おのにち

おのにちはいつかみたにっち

40代からの、だいたい美人作成計画。

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昔の職場に、憧れの先輩がいる。
47歳、私より5つ年上。

若作りじゃないのに、なぜか若く見える。
清楚で綺麗で、可愛らしい。
皆が口を揃えて「我が社の美人」と呼ぶような人。

黒髪ボブに、きれいな瞳。
女優の深津絵里さんに似ていると思う。
しっかりしているのに少し抜けているところもあって、美人なのに近寄りやすくいつもほがらかだ。おっとりとした口調で、控えめな性格も素敵。

洋服は時折大学生の娘さんからお下がりを押し付けられる、とぼやいているのだが、そんなふうに柔軟にトレンドを取り入れられる姿勢も素敵。
それでいて露出は少なめ、無理はしない。

彼女に憧れ続けているうちに、最近少し雰囲気が似てきた、と言われてものすごく嬉しかった。
持つべきものは身近な美人、である。

そんな絵里さんと飲みに行った際に、美人の秘訣を教えて!と聞いてみた。
彼女は日本酒をクイクイ空けながら、「本当の美人じゃないからじゃない?」と不思議なことを言った。
実は絵里さん、肩幅がありすぎ、エラが張りすぎなところが子どもの頃からコンプレックスだったという。そんなバカな!?と思ったのだが、トイレでこっそり髪の毛で隠した部分を見せてもらったら本当だった。

メイクとファッションと髪型で、彼女のコンプレックスは巧妙に隠されていたのである。
実は絵里さん、いくつになっても自分の見かけに完璧な自信が持てない、と言う。
でもそれが彼女の秘訣らしい。

自信がないからいつも試行錯誤して、いろいろ取り入れたり研究したりする。
結果としてそれが6割型美人に見える魔法なんじゃないか、と。

 

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 絵里さんの美人の秘訣は変わり続けること、アップデートしていく姿勢なのかもしれない。
もちろんどんなに努力しても骨格は変えられないし、整形したって身長は伸びない。
完璧な美人は絶対に無理。

でも五割がたの美人だったら?概ね、大体、ほぼ。概算の美人なら?

もはや滅多に脱がない、人前じゃメイクも落とさない私たち。
可愛いは(金と努力と10メートルの車間距離で)ほぼ作れる!

そういえばいつもメガネで、メイクも髪もあまりいじっていない女の子が同僚の結婚式にドレスアップしてきたら、ものすごく華やかで圧倒されたことがある。
よーく観察すれば彼女は顔立ちもスタイルも完璧な美人だったのだ。

しかし普段はあまりにも地味すぎて、誰も彼女の美貌に気がつかなかった。
パーティー会場は「あの子は誰?」の声で溢れていた。
そんなふうに、美人でさえやり方次第で目立たない地味子になれるのである。
逆もまた然り、ではないのか?

綺麗になりたい、と言いながらも私たちの目は泳ぐ、心も揺れる。
でもその揺れこそが実は綺麗の秘訣なのかもしれない、と気がついた。
揺れる水面のように、キラキラと輝いて。


私たちはいくつになっても100%の自信なんて持てなくて、美容もメイクもファッションも、移り変わってゆくものに翻弄されてばかりで。
でも水は、流れていくからこそいつまでも澄んで綺麗なのだ。
だから自分の綺麗に自信がない、揺れまくりの私たちこそ、いくつになってもキレイになる余地を持っているのかもしれない、と思うのです。
…まぁたまには、いつまで綺麗を追求しなきゃいけないんだよー、と人生にドロップキックしたくなる日もありますがw

とりあえず次回のオフ会では、ずーっと揺れ続けて実像を把握されない技を身に付けたいと思います。
残像拳、的な。