おのにち

おのにちはいつかみたにっち

ほのぼの均等割

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同じ会社の別の課に、ロッカーや廊下ですれ違えると嬉しい女性が何人かいる。

その人たちはいつもほんわか笑っていて、冷蔵庫の忘れていたチーズがかびていたんだけど、ブルーチーズだってはじまりは洞窟に忘れられたチーズだよね?もしかしたら私新しいチーズを作っちゃったんじゃない?食べたほうがいいと思う?などと、独自目線の面白い話を聞かせてくれるので大好きだ。だが食うな。

数人集まると笑いが絶えないのでいつもこのメンバーで飲みに行きたいね、と話をしている。しかし全員既婚子持ちなため、なかなかみんなの都合の合う時間が作れない。

課単位の飲み会や旅行が盛んな職場だから、同じ課になれれば付き合いだから!と大手を振って飲みに行けるはず。

それなのになぜか、彼女達とは一度も同じ課に配属されたことがない。
そこらへんどうも巧妙に調整されているような気がして、総務課長(学生時代の部活の先輩)にこっそり聞いてみた。

 

実は人事異動に関しては、前課長から脈々と受け継がれてきた全職員属性メモ的なアンチョコがあるそうなのだ。
大人しい、にぎやか、ほのぼの…などその人の人柄を簡単に表記されていて、その他に年齢や実績、経験なども加味されて、各課が均等になるように配属を決めるらしい。

なるほど、確かにほのぼのばっかりの課も、にぎやかばっかりの課も、なんだか仕事が進まなそうだ。

適性や経験、本人の希望も多少は取り入れられるらしいが、基本は全職員がすべての課を経験させられるようになっている当社、どうせ全課回るんだから人柄のバランス良くしとけ、ぐらいの扱いなのかも知れない。

 

私がほのぼのさんと同じ課にならない理由を聞いて、寂しい反面湧き上がるような喜びを感じた。

 

つまり私って、会社公認ほのぼのジャンル!?

やっぱりぃ?私って癒し系よねー、なんて先輩兼総務課長をビシバシやっていると彼がものすごくイヤな顔をして言った。

「認めがたい…待ってろ、明日調べなおすから!」

 

次の日、(笑)マークだらけのむかつくメールが来た。

 

昨日の件、資料を見直しました(笑)
確かにジャンルはほのぼのでした(笑)
しかし、ほのぼのに青ペンで濁点と宴会部長が書き足してありました(笑)
頑張れぼのぼの宴会部長(笑)

 

ぼのぼの宴会部長…
私は珍獣ジャンルかっ!?

 

ぼのぼの 42 (バンブーコミックス)

 

そんな訳で、朝から職場でちゃぶ台をひっくり返したくなりましたとさ…。

 

次週、おのにちは前々前総務課長を探しに旅に。
シャツが血に染まった、その訳とは。

続く…わけあるかーー!(本日はキレ気味で〆)