おのにち

おのにちはいつかみたにっち

総会でバレないPTA改革

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こんにちは!
ジャンケンで負けてPTA役員になりました、おのにちです。

 なったからには仕方がねぇ、学校清掃や行事等の支援など子どものためになることはしっかり、親同士の親睦飲み会や母親による幹部接待など必要性の感じられない業務は廃止を主張、というスタンスで頑張ってまいりました。

 

しかしけれどもだがしかし。

いくらお母さん方の賛同を得ても、PTA役員が全員一致しても、敵は必ず立ちふさがります。何かを廃止しようと思うたび壁になるのがPTA総会。

そこには前年度の資料と一行でも違う内容には容赦なくツッコミを入れる伝統乙父兄、それから行事が減ることを手抜きだと毛嫌いする、アンチ・クックドゥーユーザーが存在しているのです…

 

全会一致がわが校のPTAのお約束。

おかげでどれだけみんなで頭を捻ってもアンチ・クックドゥの一声で却下、みたいな辛い経験を重ねてまいりましたクックドゥドゥルドゥ。

 

総会は絶対通らない、それでもやっぱり謎行事はやりたくない!抜ける所は手を抜きたい!

 そんな訳で今日は、巷に溢れる手抜き嫌い、伝統乙厨と戦わずして楽をする方法、というお話です。もしかしたらPTAじゃないあなたにも、ほんの少しは役立つ知見がある…のかも。

それでははじまりはじまり。

 

 

さて、うちの学校には運動会の後、親と教員だけのお疲れ様飲み会♡というクソ行事がありました。主役の子どもを差し置いて、大人だけのお疲れ様会とは何事か。
しかも公民館で仕出しを取って行うので、準備や後片付けのために1年と6年の親はボランティアで強制動員です。

先生も親も、早朝から始まった運動会の準備で疲れ切り、死んだ魚の目をしています。
この行事はいったい誰得なのか…

毎回廃止の声が上がり続けて幾草月。
私も一度総会で挑んで完敗しました、根強い伝統厨がいたからです。

 

そこで2年目、正攻法はやめました。

まず、年間行事予定表にはきちんとその会の名前を印字しておきます。
運動会の前月にも、例年通り会のお知らせや参加申し込み書を全家庭に配布しました。

 

私が変えたのは2点だけ。

まずは会場を公民館から飲食店に。
そうすれば1、6年の親の手伝いは不要になるので、強制参加依頼の文章を一行、削りました。

そうやって参加者を集めたら、参加が全体の5%にも満たなかったので、今回は参加者が少ないので中止にします、と希望者にだけ電話連絡しました。

以上。

会の廃止はなりませんでしたが、休止なら簡単だったのです…!

 

会の開催有無は4月の全体会でみんなにバレてしまうのですが、それが実際に行われたかどうかの報告は毎回PTA役員のみで行われます。 参加者少数だったため今回は中止しました、という内部連絡で終わり。

私たちの長い戦いの終わりはたったそれだけの事だったのですゴゴゴゴゴ。

 

伝統厨にすぐバレそう、って思うでしょう?
バレなかったんですよこれが。

私がこの作戦を思いついたのはPTA役員として実際にお疲れ様会という名の苦行に参加した時でした。
あれだけ騒いだんだから伝統厨は全員参加なんだろうなー、と思ってたのに、

 

ひとりも きてねぇでやんの あいつら

 

そこでカチーン‼と来て過去数年の参加者名簿を調べたら伝統ガー、と言ってた人たちはみんな1年の時の強制動員以外、参加していないことが分かりました。

大事な伝統どうしたオラ!

 

そこで役員同士で相談してこんな作戦を立ててみたのですが。
今までの苦労はなんだったの、ってくらい静かに中止出来ました…

 

 

世の中全ての伝統が悪いとは、もちろん申しません。

私は食洗器を毎日、クックドゥも時折使うけれど、使わない人の気持ちも分かります。
私だって他所から見たら「なぜそこに手を掛ける?」なんて言われる、無駄ポイントをたくさん持ち合わせているはずですから。

効率厨からムダ無駄ムダぁ!と言われるようなことでも、本人がこだわりたい、手を掛けたいと思うならそれで良いと思うんですよ。

洗い物をすると良いアイデアが浮かんでくるとか、料理や掃除に手間暇を掛ける楽しさを知るのも、大切な経験だと思います(ただし、そうした豊かなスローライフ勢と生きてくだけで精一杯勢の格差は問題)。

 

 運動会の打ち上げだって、全体が迷惑に感じていても数名、その行事を本当に楽しみにしている人がいたなら中止は難しかったと思います。

年に一度の行事、ちょっと我慢すれば良い話だと流されてしまっていたかも。

けれども実際、総会で声を上げた人たちが伝統行事を大切にしている、率先して参加している様子は見受けられなかった訳で…。

 結局我が校の伝統厨が大切にしたかったものは年間予定表に記載された会の文字だけ、単なる体裁なのかも?と思いました。

 

しかしそんな伝統厨に対して、私たちが出来たのは外殻を変えずに中身を動かす、小さな改革だけ。

トピシュさんみたいにきちんと数字で勝負出来たら総会を動かすことも出来たのかも知れない、と不甲斐ない己を思う日もありますががが。
運動会の夜に家族でゆっくり、弁当の残りをつまみにビールを飲める安寧を手に入れただけでも、私にとっては小さな勝利なのです。

 

これからもコツコツひっそり、ゲリラ派?PTA役員として姑息に活動していきたいと思います。

次年度もクジ引きで負けました…誰か強運ください…

 

最後に一句。

誰だって やりたかねぇよ PTA お前も一員 自覚して言え

 

いろんなクラスタがいる学校。子どもの時も大変だったけど、大人になってまで付き合う羽目になるとは思いませんでしたっ!

 

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