コロナ禍の影響で、料理に凝る人が増えてきたような気がする。
近所のスーパーも最近取り扱う食材や調味料の種類がぐっと増えて、多国籍な感じになっている。
そんななか、私がハマったのがテイクアウトのお店も増えてきた「からあげ」である。
きっかけは近所の回転寿司屋でコラボしていた『からやま』の唐揚げが美味しかったから。
衣が厚めなので中の温度が冷めにくく、ジューシーさの残る揚げ方もちょうど良い。
ただ家で食べるにはちょっと味付けが濃すぎるような。
味付けは我が家流で、こんな感じの衣や揚げ方を再現できたらいいな!いいかも!
というわけで、今月の頭くらいから毎週土曜日は唐揚げの日、と決めて色々試してみた。
卵をもみ込んでみたり、衣を水溶きしたり。
漫画家の西原理恵子さんのレシピは肉をよく揉み込むのがコツのようだ。
料理研究家リュウジさんの至高のからあげは下味にみりんやあじのもと、ナツメグにコショウを使う。甘辛くジャンクな感じで、酒のつまみには良いと思う。
あとは揚げ方も色々試してみたり。
めちゃくちゃ跳ねるので鍋の上に油飛び防止カバーは必須だが、二度揚げはやっぱり美味しい。
IHだと温度管理が非常に楽な上掃除も簡単なのでやっぱり電気って素晴らしいな、となる。
ちなみに我が家はオール電化にしたので当然コンロもIH一択なのだが、実家(ソーラーあり蓄電池ありで、とっとと電化するべき環境)の母がいまだに直火信仰なのでガスを再導入しろとうるさい。いわく直火のほうが美味しい、IHから出る電波が体に悪いらしい。
うるせーな原始人は火の回りでいあいあ踊ってろよ!と直火は全部投げ捨てたいのだが災害時を考えるとそうもいかず、カセットコンロだけは備蓄してあります…。
さて、いあいあはさておいて唐揚げである。
何回か作ってみて、レシピが定まってきた。
もも肉と鶏むね肉の2種類を少し大きめに切り、ニンニクしょうが、酒と醤油にみりん少々を入れて漬け込み、衣は最初に薄力粉、次に片栗粉のダブル衣。
まずは170度で5分ほど、3分くらい休ませて今度は180度でカリッと表面が色づくまで揚げる。
こうして作るとお店の味に近づく。
完璧とはいかないのは油の種類が違うのだと思う。
でもほぼお店の唐揚げ味、なかなか美味しくできて家族の評価も好評だった。
だった…だったのだが…。
最初は美味しい美味しいと喜んでいた家族たち。
ただ味を少し甘めにしたせいか、終盤は食べあきてしまったようで、結論としては「いつものが一番うまい」となってしまった。
我が家のいつもの唐揚げは、鶏むねをお店のものより少し小さめに切って、ニンニクショウガ酒醤油に漬け込み、片栗粉を薄くまぶして180度で揚げるだけ。
シンプルイズベスト、なのか…?
結局先週はいつもの唐揚げにした。
慣れているから作るのも楽だ。
片栗粉は袋でまぶし、一度揚げなので台所もそんなに汚れない。
確かに普通なのに食べやすい、飽きない。
でもさあ、けどさぁ...
1ヵ月に渡った私の唐揚げ研究に費やした時間を考えると複雑である。
いやただ夕飯作ってただけなんだけど。献立に困らなくてよかったんだけど。
結局、青い鳥は身近にいたんだよ、って話なんですかね?