おのにち

おのにちはいつかみたにっち

春の兆しと変態の話

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花のつぼみも綻んできました。春ですね。

隣りの席の人の花粉症が悪化して行くにつれ春の深まりを感じ取っています。
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接客業を経験したことのある方なら心当たりがあるかと思いますが、春は奇矯な人が増える季節でもあります。
今まで沢山の不思議な方にお会いしてきましたが、今日は今でも春が来るたび思い出す、2人の変態の話をしたいと思います。
 

一人は変態っぽい見かけの紳士でした。

当時私はイオンとかジャスコみたいな大型複合施設の中の花屋に勤めていました。
ある日いつも通り仕事をしていると店内を歩くお客様の中に明らかに異彩を放つ方が。
 
サングラスにマスク、ベージュのトレンチコート。裸足に革靴のそのお客様はコートから見事な胸毛とスネ毛を覗かせていました。
コートの下は分からないので、もしかしたらVネックの服とショートパンツとか、何か着ていたのかも知れませんが、一見は裸にコート。
これ、夜道でバッ、てやる類の人のファッションだよね…とついつい見ていると目が合いました。
「赤いバラを一本下さい」
そういった彼に、商品を渡す私。
すると彼はそれを私に捧げ持ち、大きな声で言いました。
あなたを幸せに出来るのは僕だけです!」
 
…当時の私は彼氏募集で、毎週合コンの日々でした。
が、この人に幸せにしてもらうくらいだったら一生一人でいい、いやむしろ一人がいいと思いました。
「結構です。間に合ってます」
とっさに出てきた言葉は電話のセールスを断るような内容でしたが、彼は大人しく踵を返しコートを翻し去って行きました。
 
何かの罰ゲームかな、とも思ったんですが、一応不審者を見たら店長や施設担当者に連絡、という決まりになっているのですぐに連絡しました。
すると驚く答えが。
「了解しました。あなたで3人目です」
 
その後お昼休みに他の店員さん達と情報交換。
話題の彼は開店時間に店を訪れ、まずは婦人服店で洋服を購入の上それを店員に捧げ「結婚して下さい」とプロポーズ。
次にパン屋で店員にやはり買ったパンを捧げ「付き合って下さい」と告白。
最後に花屋で「幸せに出来るのは僕だけ」と告白、見事全てに玉砕し帰って行ったのだそうです。
警備員さんも一応目は付けていたものの、服は着ているし商品も購入しているので不審者扱いも出来ず…という次第。
  私達店員側も一応商品は購入してもらったし、服装が変わっていただけで態度は穏やかだったので、まぁ春だねで終わってしまいました。
接客業だと知らない人からメモ貰ったり告白されたりはよく聞く話ですが、短時間に三人とは、よっぽど誰でも良かったんですね…。
しかし若かった当時の私は自分が三番手で、しかも私への告白だけ上から目線だった事に傷つき己の立ち位置を知りました。
服屋=美人、パン屋=可愛い、花屋=とりあえず若い だったからね…
ちゃんと選り好みしてるんですね、さすが変態紳士。
 

もう一人は警察ざたになったガチの変態でした。

同じ花屋に勤めて数年が経った頃。
当時の私は、己の身の程を知り高望みせず結婚したばかりの20代後半でした。
仕事中に遭遇したのは作業着姿の一見普通のおじさん。歳は50代後半から60くらい。
鉢植えの花を購入し、カウンター前で会計を済ませるおじさんは、なぜかカウンターのヘリに股間を擦り付けていました。
かゆいのかな〜、インキンか?とふと見てしまった私。するとズボンのファスナーが開いているではありませんか。
どうしよう、注意した方がいいのかな、でも言い難いし…と考えている間におじさんは帰ってしまいました。
その後は忘れていたのですが、後日そのおじさんが来店。
また鉢植えを購入し、その時は同僚が対応しました。
しかし、彼が帰った後彼女が言うのです。
今の人、チャック開いてました
私が前回も開いてた、迂闊な人だね〜と言うと彼女は怪訝な顔で、
何か出てた気もするんですが…」
と一言。
肌色の物が覗いていたような気がするが、はっきりとは見えなかった。
股引かもしれないし…という彼女。とりあえず店長には報告し、次は気を付けよう、ということになりました。
3回目。おじさんはやっぱりレジに股間をこすり付けています。今回は2人で接客、じっくり股間を眺めました。
 
…やっぱり開いています。しかも下着を身に着けず、少し先が出ている様子。これは確実に見せてるんではと思う私達。
 
さすがにまずいとすぐに連絡、とりあえず次回来店した際には警備員がマークする、ということになりました。
 
 
後日来店したおじさんは、警備員にマークされているのに気付かず、トイレ前で小学生に声をかけ、(「千円上げるからおしっこ手伝って」と言ったそうです)逮捕されました。新聞には出ていなかったので、その後はわかりません。
ちゃんと連絡しといて良かった、と胸を撫で下ろしました。
 
その後同僚と話題になりました。(一応断りますが同僚も私も既婚者です。)
おじさんのモノはなぜ、元気じゃなかったのか?と。
勝手なイメージですが、ストリーキングとはビンビンなのをどや!とかやるものだと思ってたんです。
おじさんのは、ふにゃんこにゃんにゃんにゃんにゃにゃん♪な(音楽はロッテのガムのCMでお願いします)感じだったので、
出てるか出てないかの判別が難しかったんですよね。
そのように粗末な物を他人に晒し何らかの快感を得られる物なのか、と。
 
ダンナに聞いたら、「どんだけしげしげ見てんだよ」と相当引かれました。
 
 清々しい春に変な話でごめんなさい。
暖かくなってきても脱がないで下さいね。
 
真面目な記事も書いてます。

 

yutoma233.hatenablog.com

 

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