日曜日は家族でお出かけ。
買い物して、いっぱい遊んで、お昼ごはんは外で済ませて。くたびれ果てた帰り道。
時刻はもう夕刻。
晩御飯どうしよう?面倒だから外食にする?でも2食続けてはなんだか味気ない。早く家でのんびりしたいし。
そんな時の手抜きメニュー。
やっぱり鍋か焼肉じゃないですか?
なにっ、作りおきのお惣菜を何種類も常備、メインは味を付けて焼くだけにしておいた肉や魚が冷凍庫に…だと!
そんな完璧主婦はおかずを冷凍して小野家に送ってください。
とにかく今日はおうち焼肉のお話。
皆さんのお家では焼肉、と言ったら何が登場しますか?
やっぱり牛?鳥や豚肉?
小野家、ならびに北海道、会津南部の焼肉はちょっと偏ってるんじゃないか、と思います。
焼肉やろう!と言ったときに必ず登場するのが羊。
ラムちゃん&マトンちゃんなのです!
北海道はジンギスカン文化
小6まで北海道で暮らしていた私。
北海道で焼肉、と言ったらひたすらジンギスカンでした。
家庭のホットプレートで食べるジンギスカンは焼肉と言うより煮物に近い。
肉はスーパーで売っている甘辛い特製タレに漬け込まれたマトンやラムが冷凍になってるパックを買います。
味つきジンギスカン、というやつですね。
野菜も、しめの麺類もぜーんぶそのタレで煮込む。
だから、冷凍パックにはタレが多めに入ってます。
オールジンギスカン味。
市販のタレ要らず。
これが北海道のご家庭の一般的な焼肉…だと思います。(多分)
で、そんなジンギスカン文化から福島に引っ越してきて。
一番驚いたのが、スーパーでジンギスカンが売っていないこと!
会津南部羊文化
福島県全域で見ると焼肉、と言ったらやっぱり牛肉なのでしょうか?
私の住む会津地域、特に南部では羊が愛されているようです。
こんな感じで、丸い円形に整えられたラムやマトンが500gぐらいでスーパーに冷凍で売られています。
お肉屋さんでg単位でバラ売りもされていますが、味つきより味のついていない物の方がポピュラーなようです。
こういうのを焼いて、タレで食べる。
これが会津南部で愛されているマトンの食べ方です。
で、北海道からやってきて。
一番馴染めなかったのがこの「味無しマトンにタレをつけて食べる」文化なのです。
馴染めない、というか最初嫌いでした焼肉のタレ。本当すまねぇ。
焼肉屋さんの焼肉と家庭焼肉の違い
大人になって初めて焼肉屋さんに行って(貧乏だとかそういう訳じゃなく40代以上の方は世代的に大人になって初めて焼肉屋が多いはず!「牛角いまいちだよね」とかいう今時の小学生どもめっ!)一番驚いたのが牛美味い&タレ美味い。
お家焼肉でも牛は食べたことありましたが、半端に安い牛肉&ホットプレートだと脂が落ちないという欠点がありあんまり牛美味いな~、と思えなかったのです。
焼肉屋さんの牛うみゃ~!そして一番驚いたのがタレ。
ジンギスカン育ち、タレ邪道!というかなり偏った焼肉文化が染みついていた私をタレ文化に誘い込んだのは焼肉屋の手製のタレ。
これ、タレだけでごはん食べれるやつやん!
ここから、『タレにこだわる』という意識が生まれました。
思えばエバラが悪かった。
私が焼肉のタレを嫌いになったのは、福島に来て焼肉をする際に母が買ってきた「エバラ焼肉のたれ」が悪かったんだと思います。
ごめーん!
日本の一大ポピュラー商品「エバラ焼肉のたれ」を!
でもジンギスカン、というかなり特殊な味つけ(甘くてスパイシー?)を食べなれてた私にはエバラ味はかなり違和感があったんだよ。
そしてエバラが悪いんじゃない、我が家の肉のセレクトに一番の問題点があった。
牛や豚肉に合わせて食べる事を想定したエバラ焼肉のたれに、マトンを合わせて食べる。
北海道育ち、ジンギスカン愛に満ち溢れた私達。
ジンギスカンは手に入らないけどとりあえず羊食べたい。
味ないから取りあえずスーパーで売ってる市販のタレ買っとくか。
エバラ側=羊は想定外じゃワレェ!
ちょっぴり牧草くさい、独特の癖があるマトンを。
香辛料多めの味つけが推奨されているマトンにエバラ焼肉のたれを。
真の戦犯はエバラではない。
肉&タレの組み合わせ方が問題だったのです。
※本当に美味しいラムには岩塩を…とか雄山先生今回はナシで!スーパーで冷凍で売ってる普通のラム&マトンの話ですからね!
真実のタレを求めて
焼肉屋の牛肉&タレ最高!とジンギスカン以外の焼肉の美味しさに目覚めた私はマトンもエバラ以外のタレを合わせれば美味しく頂けるのでは?と気がつきます。
そこでマトンやラムの美味しいお店で本当のマトンに合うタレを見つけたのです。
まずはアサヒビール園福島本宮店のタレ!これはうみゃ~です!
ビールも勿論うまくて最高です。
美味しいマトンが食べたいな、と思ったら夏は絶対ビール園です。
これは外れなし。ビールによく合うきりっと辛口の正統派タレ。
一つ文句があるとしたらアサヒビール園さん、タレ売ってくれ。
続いては牧場のタレ!こちらも超うみゃ~!
私は栃木県西那須野千本松牧場のタレがお気に入りです。
ここは東京から高速で来れる。タレは売店で買えます。
タレ以外にも紙パックで自販機で売ってるコーヒー牛乳がうみゃ~。
ここのコーヒー牛乳はノンカフェインなので、カフェインが余り推奨されていない妊娠中も飲めて大変重宝しました。
最近愛用しているのが南会津郡只見町(けっこう秘境)にある目黒食肉店さんで出している焼肉のタレ。
ここはマトンが美味しい、と有名なお肉屋さん。
こういうお店で手作りしているタレが不味いはずがない。
手作りタレは賞味期限が短いのがネックですがここのはけっこう日持ちするのが嬉しい。
本当は甘味がもう少し欲しい所ですが、日持ちという便利さには敵わないので最近はこちらのタレを常備しています。
只見町まで行かなくても、近隣のスーパーや道の駅など取り扱い店も増えてきたようです。会津で見かけたら是非お買い求めください~。
そういう訳でマトンによく合う美味しいタレを発掘し、ようやく我が家流お家焼肉の正しい楽しみ方(というか全て羊を巡る戦いですが)を見つけた我が家。
今はまず子供たちのために手羽先や豚肉、牛肉を焼く。大人はその後ゆっくりマトンを食べる、という流れに落ち着きました。
マトンはやはり独特の臭みがあるし、タレが刺激的(唐辛子やニンニク入りの物が多い)なので子供は食べられない、という欠点があります。
それから匂いが気になる家での焼肉ですが、我が家では換気扇フルパワー。扉は全部閉める。寝る前にファブリーズ、で乗り切ってます。
マトンはなかなか匂いがきついのですが、ファブリーズ全力で結構いけます。
貧乏くさいけど写真で分かるように新聞敷くと片付け楽だよ!けっこう飛び散ってベタベタするので。我が家はこのためだけに古新聞を実家から貰ってきます。
さて。
このように一見会津マトン文化に染まったかのように見せかけながら。
実は我が家の冷凍庫にはいまだにジンギスカンが常備されています。
マトンのタレは辛口だろ!という旦那がいない日の晩ごはん用です。
羊が苦手の子供たちもジンギスカンの甘めの味付けならパクパク食べる。
この辺はやはり全北海道人が愛するジンギスカンの強み。
なにより締めのうどんの美味しさ。
羊を美味しく食べるなら、やっぱり味無しマトンよりジンギスカンでは…と内心思う会津の裏切り者みどりの小野です。
※ちなみにラーメンは北海道より会津が好き!
皆さんのお家の焼肉はやっぱり牛肉?
普通のお家焼肉ってなんだろう。
とにかくシープ、家計にもチープ、わが家の羊を巡るお話。