最近読んだ本、忘れないようにメモがてら紹介していきます。audibleで聞いたのがほとんどかも?audible、運転中にサクサク聞けてめっちゃ便利です!
『ひゃっか!』今村翔吾
たった一人の生け花部員、春乃は全国高校生花生けバトルに出場するために転校生、貴音とペアを組むのだが…
そもそも全国高校生花生けバトルという設定が魅力的。そんな大会が実在するなんて!
著者は時代小説を得意としているらしく、転校生貴音の家業である大衆演劇に関するエピソードが詳しくてそのあたりも面白い。
今時の高校生らしさには多少欠けるのだけれど、転校が多く役者家業メインの生活でスマホも持たないという貴音という少しズレたキャラクターが物語にぴったりハマっていて一気読みでした!
『紅蓮館の殺人』阿津川辰海
かつての名作家が建てた山の上の洋館に閉じ込められた高校生二人と館の主人とその家族たち、そこにかつての名探偵や近所の人まで避難して事件が起こり、更には山火事が…という追い詰められ型のミステリィ。
冒頭、事件が起こるまでのウンチクが少々退屈だけど一度事が起きてからはサクサクっと。
どんでん返しや仕掛けの多いミステリゆえに、リアリティは流石に欠けます。矛盾や突っ込みどころも多々あるんだけど勢いと情熱で読まされてしまった。
無理な展開も名探偵だから仕方がない、と思わされる作品です。
『レーエンデ国物語』多崎礼
話題のファンタジー。
評判通り、さすがの面白さ!
世界観がしっかりしているし、キャラクターも素晴らしい。みんな魅力的で、登場人物の誰もを好きになってしまう王道の物語。
それでいてめちゃくちゃ切ないんです、泣けるんです。これは紙の本で欲しいタイプの物語だと思います。愛蔵したい!
『ヒトコブラクダ層戦争』万城目学
彗星の落下で両親を亡くし、支え合って育ってきた三兄弟。長兄の夢だった化石の出る山を手に入れるためにそれぞれが持った特殊能力を使い泥棒に手を染めてしまうが、それをネタに謎のライオンを連れた青い服の女に脅迫されて…という作者らしい、コロコロと舞台が変わる楽しいファンタジィ。私は三男の梵人としっかり者の上司、銀亀三尉のコンビが好きです。
以上、今日はさいきん読んだ本の紹介でした。
それではまた!