おのにち

おのにちはいつかみたにっち

シン・ウルトラマンと日曜日の映画館

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先日、「シン・ウルトラマン」を見に行ってきた。映画はなかなか、面白かったと思う。

ウルトラマンというネームバリューのせいか小さなお子さんたちが多く、ずっと場内がザワザワしているものだから、あまり作品に集中できなかったかも?

でも彼らの動きはとても正直で、見ていて面白かった。
まず、ウルトラマンや怪獣が出てくると息を飲むように静かになり、ピクリとも動かない。
居酒屋や会議室といった密談のシーンになると即立ち上がり、 トイレに行ってしまう。
そりゃ分からないよなぁ、 と笑ってしまった。

隣の席の子どもは終盤の数学シーンで飽きて帰りたい!となってしまい、 お父さんが必至で引き留めていたが結局ラストシーン前に退場してしまった。
もしかしたらお父さんの方が、 映画を楽しみにしていたのかも知れない。

 

自分の子どもが小さかったころ、やはり何度も途中退場の憂き目にあったことを思い出し、懐かしい気持ちになってしまった。

上の子が小さかった頃は、お母さんといっしょのコンサートチケットがせっかく当たったのに、なぜかロビーの赤い絨毯が引かれた広い階段にハマってしまい、座席に座ることなくずっと階段を上り下りしてコンサートが終わってしまったこともあったっけ。

当時はそこそこイラついて、夫に愚痴った覚えもあるが (せっかく行ったのに、的な) 今となっては良い思い出だ。

赤い絨毯の柔らかさと、 会場で買ったパステルイエローのスプーのぬいぐるみの、フニャフニャした手触りと。
そんな触感が、 見下ろした子どものつむじの記憶と共に残っている。

 

そういえば昨日の映画はドラゴンボールが見たい中学生の次男と一緒に行って、 スクリーン前で別れたのだった。

じゃあ、また後でロビーで、 と手を振って別れて。

こんな記憶も、 いつかは懐かしい思い出になるのだろうか?
ちょっとずつ手を振って、お別れしてきた物事たちが脳裏をよぎって、 センチメンタルな気分
になりましたとさ。