おのにち

おのにちはいつかみたにっち

嘘つきは前提を語らない

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仕事で様々な電話を受けつづけて幾歳月。

怪しい電話も多々あるが、共通点が少しは分かってきたような気がするので、今日はそんなお話を。

 

怪しい奴の第一の特徴、それは『自分の名前を名乗らないこと』である(ただし自称お得意様野郎、サザエ系うっかり粗忽者除く)。

短時間で済む簡単な確認ならともかく、長い長い話になりそうな電話を個人情報は後出しで済ませよう、とする奴らはだいたい胡散臭い。

そもそもこっちは相手の個人情報が分からなければ契約内容すら分からないのだ。
それなのに「こういう場合はこうだよね?」と一部分だけの情報で言質を取ってこようとするやつはだいたい地雷。

大人しく聞いていると自分に都合の良い偏った情報ばかりを語り続けるので、一旦遮って「その方によって異なりますのでまずはお客様のお名前をお伺いできますか」と話を止めると電話が切れる。

しばらくすると、また同じ人物と思われる番号から電話が掛かってくる。
今度も名乗らず「○○だから○○だよね?」と一方的な確認。

安易な同意は危険なので先ほどと同じように「その方によって~」と切り出した途端また電話が切れる。

 

番号で検索してみると最近申請が却下された方だった。
再々再申請までチャレンジして、正攻法では無理だから電話で言質をとり、「あの時ハイって言ったじゃん!」とゴネ得で押し通そうと思ったのだろう。

こういう人がいるから客商売の人間の話し方は慇懃無礼で曖昧になっていくんやで…と時折国会答弁口調になる我が身を振り返り悲しくなった。

 

言質取りたい野郎に関わらず、名前を名乗らない、話の順序がおかしい人は(前提条件を語らずいきなり結論から求めるなど)何らかの瑕疵がある場合が多いので、用心深く扱うようにしている。

中には電話や説明が滅法苦手な人もいらっしゃるが、そういう人はだいたい話し方がおぼつかないのですぐ区別がつく。

スラスラと流暢に、落ち着いた声もしくは怒り声で。
都合の良いように端折られた話をスムーズに語る奴は怪しい、と勝手に思い込んでいる。

ネットも然り。被害を訴えている側が一部情報を秘匿していると(リンクを貼らない、削除してしまうなど)後ろめたいことがあるんじゃないのかと邪推してしまう。

 

とはいえ。
私は絶対嘘つきを見抜ける!詐欺になんて合わない!なんて思わない、思えない。

昔地面師と呼ばれる人たちのドキュメンタリーを見たのだが、その人たちは実にスラスラと流暢に、筋の通った話をしていて愕然とした。

真の詐欺師は話術で誤魔化すのではない、辻褄を合わせるために必要な書類全部を偽造するのだ!そんなん誰が見抜けるんや…

 

 

これは追記ですが、うちの旦那は誤魔化したいことがある時にはいつもより饒舌に物事を語ります。 普段は語らない出張についてのあれこれを食卓で語りだしたら『ピンクなお店に行った』のサイン。

あなたは嘘をどうやって見抜きますか?
教えて貰えたら今後のより良き家庭運営に役立つ気がします…するのか…?

 

 

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