おのにち

おのにちはいつかみたにっち

なろう系長編小説の書き方

お久しぶりです!
ブログは週に2~3回更新を目標にしていたのですがついに先週サボってしまいました…

何をしていたのか、というとなろう小説にハマり、ついには書き出してしまったという… まさに下の増田通りの生き様ですね!人生がテンプレ!!

 

anond.hatelabo.jp

 

なお、私が読んだなろう小説はこちら。

 yutoma233.hatenablog.com

 

元々孤独のグルメとか型のあるドラマ、小説が好きだった私。
先の展開の読めない緊迫の物語も大好きだけど、ハッピーエンドやだいたいの展開が予測できる予定調和の物語も寝る前には最高、くつろげる!

そうやってある程度読破したところで、もしかしたら私にも書けるんじゃ?的欲求が湧いてきました。

そんな訳で今日は素人ブロガーがなろう小説にまで手を出して毎日がてんやわんやだよ!というたんなる報告です。かるーい気持ちでお読みください…

 

なろう小説アカウントを作ろう

 

さて、まずはアカウントを作ります。
といってもメールアドレスを準備するだけの簡単手続きです。
料金はもちろん無料。

私は10年ほど前にアカウントを作り、物語の冒頭だけで挫折した経験があるので当時のIDを使用しました。

消せなくなって泣かないためにも、ログイン情報はちゃんと記録に残しておくことが大切ですね。 ほったらかしの未完小説、公開してなくて幸いでした…

 

プロットを作る

 

次は大まかなあらすじを作りましょう。
結末をかっちりと決めずに書き出す作家さんもいるそうですが、素人の私がいきなり書き出すとだいたい挫折ルートです。

なろう小説はもともとテンプレートが定まっているので楽です。

私が書きたかったのは異世界召喚系恋愛モノ(女性向け、中学生から)。

異世界モノには転生(前世の記憶を持って生まれ変わる)と召喚(現実世界の意識、肉体を持ったまま異世界に)があるのですが、私は短くまとめられそうな召喚を選択しました。

転生は出生時から物語が始まるので、どうしても長くなってしまうんですよね。
書くのは大変ですが、長く付き合う分読む側にとっては主人公への親しみが湧きやすいのでは、と思います。私も成長モノのファンタジー大好物です。

 

異世界召喚恋愛モノの物語の基本テンプレートは 呼ばれる→使命を与えられる→紆余曲折があって→めでたしめでたし でしょうか。

使命、紆余曲折、めでたしめでたしの流れは桃太郎や舌切り雀などとも共通する、物語のお約束です。

指輪物語など、かつてのファンタジーは「旅に出て、家に帰るまで」のお話でしたが、なろう系は基本行ったきりで帰ってきません。この辺の物語の変容と子どもの意識の変化を研究したら、論文が一本書けそうです。

 

話を戻します。

さきほど書いたように物語の一番大きな骨組みは4章構成ですが、これでは余りにも大雑把すぎます。 もうちょっと細分化して、章の中の見出しを簡単に作っていきましょう。 以下は私が実際に作ったメモの内容です。

 

一章
1 出会い、大切な人の話を入れる
2 移動、世界設定の説明
二章
3 城内、友人、弟との確執、コンプレックス、身長
4 王宮、弟、先生、それぞれの行き先
5 城内、確執の解消、弟の結婚式3か月後、心配
三章
6 領地、しばらく仲間とは会えない
7 領地、家族編、好みの理由
8 領地、デート編
9 領地、家領からの献上昇格話
10 王宮、 弟結婚式 逆プロポーズ、コンプレックスの解消、弟、彼女帰還
11 王宮 安堵する主人公 しかし目的は振り出しに戻る 
12 城内 話し合い 責任感 犬がバレる 嬉ションエピ
13 王宮 会議 王の発表 次期王ではなく現王 
四章
14 ベタベタエンド

 

…何が何だか分かりませんが、自分だけが把握していればいいのでメモ書きはこんな感じです。 この他に登場人物の名前や容姿をいれた別紙も作っておくと、確認に便利です。

番号毎に三千~五千字ほどのボリュームになる予定で、間に別視点からのエピソードもいくつか挟みたいと思っています。トータルで五万字ほどでしょうか?

一話がどのくらいのボリュームか、どのくらい時間が掛かるかを把握しておくと完成までの日数が分かります。 ゆっくり、丁寧に…でもいいのですが飽きるので危険です。
私は一日五千字、十日間での完成を目標にしました。 

個人差はあると思いますが、一人で長編小説を書くのは「飽き」との戦いです。
私のパソコンには前段で放置された物語がいくつも眠っています。

セルフ〆切を設定する、書きかけでも公表する、Twitterで宣伝する、こうやってブログを書く… なんでもいいです、書かねばならぬ!という状況に自分を追い込みましょう。

 

順番にこだわらずに書く

 

さて、プロットが出来たら実際に書いていきます。

大切なのはいきなり第一話から、完璧に完成させていこうとは思わないこと。

なろう小説サイトにも小説が書けるフォーマットはありますが、私はワードのようなもの(無料のやつ)にずらずらと続けて書いて、出来上がった部分だけ抜粋、貼り付けしてアップしています。

だから実際にアップした原稿の後も、推敲されていない続きが一万字ほど出来上がっている状態です。

その他にサイドストーリーや別人物目線のモノローグなど、短い部分は話の展開に拘らず、先に書きあげてあります。その他思いついた台詞やクライマックスシーンのト書きなんかもつらつらと。

簡単でいいので完成版の少し先や全体を書きあげておくと、この先の展開のためにここら辺に伏線が必要だな…と分かってくるんですね。

物語の順序通りに、全部完璧に仕上げようと思うと時間が掛かる上に、訂正が必要になってしまう。

後は好きな場面から書いていくと自然と文字数が埋まる、という利点もあります。

五万字の小説、なんて長くて諦めてしまいがちですが全体の半分、三分の二…と書きやすい部分から埋めていくとこんなに書いたんだ!もったいないから完成させよう、となるはず。

最初は荒くても、順番がめちゃめちゃでもいい。
もったいない…と思える部分まで書き上げてしまいましょう。

 

 「つまらない」に負けない

 

プロットをきちんと作って、全体の構成もほぼ出来上がっていて…
それでも十代、二十代の頃の私は最後まで書き上げることが出来ず、挫折の連続でした。

長編小説の一番の敵は「つまらないのでは?」と迷う自分の気持ちです。
書いている自分はこの後の展開も、オチももちろん全部知っていますから、書くこと自体は楽しくても純粋にストーリーは楽しめない。

だから書いているうちに「あまりにもありがちなのでは?」「誰も楽しんでくれないのでは?」と心折れがちなのですね。

そんな訳でプロローグだけで終わった在庫を一杯抱えている私なのですが、今回自分が挫折した過去の小説の下書きを読み返して愕然としました。

ラストも、この後の展開もすべて忘れてから読み直したら、それなりに面白いじゃん!続きが読みたくなるじゃん!
何もかもを知っている私がつまらないかも…?と悩むのは当たり前。

完結させることは意義があること。
そう思って書き続けることが大切なのだ、と今は思います。

 

すごく人気があって面白い作家さんでも、遡ってデビュー作を読んでみると拙かったり、粗削りな部分も多い。

それでも書き続けたからこそ、実力が付いたのですよね。

 

私自身、十代の頃には達成できなかった一日五千字が可能になったのはずっと続けてきたブログ、それから五千字の小説を書く感覚を学べたzeromoon0さんの「短編小説の集い」(休止中、今後はTwitterで活動されるとのこと)のおかげだと思っております。

 

novelcluster.hatenablog.jp

 

長い物語はまだまだこれからですが、「長編小説の書き方」なんて記事を書いてしまいましたから、これをプレッシャーに完結させるしかない!

 

文章と健康

 

執筆に充てられる時間が朝30分、昼30分、夜2時間くらいなのでなかなか進まないのが現在の悩みの種です。

晩ごはん作って宿題を見て、子ども達が寝てから…なんて思っていると22時頃からしか時間が取れない。 2時間ほど書いて、筆が乗ると1時頃まで続けてしまって朝は5時起床なので睡眠時間が犠牲に…!

しかも肩がバッキバキに凝るので文章を書くって健康を害する趣味ですよね。それでも時間を忘れて3時間もキーボードを叩けるのですから、楽しい事には違いない。

はてなブログには才能豊かな人が多いので、楽しいだけじゃダメなんじゃないか、とついついプレッシャーを感じてしまいますが。
諦めたらそれで試合終了ですからね。

 

私がいつかラノベを書きたい!と夢見たのは中学生の時です。

人生の役には立たない、と言われがちなラノベですが、転校生で孤独だった私を救ってくれたのは「大好きなシリーズが完結するまで生きたい」という小さな願いでした。

あの頃も小説は書いていたけれど、思い通りに行かなくて、完結なんて夢のまた夢で。

いつか大人になったら、私も中学生のために明るく楽しい物語を書いて、恩返しがしたいと願っていたのでした。

 

今、いい大人になって。
こうやって時間を費やして、健康を害しながら書くよりも現実を大切にした方がいいんじゃないかなんて迷ったりもするのですが…

でももしかしたらモニターの向こうにあの頃の私がいるかも知れないから、もう少し頑張ってみますね。

 

そんな訳で今日はおのにち今週もブログ休むってよ!というお知らせでした。
なんとか今週中に書き上げて来週はブログ書く!

なろう小説ももうちょっと続けたいから、このブログの読者さんで書いてる方がいらっしゃったらどうかよろしくお願いします!励ましあって続けていきましょう!

 

小説は中学生女子向けなので、このブログの読者層とは異なりますが一応リンクだけ貼っておきます、それではまたっ。

https://ncode.syosetu.com/n1727fd/

 

金曜日もマルチタスク

特技などない、と思って生きてきたがどうやらマルチタスク(同時にいくつかの仕事をすること)は少し得意らしい。

己が出来ることなど大したことはない、と謙遜しがちな卑屈人間なので他者からスゴイと褒められないと自分の特質に気がつけない。なのでもっと褒めて私を!(唐突なアッピール)

 

今日「小野さんはマルチタスクですね」と褒めてくれたのは同僚だ。

窓口でお客様と世間話しながらその方の持ってきた書類を入力、その合間に電話で入力事項の確認をしつつ、隣の同僚がお昼の出前注文の電話を入れたことに気が付いたので『日替わりよろ』と書いたメモを渡したこと をマルチタスクだと褒められた。

厳密にいうと唐突に飛んできた私の「日替わりよろ」メモに驚いての発言だったので「マルチタスクですね」の裏には(食い意地はってますね)という言外の意が込められているのかも知れないのだがあーあーあーきごえないー。

物事の裏を読むのはやめよう。
ひっくり返せば、夢の国さえ千葉の埋め立て地だ。返さない方が物事は楽しい。

 

そんな訳でマルチタスク機能でゲットした本日の日替わり、ミックスフライ弁当をマルチタスク?に色々ちょっとずつかじりながら気が付いた。

私のマルチタスク機能って…もしかしたら単なる貧乏性から身についたゾンビランド・サガなんじゃね?

思えば、楽しみにしていた本を一気読み出来ない子どもだった。
だって!田舎には品ぞろえ豊富な図書館も書店も無いんだもの!

おこづかいは限られているし今みたいにネットでガンガン小説が読める時代じゃない。 面白い本は一日で読んでしまうのがもったいなくて、間にオヤツ休憩を挟んだり、遊びに行ったり、逆にハズレだった本を読んだりと様々な手を使って『おしまい』への道を引き延ばしてきた。

その癖は大きくなっても抜けなくて、つまらない試験勉強の合間に面白い小説という楽しみを挟んだり、とにかくちょこちょこ読書時間を設けることで気分転換を図ったり、飽きないように暮らしてきたのである。

そんな訳で40過ぎても、ちょこちょこが大好きな落ち着かないオトナだ。
掃除の合間にブログを書き、室内バイクで運動しながらゾンビランド・サガを楽しみ、ご飯を作りながらPTAの会計報告を仕上げる。

毎日がマルチタスク、複数ウインドウ開きっぱなし。

しかしそんな生活だと週末にはさすがにくたびれるので、今日はゆったり、寛ぐことだけに集中してワインでも楽しもうかなぁ…と思ったのだがリビングでは息子1が電子ピアノ、その横で息子2が太鼓の達人で「リンダリンダ」を演奏していて…

あのさぁいくら荒野の一軒家だからって、にぎやかすぎやしませんか!?
庭のキジから苦情が来るよ!?

 

そんな訳で諦めてパソコンを開き、ブログを書き始めた私がいます。
たまにうすらぼんやりしたいんですけど…ゾンビですら働かされる世の中だからなぁ…

そんな訳で今日はゾンビランドサガ面白いよね、という話でしたっけ!?
混沌としたままおわりっ!人生こそがマルチタスク!

 

ゾンビランドサガ SAGA.1 [Blu-ray]

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「貰える」と「戻ってくる」は違うよ⁉ちょっと悩ましい医療費の話

週末、子どもたちをつれてインフルエンザの予防接種に行ってきた。
土曜日の病院は混んでいて、それなりに待たされた。

子どもたちは待合室に置かれた漫画に夢中、私も雑誌でも読もうと思っていたのだが…

 

隣の人の会話が気になって、あまり集中できませんでしたっ!

 

70過ぎくらいのおばあちゃん、自分は一か月の病院代が8千円を超えるとお金が貰えるのだ、と話している。

いつもなら余裕で超えるのだけれど、今月は忙しくて病院に行く暇がなかった。
領収書を数えてみたら8千円になっていなかったから、もったいない!と慌てて病院にやってきた…という話だった。

貰える だと…もったいない だと…!
ちょっと待って、その発想なんだかおかしくね⁉

 

一か月8千円というのは、多分高額療養費の話だと思う。
医療費はその人の年齢、所得によって限度額が定められているから、それを超えて支払った額は戻ってくる

太字が一番のポイントである。
『貰える』のではない!窓口で一回払った分が戻ってくるだけなのだ!
おばあちゃん、それ自分の財布から支払ったお金が医療保険経由して戻ってきただけだから!得してないから!

 

高額療養の限度額はその人の所得、年齢にもよるけれど、そのおばあちゃんの場合最安値の外来一か月8千円。それ以上医療費が掛からないのだから、病気をもっている人には確かに有難い話だと思う。

持病等で定期的に病院に通わなくてはいけない人は多いはず。
日本は国民皆保険の国、みんな法律で定められた適正な医療費を収めているのだから必要な制度を利用できるのは当たり前。 

 

でも「今月は限度額に達していないから」わざわざ病院に掛かるのはなんか違うような気がするんだけど…

「今日も忙しかったんだけど、貰えないと損だと思ってわざわざタクシーで病院来ただよー」というおばあちゃんの話に、「違うよーー!忙しい時間使って病院掛かって、結局払ったお金が戻って来るだけだよ、むしろタクシー代と時間損してるよーー⁉」と叫びたくなってモヤモヤモヤ。

しかしわざわざタクシーで病院まで来てしまった訳だし、いきなり知らない人間から「それ得じゃありませんよ?むしろ損です!」と言われるのも気分を害するだろうなと思って(もちろん病院に掛かる必要の有無は私じゃ判断出来ませんし)黙っていたのですが。

 

やっぱり、どーしてもモヤモヤ!なので自分のブログに書いときます。

もしもあなたのお家のおじいちゃんおばあちゃんが「もうちょっと治療代が高かったらお金が貰えたのにもったいない」なんて言い出したら、是非教えてあげてください!
この世で一番お得なのは健康を目指すこと!
そもそも病院に掛からないで済むなら医療費は0円なんですから。

件のおばあちゃんはお金が振り込まれることが有難いと感じているようでした。
自分の財布から出たお金が数か月かけて戻ってきただけなのに…

でもこういうおばあちゃんも地方の病院にとっては大事なお客様だからいいのかなぁ。
医療費の適正利用はもちろん大切なんですが、地域経済を回していかなきゃ病院が潰れちゃうし…ううむやっぱりモヤモヤモヤ。

 

なお、おばあちゃんと世間話してたお友達?のおじいちゃんは「うちの隣のじいさんは週に何度も病院に通うのに一か月1万円しか掛からないって言ってたぞ!羨ましい!」なんて話をしてました。それ難病とか透析してるんじゃ…羨ましくねーぞ重病だぞっ!

とにかくなんでオマエラそんなに病院ラバーなんだっ!
通った回数を自慢しあうな!診察券で財布をパンパンにすな!
病院とは高齢者の心のオアシスなのか…?

医療費の適正利用への道は遠い…と思ったおのにちです。
ううう、通わないで済むのが一番お得なんだと、誰か教えてあげてください!
医療費の適正利用やジェネリックのポスターならたくさん貼ってあるけど、もっと根本から勘違いしてる人も存在するってばよ厚生労働省!

  

2018?2019年度版 イラスト図解 医療費のしくみ

2018?2019年度版 イラスト図解 医療費のしくみ

 

 

 

#ペンチメント-ハッシュタグからたどる、小さな後悔の物語

 脳科学者、茂木健一郎さんの新作『ペンチメント』発売を記念してTwitterで#ベンチメント祭りが開催されているのに昨日気がつき、ハッシュタグ巡りをしてきました。

 

ペンチメント

ペンチメント

 

  

 

『ペンチメント』とは絵画用語で、油彩の下に描かれた書き損じのこと。
イタリア語の後悔、pentirsから生まれた言葉だそうで、だから#ペンチメントとは私たちの心の奥底に隠された密やかな後悔の物語なのかなぁ、と思うのです。

 Twitterに描かれたいろんな人のささやかな後悔、ペンチメントな物語がとても切なくて、我が身に重ね合わせたくなって…秋の夜長にピッタリなハッシュタグです。

例えばこんな呟き。

 

 

お人形は大事な友達だったけれど孤独の象徴でもあり、だから帰国の際に置いて行きたくなる気持ちはとてもよく分かる。でも一方で自分だけの孤独を他者にあげたくなかった、という気持ちもよく分かるのです。

そんな風に小さな感傷と後悔で、私たちは出来ている。

 

 

整形手術や性転換で、誰だってお金さえあれば理想の自分を追求できる世の中になりました。それでもどんなに過去の自分からかけ離れた姿になっても、名画の下には本当の私、小さな後悔が隠れている。

大事な人を亡くしたこと、言えなかった言葉…そんな小さなペンチメントにひたる秋の夜長はいかがでしょう?

ハッシュタグ#ペンチメント の先に、たくさんの物語があなたを待っている。かつての自分の胸の痛みに、よく似た呟きがきっと見つかるはずです。

 

 

茂木健一郎さんの新作と合わせて、しばらく#ペンチメントな世界に浸りたいと思っているおのにちです。

 

【はてブIDコール終了】IDコールが無くなったら誰が華丸と睾丸の書きまつがいを教えてくれるのか

ブックマークコメントから対象のはてなIDに通知を届ける「IDコール機能」が10月29日をもって終了してしまいました。

悪の温床、言い逃げ上等のデス・コールと悪名高いIDコールでしたが、普通に使用している分にはTwitterよりも手軽で、便利なサービスだったのでちょっと寂しいです。

勿論私の悪口を書いた増田にブコメから『書かれてますよ?対応したら?』とIDコールで召喚されたり、嫌な思いをしたこともありましたが、実際には小さな勘違いや情報を教えてくれる、親切な通りすがりさんからの通知の方が多かったです。

他にもTwitterをやっていない人がリプライ代わりにIDコールでメッセージくれたり。
だから笑ったり、IDコールで癒された記憶もたくさんあるんですよね。

でも実際にIDコールで嫌な目にあった人の話もたくさん聞いているので、廃止反対!!とは言い切れないのですが…
やっぱり寂しい。これが本音です。

 

最後に、私の「IDコールがあって助かった話」を記しておきます。

タイトル通り、記事中の華丸マークを睾丸マークと読み間違えて、睾丸いいね!とブコメ入れたら(なんてコメントだ…)知らない方からIDコールで「それ華丸や…」と教えて貰えたこと が私の人生における最良のIDコールでした。

 

yutoma233.hatenablog.com

 

ありがとうIDコール、さようならIDコール。
私の中の睾丸の思い出も、IDコールと共に消え去ってくれたらいいのに。
そんな風に願う、おのにちです。

 

 

主語のデカい話に気をつけろ

こんな記事に、軽くモヤッとしてしまいました。

akasugu.fcart.jp

 

妊娠中の女性が、職場で経験した体験談を書いているのですが主語がデカい。そしてモヤッとした気持ちのまま話が終わってしまいます。

いや、それこそがリアルな現実なんだろうけど、対応策とかもうちょっとさぁ…ゼクシィBABYは妊婦さんが参考にするためのサイトなんだから…

 

漫画に出てくるお局さまは確かにイヤミで不愉快そのものですが、作者が勤めている会社自体は妊婦に理解がある様子。
イヤミを言っているのも他の社員からも煙たがられている様子の女性ただ一人。

記事冒頭に書かれている『女の敵は女』なんて主語のデカい話ではなく、私の職場のイヤミな人、という至って個人的な話だと思うんですが…!

記事が掲載されているゼクシィBABYは妊娠、子育て中の人が参考にするための体験記サイトなので、ブコメ欄にもありましたがこの話のどこを参考にしたらいいの?とかなり疑問。

 

自分のブログでやれ、っちゅう話ですよね。
こんなイヤミを言われました、ヒドーイ!とか私的な話として書く分には自由だけど、社会の問題提起をするような場で『女の敵は女!』なんて対立を招くような書き方をされるとさすがにモヤモヤしてしまいます。

 

私も漫画に出てくるお局上司と同世代だけど、こんなしちめんどくせーイヤミ言わねーわ!相当めんどくさい思考回路だよ?

こういう人はお局になる前からイヤミな性格だったと思われます!一緒にしないで!

 

この「一部の迷惑な人と一緒にしないで」問題、様々な場面で見受けられます。

たとえばTVのスカッとする話などで、ずうずうしいオッサンオバサンが難癖つけてタダ食いしようとするシーンとか。

違うよー!それオッサンオバサンだからずうずうしいんじゃないから!
単なる犯罪だから、とっとと警察呼んで―!

 

昨今、SNSで一番可哀想な目に合っているのは男性全般でしょうか。
痴漢、盗撮=男性、みたいな言い方をする人がいてさすがに酷い。

痴漢盗撮=性犯罪者でしょう?
比率として男性が多いのは確かだけれど、だからって=で結ばれたら人類=犯罪者になってしまう。私の夫や息子達、何の罪も犯していない人達を犯罪者呼ばわりするのはやめて下さい。

 

よく知らない、あまり付き合いのないクラスタを個々の人物ではなくネットに書かれている総評で判断して、毛嫌いしてしまうというのはありがちな感情だと思います。

実際の子どもと話した訳でもないのに、これだから子どもは…とかさぁ。
みんな違うよね、同じ5歳でも大人より静かに出来る子と動物より賑やかな子がいるのが保育園の常識です。

 

だからこそ主語の大きな話は危うい。

えーお局様ってそうなんだ、警戒しておかないと、女の敵は女!なんてネットで読んだことに影響を受けて身構えすぎると、今度はこちらが『なぜか最初から敵意むき出しの扱いづらい人』と敬遠される可能性大な訳で。

 

私が女子高生だった頃に人気だった、コバルト文庫に出てくる仮想敵もだいたい『若い子の気持ちが分からない、頭でっかちの独身女教師』で、当時はけっこう真に受けてましたっけ。

実際に学校にいた先生は優しい女性ばっかりで、どこに敵が⁉と戸惑いましたが。

 

オールドミスのババアだって、私たちと同じ女性なんだよ、そんなに変わらないんだよ、と当時の風潮を笑い飛ばしてくれたのは花井愛子さんの『山田ババアに花束を』でしょうか。でもさー、山田ババア42歳なんだぜ…当時の40代は既にババアか…きつい…

 

山田ババアに花束を (講談社X文庫―ティーンズハート)

山田ババアに花束を (講談社X文庫―ティーンズハート)

 

 

 話が脱線しました。

とりあえず主語の大きな話に騙されない、主語の大きな話を書かない、が今日の結論。

 

私自身、振り返れば主語のデカい話を書いてしまったこともあるんですけどねー。

例えば下の記事。
ショッピングモールの子どもコーナーや授乳室付近に出没し、いきなり説教を仕掛けてくるジジイの話とか、私は当時定期的に遭遇してたんで、あるある論として書いてしまったんですが、冷静に振り返ればかなりのレアケースですよね⁉

特殊な変人の話で社会を語っちゃあかんわ…そもそも用事もないのに授乳室近辺を一人でウロウロするジジイ、変態やんかーー!

 

yutoma233.hatenablog.com

 

大人しそうな見た目のせいか、田舎在住なのに変態にエンカウントしがちだった私、どうも変態への敷居が低いと言うか、変態で社会を語りがちなので気をつけたいと思います。

 

yutoma233.hatenablog.com

 

 変態は!レアケース!変態で社会を語らない!

今日の反省は以上です。

 

なろう小説たくさん読んだからオススメ&感想

表題通り。

今月はなろう小説にハマってしまい相当数読破したので、オススメ順に感想を書いていきます。

 

1・本好きの下克上

 

本好きの下剋上?司書になるためには手段を選んでいられません?第一部「兵士の娘I」

本好きの下剋上?司書になるためには手段を選んでいられません?第一部「兵士の娘I」

 

 

『小説家になろう』の完結小説を読み始めるならまずはこれから!

私がなろう小説にハマったきっかけは『本好きの下克上』第一巻を図書館で借りたことからでした。面白すぎて続きが即読みたくなり、結局サイトから3日ほどで読破してしまいました。

前世(極度の本オタク)の記憶を持ち、魔法の存在する異世界に生まれ変わった少女が活躍する異世界転生ファンタジーですが、めぼしい敵はおらず、主人公の目標も本に囲まれた生活を送ることと至って現実的な部分が面白い。

知識はあるけれど体力0ですぐ死にかけるという虚弱設定も物語を盛り上げてくれます。 世界設定も良く練られていて、荻原規子さんの「西の善き魔女」を思い出しました。児童文学のかほり漂う良質のファンタジーです。

 

小説家になろう「本好きの下剋上」へのリンク

http://ncode.syosetu.com/n4830bu/

 

2.無職転生~異世界行ったら本気出す

  

無職転生 ?異世界行ったら本気だす? 1 (MFブックス)

無職転生 ?異世界行ったら本気だす? 1 (MFブックス)

 

 

トラックに轢かれて命を落とした30代無職引きこもり男性が異世界に生まれ変わり、今世こそは本気出す!と成長していくファンタジー。

「本好きの下克上」もそうですが、幼少期、少年期、学園編とパート毎に分かれていて共感しやすく読みやすい構成になっています。

 

エルフの幼馴染、格闘系お嬢様、合法ロリ先生が登場するハーレム系ですが、主人公の家族が主要な登場人物になっている所が面白い。
強く、勝てなかったはずの父親がいつのまにか腑抜けて自分を頼り切っていて…みたいな家族ドラマがハーレムものに混じってくるの、ちょっと珍しいですよね。
男友達が主人公の添え物じゃなく個性を持ったメインキャラクターとして物語に絡んでくるところも良い。

単なる恋愛ハーレムじゃなく、家族、友情という絆を描こうとしている所が面白かったです。

 

そういえば前段で紹介した『本好きの下克上』も両親や姉といった血縁者が重要なキャラクターとして最後まで登場するんですよね。

私が子どもの頃読んだファンタジーは主人公が孤児だったり、孤独なパターンが多かったのですが…いつごろからファンタジーの世界に家族や、大世帯の仲間たちの登場が増えたのでしょう?

子ども部屋のように個(孤)の時代から、シェアハウスなどの全体で共有する文化へ社会が移り変わって来たことが、物語世界にも反映されているんでしょうか?
どの時代から物語の様式が変化してきたのか、調べたら面白そうです。

 

話が脱線してしまいました。
そんな訳で無職転生、なかなか盛り上がるファンタジーでした。

残念なのはラストが少し静かすぎる所かな?
続編があるのかも知れませんが、ここから先は別のお話…的な〆は少し盛り上がりに欠けました。

 

https://ncode.syosetu.com/n9669bk/

 

3.盾の勇者の成り上がり

 

盾の勇者の成り上がり 1【電子版書き下ろし付】 (MFブックス)

盾の勇者の成り上がり 1【電子版書き下ろし付】 (MFブックス)

 

 

これはちょっと人を選ぶ作品かも知れません。でも物語の設定がきっちり練られていてラストも盛り上がり、面白いです。

 

ただ…主人公がゲスい。あまりにもゲスすぎる。

普通の、ちょっと孤独なオンラインゲーム好きの大学生が別世界に召喚され勇者となる、しかしスキルがショボかったことから差別やとんでもない裏切りを受け一人城を後にする…というツラミな地点から物語が始まるので仕方がないのですが。

主人公の強さの根源も「恨みつらみ」ですからね。FFのトンベリかっ。

 

終盤村を作り、たくさんの仲間を作るあたりでだいぶ報われてはくるのですが、そこまでの恨み満載過程がちょっとキツイしゲスい、それに残酷要素満載。

ただこれだけアクの強い、個性が前面に出てくるファンタジーって珍しい。
自分の好きに書ける「なろう小説」ならではの物語ですね。

 

しかし世界を襲う波の襲来や異世界融合という設定は『幻想水滸伝ティアクライス』やん⁉と思いましたが… 多分読んでる中高生は知らないのでネタバレせずに済むのでしょう。私はオチが分かってしまってちょっぴり興ざめしました。

 

https://ncode.syosetu.com/n3009bk/

 

4.聖女の魔力は万能です

 

聖女の魔力は万能です (カドカワBOOKS)

聖女の魔力は万能です (カドカワBOOKS)

 

 

こちらはまだ完結していないのですが、「本好きの下克上」のように文章が綺麗で読みやすく、丁寧な設定が好感度大の作品。

ハードワークで疲れ切ったヒロインが世界を救う聖女として異世界召喚されるのですが、一人のはずの聖女がなぜか二人も。

一人は可憐な女子高生、ヒロインは疲れ切ってクマを作ったメガネの会社員。

王子さまは女子高生を聖女認定し残されたヒロインがブチ切れる…という所から始まるファンタジー。

社畜体質なヒロインは平穏な王宮暮らしに落ち着かず、放置されているのを良いことに植物研究所でポーション作りに精を出します。この製薬作業が「エリーのアトリエ」っぽくて楽しい!

物語は今だ中盤?なのですが、聖女の力の源に読者はほとんど気が付いている、知らないのはヒロインだけ…くらいの地点で止まっております。

 

くっそうイチャイチャしやがって…っ!世界を救うのは所詮愛なのかよ⁉とヒロインのスローテンポな恋愛に地団駄を踏んで下さいw

 

https://ncode.syosetu.com/n8139dg/

 

 

5.竜の子を産んだら離縁されたので森で隠居することにしました

 

 

竜の子を産んだら離縁されたので 森で隠居することにしました

竜の子を産んだら離縁されたので 森で隠居することにしました

 

 

 

こちらも未完結作品。
書籍版が発売されているのでラストはそちらで読めるのかな?

『竜の子~』は異世界転生ではなく、竜が稀に現れる世界で100年毎に竜の子を産む血筋に生まれた人妻が主人公のファンタジー。

竜の子を産む、といってもファンタジーだから目が覚めたら竜の赤子が…的な話かと思ったら普通に分娩シーンがあって少し凍りました。

ウロコが!爪がっ!

竜の子を産んだヒロインは離縁され、子どもと二人森で暮らすのですが王子様と結局イチャイチャしやがってリア充爆発しろ…という物語。

ヒロイン人妻、出産、子育てという展開が面白いですね。
ボリュームも文庫本一冊分くらいなので長大な『なろう小説』群の中では読みやすいと思います、完結してないのですが…。

 

https://ncode.syosetu.com/n4895df/

 

 

6.借り暮らしのご令嬢
 

 

借り暮らしのご令嬢

借り暮らしのご令嬢

 

 

ちくしょうイチャイチャしやがってシリーズパート3!

美しい伯爵令嬢から蔑むような眼差しで見られたことを根にもっていた貧乏騎士の主人公は腹いせとして没落した彼女を使用人として雇い入れます。

「ざあまみろ、こきつかってやる!」

 

…とあらすじは黒いのですが主人公が朴訥とした働き者でイイ奴、ヒロインも当初から素直で素朴ないい子なので実際はものすごくほのぼのとした恋愛ものですw

食べ物やドレス、建物など描写が丁寧だから絵が浮かんできて楽しい。
登場人物もみんなほのぼのしてますし。

可愛らしく優しい、童話のようなファンタジー。
こちらも文庫本一冊程度のちょうど良いボリュームなのでサクッと楽しめます。

 

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7.武姫の後宮物語

 

武姫の後宮物語 (カドカワBOOKS)

武姫の後宮物語 (カドカワBOOKS)

 

 

 行き遅れの軍人令嬢が帝国の権力争いに巻き込まれ、後宮へ。
愛憎渦巻く後宮で、優しい年下皇帝に思わずときめいてしまうのだが…。

前半は恋愛に疎い元軍人のヒロインが不慣れな後宮でトラブルに巻き込まれるというありがちな展開ですが、なぜかお嬢様だらけの宮中でブートキャンプを始めてしまうあたりから物語は急展開。

ひたすら筋トレ、体力、バイオレンス。
筋肉は世界を救うという素晴しく脳筋な物語でした…どうしてこうなった…

美人なのにおバカで人間を超越したヒロイン、ヘレナが可愛いです。

完結済みなのでイッキ読みできます。少女マンガチックなのに格闘やらサバイバルやら、いろんな要素が混ざっていて楽しいですよー。

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 8.夜伽の国の月光姫

 

夜伽の国の月光姫

夜伽の国の月光姫

 

 

とある小国に美しいお姫様が一人。しかしお姫様は人とは違う白い髪と赤い瞳を母親から忌嫌われ、高い塔の上に幽閉されていたのです…。

なんて童話のように美しい設定のファンタジーなのですが、さすがはなろう小説。
お姫様の前世はひきこもり気味、酒とギャンブルピンサロが大好きなおっさんだったのです…!

そんな訳で塔の上から王子様に救い出されたお姫様は、『理想の引きこもり生活をぶち壊しやがってこのリア充野郎がッ!」と王子を逆恨み。

王子様とのラブストーリーならぬ、いかにして優しい王子様をぶちのめすか?という逆襲型コメディドラマが幕を上げるのです。

 

タイトル同様、静かで美しい表紙ですが静謐なファンタジーを想像していたら詐欺に合いましたが(笑)ピントの外れたヒロイン(おっさん?)アルエがとにかく可愛い。

眉目秀麗、言葉遣いはたどたどしい幼女キャラなので周りから愛されまくってますが中身はおっさん、見た目は月光、特技は激昂というブチ切れキャラです。

中身がおっさんなのでもっと男性向け展開になってもおかしくないのですが、基本童話タッチのほのぼのした可愛らしさで女性にも読みやすく、楽しめます。

第一部は完結済み、今は第二部が連載中です。
かわいいお姫様(だがおっさん)とネズミの執事の可愛らしいファンタジー、ほのぼのしながら爆笑したい方におすすめです!

https://ncode.syosetu.com/n4138ck/

 

 

さてさてそんな訳で急ぎ足ですが「小説家になろう」サイトで読める小説を数点、紹介させて頂きました!

今現在も「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった」「金色の文字使い」「北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし」「薬屋のひとりごと」などをブックマークし同時進行で読み進めています。

物語に全身で浸り込める長編一気読みも楽しいけど、色んな本を1章づつ読み進めるのも好きなんですよね。チョコ食べて次はポテチだ!みたいな感じで。
しかしハマりすぎて睡眠時間が足りてません…

 

とりあえず読書の秋、手軽にファンタジーが楽しみたいなら「なろう小説」なかなかオススメですよ!