おのにち

おのにちはいつかみたにっち

元花屋が教える、花の楽しみ方

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こんにちは、みどりの小野です。

昔花屋に勤めていた私、花や植物が大好きです。
勤めていた頃は毎日見られる&貰えるのでお金を出すことはありませんでしたが、辞めて結構経った今は花屋さんで切り花、鉢植えを買って楽しんでいます。
私は接写が楽しいお花を近くでじっくり眺めるのが大好き。
こういう楽しみ方をなんと言ったらいいのか。
コレ!みたいな一コマが、安野モヨ子さんの美人画報ワンダーにありました。
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花に入る!
遠めに見ても美しいお花、近接で見るとすごく楽しい。しかもこの楽しみ方だと一本のお花でも満足出来て、家計に優しいのです!
 

アルストロメリアは横顔美人

 

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最近のお気に入りはアルストロメリア
花束の添え物扱いされがちなこのお花。形が揃い過ぎというか、いまいち一本で飾ると締まらない。(最近はスプレー咲き、というランダムに枝分かれした新しい品種もありますが)
でもでも、アルストロさんは正面よりも横顔、外側から透かし見た花びらがすごく素敵なのです。
あのグラデーション。きれいに入っているグリーンの一筋。水彩画みたいな色合いです。なぜこんな模様になるのか、自然の偉大さを(品種改良されてますけど)感じます。
アルストロさんの横顔を眺めるのが大好きな私、一本だけ、横が見やすいように茎を長めに切ってキッチンカウンターに飾るのが好きです。生け方としては変ですがこうしておくとちょうど目線の位置に花の横顔。洗い物しながら観察できて楽しいです。ときどき集中し過ぎて茶碗にご飯粒が残ってますが。
 

でかくて可憐なデルフィニウム

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昔から好きな花はデルフィニウム
背丈が高いのに、花は可憐でグラデーションも美しい。(茎が細くて小さ目なタイプもあります。)
名前はマイナーでも誰もが一度は見たことがあるはず。お祝いごとの大きなアレンジメントなんかで背の高い青い花が刺さってますよね、あれです。
単価が高いのに日持ちせず、でかいくせに茎が空洞で折れやすく、デリケートな扱いを要するデルフィさん。でもあんなに綺麗なブルーで映える花は他には無いのです。
こちらの花は大柄な見た目と違って一つ一つがレースみたいに薄くてギャザーが寄ってひらひら、とにかく可憐。中心は時計みたい。ブルーの色合いも一つ一つ違って本当に繊細で素敵。花屋に勤めていた頃は箱から出した時落ちたひとつふたつの花を持ち帰り、水盤に浮かべて楽しんでました。
デルフィさんは可愛いバレーボール選手みたいですね。背が高くて大柄なのによく見るとほっそり、女の子らしい。
お花屋さんで見かけたら、じっくり顔を寄せて見てみてください。
 

 花屋さんのイメージ

 
花屋に勤めてた、というといいなー、とよく言われます。イメージは素敵ですよね。
実際働くとお店は花のために夏も冬も寒いし、水を扱うので手荒れするし、力仕事だし。
労働時間も、母の日周辺、盆や正月など繁盛期は朝8時から翌朝3時まで、とか過酷でした。
花屋って実際はいい香りのする魚屋みたいなもんだよね、と同僚とはよく愚痴ってました。
子どものいる今は学校がお休みの時が稼ぎ時!の花屋ではもう働けませんが、あれだけ花にまみれていた毎日、今考えると幸せだったなと思います。
 
あんまり役にはたちませんが、以上元花屋の語る花の話、でした。