おのにち

おのにちはいつかみたにっち

あさはきりのなか

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今日の朝は霧が濃かった。

日曜の五時、人影もなくすれ違う車もない。

お弁当や水筒、スパイクやウェアの詰まった巨大なリュックを抱えた後部座席の子どもは、乗った瞬間に眠り込んでしまう。

陸上競技場までの道を、ボリュームを下げた音楽と私の車だけがひた走る。

30分くらい本当に一台の車も見かけなくて、アポカリプス後の世界みたいだな、なんて思う。

 

前も後ろも、対向車すらいない道路はめちゃくちゃ走りやすくて、予定より20分も早く着いてしまった。

これを踏まえて終末後の物語を書く人は、Googleの到着予定時刻より移動時刻を早めた方が良い…なんて思ったのだがすぐに思い直す。

 

ゴミのない綺麗な道路は清掃車やそれを管理する機関あってのものである。
人類が手を加えなくなったら、世界はすぐに草木で覆われてしまうのだろう。

 

大会のある息子を競技場まで送り届けたのち、近くの公園の散歩道を歩く。
その後はファミレスで朝食、それから一時間かけて家に帰る。

家に着いたのは八時少し前である。

まだ眠っていた下の息子を起こし、朝食を食べさせ、九時からのキッズクラブに送っていく。帰りは実家に、母の日のプレゼントとしてリクエストされた赤いアンスリウムを置いていく。

洗濯物を干し、掃除機をかけ、コーヒーを淹れたら朝の十時だ。

 

さて、朝が早すぎて今日やる事がみんな終わってしまったんですけど…

今日の私、とりあえず人類終了してよろしいですかね?

 

 

 今週のお題「おうち時間2021」