こんにちはみどりの小野です。
最近心を入れ替えて(?)皆さんのブログを読んで愛を込めてブコマしたり、10件に1度くらいは気の利いたコメントができるように文章力を磨いたりしています。
そうしてブログを読んでいると、「仕事と家の往復ばかりでネタがない」という話をよく見かけます。
わかーるわかるよキミの気持ち。
私もネタがないのです。
もっと面白い生活をしていたら、もっと面白い人間だったら。
無い物ねだりの毎日です。
しかし私の身近にはいるのです。ブログを始めたらすぐに人気が出そうな生活を送っている人が。それも3人も。
それは私の実の母と弟たち。
あまり詳しく書くと身バレするので、フィクションを交えながら書いていきます。
弟その①はいつも圏外
弟その①、三十代。仮名は圏外です。
圏外は東北の山中をさすらいながら鉄塔を建てたり直したりしています。
会社の寮に住んでいますが部屋で寝られるのは月に10日程。
あとは殆ど山中にある現場のプレハブ小屋や車中泊で暮らしています。
制服も靴も支給品で、毎日が旅暮らしなので自分の私物は寝袋とノートパソコン、大きなザックに一袋分の私物と究極のシンプルライフ。
就職する前は普通の今時のお洒落な男だったような気がするのですが、今はモジャモジャ頭にヒゲ、黒縁メガネ。寒さから身を守るためか体毛も濃くなり熊に似てきました。
人相がまるでわからず無口なので、久しぶりに会うとこれは本当に私の弟なのだろうかとミステリな気分を味わえます。
だいたい山にいるのでケータイはいつも圏外。
この間フェイスブックに「久々の町」と家の明かりの前での写真がUPされていましたが、弟よ、5月に雪のあるそこは山です。
あと「柵に絡まって死んだシカを食べてすごく美味しかった。考えたら1ヶ月ぶりの肉でした」ともありました。
やはり私の弟は熊にすりかえられたようです。
圏外は一応長男なのですが無口でいつも連絡がつかないため忘れられた存在になりつつあります。
父の定年祝で家族が集まった際も圏外はおらず、母に「仕事で残念だったね」と言ったら連絡を忘れた、というまさかの事実発覚。
影が薄いのは確かですが三人しかいない実子の一人を忘れるのは親としてどうなんでしょうか。
その後可哀そうだから、とみんなの写メを送っていました。
せめて内緒にしてあげてくださいお母さん。
こんな圏外、ブログをやるならタイトルは『熊男のシンプルライフ』とかどうですか。問題点はネットが繋がる環境にいないことでしょうか。
弟その②はふらふらのケン
ふらふらなので仮名はケンにします。
あまり稼ぎにはならないらしく、お金が無くなるとトヨタなどの自動車工場で短期間働いてはまた旅立ちます。
ミカンやイモは傷んでいたり小さめで気のせいかハネダシ品くさい気配。
オオトリは母パー子
もう年金受給者の母ですが服装もノリも、パー子さんにそっくりです。
ええ。家に2,3万分ありました。激安で買えたそうです。そうですよね。
相続放棄、という言葉で仲良く希望を見いだせる私達はむしろ幸せな兄弟だと思うのです。
仕事と家の往復ばかり?
トレンド大好きの母にはなんとなく勧めませんでしたが(浪費がさらに増しそうでしたので)弟たちにはブログ面白いよ、とそれとなく言ってみました。
すると驚きの言葉が。
「仕事して寝るだけだから、ネタがないよ?」
こんなに面白そうな日々を送っている彼らでもそう思うのか。
ということはブログでネタがない、と愚痴っている皆さんも、実は毎日通勤の度にガンジス川を渡っていたり、アルプス山脈を越えているのかも知れないのです。
私の常識は誰かの非常識。そう思うと気が楽になりました。
考えたら私の生活も、息子が鳥皮を林に刺したり、職場で妹に毛を毟られるハゲを見たりと、そこそこ刺激的なのです。常識だと思ってましたが、こうして文章に起こすと少しは変ですよね?
なので今日の結論はブログをやるべき人は人類皆である、ということ。
あなたの地味であたりまえな日々も、きっと誰かには変なのです。
だから書いてね。更新、いつも楽しみです。