おのにち

おのにちはいつかみたにっち

物語の夢を見る

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年に数度くらい、映画みたいにえらくハッキリした物語仕立ての夢を見ることがある。

自分自身も、知り合いすら出てこない。舞台は現代だったら未来だったり、様々だ。

多分今まで読んできた色んな物語がミックスされているのだと思うが、元ネタが分からないくらいにはオリジナルだ。

 

どうしてそれを夢に見たのかも分からないけれど、ついさっき新作映画を見たばかりくらいの情報量はあるので「覚えているうちに!」と書き留めるのがクセになっている。

 

今週末もそんな風に脳内映画の書き起こしをやっていて、子どもの塾終了を待つ間の2時間、スマホで2万字近く書けた。

 

つい数時間前に見た映画を書き起こすだけだから言葉に詰まる事は無いけれど(あくまでも映像なので、役職名やら物の名前をググる事は多々ある)スマホだとフリックする指が追いつかない。今猛烈に、右親指の付け根が痛む。

 

やっぱり人類にはパソコンが必要だ。

それから夢を一発で文書変換出来る機能を、はよ!

 

夢で見るオリジナル映像作品の問題点は、他者から見ればあまり面白くない、ということだ。

 

そりゃそうだ、ちゃんとプロットを練った訳でもない、どこから降ってきたのかも分からない物語だ。

それでもなんだか勿体ない気がして、ついつい書き起こしてしまう。書かないといつまでもその物語が脳内に居座ってしまう、というのもある。

同じ映画を一日中リピートするのもしんどい。書いてしまえば綺麗に忘れる事ができる。

 

レイ・ブラッドベリの短編小説で、自分の夢を映像化して売る少女の話(タイトルが思い出せない!10月はたそがれの国収録?)があるのだけれど、早くそんな装置が出ないかな、と思ったりもする。

 

とはいえまだ幼く、インプットの足りていない少女の夢はすぐにワンパターンになり、スランプに陥った少女の夢は登場人物たちによってしばらく発売禁止にされてしまうのだけれど。

 

ブラッドベリが書いたように、物語仕立ての夢を見る人は結構多いのだろうか?

 

週末の私が出会ったのは取るに足らない物語だけれど、幅広の螺旋階段やらステンドグラスやら、やけに細部がリアルで書き留めずにはいられなかった。

本当は、単なる私の脳内小説じゃなくて、どこか別の世界で起きた本当の物語を受け取ったのなら更に良いのだけれど。

 

そんな電波な事を考える、親指の痛い12月です…

 

10月はたそがれの国 (創元SF文庫)

10月はたそがれの国 (創元SF文庫)