おのにち

おのにちはいつかみたにっち

遠い尿意

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尿意が、遠いのです。

 

窓口業務をしているので、年末はなんだかやたらと忙しい。
お客さんというものはまるで示し合わせたかのように同じ曜日、同じ時間帯に訪れる。

ほんとうに忙しい時はトイレに行く暇もないので、行ける時に行っておくしかない。

 

するとどうなるか。

とりあえずパンツを下ろして座ってはみるものの、遠い。
尿意が果てしなく遠いのである。

 

こう、なんというか自分の奥底にあるものに呼びかけるかのような。
根源から引き出すかのような。
衛星中継におけるタイムラグ的な。エクスペクト・パトローナム的な。

 

なぜトイレに行くたびに瞑想したり集中しなくちゃいかんのか。
どうせ引き出すなら尿より魔法が良い、なんて思ったりする。
誰か杖を下さい。

 

人間の膀胱は平均500ml程度の容量らしいけれど、実は個人差が大きいそうだ。
トイレに行きたい、と思ってから2~3時間くらいならトレーニング次第で我慢できるはず、とのこと。今度からは少し我慢して見ようと思う、骨盤底筋にもいいらしいし。

 しかし我慢したならしたで、今度は別の問題が生じてくる。
それはつまり  morasu of death.

…かっこよくいってみたがとにかく漏らしたら死ねるのである!

 

なぜ人は、特に増田はよく漏らすのであろうか?
だいたい21世紀のこの世界で、データはクラウド上に預けておける世の中で、なぜ私たちは膀胱と言う狭い枠に縛られなくてはいけないのか。

自分の排せつ物をクラウド上にアップロード出来たら。
中身はまとめてシステムが処理してくれないだろうか月980円で頼む…などと尿意を抑えながら考えたりする。

 

そういえばマンガ『エスパー魔美』で、夜中トイレに行きたくない魔美が自分の尿を他人の膀胱にテレポーテーションさせる、というなかなか危険なプレイを行っていたことを思い出す。

あんな風に私の尿意も直接トイレにワン・ダイレクション出来たらいいのにな☆
そんなことを考えながら窓口に立つ日々です。

 

…ああ、トイレ行きたい。

 

遠い太鼓 (講談社文庫)

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