したら出てきたのはみんなイリヤであった。(タイトルに入ってる、というのもあるけど)人気作品であったにもかかわらず全4巻という無駄な話のない潔さ(もちろん1、2巻の平和な学園生活は大切な伏線である)、ラストシーンの美しさ。アニメ化もされているのでもし未読の方は是非そちらも見てほしいと思う(すいませんアニメは未見なので私も見ます)。
 
ラストはハッピーエンドかバットエンドか意見が分かれているらしい。私はヒロインイリヤにとっては自分に出来る事をすべてやり尽くした、最高のハッピーエンドだったんだろうと思う。その道筋はとても切ないけれど。
 
それから秋山瑞人といったらやっぱり「猫の地球儀」。
猫世界のかもめのジョナサン。上へ上へ、高みを目指せ、という純粋で熱い物語である。イリヤが好きな方はこちらも是非。
 
「イリヤの空、UFOの夏」を思い出すと浮かんでくるのが「最終兵器彼女」。
UFOは出てこないけれどこちらもやはりSF青春ラブストーリの傑作だと思う。
ラストは本当に救われなくて悲しくて、でも2人は幸せに…という意味ではイリヤよりも物語の終焉らしいハッピーエンドなのかもしれない(その後がどうなるにせよ)。
 
 

最終兵器彼女(1) (ビッグコミックス)

 
それから「最終兵器彼女」もいいのだが高橋しんと言ったら私的には「きみのカケラ」。終焉を迎える世界で出会った王女様と不思議な少年のファンタジー。これは雪の世界の物語ですが。
 

夏と宇宙のジュブナイル~星虫、イーシャの舟

 
 夏+UFO+美少女と考えてもう一つ浮かんできたのが岩本 隆雄さんの「星虫」と「イーシャの舟」。
 

星虫 (ソノラマ文庫)

 
「星虫」は宇宙飛行士を夢見る少女と少年のファーストコンタクトSF。人間の額に吸着する謎の宇宙生物『星虫』を宇宙に返そうと奮闘する子供たちの物語。
 
「イーシャの舟」はwikiで『ホラー小説』と書かれていて絶句しました。そういうジャンルでしたっけ?確かに妖怪みたいな話はありましたけどイーシャは私の中ではSF青春ラブストーリなんですが(しかも「夏への扉」みたいに年の差カップル物)。
 

イーシャの舟 (ソノラマ文庫)

 
何かと不幸な青年が小さな天邪鬼に取りつかれてしまう。しかしその天邪鬼は実は…というお話。主人公の不幸な青年、年輝は気の強い美女や女子小学生、おまけに天邪鬼までとにかくモテモテなのできゅんきゅんしますw
 
岩本 隆雄さんの本はジュブナイルらしい明るさ、まっすぐさがあって読んでいると清々しい気分になれます。
 
ちょっと古い本ですが2009年に「星虫年代記 1 星虫/イーシャの舟/バレンタイン・デイツ」というタイトルで『星虫』と『イーシャの舟』に書き下ろしの短編を加えたバージョンが出ているそうです。
 
古い新潮文庫版で「星虫」も「イーシャ」も持ってるんですが、書き下ろし気になる…。  
 

 

星虫年代記 1 星虫/イーシャの舟/バレンタイン・デイツ (朝日ノベルズ)

星虫年代記 1 星虫/イーシャの舟/バレンタイン・デイツ (朝日ノベルズ)

  
 
「イリヤの空、UFOの夏」、「星虫」、「イーシャの舟」。どれも夏+UFO+美少女のお題にぴったりはまる本です!
この夏矢追純一UFO特番は無いのか…とぼやいているあなたにも是非。
キャトル・ミューティレーションはないけど胸キュンはあるよ!…我ながら無理があるオチ。そしてあなたの夏+UFO+美少女モノも、ぜひ教えてくださいね!