おのにち

おのにちはいつかみたにっち

子育てシェアハウスから学ぶ、新しい家族の暮らし方

phaさんのビルを建てよう、という記事を読んだ。

pha.hateblo.jp

 

巨大なシェアハウスビル。実際に出来上がったら入居費はそこそこ高額になりそうだけど、かなり面白い暮らし方だと思った。

シェアハウス、という言葉が定着しつつある今、若い世代向け、もしくは貧困層向けだったシェアハウスもこんな風に進化・細分化していくのだろう。

国の政策で老人ホームが増えなくなった今、代わりに高齢者向けの介護付きシェアハウスが増えているという話も聞いた。

シェアハウスは限られた土地で暮らす私たちの、新しい時代の流れなのだろうか。

 

『子育てシェアハウス』に寄せられた思わぬ反論

 

様々な形のシェアハウス、という言葉で思い出すのが最近記事で読んだ『子育てシェアハウス』という形態である。

7LDKの家をシェアハウスとして11人で住み、みんなで子育てをしているという記事に思わぬ反論があり日本のしんどさを感じた…というこの話。

withnews.jp

 

ただ苦情が寄せられた、という記事のタイトルが『出産してもシェアハウス、夫婦で社会実験中 ぶっちゃけ大丈夫?』といかにも非難を狙っているような雰囲気で、何を言わんや…と思う節もあるのですが。

出産してもシェアハウス、夫婦で社会実験中 ぶっちゃけ大丈夫? - withnews(ウィズニュース)

 

シェアハウス、という言葉が生まれてからもう10余年。
若い頃シェアハウスで暮らした世代が親になり、また新たなシェアハウスを探す、そう考えれば子育て型シェアハウスが出来るのは自然な流れである、と感じる。

しかし実際に運営されている子育て型シェアハウスに寄せられた批判は「事故があった時の責任は?」「自分たちだけで育児ができないなら子どもを作るなと思う」という否定的な内容が多かった、とのこと。

 

 

確かに小さな子どもには思いがけない事故が起こり得る。
そういう時の責任者たる自覚を持って、子どもは親が育てるべき、という責任論は大切だ。

実は私自身、子どもが小さいときは、責任を持てる親が夫婦だけで子どもを育てるべき、と思っていた。

そう思ったきっかけは、最初の子どもが1歳の時、私が病院に行くために実家に預けた経験からだ。

もう1歳、実家には親同伴で何度も遊びに来ている。
診察はたったの数時間だし、ちょうど午後のお昼寝時間。
寝かしつけてから行けば大丈夫だろう…と軽い気持ちで、母に頼んで出かけた。

ところが数時間後、帰ってきた私が見たのは玄関前で一人、石を拾って遊ぶ息子の姿だった。
家の前には大型トラックの通る大きな国道、裏には線路。
新聞でよく見かける、子どもの事故のニュースを思い出し、私は腰が抜けそうになった。

家に入ると、子どもを寝かせた布団の脇で母が昼寝をしていた。
一度起きてしまった子どもを再度寝かしつけるため、隣で添い寝をしているうちに自分が寝入ってしまった…ということらしい。

いびきをかいて眠る50代の母に怒りよりも老いを感じ、ただただ辛い気持ちになった。
もしも本当に取り返しのつかない事態が起きていたら、私は自分自身も母も、一生許せなかっただろう。

結局その事件がトラウマとなり、実家には頼らないまま、親だけの子育てで乗り切ってしまった。それが正しいのだ、と信じつつ。

 

一人では育てられない『子ども』という存在

 

そんな価値観が覆されたのは子どもが小学生になってからだ。
活動範囲が急に広がる小学校。

親だけの手では絶対に足りなくなる。
他の親との助け合い、ご近所の扶助が必要になってくる。

まずは登下校。
私の町では小学生になると集団で、自分たちの足で登校しなくてはいけなくなる。
近所のお兄さんお姉さんが一緒、と言っても昨日まで車で送り迎えされていた保育園児たち、不安はつきない。

最初の一か月は近隣の小学生の保護者たちが交代で子どもを送っていく。
帰り道は先生と、地区の老人会の方たちが協力して送ってくれる。

一か月間、片道20分の道のりを親だけで送迎しようと思ったら失業してしまう。
みんなで助け合うから、一か月にたった一度、20分の道のりを送っていく程度の負担でなんとか乗り切れるのである。

夏休み、子どもたちが夢中になって通うプールも、教員と保護者の監視によって事故なく運営されている。
プール一つとっても、自分だけで自分の子どもを守ろう、と思ったら夏休み中毎日付き添わなくてはいけない。みんなで交代で監視員を請け負うことで、月に一度、たった半日の負担で済むのである。


家の中の事だけならば、親だけでも対処できる。
でも子どもの行動範囲はどんどん広がっていく。
そんな時、子育てしながら仕事もしたい、と思うなら必ず助け合いが必要になる。

今は各家庭と地域がシェアすることで、子どもを大きく育てることが出来るのだ、と実感している。

 

『子育てシェアハウス』とはそんな地域のコミュニティを更に小さく、身近にしたものではないのか。
リビングに行ったら、すぐご近所さんに、同じ立場の仲間に出会える場所。

私は一人の時間も必要だ、と思うタイプなので他者と近すぎる環境は合わないかも知れない。

でも小さな子どもたちからしたら、年の違うたくさんの子どもがいるシェアハウスは毎日親戚の家に遊びに行ったみたいで楽しいだろうな、と思う。
お盆に実家に帰っても沢山のいとこと遊べるとは限らない、現代だからなおさら。

 

PTAや学校と言った団体が支えてくれる地域での奉仕作業に比べて、シェアハウスという小さな集団にはいざという時の責任、という問題は付きまとう。

それでも、どんなに注意していても避けようのない『思いがけない事態』は私たちが生きている以上起こり得るのだ。

 怖いことを想像しすぎるより、メリットを考えた方がいい。

 

子育てシェアハウスという賑やかな場は、かつての町屋や団地、それから3世代同居のように、今は珍しくなった共同体での生活を取り戻そうとしているのかも知れない、と下記事の動画を見て感じました。

結局暮らす人たちが楽しければ、それでいいと思うんだけどな。
あなたはどう思いますか?子育てシェアハウス。

 

bansosha.striking

 

 

シェアハウス わたしたちが他人と住む理由

シェアハウス わたしたちが他人と住む理由

  • 作者: 阿部珠恵,茂原奈央美
  • 出版社/メーカー: 辰巳出版
  • 発売日: 2012/11/16
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夏休みはやっぱり険しい

タイトルは大江千里(ポンキッキーズエンディング)の歌声で読んで頂けると幸い。

えっと、夏休み真っ盛りな訳ですよ奥様。
お宅のお子様も、毎日プール行ってアイス食べてお腹出して寝てますか。

おかげでまっくろくろすけな子どもたち。
足の裏と手のひらだけが白いので、暗闇で光って見えて、ひぃっ!寝室にウーパールーパーが!と恐れおののかなおのにちですこんにちは。

しかしなんでウーパールーパーだと思ったんでしょう?
飼ったことも触ったこともないのに。
人間の認識って不思議ですよね。

そのうち、角を曲がったらケツァルコアトルに遭遇しそうな気がしてます。

 

で、夏休みの主婦の日々がどうなっているか、というと。

①給食がないのでお弁当が必要
②子どもが毎日家にいるので掃除回数が増える
③プールや汗、泥汚れなどで洗濯物が増える

 掃除洗濯ゴハン!
ご家庭の三大義務が体感30%マシくらいで増殖してくる訳ですよ。

特に掃除はきっつー。
夏休み外を駆け回る子どもを家から出し入れする、ってことは玄関開けたら即砂ぼこり、な訳です。だんだん家と外との敷居が曖昧になってきました。

玄関がじゃりっ。床もじゃりっ。
わ、我が家はデュ―ン砂の惑星…⁉

 

全部終えると気持ちがスッキリするから掃除は嫌いじゃないけど、さすがに毎朝毎朝はキツイ。
日々ソファに挟まるベビースターを片付け、おやつはテーブルで、って言ってるのにメラメライオン!みたいな怒りを抱えているとおやつは全て流動食に、なんて極論に走りがちです。

 

 

こんな時は発想の転換が必要です。

朝5時、まだ少し薄暗いリビングに降りていく時、私は恐れおののいています。
じゃりっ。

また…汚れている…。この、覚えのない砂埃はなに?
誰かが食べこぼしたような残骸は?

毎夜、何が来ているというの…?

 

振り返ればそこに…

 

 

ケツァルコアトル!!!

 

 

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くわっ。

 

いかがでしょう。

ちまたにケツァルコアトル無料画像が落ちていない、インターネットの限界にちょっと負けましたがそれなりに怖いんじゃないでしょうか?
えっ、発想が貧困?蛇はどうした?

知るか。

 

まっ、そんな訳で今日は子どもの食べ残したベビースター屑もケツァルコアトルが来た形跡ごっこをすれば楽しんで片付けられる、というホントにどうでもいい話でした以上。

 

マジレスするとソファで食べ散らかす子どもはもう小6なので、自分で掃除機かけて、と言えばやってくれます。それが一番早いです。

ケツァルコアトルごっこは…
趣味なんでほっといて下さい…。

 

なお、忙しいと言いつつ、数周回遅れでアニメ『シドニアの騎士』一期、全話見ました!

 弐瓶氏の漫画知らないのに、「BLAME!」アンソロジー本を読んだらめっちゃ面白かったのでその流れで。

 

BLAME! THE ANTHOLOGY (ハヤカワ文庫JA)

BLAME! THE ANTHOLOGY (ハヤカワ文庫JA)

 

 

 話数短い、と思ってたら案の定途中で終わってしまった…。
2期も見なくては。

今一番気になっているのは、シドニア大好き!守りたい!と思っている主人公が自分の出生の秘密を知ったらどう思うのか、ってとこです。

 

さてさて、今日は短いけどこんな感じで。

まとめると夏休みの家にはケツァルコアトルがいるよ、シドニア面白いよ、って話でしょうか?

なお週末は海に行って塩漬けになってリフレッシュしてきます!

山の日なのに海な!だって山に住んでるんだもん!
山脱出させろよ、たまには!

 

生涯モラトリアム?大人になるとはどういうことか

週末に思春期の子供に関する講演会に行ってきた。
その中で「大人になる」とはどういうことか?と言う話が出てきた。

キーワードは「3つの自立」である。
自己選択、自己決定、自己責任。

その三つを果たして初めて自立した大人と言えるのではないか、と講師は語っていた。

しかし体の成熟度と心の成熟度には乖離がある。
さらにホルモンバランスも相まって思春期の子供は不安定になる、また社会構造の変化によってモラトリアム期間が長くなり、自分が大人である、と実感する時期も遅くなっている、と言う話だった。

社会の変化でオトナを引き受ける機会が減った、と言う話はかつてシロクマ先生も書いていますね。

大人は「なる」ものじゃない。大人は「やる」もの。「引き受ける」もの。 - シロクマの屑籠(夏休み体制中)

 

大人になりきれない人の話

 

大人になりきれない人…と聞いて思い出すのは10年ほど前、物産館的なお店に勤めていた時に出会った人のことである。


その店はちょっと変わった棚作りをしていた。

子育ての終わった後50代、60代の主婦を職員として正採用、自分の担当する棚を一つ持ってもらう。
店長や上司とも相談しながら、ある程度自分の裁量で、売れると思うものを仕入れ、POPやディスプレイなども自分で作成する。

そうすることで店に個性も生まれるし、職員のやる気も増してくる。
買う側としても、どの商品を聞いてもすらすらと説明が書いてくる、と好評である。
最近はこういう作り方をしている店が多く、品揃えも多彩で魅力的である。

いわばおらが町のビレバン。
昨今の道の駅、物産館ブームはこんなふうに、そこでしか買えない魅力的な品揃えにこだわった結果だと思う。

大人未満、な方は当時50代。
そのお店に新規採用された女性で、小柄でおとなしい印象だった。

店の求人には業務内容に発注から広告作成、ディスプレイまで、と幅広い職務内容が書かれ、未経験者歓迎!好奇心の強い方求む、と記載されていたため、しっかりした雰囲気の方が多く、その方のように儚げなタイプの人は珍しかった。

その店に勤めていた私は販売管理や発注に関する指導、もう一人若い男性がPOP作成ソフトの指導を行っていた。接客販売など、全般的なことは店長が担当。

ところが、パソコンを前に使い方を教えよう…としたとたん事件は起きた。

「えー!パソコンなんて使えません!無理無理無理無理!」
体の前で手を激しく振りながら、その方が逃亡してしまったのである。
呆然とする事務室。

50代、60代の女性を採用するのだから、パソコンは家になく、扱ったこともないのが普通だろう…という意識はある。
そのため店のマニュアルは大変詳しく、電源を入れる所から図解入りで作られていた。
それが一人に一部づつ配布される。

私も若い男性も、聞かれたことにはいつも丁寧に答えるようにしていたし、パソコンって思ったより簡単!とバリバリ上達する人も多く、みんなすぐに指導が要らなくなってしまうレベルだったので、そこまで激しく拒絶する人は初めてだった。

その後も、バーコード入りの値札を作る機械、レジシステムなど、こうした店舗では当たり前の機械も全て拒否。

そうした説明をしようとすると「無理――!」と逃げ出し、トイレやバックヤードの掃除を始めてしまう。頭を使うことは苦手だから、とミーティングさえ出てくれない。

掃除は別会社と契約しているから社員はやらなくていい、それより自分の仕事をして下さい、と店長が言っても無理、の一点張り。

最初の一か月は試用期間だったので、これは適性がないから仕方ないね、本人も分かっているだろうし…となった。

10年前に50代だから、今は60代。
その年代だと、パソコンや新しい機械に抵抗のある人は未だに多いし、向き不向きのある話だから正直仕方ない、と思っていた。
自由裁量のある仕事も、言われたことだけしていたい、という人には向かないし。
荷物が重くて腰を痛めるし、祝祭日など人が休む時ほど忙しい…というデメリットもあり、子持ちの私には結局ここが合わないので辞めてしまった。

なので無理、と辞めるだけなら、何の問題もなく、すぐにその人のことも忘れてしまうはずだったのだ。

ところが残念ですが不採用で…となった次月、彼女は夫を伴って職場にやってきた。
彼女の旦那さんは事務室で、店長にこんな風に言ったのだそうだ。

 

妻はパソコンや機械が苦手だけれど、その分トイレ掃除など人の嫌がる仕事を率先してやったと言っている。みんなが休んでいるときも、一人で働いていたそうだ。機械が出来ないからダメだ、と言うが妻は自分の出来ることを精一杯やっている。他人の頑張りを認められないとは何事か!

怒られた店長は○○さんが主に頑張ってくれたのは、契約している清掃会社の仕事ですから、よろしければそちらを紹介しましょう、と即突き返した。

 

…なかなかショッキングな出来事だった。

みんなが座っている間も、というのは多分ミーティング中の話だと思う。
ミーティングも頭を使うのは無理、と拒絶し一人トイレ掃除に行ってしまう彼女のことを私たちはサボっている、という認識だったのに、彼女の中では『一人で働いている』に変換されていたのか!

駄目駄目、が多すぎる彼女に、あれだけ出来ないことが多いのでは肩身も狭いだろう、店長も一か月と言わず早く辞めさせてあげたらいいのに…それでもめげずにニコニコちゃんと来るから根性あるよね、と話していた私たち。

あのニコニコは辛い気持ちを隠して明るく振る舞う演技ではなく、本気で頑張っている、職場からも許容されてる、と思っていたのかもしかして!?

職場はしばらくザワザワしていた。

 

大人になれない人とのつきあい方

 

私は彼女のことを幼稚な人だと思う。
でも今も昔も、大人になりきれない人たちは確実に存在している。

大人になれないのは、悪い事じゃない、一生モラトリアムでいいじゃん、なんて意見まである。

president.jp

 

彼女のことも、家族が許容していて、彼女自身もそれでいい、と思うならそれでいいんだと思う。

ただ私は大人だから、こういう人たちと出会って、世話を焼かなくてはいけない機会に恵まれる度に裏口で段ボール箱を蹴っ飛ばしますけれど。

私の思う『大人』は仕事や対人関係で抱えたむしゃくしゃを理不尽に子どもや夫にぶつけない人。だから段ボールは心の必須アイテム。それから時折こうやってブログにも書くんですけどね。多分死んだら段ボール地獄かブログ地獄に落ちるんだと思います。

 

…そんな話はさておき、大人になりきれない人はこれからも増えていくんだろうと思う。

PTAやら、地区役員やら、責任のある仕事のタライ回しが起きる度ゲンナリする。引き受けるのは結局いつも同じメンバーばかり。

誰だって忙しいし、嫌なんですけど…。
何もやりたがらないくせに、規模を縮小しようとすると子どもがカワイソウー、とか言い出すバカは脳味噌にゆだったホウレンソウが詰まってるんだ、と思うようにしている。

今の私に出来ることは、講演会で教わったように子どもたちを3つの自立が出来る人、に育て上げることでしょうか。
しかしこれがなかなかの難題で…。

適度に手を離し、自由にさせてやる一方で情報収集や監視を怠らない。目の前にある物はすべて当たり前だ、と感じがちな子どもたちにきちんと愛されている、大切にされているということを実感させる…!

終わらない平均台の上を歩いていくようなバランス感覚が必要だな、と思いました。
グラグラする私の頭の中にもグダグダのホウレンソウが詰まってるのかも知れませんね。

正しい大人ってなんなんだーー!
とりあえずゼルダとドラクエは大人も遊んでいいですよね…?

 

 

そういえばちょうどこういう症候群の話を昔書いたので、過去記事も良かったらどぞ!
ただ自分苦労症候群も、他人の便利に~も、どうもしっくりこないんだよね…適切な略称はなんだろう?

blog.tinect.jp

 

yutoma233.hatenablog.com

 

朝井リョウ「肛門記」から始まる、とある女性ブロガーへの追憶。

朝井リョウさんのエッセイ集「風と共にゆとりぬ」を読みました。

明るくイマドキな直木賞作家…なハズなのに、エッセイは自虐的な目線に満ち溢れていて面白い。

 

風と共にゆとりぬ

風と共にゆとりぬ

 

 

こういう、普通の日々に起きたちょっとヘンな話ってやっぱり面白いよな、ネタを探してまた書かなきゃ…なんて思いながら読んでおりましたが、最後の描きおろし「肛門記」に心を全部を持っていかれました。

これ、凄いよ!

文庫化するときは『肛門記』ってタイトルにして欲しい。
そのくらい、やられてしまったのです…朝井リョウの、その豊かな排便回数に!

 

朝井リョウは排便回数が凄い!

 

自分でも、なんつー見出し付けてんだ、と思いましたが。
でも本当に凄いんです、リョウの回数♡(何の話だ)

『肛門記』は、長い事肛門部の粉瘤に悩まされてきた著者がついに痔ろうを患い、入院して手術するまでを描いた体験レポです。

本の中に下のような図解まで出てきて、一瞬自分が何を読んでいるのか分からなくなりましたが面白いです。

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涙目で「ダメ、ダメ」とうめく座薬チャレンジ、所々大文字でぶっこまれる尿道カテーテル談義も面白いですが、終盤の排便話で全てを持っていかれます。

手術後はしばらく排便をしないように、と整腸剤と下痢止めを与えられるのですが、なんと著者は一日4・7便もの排便回数を誇る男だったのです!

・7、の意味がよく分からないのですが、著者曰く『1便』はしっかり出た単位で、彼の場合はそれが一日4回、その他に軽い排便が0・7回あるそうです。
うん分らん!

分からんのですが、そりゃあ痔にもなるわな…と理解は出来ました。
病院でも朝井リョウの旺盛な便意は止まりません。
栄養バランスのいい食事を規則正しく摂る入院生活。

彼の進撃は、もはや下痢止めと整腸剤なんかじゃ止められないのです。
あんまりするな、と言われているのに気がつけば一日6回!
看護婦さんにすごいねー、いっぱい出たねーと褒められる28歳独身男性。

えっと何の話だっけ…?

しかし交接の回数を自慢する人は多いですが、排便回数で『おお…』と言わせる男は私の知る限り朝井リョウだけです。

すごいぞさすが直木賞作家(?)

 

人気女性ブロガーに思いを馳せて(生存中)

 

さて、そんな朝井リョウさんの旺盛な排便力を見て、私が思い出したのはとある人気女性ブロガーさんのこんな記事。

 

www.kandosaori.com

 

私はこのブログを読んで初めて自然排便、という言葉を知りました。
下剤に頼らず、普通にウンコすることを自然排便、と言うらしいのですが…

 

自然排便なんてもう半年以上していません。

 この人が言うと、なぜか艶めかしく聞こえるのはなんでなんだぜ…?

出ちゃった。

「んっ、んうう…」

ウンコな!ウンコの話だから!

とにかく、腹筋力をつけることで、さおりたんは久々の自然排便の心地よさを味わえた、という話らしいです。

朝井リョウさんはこんな心地よさを一日4・7回も味わっているのか…!

すげぇな絶倫絶便。

 

はてさて、私は普通に一日一回程度しか排便がなく、しかもそのことへの感謝も喜びも忘れてしまっていた、ごく平凡なウンコブロガーな訳ですが。

今回『肛門記』と、カンドーさんの記事を読むことによって、ウンコって大切なんだな、と改めて排便を見直す良い機会となりました。

大事だね、ウンコ。
衣食住、排便!くらいのくらいの意識持ちたい。
あれだな、野菜一日350g!ウンコ一日500g!くらいの気持ちで。

ではでは、今日はシンプルに本の感想を書きたかっただけなのですが…

どうしてこうなった?

 

風と共にゆとりぬ

風と共にゆとりぬ

 

 

 

懐かしのホットサンドメーカーを買ったった!楽しい夏の朝ごはん

わぁい!夏休みはネタがないぞ♪毎日作ってるゴハンを上げるしかないぞ♪

という訳でゴハンネタ三連発のおのにちです。
本や雑誌が読めなくても、毎日食べるゴハン最強!

世の中はブログネタに溢れてるんや…問題は書く時間をどう捻出するかなんやで…
Twitterチェックは一日一回にしよ…

はい、そんなマクラはさておき。

買っちゃったんすよー、近所のホムセンで。
1980円のホットサンドメーカー! 

 

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ホットサンドが食べたかっただけなので、正直三役も要らないけど。
たい焼きなんて家で作ったことないぞ…⁉

でもお安いしー。このお値段ならすぐに飽きても悔いはないっす…!

 

小学生の頃、ホットサンドメーカーが流行ってて。
昭和生まれなら多分どの家にも、一台はあったんじゃないんでしょうか?
お弁当に持っていったり、朝ご飯に食べたり。
一時期ホントにハマっておりました。

ただ…同じメニューが続くと飽きるよね?
いつしか使わなくなり。
今は廃れたと思っておりました、ホットサンド。

 

しかし、また流行ってるようなんやで!?
時代は繰り返す?カフェ飯、山ごはんブームのおかげかな?

クックパットにもこんなにレシピがーー!

 

cookpad.com

 

という訳でさっそく休日の朝ごはんはホットサンドにしてみました♪

玉子サンド、ハム&チーズ、カレー、デザートはチョコバナナ!
親子4人で切り分けて、色んな味を食べましたー。
こういう時家族はいいなって思うで!(食いしん坊な感想)

そしてじゃじゃん!
何を作っても美味しくなさそうに見える、と巷で話題のおのにち写真だよ!(もうヤケ)


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なお、下のブログの画像が思い浮かんだんで、写真を撮るときにはちゃんと切りましたwでも中身わかりずれー!

しかもこれ一枚しか撮ってない…かんそうさんの方が親切でしたね…(笑)

 

www.kansou-blog.jp

 

最近夏バテ気味で食欲のない次男も、チョコ味は気に入ってパクパク食べてました。
(本気でパクパク食べられすぎて写真無いw)

 

朝食はいつも卵料理にパンとスープ、もしくは納豆ご飯と味噌汁…というマンネリメニューだった我が家。

ホットサンドにしちゃえば汁物を付けるだけで、卵を焼かなくても済みますね。
中に入れればいいんだし。しかもタイマー式なんで放置OK!

これ…楽なんじゃない!?
とりあえず当分はホットサンドな日々が続きそうです。
さすがに毎日は飽きるから、和食の日もあると思いますが。

そんな訳で今日は、お手頃価格のホットサンドメーカーのお話。
安くても、新しい調理器具ってやっぱり楽しいねー!そんな感じです。

 

 

D-STYLIST ダブルホットサンドメーカー

D-STYLIST ダブルホットサンドメーカー

 

 

これが人生最後のカレー!?ファイナルカレーを作ってみた

突然ですがお宅のカレー、手抜きじゃありませんか?
忙しいからカレー、献立が思いつかないからカレー。
そんな扱いでいいの、日本の国民食カレー!?


…なんて熱く語ってみましたが、なにを隠そう手抜きカレーは我が家の話。

若い頃は無印のグリーンカレーキットにハマったり、様々なスパイスが入ったカレーキットで手作りしたり、華麗なカレーライフを楽しんでいたものです、カレーだけに!(うわ)

それがなぜか、今や消え失せてしまったカレーへの愛情…。

やる気を無くしたのは、我が家にカレーの王子様が導入された時からです。
初めて作った時には驚きました。

なにこれあまっ!

そしてこんなのホントに喜ぶの…?と思いながら食べさせた一歳児の喰いつきっぷりにも驚き。

すごいぞ、カレーの王子さまはムラ食い一歳児の神食品やったんや…!と思いながらもカレーへの情熱は消え失せていきました。

だって辛いからカレーなんだもん。
甘いのは作ってて楽しくない…。


2~3歳からは食べる量も増え、バーモンド甘口、やがて中辛が導入されましたが、それでもまだ大人には甘い。
鍋を二つに分ければいいんだけど、家族で別々のものを食べるのはなんだか楽しくない。洗い物も増えるし…(本音)。
大人の分はガラムマサラ入れたり、辛くなるスティックスパイス入れたりして、なんとかごまかしていた我が家のカレー。
作り方もめっちゃスタンダード。バーモンドの箱通り。
ルーを2種類混ぜるのすらやらない。
美味しいんだよ、美味しいんだけど、なんか普通…。


ところが最近子どもたちの味覚が変わってきました。
大きくなって、辛い物が食べられるようになってきた!
キムチ、辛子明太子なんでもこーい。
お店のカレーも、辛口で完食。
今かも?我が家のカレーをリニューアルするタイミングは今なのかも?
ちょっと違う、こだわりの美味しいカレーを作りたい!

 

「いちばんおいしい家カレー」とは?

 

そんな訳で、買ってみましたこの一冊!
東京カリ~番長、水野仁輔さんの「いちばんおいしい家カレーをつくる」。

 

いちばんおいしい家カレーをつくる

いちばんおいしい家カレーをつくる

 

 

この本、cakes連載『ファイナルカレー』が全面改稿された一冊で、連載当時からかなり気になってたんですよ!

欧風カレー、インドカレー、そしてファイナルカレー。
一冊にたった3つのレシピしか載っていない、家で普通に作れる『最高においしいカレー』を追求した万能薬みたいな本。

 詳しくは水野さんの連載を見て下さい(だがしかし、一回目以降は有料になってしまっているのがcakesのオススメし難い所…)。

 

cakes.mu

 

材料もシンプル、家で難しいテクニックなしで作れるのに、なんだか美味しそう。
自分のためのちょっと特別な一皿、ってコンセプトもいいよね?

 

 

作ってみましたファイナルカレー

さてさて、そんな訳で作ってみましたファイナルカレー。
欧風とインドも美味しそうだったんだけど、やっぱり最初は『双方のいいとこどり』が売りのファイナルからっしょ!

 

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材料はこんな感じ。
レシピ詳細や分量は本の肝だと思うので転載しませんが、田舎のスーパーでもすぐに揃うモノばかりなのが便利ですね。

ちょっとビックリしたのがお肉の下ごしらえ!


豚バラ肉を、梅酒と醤油に漬け込んで、2時間~一晩置く必要があります。
カレー自体は煮込み時間45分、一時間半もあれば作れてしまうんですが、そこだけは前日に準備しておいた方がいいと思います。

後は強火で作れる、簡単アメ色玉ねぎもポイント。
他の野菜はミキサーにかければOKなので楽チンです。


カレーってあまり野菜食べられないし、カロリー高いし、ツマミにならないし…と実は敬遠してた昨今。

でもこの週末、ファイナルカレーを作ってみて、やっぱりカレー作りって楽しいなぁ、と改めて実感しました!

今日のはいつもと違うんだよー、この本に載ってたカレーなんだよーというと、家族みんなが喰いついてくるから面白いよね。

材料がシンプル、工程もわかりやすかったので小6の息子に炒めかたを手伝ってもらいながら作ってました。

 

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 …白いのは塩だよ!

 

そして完成図がこちら!

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なんかフレッシュな感じのカレー!(語彙少なっ…!)
食べたことのない味がする、それなのにパクパク食べたくなる!

上手く言えないけど、味は美味いーー!
お肉は梅酒効果で甘酸っぱく、ルーには野菜の旨味がタップリです。

レシピ通りだと中辛な感じ。もう少し辛いのも美味しいかな?
次回は辛味をもう少し足して作ってみようと思いました。

 

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なおこの本、レシピの合間にさまざまなコラムが挟まれていて、なぜ玉ねぎをアメ色にするのか?など、料理工程の様々なテクニックの意味が分かるように出来てます。

これが科学実験の大好きな息子にはツボだったらしく、ふむふむ、なるほど!知らなかったー!と楽しそうに納得しながら読んでました。

料理って、熟練者じゃないと作れない特別なもの…じゃなく、化学実験なんだよね。
材料をきちんと計って揃え、工程通りに作れば小学生でも本と同じ料理が作れる。

 シンプルな本なのだけれど、なぜこうするのか?というコツの『意味』がキチンと書かれている所が面白い、と私より旦那の方が喰いついてました(笑)

来週はダンナと息子たちがこの本に載ってるインドカレーを一緒に作ろう!と張り切ってます。

もしかしたら男性の方がハマる本なのかも知れませんね。

 

ちょっと残念だな、と思ったところはこの本、電子版がないんです!紙だけなのー!
買い物や、キッチンに連れ歩きたい料理レシピ本は電子版の方が断然便利。
紙は濡らしちゃいますからね。そこだけちょっと不満かな?

他には薄いのに1500円というお値段や、台所に持ち込み難い微妙なサイズの装丁も多少気に入りませんが(この薄さならもう少し小さくして欲しかった!)家族全員で最低3回は(リピートすれば何度でも!)楽しめる一冊なので、そこらへんはアリでしょう。多分、オサレに寄りすぎて使いづらい感じになっちゃったのかも?
とにかく電子版ヨロ!

 

いちばんおいしい家カレーをつくる

いちばんおいしい家カレーをつくる

 

 

そんな訳で、今日は「いちばんおいしい家カレーをつくる」を読んで、ファイナルカレーを作ってみた、というお話でしたー。

 

夏だからあえて!あったか鍋料理のススメ。

盛夏です!毎日暑いです、死にそうです!
外は暑くて汗ダク、室内ではクーラーの効いた部屋で冷たい飲み物…。

そんな生活しちゃいますよね?

 

そして体調の悪くなる子どもとダンナ…彼らの共通点はクーラー直下のソファでゴロゴロするのが大好きってこと!

頭痛い?お腹痛い?

オマエラ冷えてるやんかーい!

 

とはいえクーラーを切るのは流石にキツイ。今日は、冷えたお腹を温める生姜たっぷりの暖かい肉団子鍋を作りました。

クーラーの効いた部屋で食べる、夏のお鍋もなかなかいいものです。

 

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 生姜入りのスープに肉団子、野菜はさっと煮たレタス!

今はレタスの旬で、頂き物が食べきれないので鍋に入れてみました。煮るとカサが減っていくらでも食べられるからいいですよねー。

 

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それからやっぱり夏バテ対策に作ったのが、なんちゃってサムゲタン!

丸鶏にもち米、ニンニク、ショウガを詰め、長ネギと人参を入れて圧力鍋で煮込んだだけの簡単スープです。
丸ごと一羽だから、いい出汁でます!
味付けは塩コショウだけで充分美味しいー。

ナツメや朝鮮人参を入れていないので「なんちゃって」なのですが、それでも充分美味しいし元気出ますよ。
圧力鍋は加圧終われば後は火を消して放置でいいのも嬉しいですね。
その間に色々捗るで…!

 

そんな訳で、今日は冷えた体に優しい、あったかスープ生活のススメでした。
夏に負けるな!スープにビールや!

アレ…?温めて…冷やす…?

色々矛盾してるけど、今日はそんな感じです!ではマター。