昨日こんな記事を読んで、好きだった雑誌を思い出した。
今は亡きホットドッグ・プレス。
夏と冬は必ずナンパ特集。ナンパというと恋愛工学を思い出して嫌な気分になる人もいるかも知れない。
しかしこの雑誌にはあまり心配はいらない。
ひとっつも役に立たない、そんな訳ねぇだろ!ネタだろ?系のナンパ論。
当時は童貞が書いた童貞のバイブル、と揶揄されていたらしい。
手元に無いのでうろ覚えなのだが唇をなめる、リップを塗りなおすのは誘ってるシルシ?とかいう心理学系の話が多かった気がする。
そんなこと言ってたら常に唇が乾くとリップクリーム塗り塗りしてるひいばあちゃんは年中発情期である。
だからこの雑誌に夢見て合コンに赴いたコトリ氏が打ち砕かれるのも当たり前。
コトリ氏と言えば最近男兄弟で免疫がだの、合コンで惨敗しただの、もてないアピールに余念がない。
どこへ向けてのアピールなのか?年末オフ会の予定でも入っているのだろうか?
安心して下さい、(コトリ氏は)既婚ですよ。
(はいてますよ、的な発音で)
安心して下さい、子持ちですよ。
コトリ氏の家庭の保全のために太字で言っときましたからね!優しさだよ!
バファリンの優しさには1%の悪意が…ううん、何でもない。
コトリ氏の家庭の保安計画はともかく、なんで私がこの雑誌が好きだったのか、という話。純粋に笑えるエロ小話、として卓越していたからである。
体はオトナ、頭脳は童貞。
そんなおっちゃんたちがただ妄想を連ねてるんじゃねぇか。
懸念が浮かぶ匿名読者投稿ネタの数々。
ポニーテールのうなじ、夏は浴衣、チューブトップにオーバーオールで一見着てない風もいとおかし。
白のワンピースに麦わら帽子、みたいな童貞の憧れがぎゅっと詰まってた。
ある意味男性版花とゆめである。
軽妙洒脱でちょっぴりエロくておかしい、あの頃のホットドッグ・プレスはもう読めなくなってしまった。
しかしはてなにはそんな気配を、香りを漂わせているブログがちゃんと存在している。はてな界のホットドッグ・プレス。
面白可笑しく少しエロ、最後にはちょっぴり切なくなる。
まずはお馴染み、このブログ。
EDとかレスとか夫婦別室とか、相当オトナになったホットドッグであるが、魂の童貞っぽさが伝わってくる。
現実に置き換えると相当やばい話をオトナのファンタジーとして洒脱に書く技術が素晴らしい。ていうか私はこのブログ大好きだけどフィクションだと信じてる。
ノンフィクション?ただの日記?
まさかね…。
もう一個、まだ若いのにホットドッグ臭漂うエロ文芸を読ませてくれるこのブログ。
このブログも、丸亀製麺や太腿といったホットドッグにはないリアルさ、生々しさがあるものの可笑しくてエロで、ほんのり切ない。
こちらもスアレスという月より無慈悲な女王様とか、パンティしゃぶしゃぶ犬とか、実在を信じたくない物事がたくさん描かれていて目を逸らしたくなるが面白い。
今ふっ、と思ったのだが私がネタだろ?と信じ笑い飛ばしていたホットドッグ・プレスの記事も、物語として楽しんでいた上記二つのブログも。
真実だったとしたら?
世界はなんとエロく残酷であることか…。
とりあえず心の童貞万歳!