おのにち

おのにちはいつかみたにっち

トランプ氏と遠くのこと、近くのこと

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アメリカ大統領選、トランプ氏が当確して昨日の職場はざわざわしていた。

我が家でも「うおっ」とは思った(彼の主張はあまりにも荒唐無稽に聞こえるし、差別発言もあった。でも私は彼の政策をよく知らないから何も言えない)。

しかし社長や首長がすげ変わっても会社や町は廻るし(ドラ息子が社長になったら小さな会社はすぐに潰れるかもしれないが)なんとかなるんだろう、なるようにしかならないし…と普通にごはんを食べ終えた。
株やなんかを嗜んでいたらもっと必死に新聞を眺めるだろうけど、いつも通りチラシをチェックして会社に向かう。

職場は過熱していた。

トランプ氏の出ている週刊誌を買い漁り、にわかトランプ評論家と化した課長(そのうちこういう人のためにトランプ氏のムック本が登場すると思う。もう売ってるかな?)

「どうするの?あんな人が大統領になったらメキシコに壁ができて米軍が有料課金制になっちゃうよ⁉︎」とうろたえる同僚。
落ち着け、現実的に壁は無理っぽいし、米軍はスマホアプリでは無い。

トランプショックで飲み過ぎ、二日酔いの後輩(それただのノンベの言い訳や)。
トランプショックで風邪を引き休んだ後輩(それただの風邪)。

後半かなり言い訳がましい。
どうやら当社には機を逃さない奴が多かったようである。


私は政治に疎いけれど、トランプ氏が大統領になることには驚いたし不安を感じた。
イギリスがEU脱退を決めた時にも感じた、先行きへの不安感。

目には見えない時代の流れと言うものに押し流されそうになる。
しかし世紀が変わろうと年号が変わろうと、国が滅びたって生活は続く。

思い悩んでもどうにもならない、漠然とした不安を賢しい顔で論じるよりはチラシのグラム30円の鶏ムネ肉を何枚買うべきか、冷凍庫の空き容量を悩む方がよっぽど建設的である。

「漠然とした不安」と言うよくわからない物のせいで、目の前の特売品を買い逃してたまるものか。

手に届かない未来を想い悩むより、目の前にある今を生きたい。
どれだけ先行きが不安でも、掃除して洗濯して仕事して、日々のご飯をちゃんと食べれば何とか明日がやってくる気がする。

楽天的だ、こんな時代に結婚するやつ、子供産むやつ、家建てるやつは先が見えないバカだと言う人もいる。
でも来るかもしれない不幸は来たときに嘆けばいい。

自分にはどうしようもない世界の波に振り回されるより、鶏ムネ肉のグラム単価を意識して生きる方が人生は楽しい。


メディアが馬鹿にしているのは誰?


さて、前段の通り私には政治の事はさっぱりわからない。
トランプ氏の主張もクリントン氏の主張もわからない。そもそも投票権ないし。

ただ今朝のニュースを見て、トランプ氏当確を伝えるメディアの「もの申し方」にはカッティン(ゴーズオンではない)と来た。
曰く、新聞を読まない層ガー。テレビをよく見る層ガー。
当確の瞬間メディア側の人間は一様に暗い顔をした、だの。
そして愕然とする頭の良さそうな人たち。

アメリカでもいろんな報じ方があるんだろうし、日本側のメディアのバイアスがかかっているのかもしれないが、そもそもテレビでテレビをよく見る層がーって。

新聞を読まない層が彼を支持した、的なことも言われていて、それも随分思い上がった考え方だなと思った。

トランプ氏を支持する人たちはアメリカの中〜下流層が多いらしい。
入院した時限度額の負担区分がアイウエオのウ、だった私はまさに日本の多数派、中流ど真ん中。

yes、中流!の日本の私がカチン!とくるんだから当事者であるトランプ支持者たちはさぞやチンチンしていたに違いない(腹が立つ話である、念のため)。

新聞が売れなくなったり、本が売れなくなった理由はスマホの普及で、それはわかるのだけれど新聞や本を作っている側の人たちが「スマホのせいで本が理解できない、新聞が理解できない層が増えた」としたり顔で言うのは何か違うな、と感じていた。

こんな世の中でも発行部数が伸びている本もある。読み手を馬鹿にするのは思い上がりも甚だしい。

テレビの向こうで暗い顔をする報道陣にも同じ匂いを感じた。
大体テレビ番組を作っている人たちがテレビを見る層って言い方、どんだけ視聴者を馬鹿にしているのだ。

単なる私のイメージなのだけれど、学力至上主義とか名門とか、そういうものに大多数である中流下流の私たちがついにNo!を突き付けた選挙だったのかもしれない。

知識があり品格があるべきだと思われてきた国のトップだが、最近は公の場でガム噛んじゃう俺かっこいい!みたいな人も出てきた。
そのうち各国の総理の取っ組み合いがテレビで見られるかもしれない。
やべーぞロシア最強じゃねーか。

しかしそんな未来が本当に来たらどうしよう。

私は子供たちをほどほどに勉強させ、運動させ、家の手伝いをさせたりキッズキャンプに突っ込んで育てて来た。
適度な学力と体力、生活力にコミュ力があればとりあえず普通に生きていけると思ったからである。

しかしガムを吐き、毒舌力のある人が強い明日が来たら何を指針に育てたらいいのか。

柔道か?プーチンもやってる柔道がいいのか? それともサンボ?


…とまぁ、これも思い悩んでも仕方ない話。
遠くのことより、近くのこと。できることを考えていこう。

今日の私の1番大事なミッションは切らした牛乳、それから特売の鶏ムネを必ず買って帰ること。
牛乳牛乳、鶏ムネ。牛乳牛乳、鶏ムネ(本日のメモ)
今日はチキン南蛮作るんだ… (本日の小さな幸せ)

 

本はたくさんあった…。課長に薦めよう。

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 息子がプーチンになったら、ちょっと怖い。

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