週の真ん中すいすいすいようびー。
今日は木曜日ですけれど。
とりあえず仕事も学校も、週の真ん中くらいになると逃避したくなりませんか?
休みたい、現実から逃れたい。
今日はそんな貴方におすすめしたいファンタジーの紹介です。
移り変わる世界「グラン・ローヴァ物語」
最初は優しいファンタジーマンガから。
詐欺師と放浪の賢者が人と精霊や妖魔が共に暮らす世界を旅する物語。
人間の力が大きくなっていく影で失われていく神秘や生き物たちがいる。
指輪物語のように、人間社会と失われつつある種族の物語です。
全4巻とサクッと短いのに物語はすごく壮大。
それでいてふんわり力が抜けている所もあって、癒されます。
マンガを読んで一番泣いたのはこの作品の中の小さな妖魔デシとダシの物語、それから少女イリューシアの切ない恋心かもしれないです。
思い返すだけで泣けるんだ!
生きることを肯定したくなる、どんな自分でも生きていていいんだと素直に感じられる作品。
私は潮出版社版で持ってます。装丁が本当に素敵。
ただこちらは既に絶版。今は角川書店と、ホーム社から漫画文庫が出ています。
角川書店版は各巻に書き下ろし短編を収録だと…くそう!欲しい!
紫堂恭子さんのマンガは殆ど持ってます。やっぱり初期の作品が一番好き。デビュー作辺境警備も素敵なファンタジーです。
古き良きファンタジー「ベルガリアード物語」
ファンタジーの古典小説。
私は指輪物語よりベルガリアードが好きです。
本当に何回も読み返しました。
邪神を倒すために生まれた光の子ガリオン。
予言を成就させるための少年の旅の物語です。
ストーリーは古典的なファンタジーそのものですが、旅の仲間、個性的な国や民族が本当に魅力的!
7000年もの時を生きる偉大なる魔術師…のはずのベルガラスはどこかふざけたじいさんで、娘のポルガラに頭が上がらない。
一応ヒロイン、王女様のセ・ネドラはすごいわがまま娘。
小柄なイタチ、ネズミ顔と散々な言われようの詐欺師シルクは本当は王子様。
熊に変身してしまうバラクや、馬と話せるヘター。
主人公のガリオンが少し空気なのは物語のお約束ですね。
古典ファンタジーが読みたいな、というときは是非。
ベルガリアード物語を読んで面白かったらその後は続編の「マロリオン物語」を。
魔術師ベルガラスや娘のポルガラの物語「魔術師ベルガラス」「女魔術師ポルガラ」まで、全部外れなしに面白いです。
新旧の表紙の差が凄い…。
予言の守護者 - ベルガリアード物語〈1〉 (ハヤカワ文庫FT)
- 作者: デイヴィッドエディングス,David Eddings,宇佐川晶子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2005/02/24
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学園ファンタジーの名作「Landreaall」
学園ファンタジーマンガ?
これは今連載中のマンガの中で一番好き!
かつて戦乱があった国、次期国王や騎士を目指す少年少女たちが学園で色んな事を学んでいく群像劇。
今は物語の一番の謎、戦乱のさなかに何が起きたのか?が語られている所。
国や政治はキレイごとだけじゃ収まらなくて、それでも友達や家族を守るために自分には何が出来るのか?と格闘する若者たちの姿が清々しい。
最終回は楽しみだけどもうちょっとこの世界に浸っていたいです…。
ヒロインイオンちゃんマジ天使!
パラレル英国奇譚「アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う」
吸血鬼、人狼、ゴーストが同居するパラレルワールド19世紀イギリス。
SF色の強いスチームパンクファンタジー小説です。
全5部作。
今は続編、ヒロインアレクシアの娘プルーデンスが活躍する「プルーデンス女史、印度茶会事件を解決する」を読んでますがやっぱり面白い!
ヒロインアレクシアは個性的だし、人狼団のボス、マコン卿も魅力的。
最高齢のはぐれ吸血鬼、奇矯なアケルダマ卿に、知的な狼男ライオール教授がかっこいい。
狼男や吸血鬼など、異界族と呼ばれる彼らの変わった習性、異界族を普通の人間に戻してしまう力を持つ「ソウルレス」アレクシア。
彼女の恋と冒険とミステリーがサイバーパンクFT世界で繰り広げられる。
色々ごちゃまぜになった楽しい物語。
とりあえず第1作はそれだけできれいに完結してますので、これを読んでみて面白かったら続きを是非!
- 作者: ゲイル・キャリガー,sime,Gail Carriger,川野靖子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/04/08
- メディア: 文庫
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プルーデンス女史、印度茶会事件を解決する (続・英国パラソル奇譚)
- 作者: ゲイルキャリガー,sime,川野靖子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2015/12/08
- メディア: 文庫
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SM歴史ファンタジー「クシエルの矢」
これは歴史ファンタジー小説になるのかな?
瞳に「クシエルの矢」と呼ばれる赤い染みを持つヒロインフェードル。
「クシエルの矢」は、懲罰天使(すごい名前だ…)クシエルの庇護の力を持つフェードルがその特殊能力を用いて宮廷の陰謀を暴いていくファンタジー。
この懲罰天使がくれた力、というのがなかなか凄い。
肉体的精神的な責め苦に欲情する。傷の治りが早い。
ようは真性マゾヒロイン。
この力を用いて高級娼婦スパイとして宮廷の争いを解決していく物語。
第1部「クシエルの矢」は完璧にS対Mの物語になってます。
面白いんだけど、こんなに感情移入しずらいヒロインも珍しい。
敵に捕まっても喜んじゃいますからね!
なんだかんだ言って抗わない。不幸も危険もまるごと味わう。
すごく変なファンタジーですが、先が気になってどんどん読んでしまいます。
全年齢(た、多分)なのでそんなにエロくはないですが、Mの方はぜひヒロインに共感して読んで見て下さい。
私はこのヒロインにはさすがについていけないかもw
それでも面白いから新しい!
以上、今回は5作品のおすすめでした~。
「氷と炎の歌」、「ファーシーアの一族」(完結編まだ読み終わってない!)なんかも面白いんですが、あの分厚さ、重さは余計ストレスになりそうな気もするので今回はやめておきます。
そんなに難しくない、軽く読めるライトファンタジー中心の品揃えです。
気分転換に、デトックスウォーターとして是非どうぞ!