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おのにち

おのにちはいつかみたにっち

秋に読みたい!美味しいミステリ5選。

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  腹が、減った。

 

   こんにちはみどりの小野です。

 孤独のグルメSeason5、相変わらずグダグダで素敵ですね(褒め言葉)。

さて、ゴローちゃんは年中お腹が空いてますが、私の食欲は秋がピークです。

寒くなると食欲が増す、のは脂肪を蓄えて厳しい冬を乗り切ろう!という人間の本能らしいですが、意識に深く深く訴えたいのです。

 ユニクロダウンがあるから!ヒートテックもあるから!何より、脂肪は足りてるから~‼
 
とりあえず空いたお腹を読書で紛らわしましょう。
今日は読んで美味しい、素敵なグルメミステリの御紹介です。

 

ビストロ気分でミステリー

 

 タイトルからたまらないのが、「タルト・タタンの夢」近藤史恵。

 

タルト・タタンの夢 (創元推理文庫)

タルト・タタンの夢 (創元推理文庫)

 

 


 小さなフレンチレストランのシェフが客たちの小さな謎を解いていくコージーミステリ。
料理がどれもお洒落で食欲をそそります。
カリカリにキャラメリゼされたタルトタタン、牛すね肉がとろけるほど柔らかくなったポトフ。
寒い季節に、気取らないビストロ料理と軽い謎をどうぞ。気取らない雰囲気のこのお店、常連になりたいなぁ。


フネは理想のお母さん

 

  がらっと雰囲気を変えて、日本の美味しい家庭料理が味わえる「ミミズクとオリーブ」芦原すなお。

 

ミミズクとオリーブ (創元推理文庫)

ミミズクとオリーブ (創元推理文庫)

 

 

 主人公は小説家。原稿がうまく進まなくても、家ではいつも優しい奥さんが美味しい季節の料理を作ってくれます。

郊外の小さな一軒家、縁側に和室、庭には一羽のミミズク。
料理はどれも手間がかかっていてつくづく美味しそう。
黒砂糖と醤油で煮つけた豆腐と揚げの煮物、目板ガレイの唐揚げ、オコゼの薄造り。

奥様は料理上手で家事もマメ、着物の仕立てが仕事なんですよ、その上名探偵。
完璧です。

若いころはこの奥さんの完璧っぷりに理想が過ぎると呆れましたが(だって主人公の友人が急に持ち込む大量の生魚やら野菜を文句も言わずに気の利いたおつまみにしちゃうんですよ!酒のつまみを作りながら謎も解いちゃう!)大人になった今はファンタジーとして楽しんでおります。

「サザエさん」のフネさん、みたいだよね。

男も女も、こんな奥さんが欲しいなぁー、と思いながら自分でスルメをあぶりましょう。現実とはそんなもんです。

古き良き日本、に浸りたいときはこの本を読みながら、奥さんが料理と共にサクサク解いていく小さな謎を楽しんでください。

 

美食家の行きつく先は、禁断の味?

 

  行き過ぎたグルメが少し怖い結末に至る、「禁断のパンダ」拓未司。

 

禁断のパンダ

禁断のパンダ

 

 


 食のミステリはコージー寄りの、ほのぼのした日常の謎系が多いのですがこれはちょっと異色です。
美食を突き詰めた先に起こる事件の物語、というんでしょうか。事件は現場で起きてるんだミステリ。

大阪あべの辻調理師専門学校卒業、神戸のフランス料理店で働いていた、という著者の経歴通り舞台となるフレンチレストランのリアリティ、料理のディティールが凄い。

豚肉のロティに黒オリーブとピスタチオのソース。フォアグラのメレンゲ仕立ては鮮烈な味と香りが一体となった一品。

余りにも料理の工程や味覚の描写が詳細すぎて、貧乏人は「なんや‼何食べてるんや!」と多少困惑します(笑)。

ラストに出てくるパテが、ものすごく美味しそうなんだけど…うーむ。
貧乏舌で良かった!

 

和菓子と仕事の優しいお話

 

 甘い和菓子と可愛い女の子の、絵に描いたような優しいコージーミステリが「和菓子のアン」坂木司。

 

和菓子のアン (光文社文庫)

和菓子のアン (光文社文庫)

 

 


 坂木さんの本はどれも食べ物が美味しそうなんだけど、甘いもの~!となるのは和菓子のアンちゃんです。

ちょっとぽっちゃり?多少どすこい!なアンちゃん。のんびりおだやかな性格で、得意なことは食べること。
そんな優しいアンちゃんが、デパ地下の和菓子屋さんでバイトしながら成長していく物語。

季節の上生菓子に込められた、素敵な名前と様々な謎。
春から冬まで、美しく美味しそうな季節の和菓子と謎、甘酸っぱい恋の始まりも味わえます。

ものすごく自己評価の低いアンちゃんですが、読んでると絶対かわいいだろ、この子!って思う。店長にも、乙女系男子にもモテモテだし。

私も一度アンちゃんのお店に和菓子買いに行って大福みたいな頬っぺたをぷにゅぷにゅしたい。
この本の続き、出ないのかな~。和菓子のアンソロジー、という本に短編は載ってましたが。アンちゃんと、乙女系男子のほんのり甘い恋の続きをもっともっと下さい!


ドーナッツとコーヒーとでたらめ料理

 

 家でも作れそうじゃない?という雰囲気でハードル低め、それでいて美味しそうな料理が次々出てくるのが「さよならは明日の約束」西澤保彦。

 

さよならは明日の約束

さよならは明日の約束

 

 

 ヒロインはすらっとした美少女のエミールですが、容姿に似合わない飾らない人柄、大食いでビブリオマニア。
相棒は草食系男子で映画マニアユッキー。二人が紐解く日常のささいな謎の物語。

エミールが食欲旺盛なので本当によく食べるシーンが出てきます。
行きつけのカフェ「ブック・ステアリング」(希少な本と美味しいご飯が出てくる素晴らしいお店!)とか、エミールの作る味付けは自分でお好みにどうぞなミートソース風パスタとか、どれも美味しそう!

ヒロインエミールの、簡単アレンジ料理好きな所が個人的にツボ。私も自分の分だけだったら手抜き料理作るので。

作り方としては間違ってるけど、たまにダシ抜き、とかシンプルなまぜこぜ料理食べたくなったりしませんか?

最初の一話から、ラストまで楽しんで読める短編集です。

この本も続きが読みたい。ヒロインエミール、彼氏の?ユッキー、二人のいきつけのカフェ「ブック・ステアリング」にエミールのおばあちゃんまで。

素敵な人や物語、美味しいご飯に溢れた本です!

 

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  以上、おいしいミステリ5選でした。

本当は北森鴻さん(香菜里屋シリーズ、というビアバーを舞台にした作品が最高!)の本も入れたかったんですが、見つからなかったので今回は割愛。多分書架の奥底に眠ってます…。こういう時kindle、の文字が脳裏に浮かびますw

ちょっと残念なのは過去の名作ばっかりのラインナップになってしまった所。
最近の美味しいミステリって浮かばなくて。

もし良かったらあなたの御馳走ミステリも教えてくださいね。

美味しい本ばかり読んでいたら余計食欲の増した今日の小野です(駄目じゃん)。