同僚がストレングス・ファインダーに関する本を貰い、自分の強みが分かる分析診断というものにチャレンジしてみたらしい。
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0
- 作者: トム・ラス,古屋博子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2017/04/13
- メディア: 単行本
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この本、一時期いろんな人のブログで紹介されていた。
本についているコードをパソコンに入力すると診断がスタート。30分ほど大量の質問に答え続けたら、自分の5つの資質を教えてくれるとのこと。
面白かった?と聞いたら「質問が多すぎてひたすら疲れた」と言っていた。
本を見せてもらったら、どんな仕事が向いているのか?自分の特性をどうやって仕事に生かしていけばいいのか?みたいな内容だった。
きっとこれから志望先を決める人、転職したい人、履歴書の自己紹介に困っている人向けなのかも知れない。
同僚は既に自分の強みを理解して仕事に上手く生かしている人だ。
つかむしろ、特性しかない。強い。個性とリーダーシップがありすぎる。
5つの強みを言われても、うん知ってた、みたいな感じである。
「5つの資質どれも褒めちぎられてて、私って凄い?と一瞬舞い上がったんだけど、よく読んだら結局全部の資質が良い内容でさー。考えたら当たり前よね、『資質は才能』なんだもん」
多分こういうことにサクッと気がつけてしまう人や、自分の強みをガッチリ生かしまくっている人には今更活用しようのない内容なんだろう。
さて、私はと言えばそこらへんがふにゃっとモヤっとワヤッとしている。
私はこういう人間です、と強く言い切れる枠が無い気がする。
まだ若い後輩たちもそんな感じで、ストレングスファインダーやってみたいねー、でも高いねー、なんて話が盛り上がった。
無料簡易版的みたいなのもありますよ、と後輩が教えてくれたのでお昼休みにちょっくらやってみた。しかし早速行き詰まる。
仕事は正確さにこだわるか、それとも速さ重視か。
そんなの納期次第じゃね?
仕事をする上で一番重視したいのは社会貢献か自己の成長か周囲との調和か。
キレイごとばっか書いてんじゃねーよ、収益を上げるをちゃんと入れろ。
まぁ会社が儲かれば町の財政も潤うので、社会貢献に〇でいいのか?
…こちらも新卒者とか転職活動中の人向けの内容なので、働きすぎて擦り切れたおばちゃんには向かないんだろうなと思った。
結局のところストレングスファインダーもリクナビなんちゃらの自己分析も、仕事に対する自分の適性を知っておくとか、天職を探すためにあるのかも知れない。
天職って言葉、憧れるよね。
けど私は天職の怖さも知っている。
私の配偶者は天職についた男である。
仕事が楽しいし、誇りも責任感も抱いている。
家族の目から見ても彼の仕事は大切だと思うし、向いていると思う。何よりめっちゃかっこいい。
...でもね、絶対寿命縮む。
24時間お構いなしで呼び出されるし、ストレスだって半端ない。
神様から授かったような、寝食も忘れて夢中になれる仕事。
そんなものが見つかったら人生楽しいだろうな、と思う。
でもそれってやっぱり、命を削るよねぇ。
天職とはもしかしたら、ソウルイーターなのかも知れない。
天職についた人を間近で見ている私はそう思う。
彼から天職を奪い去ってしまうつもりはないけれど、その分私が長生きしなきゃなぁ、とは感じている。
だって両親が共にとっととこの世を去っちゃうって、なんだか自分勝手じゃない?
まぁそんな感じで、私は今世での天職を諦めた。
来世がもしあるのならば探してみたいけれど、もしも天職と出逢えたなら他のものを全部諦めるような勢いで取り組まなきゃ無理だと思う。
きっと人生唯一のもの、それが本当の天職なのだろう。
しかしたとえ天職が見つからなくても、憧れの職業に就く、という手もある。
私も人生でたった一度だけ、ほんの3ヶ月ほど、長年憧れていた仕事に就いたことがある。
臨時だったけれど、地元図書館の司書見習い。
高校の時司書の先生に憧れて以来、ずっとやってみたい職業だった。
...もうぜんっぜん、ダメだった。脳みそがとろけるかと思った。
司書職自体がダメな訳じゃなくて、私の地元図書館が余りにも暇すぎた。
本当にお客さんが来ない。駅前でビラまきたくなるくらい。
高校時代は3年間図書委員やってたけれど、あの頃カウンターに座っていた時の方がよっぽど忙しかった。
適性はあったと思う。もともと本は読んでるし分類もバッチリだしオススメだってスラスラ出てくる。場の雰囲気は大好きだし、本好きな同僚とも気が合ったし、本も読み放題だったけれど残念なことにやるべき仕事が余りにも少なすぎる。
お茶飲んで本読んでダべるためだけに毎日赴くのが辛すぎた。
もっとたくさんお客さんが来たり、やることに困らない図書館だったら違ったと思うけれど、結局色々理由をつけて研修期間で辞めてしまった。
のんびり穏やか、ほのぼの働きたい人には向いている職場だったと思う。
私は自分が思う以上にヒャッハー系だったらしい。
たぶん一番最初に就いた仕事が色々ありすぎて、忙しさやらトラブルから生じる脳内エンドルフィンに取りつかれてしまったのかも知れない。
実際色々働いてみて思ったけれど、私はヒマすぎる仕事以外はなんでもイケる派だった。適正とは何ぞや。
基本接客業が好きだけど一人書庫に籠って延々と戸籍の間違いを探す、みたいなのも楽しいし、沢山の人と話す仕事をした後に一人で配達する業務に勤しんだこともある。どちらもそれぞれ長所短所があって、なかなか面白かった。
結局たくさんの仕事から何を選ぶか?と言われたら何が一番向いているか、なんて資質は私にとって割とどうでもいいのかも知れない(余りにもヒマすぎる仕事以外は)。
器用貧乏な自覚、楽しい事を見つけるのが上手いポリアンナ的資質には自信がある。
もし私がストレングスファインダーをやったら、そこらへんが長所だと言われるのかも知れない。
昨今の私は転職時には仕事内容よりお給料とか職場環境とか、人間関係の方を重視している。
今の所図書館以外に中途で辞めた職場は一つだけだ。
辞めた理由は簡単、サービス残業がそこの会社の中での常識だったから。
周囲を見ていても業務内容がどうしても合わない、って人はほんの少数だ。
たいていは賃金や労働時間、人間関係が合わなくて辞めていくような気がする。
もちろん得手不得手の差が大きい人もいるし、結局は人それぞれなんですけど。
天職とか適正とかいう理想に、そこまで縛られなくてもいいんじゃないのかなぁ、とは思ったりするのです。
まぁ当分は今の職場で、ご常連のクレーマー・クレーマーじじいを何分で黙らせるかタイム・トライアルを楽しみながら働いていこうかなー。
あれ?私の働き方ってやっぱりひねくれてる?
ストレングス・ファインダーに手斧を投げるのが得意、なんて特性はあるんでしょうか?
ちょっと診断したくなってきました...。
今日はそんな感じです。
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0
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