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おのにち

おのにちはいつかみたにっち

若者に「専業ブロガーになれ」と語りかけるイケダハヤト氏の無慈悲さについて

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まず最初にお断りしておきますが、私はイケダハヤトさんの事をよく知りませんでした。
ブログを始めなければ知らなかったであろう名前だと思います。
記事も読まずに批判するのは失礼だと思い、改めてブログを読ませていただいたばかりです。
関連記事は読み込んだつもりですが、記事数が膨大すぎて全部は諦めてしまいました。
こんな人間が批判するのは浅はかな事ですが、浅はかな人間の書いた馬鹿な独り言だと思って、また明らかな間違いは教えていただけると幸いです。

 

誰かにまだ会社員で消耗してるの?と言う勇気。

 

私はブログを書いていますが自分のことをブロガーだとは思いません。
プロブロガーという言葉も遠い世界です。

ただイケハヤさんの記事を読んで、プロブロガーというのは若者に「仕事やめちゃいなよ」とか「会社員になるのは損失だ」とか簡単に言える世界なのか、と驚愕しました。

幸い言われたのは頭の良い若者達なので、人の言葉だけを信じたりはしませんでしたが。

また、イケハヤさんご自身も『会社やめろっ!それっ!という投げっぱなしジャーマンはよくないので、当人への勝手なアドバイスめいたことを』とおっしゃり、強制はしていませんでした。

炎上狙いや煽り、それから全ての人に分かりやすいことを狙ってストレートに伝わる言葉で書くのでしょうが、時折どきりとします。

ただイケハヤさんの名前も知らなかった私が一文を見かけただけでどきりとする、ということはそれだけ考えられたタイトル、コピーなんでしょう。

そういう意味ではやはり才能のある方なのだな、と思います。

 

www.ikedahayato.com

www.ikedahayato.com

 

会社勤めは本当に無意味か?

 

年収150万円で僕らは自由に生きていく (星海社新書)


イケハヤさんのように頭の良い方には会社勤めは退屈なんだろう、ということは分かります。

社会に出て20年も経つと、さすがに会議や打ち合わせというものの無意味さには気がつきます。

頭の良い人には資料をもらった時点で答えが見えているわけです。

必要なのは私のように愚鈍な人間にも分かるように説明し納得させ、手を上げさせるだけ。

答えは最初から出ているけれど、全員に討論に参加したのだ、自分にも決定稿への責任があるのだ、という意識を刷りこませるために多くの会議はあるのです。

賢い人は分かり切った答えを納得させることに時間を使い消耗してしまいます。

 

最初からゴールが見えている人はフリーランスを目指すのが賢い選択なのかも知れません。

しかし自分でなんでもやる、は結構時間も掛かりますし今度は雑務で消耗する恐れも。(イケハヤさんご自身も雑務は別の人に振って時間を作る、といった記述がありました)

 

若者には時間があるのです。
一度社会に出て仕組みを理解してからでも、独立は遅くはないと思います。

あなたが無駄だと感じた会社勤めも、協調性のある人間なら楽しめる可能性はあります。

会社で与えられた仕事をこなすことは、一番手軽に達成感、社会参加への充実感を得られる事ですから。

また、あなたが良かれと思ってしている退職の勧めは、自分が試行錯誤しもう答えが分かっているからこそのアドバイスです。

確かに八木さんやヒトデさんのような才能ある若者ならどんな世界でもやっていけるでしょうが、彼ら自身が色々やってみた上で掴まなくてはいけない答えを先回りして言ってしまうのはどうなのでしょうか?


近道を教えてはいけない?

 
私が新人だった頃、どうして先輩が仕事の「コツ」を教えてくれないのか不思議でした。

膨大な仕事でも早くこなせる先輩には明らかにマニュアル通りではないコツがあるのです。
同じことを私よりも長くやっているのだから、早くできて当たり前。
掴んだコツを教えてくれれば私も早く仕事をこなせて、先輩も楽になるのに。

先輩を横目で盗み見ながら、そんなことを考えていました。

自分自身が色々な事を早くこなせるようになって、自分が教えるようになって初めて気が付きました。

私の掴んだ「コツ」はマニュアル通りではありません。
マニュアル通りにやっていった中で、ここが重要で、ここをきちんと押さえておけばここは雑にしたり後回しでも大丈夫、と全体の流れが分かっているからこそ出来る手抜き方法だったのです。

膨大な仕事の中には実は無意味な事柄、あまり力を入れなくても良いように見える事柄が隠れています。
だったらやらなくてもいいじゃないか。やめたら?

でも実はそれは何年かに一度の監査で重要な書類だったりする訳です。
使わないから、と放り出すといざ必要になった時に倉庫から昔の資料を引っ張り出す羽目になります。
年数が経ち過ぎて処分されていたらアウトです。

マニュアル通りだと全ての書類は一度に作ります。

私は間に合わないときはそうした重要度の低い書類は後回しにしてとりあえず提出期限を守り、時間のあるときに付け足します。

一見早く終わったようには見えますが、結局は同じ事です。
下手にこれは後でもいいから、と教えてそのまま忘れてしまったら、と思うとぞっとしてアドバイスは出来ませんでした。

結局自分で流れを理解して、重要度を付けていくしかないのです。

人それぞれのやり方があって、自分なりの方法を見つけていく。

 

楽な道、苦労しないですむ道を教わったとしても、どうしてそれが近道なのか?は体験しないと伝わりません。

多少苦労しても試行錯誤して学んだほうが結局身になるのでは、と私は思います。

 

でもそれは今になって気が付いたことです。

若い頃は近道が、楽な道が何より輝いて見えました。
だからその気持ちはとてもよく分かるのです。

短時間で稼げるのになぜ時間を無駄にするのか?というあなたが実践している道への誘いはとても魅力的です。

でもその記事を読んで「自分にも出来るかも」と思い込んでしまう八木さんやヒトデさん以外の、ごく普通の若者には限りなく危険な罠ではないでしょうか。

 勿論そう思う人たちのために、有料ブログ塾や有料コンテンツといった魅力的な商品が揃えられているのは分かりますが。

最後に

 


あなたはやはり才能のある方だと思います。

ブログは読みやすく魅力的で、興味を惹くキーワードに溢れています。

ブログを書いている人間ならあなたがどうして1記事でそんなに稼げるのか興味を持ちブログ塾に入りたくなることでしょう。

私自身もう少し若く自分の考えが固まっていない頃だったなら、あなたのブログ塾や有料記事を購入したかもしれません。

あなたは誰かに響く、一方では怒りを招く言葉の使い方を知っています。

私はそうした言葉の使い方はあまり好きではないけれど、大多数に届けるためには仕方がないのかもしれないとは思います。

 

願わくばあなたが途中で飽きてしまって、高知に集めた若者達を放り出すことが無いように、彼らの責任を持つように、と祈ります。

あなたは教師でも政治家でもない、1人の人気プロブロガーです。
好きに仲間に語りかけるのは自由です。

でもあなたの仲間たちは、あなたの事を師として仰いでいるように見えます。

どんなことも決めるのは自分自身です。
厳しいことを言えば、「自己責任」の世界な訳です。
たとえ若者が失敗したとしても、甘い言葉を掛けた人に責任はありません。
自分自身を見極められなかった、その人自身の責任です。

しかし他人に憧れられるカリスマ性を持つ人が「君には才能がある!」と簡単に声を掛けて有頂天にさせたのなら、多少は恨まれても仕方ないと思います。

 

どうかあなたとあなたを信じた人たちが成功しますように。

そして「まだ東京で消耗してるの?」という煽り文句が、あなたが書く記事がいつか本当に限界集落を救いますように。

 

福島の片隅から、願っています。

 


…真面目に書いたら疲れたんで次回は少女漫画雑誌りぼんの懐かしい漫画レビューにします。そんじゃーね。