おのにち

おのにちはいつかみたにっち

思い込み?それも勉強

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先日、ボランティアとして子どもの勉強会に参加した。

親の他に定年した先生方も参加していて、自分の子ども以外の宿題(主に低学年)を見てあげれば、自分の子どもの宿題(高学年)は元先生が見てくれるという非常にウインウインな集いである。

子どもと二人きりで、長時間勉強を教えているとイライラしてくる私にぴったり!

人の子には気を使って優しく出来るし、アレっうちの子思ったより出来てるじゃん?話も通じる方じゃん?なんて気づきもあるので他の子との交流、非常にオススメです。


そんな訳で勉強会当日、私は小学2年生の子の宿題を見たわけなんですが。

 結構宿題は進んでいるけど、空欄が多かったので一緒に教科書を見ながら埋めていこうねー、てな感じで指導していきまして。

低学年の宿題の場合、答えは全部教科書に書いてあるから教える側としてはラク。
小さいうちは教科書を読み、答えを探すだけでも良い学習になるのでしょう。

 

ヒントを出したり、声に出して読み上げたりしながら導くこと数十分。
宿題は順調に進んでいたのですが…

コピー用紙の白黒プリントから、印刷のカラー用紙のプリントに変わったとたん、その子が教科書を読むことに拒否を示してしまいました。

 

曰く、「これはテストだから教科書をみちゃダメなんだよ!」と。

 

白黒コピーのプリントに混ざった、一枚だけカラーで大判の用紙。
多分先生は単元ごとのテストに使っていた用紙を、そのまま宿題として出したのでしょう。

 その子はその用紙が学校のテスト用紙だ!と理解し、テストなんだから教科書は見ちゃダメなのだ…と解釈したと思われます。

 

なかなかの独自解釈だけど、相手は小学2年生。

『テスト用紙を覚えている&テストの時は教科書を見てはダメだと理解している』だけでも凄いな!と思いました。

 

しかしオトナとしては、家でやる時点でテストとは見なされないのだから、分からない所を分からないままにしておくのはダメじゃない?と言いたくなるなる。

そこで、これは普段のテストとは違うから、分からない所は直しても良いと思うよ?とお話したのですが…

テストは教科書を見ちゃダメだからダメ!の一本槍で揺るがない、揺るぎない。

 

もちろんこちらも大人なので、ならぬものはならぬものです的会津藩流恐喝で、言いくるめるのは簡単なのですが。

 本人なりの筋道で思いついた事柄を、簡単に覆しちゃうのもなんかなぁ…と。

 

幸いまだ終わっていないプリントがあり、それを埋めるだけでも時間が終わりそうだったので、そちらから先に手をつける事にしました。

 

そして肝心の、テスト用紙で出された宿題については、新たな宿題に。

 

週明けに先生の自宅訪問があるので、その時に、テスト用紙の宿題も教科書を見て直していいかどうか、自分で聞いてみよう!という課題です。

 

その後、ちゃんと聞けたかな?伝わったかな?と気になっていたので学校に行った際に担任の先生に聞いてみました。

 

ちゃんと自分から質問して、先生が『まずは何も見ないで解いてみる。それでも分からなかった所は教科書を見ても良いよ!』と言ったら納得してくれたそうです。

さすが先生、説明が分かりやすい。

 

結果は最初と同じなんですけど、まずは見ないで解く、その後は見ても良いと二段階方式で説明した事で、本人も理解できたんですね。

 

大人の感覚からしたら簡単なことですけど、相手は小学2年生。

一晩寝ても質問することを覚えている&先生に意味が伝わるように話すだけでもなかなかの課題。

 

とってもよく出来ました!と胸を撫で下ろしました。

 

相手に伝わるように話す、相手の説明を理解する。

教科書に書いてある事だけじゃなく、話す事や聞く事の全てが子どもにとっては学習なのですよね。

 

いい大人になった今でも、相手に分かりやすく話すこと、分かりやすく書くことは相変わらず難しいもので。

私もしっかりブログを続けて、伝える練習をしていかねば…と思わされた出来事でした、マル!

  

わかる「板書」 伝わる「話し方」

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  • 作者:栗田 正行
  • 発売日: 2013/08/09
  • メディア: 単行本