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薫香のカナピウム~森と人間の物語

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こんにちは、みどりの小野です。
今週は本が1冊しか読めなかった…。

絶版マンガ図書館にはまってしまいまして。

絶版マンガ図書館

懐かしいマンガがいっぱいあるのでやめられない止まらない。

スマホでずーっと読んでました。こういう日々を送ってしまうと、信州大学学長の挨拶、「スマホやめますか、それとも信大生やめますか」も響きますね。

 

ただ「スイッチを切って本を読み、友だちと話し、自分で考える習慣をつけ、物事を根本から考えて全力で行動することが独創性豊かな学生を育てる」との事でしたが、今はソーシャルでの友達づきあいも根付いていますからね。

悪影響しか無い、とは思いたくないです、今や必需品のスマホ様。

ただ無いと落ち着かない、弄っているとあっという間に時間が過ぎるのも本当。

上手く付き合って行かないと。結局使う人次第ですよね?

 

あと平日は歓送迎会という名の飲み会ばっかりやってました。

飲ミニケーション大事だけど3日連続はさすがにどうかと。

肝臓弱ってます、ウコン大事~。

 

 

 で、今週読んだ本。

 

「薫香のカナピウム」感想

 

 

薫香のカナピウム

 

表紙に惹かれて読んだ1冊。

 タイトルのカナピウムとは、樹木の枝や葉が生い茂った部分が連続している場所、カノピーからきているそう。

 

これは樹上で暮らす少女たちの物語。彼女たちはまるでオランウータンの様に、熱帯雨林の森中で木の上に住まいを持ち、枝から枝へ移動して暮らしています。

少女たちとわずかな大人だけで樹上生活を送り、流れてくる「巡りの者」と呼ばれる集団の中から契りを結ぶ者を選ぶ、独特のしきたりに守られた生活。

 

最初はファンタジー的な展開なのですが、やがて物語の舞台が文明が後退した、はるか未来の東南アジアであることがわかってきて、そこから人類や地球の未来像が明かされていきます。

 

樹の上を自在に飛び移り移動する少女。彼女と契りを結ぶ巡りの者は、女でも男でもない。男性であり地表近くに住む攻撃的な「カイの一族」。そして森を統べる「巨人たち」。

どんどん魅力的な謎が明かされていく展開が心地良いです。

ただちょっと物語が駆け足気味。展開が早くて登場人物に感情移入出来なかったり、謎が残っているのも気になりました。続編あるのかな?

 

この作家さんの本を読んだのはこの作品が初めて。「華竜の宮」で日本SF大賞を受賞したそうなので、次はそちらを読んでみたいです。