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八咫烏シリーズ第三弾、黄金の烏感想!

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今一番ハマってるファンタジー、阿部智里さんの八咫烏シリーズ第三弾「黄金の烏」を読み終わりました。

 

早速あらすじと感想を書いていきたいと思います。

 

黄金の烏 八咫烏シリーズ (文春e-book)

 

尚、八咫烏シリーズを知らない方はこの動画がお勧めです!

 

 

黄金の烏あらすじ 

 


舞台は雪哉の故郷垂水郷。
前作で若宮の元を離れ郷里に帰った雪哉だったが、身分を隠し禁制の薬の出所を追ってきた若宮の手伝いをする事になる。
薬を探す内に村を襲う化け物と出会う雪哉。知らない敵と出会い、世界の秘密を知ってしまった雪哉は山内の危機を救うため奔走することになり…。

 

主人公は第2作、「烏は主を選ばない」で登場した雪哉。
生まれ故郷に戻った彼は、家族と今まで通りの暮らしを送っています。
そんな彼の家を身分を偽り訪れた若宮。
彼は八咫烏を狂わせる、麻薬のような薬の出所を探っていました。

薬を探す中、村の外れの集落を訪れた二人。
そこで見たものは血に塗れた大猿の姿でした。

今まで見たこともない大猿の襲撃を逃れたのは長櫃の中で眠っていた少女小梅だけ。

薬の出所、猿はどこから来たのか。小梅はなぜ助かったのか?

様々な疑問が渦巻く物語です。

 

今回の感想

前作の主人公、賢いけれど少しひねくれた青年、家族思いの雪哉が再登場!  雪哉はこれからも物語の主軸となるキャラクターのようで嬉しいです。

若宮と宮中の仲間たちも前作に続き登場します。
新たなキャラクターとしては第一作で登場した女性陣、浜木綿や真赭の薄が再登場したのが嬉しい所。

この物語の舞台、山内の女性たちはみんな強くてしたたかで時折怖くてwかっこいいのです!

 

今回のお話は禁制の薬、それから人を食べる「猿」を持ち込んだ、手引きした裏切者は誰か?を突き止めるミステリー。

毎回ファンタジーでありながらミステリー色の強い八咫烏シリーズらしいお話です。

 

しかし今回は残念ながら第一作、第二作ほどはワクワクしなかったかも。

毎回新しい舞台、キャラクターで楽しませてくれる作品だったので今回は舞台がお馴染みの宮中が多い、新キャラクター小梅の個性が弱い所が気になりました。

 

 物語自体は世界の秘密が明かされて、それぞれが覚悟を決める…という分岐点的な作品だったので(説明回、というか)仕方ないのかな~。

勿論前作が面白すぎてワクワクっぷりが少し足りない、というだけで面白さの基準点は充分満たしてますんでご安心を。

この先ますます面白くなりますしね!

 

最終巻?「玉依姫」は2016年の夏刊行予定

たぶん完結編の「玉依姫」は来年の夏に発発売が予定されてます。

ラストが気になるような、これだけ魅力的なキャラクターが登場する物語をたった五巻で完結させてしまうのが惜しいような。

大変複雑な気持ちで待っています。

とりあえず現在出ている八咫烏シリーズはこれで全部読んだので、今度はこの世界の解説、まとめ記事が書けたらいいな、と思っております!

 

黄金の烏

黄金の烏