おのにち

おのにちはいつかみたにっち

メリークリスマス、メガ盛りプリン。

クリスマス・イブだと言うのに、クリスマスだからおのにちは切ない恋の話を書け、私はアダルト系恋バナを書くからよろしくな!という無茶ぶりがさおりたん id:keisolutions から届きました…

そんなにリアル・胸キュンネタがあってたまるかい! 

というわけで今日はTwitterで見かけた話を基にむずきゅん?系ショートストーリーを創作してみました。

テーマはコンビニスイーツ。それではお楽しみください。

 

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さて、今日はクリスマスイブであるというのに現役女子高生であるはずの私タンには何の予定もない。

 グヌヌおかしい。中肉中背至って平凡、それでもそこそこ可愛い私、と鏡の前では毎朝密かに褒め称えておるはずなのに。

 私に通じる私の魅力が世間様には通用しない不条理について、というタイトルで小論文を書きたいくらい、納得がいっていない。

しかし納得がいこうがいくまいが朝日は登る、イブは来る。

 

そんな訳で今朝もマジメに部活に通う。
美術部副部長である私、朝イチに学校に行って部室開けておかなくちゃいけない。

 

小さなことだけれど、職員室で鍵を借りて、部屋を開ける瞬間が好きだ。
いつもはみんなで共有している油絵臭い部室が、ほんの一瞬だけ自分のように思えて心地よい。

こもった空気を変えるために、少し窓を開けたりして。

ふと下を見ると、校門前に部長のつむじが見えた。

 
このくっそ寒いのに、コートを羽織らず、マフラーだけ巻いて。
男子はいつも薄着よねぇ、なんて私は自分の60デニール黒タイツを差し置いて発言する。

友達は寒いから、と80~120ぐらいの厚みのタイツを履いている。 
私はちょっと足が透けるのが一番カワイイ、と信じているので積雪が1m を越えても根性で60デニールである。だって透けてる方が細く見える気がするしさ…。

 
そんな下らない事を考えていたら先ほどの部長が入ってきた。
ブレザーの肩に雪が少し積もって、鼻が赤くなっている。だから寒いってば。

おはよー、と早速暖房前に陣取った部長を、私はじろり、と見やる。

 

部長のクセに毎朝二番手とは。やる気のなさが透けてみえるわ!

 
と、内心で思っていたはずなのにどうやら口に出ていたらしい。
「今日も朝からうっとおしい…」とドン引きした顔で言われてしまう。

 
部長とは、なにかと気が合わない。

 

部活が始まってからも口喧嘩の応酬である。

奴に頼まれた消しゴムをあえて貸さず、「気が利かない」なんて文句を言われれば「女子に気遣いを求めるのはもはやハラスメント!そういう奴はおっさん村にしか住めねぇ宿命なんですー」と返す。

ああ言えばこう言う仲の私たち。

ほんっと面倒くさい、ウザい、大嫌い。 

 

 もうすぐ部活が終わる頃、やる気のない顧問がようやく顔を出す。
「はい、クリスマスイブなのに部室に集まる寂しい皆さんこんにちわー!皆さんのおかげで先生まで今日も出勤です☆モテないオマエラに引きずられる俺、マジつれぇわ」

やる気がない上にいたいけな青少年の心を抉っていくというWパンチ。何しに来た、とっとと帰れ。

 「今すぐ去れ、みたいな顔しないで下さーい。真面目な皆さんには優しい先生からのクリスマスプレゼントがありまーす」

 配られたのはメガ盛りサイズのプリンだった。いいとこあるじゃん、先生。

「いいですか、これはクリスマスに二人でシェア♡して食べるサイズのプリンでーす。間違ってもぼっちで食べないで下さいね、肥えるゾ☆」

 

…前言撤回、やっぱり帰れ。

 

帰り道、私は公園のベンチに薄く積もった雪を払い、座ってプリンの蓋を開けた。

家ではオカンがケーキやらチキンやら、クリスマスのご馳走を張り切ってこさえている頃。家でプリンを開けてゴハン前にオヤツ…?なんて小学生みたいな苦言を呈されるのは辛い。食後に部屋でこっそり食べるのも、カロリー的にかなり辛い。燃費のいい女子高生でも、夜はやっぱり太るんです。

けれどもプリンの賞味期限は今日まで。この卵色の大平野に飛び込むなら、やっぱり今でしょ!

 

白い雪の中でプリン。寒いけどうま、なんて大口を開けていたら通りがかった部長と目があった。

 

なんでこういうタイミングで登場するかな、この男は。

 「なに一人で食ってんだよ。このプリンはぼっちでは食べないでくださーい、だろ?」

「あーうっさいうっさい。家で食ったらケーキ焼いてるオカンがガッカリするんですー!」
「いいとこあるじゃん、つかやっぱりぼっちか、お前も」

 

 お前も?『も』の響きに少し嬉しくなる。
いや、こんな奴モテる訳ないんだけどさ、それでもさ。

 

しかしプリンはさすがにデカかった。
少し食べ飽きたな、なんてスプーンが止まった私を見て、ヤツはプリンを取り上げて「もーらい」なんて気軽にかっこんだ。

私の食べかけを、私のスプーンで。

そして大きな口ですべて食べ終えると、ごちそうさまっ!と駆け出して行ってしまった。

 

ここは罵声を浴びせるのがテンプレ。追いかけて怒ったり、一言皮肉を言ったりしないと。

 

そう分かっていたはずなのに、私の足は動かなかった。

だってとっさにマフラーで隠した頬が、真っ赤になっているんだもの。

 

 

…ホントはちゃんと気づいていたんだ。私の言葉は全部サカサマ。

面倒くさいもウザいも嫌いも。ホントは全部好きって事。

でも上手くなんて言えない、優しくなんて出来ない。
口を突くのは悪態ばかり。遅れてきた反抗期かよ、ウケる。

 

風はとっても冷たいのに、私の頬は驚くほど熱くて。
この熱が一生冷めなければ良いのに、なんて思ったんだ。

 

 

グリコ Bigプッチンプリン160g 12個

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白い雪のうた

 

短い秋が過ぎ、会津の町にまた長い冬がやって来た。

雪の日は視界が濃い霧に包まれ、白い壁の中にいるようだ。 

若い頃は冬が嫌いだった。
道路が凍結すれば気軽に出かけられなくなる、なにより寒さにフットワークが鈍る。

休みの日にいろんなお店やデートスポットに出かけることこそが豊かな文化だと信じていた私。

スタバも、オシャレな美術館もない田舎に、劣等感を抱いていたこともある。

 

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今は違う。

夏の間いろんな場所に出かけ、様々な人に会うと少し疲れを感じる年になってきた。

お出かけも楽しいけれど、手作りケーキの焼ける甘い匂いを楽しみながら、暖かい家の中で好きな本を読み、窓の外の白い世界を眺める。

そういう静かな時間もまた、豊かさなのだとようやく分かる年になってきた。

 

デート、合コン、勉強会。
人と会うこと、学ぶこと。

現実社会の新しい情報を得ることだけに躍起になって、家で過ごすのは無為な時間だと毛嫌いしていた、あの頃の私に伝えたい。

停滞して見える無為な時間も、ホントはとても大事なんだよ、と。

雪解け水が運んでくる養分で、会津の土地はより豊かに育っていく。

同じように白い雪が覆う空白の時間こそが、私の心にも豊かな土壌を育んでくれるのだと信じて。

無為も無益も、静かに楽しみながら過ごしてしまおう。

 

…だが、静かに過ごすことによって日々蓄積する脂肪。
テメーだけは追放だッ!

 

みんなおぼろに生きている-国民総高齢化社会のミライ

先日窓口に謎のお客様がやって来た。

一枚の付箋を持ち、その紙を見せて「この紙に心覚えある?」と聞いてくる。
フセンには・印鑑・通帳を持ってきて下さい、としか書かれていない。

 

謎の客曰く、自分のカバンにこの紙が入っていることに今日気が付いた。
どこで・誰に貰ったのか・要件すら、覚えていない。
仕方がないので役所や銀行など、通帳や印鑑が必要そうな場所で紙を見せて回っているのだと言う。

 

オラの通帳に用のある子はいねかー。オラの印鑑に用のある子はいねかー。

 

…と、話だけを書くと不憫な平成のなまはげ感が漂うのだが、お客様はやたらとアクティブ。

ねぇこんなメモ入ってたんだけど覚えある?ない?ないなら次行っちゃうわよ!とレミ口調で言い放ち隣の店へと去っていった。

話はテキパキ、足腰も達者そうだったが顧客情報を確認するために生年月日を聞いたら80歳を過ぎていらっしゃった。

もしかしてちょっぴり痴呆気味…?

 

 

今、政府は来たるべき超高齢化社会に向けて、働ける・介護のいらないお年寄りロボを増産しようと、健康対策に余念が無い。

平均寿命はどんどん延びている。医療も進化を続けている。

慶應義塾大学の印南教授の講演「医療保険財政の持続可能性を確保するために」では、重粒子線治療機器の半数が日本にあり、流石に配置規制が必要だ、と問題視されていた。

つまりがんの放射線治療を受けられる施設の半分は日本に集中しているのだ。
その医療の手厚さが財源を圧迫しているのだけれど、それでも国民皆保険で先進医療の進んだ日本で暮らす限り、長生きできる確率は高い。

 

ただし。

付箋を持ったレミおばあちゃんに、私は未来の自分を見た。

運動して、食事にも気をつければ長生きは可能な世の中。
でも脳みその老化はどうやって防げばいいのよ?

成人病やがんを乗り越えた先にある新たな宿敵。
それってもしかして認知症ではなかろうか…。

 

 

昔、「メメント」という映画が好きだった。
外傷により記憶が10分しか保てない、前向性健忘の男性が主人公の物語。

それから西尾維新の忘却探偵・掟上今日子シリーズも好き。
彼女の記憶は1日しか保てない。

物語の話だった『記憶の忘却』が自分の延長線上に見えてきた。
それってちょっと怖いな…

 

 

 

…という話を書きたかった。そういうオチで〆たかった。
しかし書きながらわが身を振り返り、私は首を捻ってしまった。

 

あっれ?メモの記憶を無くすのってそんなに特別?私も自分で書いた一年前のネタ帳、今読んだら何がなんだか分からねぇぞ?人との約束もスマホのリマインダーが無ければアウトだし。

やっべ今の私、すでに記憶がおぼろげなんじゃ?

若い頃は飲みすぎて記憶が飛んだ経験もある。
しばらくしたら思い出せたけれど、あのまま記憶が戻ってこなければ「メメント」的な忘却だった訳で。忘れることはもはや当たり前。 良い方に美化されたり、逆に酷い思い出になってしまう記憶の捏造だってあるある大辞典。

 

おぼろな未来の、いったい何が怖かったのだろう?
 記憶を覆う霧は少しづつ立ち込めて、いつかは私を覆ってしまうのだろう。

 

でも思い返せば子どもの頃から忘れっぽかった私。
そう、忘却すらも忘れる、忘却を愛し忘却に愛された女ぁ!ジャースティス!

もともと霧の世界に生まれたのに、霧を怖がってどうする。

全てがおぼろな時が来ても、レミ口調で「ねぇねぇアタシどこに行くんだっけ?誰も知らない?じゃあいいわ帰る!」とかきっぱりさっぱり言いきっちゃえばオールオッケーな気がしてきた。 しっぽを立てろ!ブロッコリーはぶっ刺すもの!

 

そんな訳で老後のために今の私が備えておくべきなのはレミ口調の習得なのである…ジャースティス(池崎も老後に使えそう)!なんだこのオチ⁉
文章すらも霧に迷い込んだ、今日のお話です…

 

和平フレイズ レミ・ヒラノ レミパン イエロー

和平フレイズ レミ・ヒラノ レミパン イエロー

 

 

 

筋立てのある夢を見る

オリーブオイルをドバドバかける料理が好きなので出勤前は「ZIP!」を見ている。

最近ユースケ・サンタマリア主演のホームドラマが始まったのだが、その中で夫婦お互いが「夫が浮気している・妻が包丁を振りかざして迫ってくる」夢を見てギクシャクする、という話があり、ほんのちょっと疑問に思った。

夢の基準がイマイチ分からないのだが、現実世界や知っている人物が登場するのが「普通の夢」なのだろうか?

 

それが多数派なのだとしたら、私の夢は多分変だ。

私の夢には現実が出てこない。
知り合いがいないし、知っている場所が舞台でもない。

主人公は「私」なのだが現実の私ではない。
男性だったり子どもだったり犬やドラゴンだったりする。

そういう知らないスキンの内部に私がいたり、あるいは神視点で箱庭を上から眺めていたりする。

子どもの頃から、こうした「現実の登場しない夢」を見ていた。

 

影響を多分に受けたのは5~6歳の頃に読んだレイ・ブラッドベリの短編小説で(私は星新一を愛する早熟な幼稚園児だった)、タイトルが思い出せないのだが自分の夢をDVDのように媒体化して販売、夢を他者と共有できる、人気夢作家のいる世界のお話だった。

その話を読んで物語仕立ての夢に憧れを抱き、自分でも見るようになった…のだが、そのかわりに現実と錯覚するようなリアルな夢を失った。
無意識化にあるはずの夢さえも左右する。子どもの頃の思い込みとは恐ろしいものだ。

 

夢を一番たくさん見ていたのは中高生の頃で、今思えば現実から逃れたい気持ちがあったのだと思う。昼間は本に逃げて、夜は夢に逃げて。

…逃げっぱなしの青春だったがそれで生き延びて今があるのだから、まぁいいか。

 

あの頃よく見ていた夢は、いかにも子どもが考えた物語らしく山場ばかりのファンタジーだった。

主人公が危機に陥り、あわや…という所で目が覚める。

夢の続きが観たくて、次の夜は妄想しながら眠りに着くのだが、また新しい話の山場だけを見せられたりして。

 

ブラッドベリの短編に出てくるドリームメーカーの女の子は、ストーリーテラーの才能があるのだが年若く経験が足りない。
しかし夢作家として成功してしまったことでマネージャー役の母親に押し切られ、学校に行けず遊びも忘れ、ただ夢を見るだけの生活に追い込まれスランプに陥ってしまう。

私の山場だらけの断片的な夢も、物語を組み立てる経験値が足りなかったせいなのだろう。

子どもの頃見た夢で一番印象的だったのが、巨大な塔の一階に閉じ込められていて、出口がないので上を目指す、しかし踊り場毎に別の世界があり、しかも上へ行く毎に世界が拡がっていくから寄り道ばかりでなかなか脱出が叶わない…というBLAME!みたいな夢だった。

しかしなぜ主人公は閉じ込められているのか、この世界を作ったのは誰なのか、という基本設定が曖昧なままなので(初心者がやりがちな罠)いつまで経ってもオチにはたどり着けず、ただ登り続けるだけなのだけれど。

この世界感はけっこう気に入っていて、中学生の頃友達と二人で交換日記ならぬ、交換小説をやっていた。

記憶を無くした主人公が塔の外に出ようと階段を上るのだが踊り場にたどり着くたび森の中だったりマンションの一室だったりして様々な事件に遭遇する、そして物語が一段落するとまた階段に逆戻り、という終わらない物語だった。

その頃私は設定を考えるのが好きで、友達はセリフを書くのが好きだったので、私が階段を上がった世界の状況や事件を拵えてさぁどうなる、という場面でバトンタッチ、という具合で書き進めていた。

分厚い大学ノートに一日数枚づつ、2~3冊は書いた気がする。
その頃私はミステリーとホラーにハマっていたので人がやたらと死にがちで、内臓もはみ出しがちだった。 友達はBLに夢中だったので、カップリングは原則男同士で、肛門の話が多めだった。

なのでファンタジー世界でも起きる事件はユニコーン殺人事件、犯人は聖なる乙女、殺害動機は処女じゃないことをバラされないため、探偵役の王子と司祭はケンカばかりだったのに最後はラブラブエンド、というカオスっぷりだった。

あと犯人が思いつかない時はよく死霊のせいにした。
私が中学生の時書いた推理小説の大半は前半がミステリー、後半はホラーで出来ている。

犯人はだいたい死霊。我ながらヒドイ。

 

あの頃の交換小説は全て焚書にしたつもりだったのだが、最近友達から1冊実家に眠っているかも、なんて おぞましい話を聞いた。
世の中には思い出にしておいた方が良いこともあるのだと、強く思う。

 

最近はあまり夢を見なくなった。

現実に満足しているのか、それとも睡眠不足なのか。
それでも今ならどんなに奇抜な山場が来ても、「犯人は死霊」よりはマシなオチが思いつけそうな気がするので。

たまには来てよね、私の夢よ。

 

飛ぶ夢をしばらく見ない (小学館文庫)

飛ぶ夢をしばらく見ない (小学館文庫)

 

 

 

 

ジャイアント・コーンが好き!

だから?って感じのタイトルですが内容もだから?って感じです。
ご注意下さい。

 

えっと、だからジャイアント・コーンが好きなんです。

少し離れた所にあるモールに、ジャイアントコーンだけがぎっしり詰まった袋が売っていて、立ち寄るたびに買ってしまいます。

この間もバリバリバリバリ食べてたんですけど、ふと我に返ったんですね?
私はなぜ、ジャイアント・コーンが好きなんだろうと。

 

…味は実は薄いんですよ。
もちろんまぶされた塩気は濃いけど、カシューナッツやアーモンドといったナッツ界の王様と比べたら甘みも栄養価も薄い。

そもそもジャイアントコーン、ナッツ売り場に澄ました顔して並んでるけど正体はトウモロコシだし。たまにドライフルーツコーナーにいたりするけど、果物でもない。

なんか色々複雑なヤツですよね、ジャイアント・コーン。
トウモロコシとして生まれて来たのに野菜売り場にも、缶詰売り場にも、スープ売り場にも存在できない。似たような仲間のポップコーンとすら、売り場を違える運命。

中南部ウルバンバ地方の、標高約3000mのごく限られた地域でしか栽培できず、その原因が不明の珍しい食品、なんてネットに書かれていましたが、まじか?

多分標高が関係しているんでしょうが、日本では3000m級の峰は限られていますし、槍ヶ岳の山頂付近で野菜育てろというのも酷な話ですよね…

もしかしたら標高3000mで野菜を育てられるタフな農家がウルバンバにしかいないのかも知れません。

そんな訳で彼らはみんなウルバンバ生まれウルバンバ育ち。
とっても貴重なトウモロコシなのに、日本ではナッツ扱い。
かわいそうなジャイアント・コーン…そうでもないか?

そんなわけで、ジャイアントコーンの生い立ちに思いを馳せながら深く深く噛みしめていたのですが。

 

わかりました!ジャイアント・コーンが好きな訳!

ジャイアントコーンを奥歯で噛むと、ものすごい爆裂音がするじゃないですか?
ぐわしっ!みたいな。

あの、爆裂音がスキィ!

 

 

…えーっとどっかに爆裂音のするコンニャクとか、カロリー控えめなオヤツ売ってないですかね?多分バッシバッシ音がするもの食べてれば満足できる気がする…

 

ちなみに軟骨なんかも大好物です!
これも奥歯がバシバシ言うぜ!ってオススメあったら教えてください!
歯医者は苦手なので硬度はほどほどでよろしくな!

 

  

なお冷凍ジャイアントコーンを手に入れればお家で揚げたてが食べられるらしいです!
いいなー、一度やってみたい!…と思ったらAmazonにあったwでも送料ががっ!

揚げたてのジャイアントコーンが食べたい :: デイリーポータルZ

  

【冷凍】ジャイアントコーン (チョクロ) 粒 ペルーシェフ 500g
 

 

  

スキウサギ(1)(書籍扱いコミックス)

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総会でバレないPTA改革

こんにちは!
ジャンケンで負けてPTA役員になりました、おのにちです。

 なったからには仕方がねぇ、学校清掃や行事等の支援など子どものためになることはしっかり、親同士の親睦飲み会や母親による幹部接待など必要性の感じられない業務は廃止を主張、というスタンスで頑張ってまいりました。

 

しかしけれどもだがしかし。

いくらお母さん方の賛同を得ても、PTA役員が全員一致しても、敵は必ず立ちふさがります。何かを廃止しようと思うたび壁になるのがPTA総会。

そこには前年度の資料と一行でも違う内容には容赦なくツッコミを入れる伝統乙父兄、それから行事が減ることを手抜きだと毛嫌いする、アンチ・クックドゥーユーザーが存在しているのです…

 

全会一致がわが校のPTAのお約束。

おかげでどれだけみんなで頭を捻ってもアンチ・クックドゥの一声で却下、みたいな辛い経験を重ねてまいりましたクックドゥドゥルドゥ。

 

総会は絶対通らない、それでもやっぱり謎行事はやりたくない!抜ける所は手を抜きたい!

 そんな訳で今日は、巷に溢れる手抜き嫌い、伝統乙厨と戦わずして楽をする方法、というお話です。もしかしたらPTAじゃないあなたにも、ほんの少しは役立つ知見がある…のかも。

それでははじまりはじまり。

 

 

さて、うちの学校には運動会の後、親と教員だけのお疲れ様飲み会♡というクソ行事がありました。主役の子どもを差し置いて、大人だけのお疲れ様会とは何事か。
しかも公民館で仕出しを取って行うので、準備や後片付けのために1年と6年の親はボランティアで強制動員です。

先生も親も、早朝から始まった運動会の準備で疲れ切り、死んだ魚の目をしています。
この行事はいったい誰得なのか…

毎回廃止の声が上がり続けて幾草月。
私も一度総会で挑んで完敗しました、根強い伝統厨がいたからです。

 

そこで2年目、正攻法はやめました。

まず、年間行事予定表にはきちんとその会の名前を印字しておきます。
運動会の前月にも、例年通り会のお知らせや参加申し込み書を全家庭に配布しました。

 

私が変えたのは2点だけ。

まずは会場を公民館から飲食店に。
そうすれば1、6年の親の手伝いは不要になるので、強制参加依頼の文章を一行、削りました。

そうやって参加者を集めたら、参加が全体の5%にも満たなかったので、今回は参加者が少ないので中止にします、と希望者にだけ電話連絡しました。

以上。

会の廃止はなりませんでしたが、休止なら簡単だったのです…!

 

会の開催有無は4月の全体会でみんなにバレてしまうのですが、それが実際に行われたかどうかの報告は毎回PTA役員のみで行われます。 参加者少数だったため今回は中止しました、という内部連絡で終わり。

私たちの長い戦いの終わりはたったそれだけの事だったのですゴゴゴゴゴ。

 

伝統厨にすぐバレそう、って思うでしょう?
バレなかったんですよこれが。

私がこの作戦を思いついたのはPTA役員として実際にお疲れ様会という名の苦行に参加した時でした。
あれだけ騒いだんだから伝統厨は全員参加なんだろうなー、と思ってたのに、

 

ひとりも きてねぇでやんの あいつら

 

そこでカチーン‼と来て過去数年の参加者名簿を調べたら伝統ガー、と言ってた人たちはみんな1年の時の強制動員以外、参加していないことが分かりました。

大事な伝統どうしたオラ!

 

そこで役員同士で相談してこんな作戦を立ててみたのですが。
今までの苦労はなんだったの、ってくらい静かに中止出来ました…

 

 

世の中全ての伝統が悪いとは、もちろん申しません。

私は食洗器を毎日、クックドゥも時折使うけれど、使わない人の気持ちも分かります。
私だって他所から見たら「なぜそこに手を掛ける?」なんて言われる、無駄ポイントをたくさん持ち合わせているはずですから。

効率厨からムダ無駄ムダぁ!と言われるようなことでも、本人がこだわりたい、手を掛けたいと思うならそれで良いと思うんですよ。

洗い物をすると良いアイデアが浮かんでくるとか、料理や掃除に手間暇を掛ける楽しさを知るのも、大切な経験だと思います(ただし、そうした豊かなスローライフ勢と生きてくだけで精一杯勢の格差は問題)。

 

 運動会の打ち上げだって、全体が迷惑に感じていても数名、その行事を本当に楽しみにしている人がいたなら中止は難しかったと思います。

年に一度の行事、ちょっと我慢すれば良い話だと流されてしまっていたかも。

けれども実際、総会で声を上げた人たちが伝統行事を大切にしている、率先して参加している様子は見受けられなかった訳で…。

 結局我が校の伝統厨が大切にしたかったものは年間予定表に記載された会の文字だけ、単なる体裁なのかも?と思いました。

 

しかしそんな伝統厨に対して、私たちが出来たのは外殻を変えずに中身を動かす、小さな改革だけ。

トピシュさんみたいにきちんと数字で勝負出来たら総会を動かすことも出来たのかも知れない、と不甲斐ない己を思う日もありますががが。
運動会の夜に家族でゆっくり、弁当の残りをつまみにビールを飲める安寧を手に入れただけでも、私にとっては小さな勝利なのです。

 

これからもコツコツひっそり、ゲリラ派?PTA役員として姑息に活動していきたいと思います。

次年度もクジ引きで負けました…誰か強運ください…

 

最後に一句。

誰だって やりたかねぇよ PTA お前も一員 自覚して言え

 

いろんなクラスタがいる学校。子どもの時も大変だったけど、大人になってまで付き合う羽目になるとは思いませんでしたっ!

 

くたばれPTA (新潮文庫)

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クソったれを愛してる

さて、12月は始まったばかりなのに既にわが社は歳の瀬感満載である。
全て塞がった窓口、待合席から感じる殺意、カンストしたい番号札。

そんな時に飛び込んでくる、玄関前に犬のウンコ苦情。

 

…正直半日くらい、犬の糞を片付けて過ごしたいと思った。
犬10匹くらい来てくれ、今なら人糞でも許せると。

 

勿論殺意に満ち満ちた窓口を離れることなど不可能だった訳ですガガガ。
帰り道、キレイに片付けられた道路を見て「私のウンコどこ…」とぼやきたくなってしまった。色々、間違いすぎている。

 

人間忙しすぎると糞尿へのハードルが下がることを学んだ。
多分明日も忙しいので、誰か私に片付けるウンコを(だから違う)

 

さて糞尿の話はさておき。

窓口の行列をさばいていくとき、一番の敵となるのが「せっかく来たから色々聞いていこう」と考える、並んだ時間の『元取りたい』派の存在だ。

なぜだ、なぜ君たちはロットを崩すのだ。

なかなか来る機会が無いし、せっかくだから気になっていたこと全部聞いておきたい…みたいな人ならまだ分かる。

しかしパンフの詳細を混んでいる今日に限って聞きたがるババア、あなた先週も来たよね?先週は空いてたよね?

な ぜ ひ ま な と き に き か な い グぁああああ⁉

 

もしかしたら待っている間に色々聞きたいことを思いついてしまうものなのかも知れないが。 たっぷり待たされたんだから元取りたい、という発想ならホントに勘弁してほしい。

病院なんかでよく起こりがちな現象だと思う、2時間待たされたんだから最低15分は診てもらわないと、みたいな。

でも12人が5分ずつ、無駄話を我慢したら1時間の余裕が出来るわけで。

自分の後の人間なんて知らない、と思うかも知れないけど混んでいる時は必要最低限の話で済ませる習慣をみんなが身に付ければみんなが早く帰れるのだから、客頑張ってー!(使えるものは客でも使うスタンス )

ロットを乱さない、テーブルを拭いて帰る、御馳走様をちゃんと言う。
あんなふうに客を育てる二郎って正直スゴイと思う。

しかし二郎の客が行儀がいいのは、特別なメニューを提供してくれる店側への敬意から。

私たち窓口側も、書きやすい、分かりやすいフォーマットを準備するなどまだまだ努力すべき点はたくさんあると思うけれど。

… いろんな申請書を見てきた私から言わせて頂くと、年金貰ってる年の人に送っていいフォントサイズじゃねーぞ、年金事務所!ハズキルーペ必須かよ!

 

あと窓口で延々と発行し続ける番号札も頭おかしい。
営業時間内にさばける客の数なんて決まってるんだから、残業必須の覚悟じゃなくてちゃんとカンストしようよ、今日はここまでって。

アメリカの役所はそんな感じで、営業時間内でも受付終了とか、受付できても終業時間になるとシャッターを下ろされてしまいなかなか手続きが進まなかった…みたいな話を昔暮らしの手帖で読んだ(現在は不明、教えて現地の人!)。

客はホントに大変だと思うけど(わざわざ休みを取っても終わらない可能性大)働く側からしたらすごく有難い話だと思う。終わり時間さえ見えていれば、ウンコ掃除に逃げたい、なんて気の迷いは起こらない。

 

時間が長引く一因として、客側の要求も年々グレードアップしてる気もする。

 

正直、こんな田舎でも過剰なサービスを求める人が多くて時折キツい。

会津の山中に来て「職員が全員訛っていた。奇麗な言葉でのサービスを心掛けてください」なんて奇麗な文字で葉書を寄越した都会の奥様、まずはテメーの心から奇麗にしては頂けませんか。会津弁が失礼とか会津に失礼だとは思いませんかオンツァゲス!

食べログなんかを見ていても思うけれど、『安くて美味しくて接客が心地よくて過剰に待たされない店』を求めてる人がたくさんいて、美味しいのに混んでいるだけでマイナス評価つけたり、安いのに接客にケチをつけるコメントを見るたびに求めすぎだろ、ってちょっと悲しくなる。食べログに無償でコメントや星を付けてくれる人がいるおかげで、知らない土地でも美味しいものが食べられるんだけどさ。

 

とにかく今日はぐちぐちグチグチ、ウンコみたいなお話でしたとさ。

 

なお本日の就業後、「正直今日は犬のウンコ掃除に逃げたいと思った」と告ったら、私も私も!という声が多数でウンコ大人気。大丈夫か当社の価値観。

もうすぐ年の瀬、みんなそれぞれ自分の目の前にあるクソと戦っていることでしょう。
よーしスコップ持ってこーい、仕事納めまで色々片付けような、オマエラ!

 

日本一楽しい漢字ドリル うんこ漢字ドリル 小学5年生