こんにちはみどりの小野です。
最近職場の若い女の子に結構きつい相談をされました。
彼氏はいるけど結婚したいと思えない。子持ちの職場女性を見ていると仕事と子供の世話だけで一日が終わっているようでゾッとする。実家暮らしのほうがお金も時間も自分のためだけに使えて楽しい。何故みんなこんな便利で楽しい生活を捨てて結婚するのでしょうか?
質問相手は選びましょう
…えっと。聞かれた時こんな顔になりました。 ( ゚Д゚)
だって、私ゾッとする兼業主婦代表ですよ?そうなんだ、理解できないって?うわーん。
忍者ハットリくん似、と言われどこに言っても道を聞かれる親しみやすい顔貌のせいか、くだらない話ばっかり振ってしまう不真面目な性分のせいか。
それを私に聞くか、イジメ?みたいな相談を受けることが多い私。
なんでも聞きゃあ帰ってくると思うの酷くないですか?
小町で聞けや、そして叩かれろ!
と、本当は言いたかったのですが。一応真面目に答えました。
結婚したくないのは遊ぶ時間だから
結婚したくない、という彼女。今はまだ遊ぶ時間なんだろうな、と思いました。
人生には遊ぶ時間と育む時間、二つの時の流れがある気がします。
私も5年も今の旦那と付き合い祖母の死ぬ死ぬ詐欺に騙され渋々結婚したので良く分かりますが、実家暮らしで給料も不自由なく使える、彼氏とも頻繁に会えるという状況だと結婚のメリットってそんなにないんですよね。
好きな時に好きな人と会って、自分のしたい事だけして。
それは楽しい暮らし。辞めたくないよね、分かります。
でも今あの頃をもう一度振り返ってみて。
私本当にやりたいことときちんと向き合えていたかな?だらだら流されていなかったかな?たっぷり時間があったはずのあの頃は、なぜか退屈で「面白い事ない?」が口癖だった気がします。
そして時間に追われている今のほうが、充足している気がするのです。
もしあなたが暇とか退屈を感じているのなら。そして結婚を考えている相手がいるのなら。それはあなたが自分のためだけじゃなく、誰かのために時間を使いたくなった、そんなサインかも知れません。
便利な生活に飽きが来るかも知れないし、来ないかも知れない。それって結婚するかしないかの境目かも。
どっちを選ぶのも自由だけど、とにかく私は一見不便に見える道を選びました。
結婚してみて思ったこと
実家暮らしで、専業主婦の母が家にいたので食事は勿論、掃除も洗濯もお弁当まで持たせてもらっていた私。
結婚して、最初は苦労しました。今までは帰れば温かい晩御飯が食べられるのが当たり前だったのに、仕事を7時に終えて買い物してそのまま休まず夕飯の支度。しかも慣れないので2人分の晩御飯を作るのに1時間もかかる。食べ終わって片づけて風呂に入ればもう寝る時間。朝は仕事ぎりぎりにしか起きられなくて、掃除や洗濯をする時間をどうやって工面すればいいかも分からない。
そんな最悪嫁だった私が何とか人並みに出来るようになったのは、男2人の兄弟でキャリアウーマンの母に何でも自分たちでやれ、と厳しく仕込まれていた旦那のおかげ。元々器用で料理好き、綺麗好きの旦那。掃除や料理の基本、オレンジページに出ているような情報はほとんど旦那が知ってました。
今でも魚を捌くのは旦那のほうが上手いし、包丁も定期的に研いでくれます。飲み会や急な残業が入った時も、あるもので子供たちに食べさせ後片付けして風呂に入れる、寝かせるまでやってくれるので安心して家を空けられます。
我が家は主婦が2人いるようなもの。おかげで一人暮らしより楽だと思います。
実家よりは大変かもしれないけど、主婦業も慣れてくると掃除も洗濯も料理も、自分で好きにやるほうが自由で楽だと気が付きました。
たまに私よりマメな主婦である旦那に、シンクの洗い方が雑、とか注意されてイラっ☆とする日もありますが。
主婦二人。楽ですが少しモメます。
仕事と子供の世話だけで一日が終わっている?
独身の彼女からは、仕事と子供の世話しかしていないように見える私達。
でも実はママさんバレーの猛者がいたり(県大会出場!)、フラダンスの猛者がいたり(東北大会出場!)、ブロガーのひよっこがいたり(一日100PV…最後しょぼいけど気にするな!)、皆それなりに自分の時間も楽しんでます。
子どもが~、学校が~アピールは実は自分の時間を捻出するための裏工作的な一面もあったりして。
忙しいのは本当ですが、それを強調する、同情を引こうとするのは余計な仕事をしょい込まないための処世術でもあるわけです。
だから不憫ね、不幸ね、と既婚女性を見下す独身女性の皆さん。それ、罠かも。
私は知ってます、子どものインフルエンザ(子どもの看病は病欠にならないので診断書は不要)で一週間有給取った同僚女性が実はハワイでフラダンス大会に出場してた事を。
女子会(女で子どもがいる人の会。略して女子会。何か問題でも?)で律儀に配られたマカダミアナッツチョコで発覚しました。結構人生楽しんでますよ、私達。
でも独身女子アイからみたら仕事と育児に追われて可哀そう、になっちゃうのかな。
確かに練習時間が足りない、とは皆言ってます。私も無職だったらホッテントリを狙って、とか小説書いて新人賞を、とか無謀な夢を見ることもあります。
でも、時間がもしあったとしたら。結局ネットしてツイッターしてアニメ見て、あっという間に一日が終わっちゃうんじゃないのかな。
暇だったら一日2回も3回もブログを更新するかというと、しないんだろうな、きっと。
暇だった頃はやらなくてはいけない事を先送りして目先の楽しいことばかりしていたけれど、忙しい今は優先順で物事を片付ける癖がつきました。時間がないのは確かですが、要領よくやる術でなんとか乗り切れる気がします。
それでも忙繁期にはうわ~!って発狂したくなる時もあります。でも考えたら独身の時も仕事詰めだと発狂してたので、変わらないかも。
取り敢えず忙しさを乗り切った後のビールがあれば、頑張れる私です。
自分のためだけの時間と、みんなで過ごす時間。
お金も時間も自分のためだけに使いたい、という彼女。
結婚して子供を産んで。確かにそのせいで出来ないことは沢山あります。
たとえば仕事帰りに居酒屋で一人飲みしたいとか。映画を一人で見たいとか。美術館にも行きたいし、最近ブログにはまっているのでオフ会だって行きたい。
でもこれらは単に「今出来ない事」であって、「一生出来ない事」ではないんですよね。
子供がもう少し大きくなって、私に構ってくれなくなったらいくらでも時間は増えます。その時は夫婦共に過ごしても良いし、一人の時間を楽しんでも良い。やりたい事は少しだけ後回し。
そもそも独身の時はインドア派で、休みの日は家でゲームをして本を読んでいれば幸せだった私。一人飲みも一人映画も、行き放題だった独身の時には一度も行きませんでした。
こうやって外に出たい、色々やりたい、と思うようになったのは旦那や子供たちと付き合う中で色々触発されたから。
お金も時間も共有になってしまったけれど、私の知らなかった事、家族だからできる楽しい事もたくさん共有できました。昔より精神的に逞しく、強くなれたのもきっと家族がいるおかげ。
時間やお金が減る、じゃなくて共有する、シェアすると考えればいいと思います。
もともと人生は不平等
こんな話をしていたら、彼氏が同僚で給料が分かっているから結婚できないのかも、と言い出した彼女。
雑誌に載ってる、IT社長と結婚して専業主婦で、可愛い子供と素敵な暮らし、みたいな生活に憧れるんです。
ああダメダメ!あれはファンタジーです。あんな空想に憧れちゃ、絶対にダメ!
あんな暮らしが出来るのは日本人の上位何パーセントだと思いますか?そしてもし事業が失敗したら?
絵に描いたような幸せなんて、嘘くさいとしか思えません。
よくテレビでお見合い番組をやってますが、不思議だと思うのが老いも若きも皆一番人気の人に群がること。
クラスの人気者と付き合えるのは自分じゃない。そんなの高校生の時に学ぶもんだと思ってました。
だいだい凄いイケメンといると自分に自信がなくなり卑屈になってしまう私。
程々で良い、と言ったら失礼ですが、私といることを楽しんでくれる、喜んでくれる人が好きです。
身の程を弁える、というと卑屈に聞こえるかも知れないけど、素敵過ぎる人に片思いして一方的に消耗するより、相思相愛がいいんです。
元々生まれも場所も容姿も自分では選べない、私達はいつも不平等。
それなのに仕事や恋愛には高望みするっておかしくないですか?
理想を下げろ、とは言いませんが手の届く範囲でやりたい事、好きな人を見つけると思ってたより幸せになれるかもよ、と私は言いたいです。
だって私面食いだから…というあなた。ミュンヒハウゼン症候群じゃないですが、人を好きになると不思議なことに相手がかっこよく、可愛く見えるバイアスがかかります。自分ちの子が一番かわいい、というアレです。
うちの旦那は若い頃クールポコの餅をつく方に似てる、と言われてましたが私にはブラピにしか見えませんでした。
最近はガッツ石松似、と言われていますが私にはラッセル・クロウにしか見えません。何故毎回ハリウッドスターなのかは謎ですが、それが恋愛バイアス。
ちなみに旦那と我が家の息子たちも相当バイアスが掛っていて、最近ワカメちゃんボブにしたハットリくん似の私の事を広瀬すずそっくりだと盛り上がっていました。お気持ちは大変嬉しいのですが放火されかねない案件なので外で大っぴらに話すのはやめてくれ、と思いました。
お馬鹿ですけど幸せな我が家です。あれ?もしやこれもバイアス?
女子会の議題ができました
このような話を真面目に語ったらなぜか失笑して去って行った彼女。
翌日係長に、よう広瀬すず(ぷっ)とやられました。
(´゚д゚`)・・・・。
取り敢えず彼女の質問は次回の女子会(女で子どもの以下略)の議題にしたいと思います。実名でな!
さて以上が女性側からの結婚も捨てたもんじゃないよ!という意見でした。
主観ですから、あしからず。
ただ、結婚した女性がツヤツヤ、フクフク(おもに横へ)していくのと反比例するかのように、既婚男性は油が抜けて縮んでいき干物化していく人が多いような気がするのは、気のせいでしょうか?
いや、干物には干物の味わい深い人生の楽しみがきっとあるはず。
はてな既婚男性ブロガー様、独身男性に結婚への夢と希望を与える記事、期待してます。