今日は自分が参考にしている文章術の本のはなし。
アマチュアブロガーが本を読んで学んだ、基本のキ!の話ですが、これから書いてみたいと思う方がいらっしゃったらぜひ読んで見て下さい~。
基本のキ、はこの本から「新しい文章術の教室」
まずはいろんなブロガーさんが紹介されているこの本。
ホントにド!基本です。でもすごく役に立つ。
私はあざなわさんの記事を読んで買いました。
azanaerunawano5to4.hatenablog.com
ポップカルチャーのニュースサイト「ナタリー」で、新人ライターに教える内容を一冊にまとめたこの本は、文章力は魔法やセンスの類ではなく、誰でも段階を踏めば書けるようになると教えてくれます。
内容をほんの少し紹介すると、文章を書き始める前に必ず主眼(テーマ)、骨子(道筋)を立てるのが大切だ、とあります。
まずはテーマ、それから「何を」「どれから」「どのくらい」話すか。
そして書きたい内容を箇条書きにしておく。
そうやってパーツを集め、最後に全体を組み立てれば、伝わりやすい文章になる、という訳です。
たとえば前回書いた大アマゾンの記事はこんな風な構成になっています。
1.まえおき
2.ドキュメンタリーにはまったきっかけ(まえおきその2)
3.大アマゾンの感想(本文1)
4.大アマゾンの感想(本文2)
5.おまけ(あとがき)
主眼はドキュメンタリー。
「何を」大アマゾンについて、「どれから」ノンフィクションとドキュメンタリーの話から入って、「どれくらい」番組の良さと、再放送があることについて話す。
一番伝えたかったことは、
「見逃したけど再放送やるじゃん!録画忘れんなよ!」です。
要は自分に言ってるようなもんなんですけどw
でも記事に無言ブクマが多かったので、私のように『観たかった!放送日メモメモ』と思ってくれた方が多かったのでは、と思います。
「新しい文章術の教室」には主眼と骨子のほかに構造シートの作り方、完読される文章のコツなど役にたつ内容がたくさん詰まってます。
今ならAmazonのkindle読み放題で読めますんで、一度目を通してみてください。
新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング (できるビジネスシリーズ)
- 作者: 唐木元
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2015/08/07
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社会について書くためには?「伝わる・揺さぶる!文章を書く」
「新しい文章術の教室」は読みやすい記事の基本読本です。
一歩進んで社会論的な話を語りたい、論じたいと思ったときに参考になるのが山田ズーニーさんの「伝わる・揺さぶる!文章を書く」。
著者の山田ズーニーさんはベネッセで高校生の小論文指導のメソッドを作り上げてきた方。
自分の意見をどんな風に伝えたらいいか、論点(テーマ)、論拠(意見の理由)、意見(自分の一番伝えたいこと)という基本構造で分かりやすく教えてくれます。
たとえば下の記事はこちらの基本構造を意識して書きました。
テーマ(論点)は「ベーシックインカム」、ベーシックインカムについて書かれた様々な記事を紹介し(論拠)ベーシックインカムの利点も上げた上で、最後に自分はどう思うか(意見)を書く。
私は「社会保障が継続できるのならベーシックインカムを導入してほしいが、予算が足りなくなるんじゃない?」派です。
しかしこの内容は記事一回に収めるには深すぎました。
きちんと書くには数回に分けて論じたほうが良かったと思います。
社会論と言うには浅かった…。
まぁ社会論は始めたばかりなので、練習中ということで。
ポイントとしては自分に有利な話ばかりではなくベーシックインカムの利点もきちんと書く、その上で自分の結論をあげる、でしょうか。
なぜこう感じたか?こういう考え方もあるよね、その上で私はこう思いますよ、と自分の思考回路を分かりやすく説明する。
論拠や反対意見無しで結論に至ってしまうと、(最初からベーシックインカムなんて日本じゃ無理無理!とか)猛烈な反発をくらうと思うので経緯を書いていく、というのは大切ですね。
正論や大義名分じゃない、自分自身の引っ掛かりを書くのが大切だ、と山田ズーニーさんはおっしゃってます。
そういう意味で私のこの記事はまだまだ。思い入れが足りてない。
いつかもっとガツン!と伝えたい事の届く社会論が書きたいものです。
この本は読み放題に入ってなかった。
何回も読み返したくなる本だと思うので、買うなら新書版をオススメします。
文章術のいらない人もいる
さて、今回2冊の本を紹介しました。
私には非常に役にたっています。
書き慣れると、つい基本をおろそかにしてしまいがちなので、紙の本で購入して時々読み返しています。この記事も結局のところは自分自身の振り返り用です。
ただ全ての人がこういった文章術の本を読むべきか、と言ったら私は違うと思うのです。
文章にはナタリー式のように伝えたい目的のために書かれるものもあれば、自分の置かれた状況や感情を淡々と書いていく日記のようなものもある。
目的がなくても心に残る文章はありますし、最終的に完読させる、何かを感じさせることが出来ればそれが良い文章なのではないか、と思います。
私にも感想は書かない(どう書いていいのかわからない)けれどこの文章好きだ!また読ませてくれ!といつも思うブログがあります。
書いてくれてありがとう、とそっとスターだけ押してくんですが…増田にスターだけ押してく奴なんなの、という話があって泣きました。
ストーカーだと思われてたりして…なんかすまーん!
私自身も昔マウントポエム(結構気に入ってますこの悪口w)と叩かれたように役にたたない自分の感傷を書き連ねるのも好きです。
ただね…私の場合こういう文章って気分に左右されるんですよ!
言葉が降りてこないと書けない、気分が乗らないと書けない。
降りてくるときは全文まとまってるので、書くのはすごく早いんですが。
いつもせつない文章を書いている人はどうやってあのモードに自分を持っていくんでしょうか。それとも意識しなくても書けるのか?
結局そういう心情だけは文章論じゃ語れない気がします。
逆に思いついたことを箇条書きし、構成していくナタリー式ならいつでも気分に関係なく書ける。もちろんこのことについて書きたい、という興味や知識は必要ですが。
そういう訳で私にはコンスタントに書くために文章術が必要だった訳です。
ただ私がまだ下手なせいだと思いますが、ナタリー式で書くと文章が章ごとに断絶されるというか、角ばってしまう気がします。
上手いライターさんは構成があることを意識させずに流れるように読ませるよね。
私にはまだまだ読んで、書いての修行が足らん、ということなんでしょう。
ではでは、今日は基本の文章術のオススメ本というお話でした。
あなたはいつもどんな風に書いていますか?
オススメの本や好きなライターさんがいたら是非教えて下さいね!