おのにち

おのにちはいつかみたにっち

コロナと散歩道

さて日々はコロナコロナ、コロナである。

学校は休みになり、何故かトイレットペーパーは売り切れ、事態がいつ収束するのかも分からない。

これは大変な事態なんだろうなぁ、まだ実感はあまりないけれどブログに記録しておいた方が良いのだろうか…などと考えながらつらつらと散歩していたら。

 

ものすごーく久々に、今は中学生になった息子の、保育所の時の担任の先生とお会いした。

どうもー、なんて軽く礼をして、お互い運動中だから…とすぐに別れようとしたら呼び止められまして。

 

もう二年も前の話になるんだけどね、〇〇君の卒業式に行って、みんなが将来の夢をお医者さんとか野球選手とか具体的に言う中で〇〇君だけは『僕はまだ決まっていませんが、人の役に立つ人間になりたいです』って言ってたのよ。正直で、真っ直ぐな言葉でとても感動したの。今でも忘れられなくて、どうしてもお母さんに伝えたくて!散歩中、ごめんなさいね!

 

息子の保育所の先生は、本当に優しくて温かな人で、私が新しい服を買ったり美容院に行った事にもすぐ気がついてくれて『素敵!今日もお仕事頑張って!』と見送ってくれたり、子どもの事もたくさん褒めてくれた。

そして教え子達の小学校の卒業式に顔を出してくれるほど、愛情の深い方だったのだけれど…

 

今日の言葉には本当にジンと来た。
二年も前の卒業式の言葉を覚えていて、たまたますれ違った時に伝えてくれるなんて!

 

ありがとうございます、と心から頭を下げて笑顔で別れた。

 

最近の話題と言ったらコロナ、トイレットペーパー、学校閉鎖ばかりだったのだけれど。

 

先生の心の美しさに洗われたような気持ちになりました…。

 

私もそんな風に、人を思い遣る優しい言葉をたくさん伝えられる人間になりたいなぁと思ったのですが。

人の名前も記憶もどんどん混濁していく今日この頃で…最近はホント人の名前を思い出すだけでやっとこさっ…!

 良い先生と言うのは他人への思いやりや関心に溢れているものなんですね。

 

私もコロナまみれのタイムラインじゃなく、目の前の人をもっと大切にしよう、良い出来事を心に留めて置こうと思った次第です。

 

でもトイレットペーパーはやっぱり必要…残り5ロールなんですけど⁉
美しく生きたいけれど、目先の尻も深刻っ!

 

  

 

 

 

自尊心を満たす、SNSの使い方

さて、前回はりっすんに掲載された山崎ナオコーラさんの記事に触発されて、趣味や子育て、家事や消費するだけだって、立派な社会参加だ!そう考えて気持ちを楽にしよう、というような記事を書きました。

 

www.e-aidem.com

 

 

ただ、趣味や子育て、あるいは消費でそれなりの達成感を得るには、やはり現代人らしくSNSの活用が欠かせないのでは…と、昨今のTwitterやインスタグラムを見るにつけ感じています。

私自身そうですからね…例えばちょっと面倒な手作り餃子を作る気が湧かない時はTwitterで製造過程を呟いてみたり。

そうやって、誰かが見てくれる事で満たされる承認欲求によって、子育ての質や各家庭の料理が進化していくのなら、発信する側も見る側もWinWin…のはずなのですが。

どうしても、消費とSNSの組み合わせについて私はモヤモヤしてしまいがちです。

 

今はもう古いのかも知れないけれど、インスタにリッチな生活をUPしてこの人何者⁉っって思わせておいて、そこから芸能界デビューしたりスポンサー付いたりさぁ…

いわゆる匂わせ商法っすよ!消費で逆に金を生み出す!でも実績はこれから作る(予定)!ああっやっぱりモヤモヤするーー!

 

確かに消費だけで社会参加の実感を得るのはかなりハードルが高くて、そのためにSNSを使うというのは理解できる道筋なんですけど。

 

自分の趣味のグッズをひたすら買いあつめて、その筋の専門家としてインタビューを受ける→理解できる

とりあえず豪華なもの、羨まれそうなものを買い集めて、お金持ちだと思わせ商材を売りつける→やっぱりないわ!昔少年ジャンプの裏表紙に載ってた、幸運を呼ぶペンダントでも買ったのかよ⁉

 

結局詐欺でもやらない限りは、その人の自由だとも思うんだけどさぁ…

盛り過ぎは、やっぱり駄目ですよね。
己自身にも、よーく言い聞かせます…

 

 

 

『働く』私はそんなに偉い?

山崎ナオコーラさんのインタビュー記事を読んで、ああああ、分かりすぎる!と唸ってしまった。

 

仕事や育児と“趣味”の間で線引きをしたくない──山崎ナオコーラさんと「働く」との距離 - はたらく気分を転換させる|女性の深呼吸マガジン「りっすん」

3000

 

昔は趣味というものをどこか軽視していたんだと思うんですけど、だんだん考えが変わってきて、それを反省しまして……。

 そもそも、働いている人だけが社会人だっていう考え方は違うんじゃないか、お金を稼いでいる人も趣味に没頭している人も、社会参加をしていることに変わりはないんじゃないかと思うようになってきたんです。

  

分かる、分かりすぎる。そして分かりみが過ぎて胸が痛い。

 

ものこごろついてこの方、私の人生はやるべき事、という義務感に支配されている気がする。

 幼稚園にも学校にも行くべきで、仕事にも行くべきで、そうした義務を果たしてようやく、心置きなくゴロゴロ出来る。

休日も同様で、朝起きられずにゴロゴロしてしまう日もあるけれど、掃除洗濯布団干しなどやるべき家事を済ませてからゴロゴロの方が充足感を得られる…ような気がする。

 

そうした習性が身に付いているからこそ、私たちは健康で文化的な生活が送れている…のかも知れないのだけれど。だけれども。

 

1歳未満の乳児を抱えて、日々寝不足だった頃でさえ、社会から取り残されていくのではという焦りや、何も成し遂げられていないのではないかというような罪悪感があった。

今になって振り返れば、乳児を無事に育てるだけでも立派な仕事だったはずなのに。

 

家事や育児を仕事とは思えず、どこか世間に後ろめたい思いを感じてしまう。

ナオコーラさんもかつてそう感じていたように、それは私だけが抱える歪みではないと思うのだ。

 

働かないことへの後ろめたさは主婦だけでなく、ひきこもりと呼ばれる人たちの事も強烈に蝕んでいるのではないか?

昔読んだニャートさんの、過酷なタイトルの記事が浮かんでくる。

 

ひきこもりを殺さないで - ニャートnyaaat.hatenablog.com

 

父が、ひきこもった私を「恥ずかしい」と思うタイプの親だったら、殺されていてもおかしくなかった。

この言葉は元事務次官の父親がひきこもりの息子を殺害した事件を受けて書かれている。

ひきこもりに掛かるプレッシャーは主婦のそれより、明らかに深刻である。

それぞれ何かしらの事情があって仕事を辞め、自宅でゆっくり休養したって良いはずなのに、今度は家にいる事への罪悪感から鬱になってしまうという悪循環もよく聞く話だ。

ナオコーラさんの言う通り、趣味も消費も立派な社会参加だと思えれば気が楽になるのだけれど。

 

ただ、こういうのって、『本人の気の持ちよう』だけではなかなか改善しない気もして…

 私自身、今度は働く側の立場にいる訳だけれど、働けば今度は気が楽になるのかというと実はそうでもなくて。

自分が望んで、そしてもちろん家計のために働いているのだけれど、忙しすぎて心の余裕が無くなってくると今度は他人を羨んでしまうこともある。

働いてなくてズルい!とかさぁ…

我ながら、なんて歪んだ嫌らしい考え方!

働くか、働かないかなんてあくまで個人の問題で、働く人が一人増えたって私の仕事が楽になる訳でもないのに。

 後はたまに訪れる『働く私、社会に役立ってる貢献してる!』とドヤリたくなる魂もなんとか鎮めたい。

忙しかったりして、アドレナリン出っ放しの時はTwitterで偉そうなこと呟きがちだよねこっぱずかしいイィ!

 

働いてても、そうじゃなくても。

私たちはみんな社会に参加しているんだ、属しているんだ、って。
もっと気楽に思えるようになれたらなぁ、と。

そうしたら私のイライラやドヤリティも減っていくはずなんで。
今は働いている人だって、その状況が一生続く訳じゃないと思うんで。

 

…とりあえず、あらぶった己は今すぐ地鎮祭したいっす。
5m下に埋めといて!どうか一生掘り起こさないで!

 

 

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どうなの?最近話題のTwitter・フェミニズム

ここは場末のTwitter…とある女子が二人、DMでゆるゆると最近話題のフェミニズム談義に耽っております。

割と話が長く・まとまってきたのでお相手に了解を取って公開じゃ!最近ブログをサボりすぎてネタに困ってた…とかじゃないぞ絶対!

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 簡単な登場人物紹介~

elve:自身のフェミニズムの方向性を決めあぐね、その時の気分で発言している人。

snack.elve.club

みどりの小野:現実は良くなって欲しいけど、表現はどうでも良い人。

 

elve:(最近のTwitterフェミニズム論争について)女性が男性と対等に生きていく社会、になるまでの試行錯誤期間なんだろうなぁとか思う。巨乳叩いたり妊婦様になったり痴漢の冤罪出したりミスしながらでも進まねばならん流れなのだろう。よくわからんけど。

 

みどりの小野:給与の男女格差とかセクハラモラハラの撲滅とか。 結果的に実社会が生きやすくなってくなら良いんだけどねー。正直ミカンのポスターも献血のポスターもそこまでムカつく気持ちが分からなくて…私がそもそもオタクだからなのかも知れん。ああいうデザインに親しみすぎている…!

 

オタクはこういうセクシーなのがえーんやろー に対してホイホイしっぽ振るのが気に食わない、というのがあるかなあーw 後気づいちゃうとキモいw

 

ううーん、谷間やら下着があざといキャラを描くあずらいちさんもこういう人達に見つかったら怒られるんだろうかw
それとも萌えロリ系じゃなきゃオッケーなの? そこらへんのOK・NGの境界が分からなくて、私は共有できないと思ってる。 結局はキモいって生理的な感覚なんだよね? お気持ちの同意を求めるのは難しい気がする… だからこういう問題って/同じ感覚を持つ人が集まって盛り上がる/理解できない側は反発を深める/で断裂しちゃうんだろうなー。

 

まぁ、キモいわーほんまやーキモいわーで終わらせとけ、とは思う。あれこれ正義のフリして正当化してキモいものを潰したいって欲望は、多様化無理じゃろって絶望するよね。

これはポスターに向かないよ、までは聞いてられるけど、巨乳は環境型セクハラ、まで言うとおまえ自分の言ってることわかってる? って真顔になるw

 

キモい!表明はわかるんだけどね。キモいからなんとかしろ!でも自分がTwitterに貼ってる私の水着はオッケーなのよ、とか言われるとモヤモヤするw 巨乳はセクハラで実際のモデルさんまで飛び火したときはホント真顔。自分についてる肉がセクハラってどうしろって言うんですかね…(;^ω^)

 

でも巨乳のキャラが胸強調して煽ってくるポスターでも良いかと言われると、それをよしとしたおっさんを想定して嫌な気分にはなるw宇崎さんはどちらかと言えばセリフが問題だったよなぁと思うけどw

 

やはり上の方にいる偉い人に男性の顔しか浮かばないからダメなのではないか? そこで男女共同参画ですよ… 結局振り出しに戻るw

 

おっさん(仮想権力者)「おっぱい好きだろwwww 」 男子「\(^o^)/おっぱーい!!」 女子「ちょっと男子きもーい」 って感じの時キモいのは男子なのになぁとは思う。おっぱい可哀想

 

かわいそうなぞうw かわいそうなおっぱいw

 

男子の性欲がキモいですってのはなんだろね。やっぱ戦時中まで遡るのかしら(兵隊さんが奥さんの貞操を過剰に求めたとかなんとか。性別で「共通の敵」認識して結託したりな。母と娘で父を迫害、父と息子で母を迫害、みたいな。

女性は男性を疎外するが男性は女性を酷使しそうだなぁとか思った。

 

男女共に性欲はあるからなぁ。ただBLとか女性向けエロ広告は公共の場に出づらいってのはあるのかも。 結局社会が男性向け過ぎるって問題なのかなー。

 

なー。BLも過剰に隠れなきゃ、隠さないやつは潰す! ってのも苦手だが、女性は男性にそれくらい控えてくれと思っているのかもなぁ。女性にとって女性の性欲(?)がそう扱うべきだったものなのだから。

キッモイBLの広告流れてきたってときに、男性側はなんつーか「きもっwwww」って感じだし女性側もそれに反論はせずに「ああ、さーせんwwwww」って感じのイメージだ。でもイメージなだけで具体的に話題になってるものを見たことないなぁ。

 

なるほど!女性の性欲は隠すべきものって感覚は分かる!だから堂々とエロでいられる男はズルイ的な。 これからはお互いに配慮して無難なポスターしか飾らない世の中になるのかなー。それとも無性が流行るとか!? みんなカービィとかどうぶつの森にしとけ、無難だし可愛いからw

 

ちんこ切り落とせ!! ってならんで、ちょっと隠れてよぉって話なら会話になるかもしれないのにね。おっぱい表に出すな→表に出てるおっぱいに欲情するな→ちんこ切り落とせ の連想ね

 

男児切っちゃえとか、引くわもう。でも女子エロ漫画で求められるのは結構押せ押せで性欲旺盛なイケメンじゃん? 女の矛盾が…我ながら怖い…w

 

でもそうすっと隠れるべきは、おっぱい・マ〇コなのか!? って話になっちゃうのかなぁ・・・難しいねぇ。あなたのためじゃない巨乳。広告は「あなたのための巨乳」になっちゃうからダメなのかなぁ。

女向けエロの内容の酷さなー。あっちの方が規制して欲しいわー。
自己決定権より選ばれる選民意識によってしまうというか。なんつーか、自己肯定力低いんだよなぁ。

 

自己肯定力…女性側の無意識下にも矛盾があるのかもな。性欲を抑圧されている→自分の欲望を実現してくれる私のことだけが大好き!という都合の良いキャラクターのエロ漫画(ただしこうしたフィクションの構造は男女共に同じ)。本当はもっと自分らしく生きたいのに、女性は一歩引くのが良しとされた時代の価値観も持ち合わせてるから不安なんだよね。嫌われても好きに生きられたら楽なんだけど、旧来の価値観が邪魔をする(´;ω;`)

 

 ここ3~40年くらいで経済は想像以上に悪化してきて、女性も老人も働かないと回らない世の中になってきた訳です。

でも社会の構造やら各々の価値観がまだまだ、追いついてこない。

ヒールやスカート、化粧やお茶くみとか、女性が社会に出るのが婚前だけだった頃の風習も未だ根強く残ってる。

レディースデイが生まれたり、お茶くみが当たり前だった頃の社会は今よりもっと『男性中心』だった訳で。結婚前の、お相手を探すための簡単なお仕事…って意識だった頃ならパステルカラーのスーツやお茶くみ、安い賃金にも文句を言う人は少なかったのでしょう。

ところが女性の社会進出が増えてきて、男性と同じように生涯働き続けるのが当たり前の時代になってもなかなか意識や待遇が改善されない。医大問題でも、女性は家庭に入ってしまうから…と言われていたけれど仕事/家庭で完全に役割を分業できていた時代はもう終わコンな訳で。

結局冒頭でelveさんが述べた通り、今は女性が男性と対等に生きていく社会、になるまでの試行錯誤期間という事なのでしょう。
と、綺麗にまとめて今日は終わり。
しかし宇崎ちゃんやらみかんポスターやら、ずいぶんオタクばかりが迫害される社会改善じゃねえか⁉

  

 

 

 

AIとBI

自分が住む町の、今後40年間の人口推計を教わった。

今は1万5千人ほどが暮らす町が20年後には1万人に、40年後には6000人程度に減少すると予測されているらしい。

40年後には85歳になる私、100まで生きる気満々なのでもしかしたら人口6000人の、更に少子高齢化も進むので半数以上が高齢者の町を体験できるのかも知れない。

 

さて、人口減少ガ―、少子高齢化ガーと将来を悲観するのは簡単ではあるが思考が停滞している。

多少の数値の変動こそあれ、人口減少・少子高齢化は日本のみならず、世界に待ち受ける確実な未来な訳である。

 

どうせならそんな未来でも期待したい、楽しみたい。

 

まずは人口減少について考えて行こう。

現在でも人手不足は問題だが、将来的には更なる不足が待ち受けているのではないかと思う。

特に外国人を安価で働かせる、技能実習的な制度は今後廃れていくと思う。

40年後には現在後進国と呼ばれる国々が日本のGDPに追いつく、追い越す可能性が高い。

自国より賃金の安い国に出稼ぎに来る物好きは滅多にいない。

オーストラリア?ワーキングホリデー?あーあーあー聞こえない!

人間がいないのなら機械をこき使えばいいじゃない。

  

明日、機械がヒトになる ルポ最新科学 (講談社現代新書)

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  • 作者:海猫沢 めろん
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/05/18
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そんな訳で時代はAI全盛期。

自動運転、更には人工知能の進化により洗濯や掃除、高齢者の介護ロボットの登場も数年後かも。

外食産業のオペレーション業務も機械化が進んでいますし、野村総合研究所いわく、今後の15年で既存の仕事の49%が不要になるらしいっす。

 

私が生きている間に電気羊な未来が訪れるかも知れないと思うと結構ワクワクです!
セルフレジとか、機械化の話が出ると必ず人の温かみとか人情論が出てくるんですけど、正直私はオムツを代えてもらうなら人間よりも機械が良い派です…

 仕事とはいえ、ボケた自分の話に延々付き合わせるとかシモの世話までしてもらうとか、申し訳ないにも程がある。 介護も外食産業も、労働に見合った賃金を支払えない業種はいずれ機械化してゆく、それによりサービスの質が落ちるのは仕方のない事だと思います。

 

介護業界なんかは特に、働く人の『善意』に依存しすぎだよね。

人口が減少して行くのだから、良き人ばかりが消耗してゆく『お気持ちサービス』もだんだん減らして行かないと。

今の私たちってちょっと『お客様』すぎる、受け身すぎるんじゃないでしょうか?

 

…話が脱線しました。

人口が減少してゆく、働き手が不足する。
そこを埋め合わせてくれるのがAI技術の進化である、という話でした。

 

しかし既存の仕事の49%が不要になってしまうと、今後は逆に働く場所が無くなる人も増えていくことでしょう。AI化はまずは単純作業、そして人と接する機会の少ない業種から進んで行っています。

今後の人類に求められるのはより高度で専門的な技術であったり、コミュニケーション能力が必須であったり、つまり機械には出来ないお仕事である、と思うのですが…ここで深刻なエラーが発生します。

では人と接するのが苦手だったり、特殊な技能のない人間はどうしたらよいのでしょう?

 

AI技術の進化と共に、取り沙汰されるようになった未来の働き方問題。

一部の職種から上手く鞍替え出来ない人間は、みんな失業するかも知れない。
ではどうするか?

そこでAIと共に、最近話題になっているBI(ベーシックインカム)の登場なのでは…と思うのです。

 

AI時代の新・ベーシックインカム論 (光文社新書)

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BIとは、政府がすべての国民に対して最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を定期的に支給するという政策のことです。

構想の出現は18世紀末だと言われていますが、それから定期的に、同じような構想が話題になります。

もちろんAIが語られるようになった最近も!

私自身、数年前にベーシックインカムに関する記事を書いています。
今読み返すとかなり雑だし粗もあるので貼るのは辞めておきます、うう…

しかしその時の私はBI導入反対派でした。

ベーシックインカム - Wikipedia

 

wikiでざっくりでも読んでもらえば分かると思うんですが、BIって『みんな一律のお金が貰える!新しい働き方が模索できる!』という良い一面だけじゃなくて、その他の社会保障制度が簡素化されるのではないか、というような不安も問題視されているんですね。

豊かな財源のある国なら従来通りの社会保障+BIが可能かも知れないけど、日本はそうじゃない。


けれども、BI導入により社会保障制度、公共事業を縮小することが出来れば、政府・行政の規模や介入を可能な限り縮小する「小さな政府化」は実現可能な訳で。

 

そこで冒頭の、人口推計の話に戻ります。

1万5千人が20年後には1万人に、40年後には6000人に…

小さな政府化、必須なんじゃね⁉

 

人口が減少していく時代、特に地方では公共サービスもインフラも規模を縮小せざるを得ません。
だったら思い切ってBIを導入(導入も、赤字財政の地方から先に進めていけば首都圏の人口緩和に繋がるのでは?)。

BIの導入によって時間に余裕のある人が増えるので縮小した公共サービスは全員が公務員のような気持ちで、自分たちで運営していけば何とかなるのでは…と思ったのですが…

『全員が公務員』のあたりでむかしむかしの社会の教科書が頭をよぎるっ!

これってなんてソビエト連邦?もしかしてストロングゼロは日本のウオッカ?

えっと明るく楽しい未来を想像するはずだったんですが…

まぁいっか、ボルシチ美味しいし(雑)!

それではまたっ。

 

成城石井 ボルシチ 200g

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 しかし無意識に成城石井のボルシチを選んでしまう程度の脆弱性で大丈夫だろうか…

人の世話ばかり焼く人生?

今朝、ほんっとーにイライラしまして。

今日は中学生の子どもの部活送迎があって、朝8時集合だから10分前には到着するように送り届けた方が良いな、多分道は凍結してるだろうからいつもより早めに出ないと、なんてきっちりプランニングしてたんですね。

もちろん集合時間も、前日夜に本人に確認済み。

 

そしたら7時半に学校から電話が来まして。

『集合30分早まったんですけど…本人には昨日の朝伝えましたが…』

 

もうもうもうホントにだからさぁ!?

しっかりしているように見せかけて実はボンヤリな息子、結構そういうトラブルあります。

 

スリップしない速度で車を飛ばし、待っていたみなさんに平謝りで送り届けて来たんですが。当の本人は悠々と『おはようございます』で…オマエは重役かーっ!

 

もうもうもう、なんで何も咎のない私の胃がキリキリしなくちゃいけないねん、と牛のように鳴きまくりました。

 

まぁ落ち着いて考えてみればあるあるやなーって話なんですが。

 

そもそもウチの息子はいつも落ち着いている所が長所なんですね。
滅多に怒らない、穏やかな性格だと先生からも言われました。

 

ただそれゆえにこういう時も焦らない。

落ち着き過ぎやねんオマエーー!

 

そしてそんな風に落ち着いているが故に、周りからはしっかり者だと思われており、先生も時間変更は前日の朝一回言っておけば大丈夫だと考えたらしいんですが…

 

すいません先生!
返事は良いし真面目に話を聞いているようにも見えますが朝のアイツは八割方寝ています!何一つ信用しないでください!

 

 

まぁ結局のところ言われた予定変更をきちんと記憶するのも、集合時間に合わせて準備するのも、将来のために本人がしっかりやらなくちゃいけない事で。
私がキリキリしなくちゃいけない問題じゃないんですが。

 

どうしても気を揉んじゃうんだよなぁ…

自分の子どもだから、というだけじゃなく、私自身の気質の問題なのかも知れません。

 

 

思えば一番最初に勤めた花屋でも、店長がお客様からの注文をちゃんとメモしたり注文票に記録しないまま忘れがちなのが許せなくてめちゃくちゃ管理してましたっけ…

 

店長の店なんだから損益を被るのも信用を失うのも本人の責任だし、雇われの私がキリキリする事じゃないんですけどね。

 

忘れられたお客様からのお怒りが届いたとき、クレーム対応するのがなぜか私の役割だったもんで…

今思い返してもツラタン!
人の失敗を謝り続ける人生!

 

一番しんどかったのが、息子が結婚して初めての母の日、お嫁さんが送ってくれたお花を届けるのを忘れた、って奴で…

 

届け先のお母さんが、ホントに切々と語ってくれまして。

お嫁さんは、遠い所に住んでいる私のために気持ちを込めて、私が好きなお花を選んで送ってくれたと。

しかもわざわざ1ヶ月前に予約をしたと。

お母さんだって、お花が届いたら直ぐにお礼の連絡をしたかったと。

それなのに、母の日から1週間も経って連絡が無いことに不安になったお嫁さんの『お花どうでしたか?』という電話で事態に気がつく羽目になるとはどういうことなのか?と。

 

お嫁さんが連絡をくれなかったらお互いに気持ちが行き違っていたかも知れない、オタクのお店は嫁姑問題を起こしたかったのか、と!

 

何もかも本当に申し訳なさすぎて…!
最悪の事態すぎて、謝るしかなくて…!

もちろんお花代は全額返金、相応の金券も準備しましたがお金の問題ではない、なぜこういう事が起きたのか、こうした事態を防止するためにはどうしたら良いのか考えろ、さもなくばお前の店は金輪際使わない、と言われまして…

 

 

注文頂いたFAXを綴る台帳も、電話をメモする記録簿も、それを日時に分けて分かりやすく記録しておく日報も、もちろんちゃんと存在するんです。

店長がFAXやメモを記入し忘れるのはいつもの事なので、ちゃんとチェックも入れてたんです。

 

でもまさか、店長が届いたFAXを何枚も、自分のデスクの引き出しに仕舞い込んでいただなんて思いもしなくて…流石に人の机の引き出しなんて開ける訳にもいかず…

 

すいません店長を信頼した私がバカでしたぁ!
対策としては店長をクビにするしかないんですが結果商売をたたむ羽目になりますぅ!

 

つかなんで私がこの正しすぎる説教を聞いてんの?
この話を聞いて心底反省して心を入れ替えなければいけないのは店長でしょうが!
私が改心してどうするよ!店やめんぞゴラァ!

 

…と思ったのですが店長は案外気の良い人だったので見捨てられず結局10年程勤めました。今思い返してもブラックだったと思います。私の胃、思ったより逞しい…

 

 

ホントに時折、人の世話を焼いてばかりの人生に疲れを感じたりもします。
次生まれ変わったら結婚なんてするもんか、とか。

もう誰の世話も焼くもんか、自分のためだけの人生を生きてやる!なんて。

 

でもでもでも。

そう思うのだけど。思いたいのだけれど。

 

多分私だけの人生が訪れたらきっと暇すぎて、結局あっちゃこっちゃ気を揉んで、余計なちょっかい出すんだろうなぁと…。

 

もうもうもうもう!と呻きながら、時折怒り狂いながら、それでも人の世話を焼くのが、その癖自分もたいした出来ちゃいないのが、煩わしい私の生き方なんでしょう。

 

私にとって人生は『一人で生きるにはヒマな時間』なのかも。
それでもその暇が早く訪れないかなぁ、引退したいと思う日も多々あるんですが。

 

疲れたり、やっぱりヒマだ!と張り切ったり。
そうやってアップダウンしていくのも私らしさなのかも知れません。

 

…って、40数年生きて今更ですが私のキャラ設定って色々面倒くさくてしんどい系じゃないですかー!?

次に生まれ変わるときはもっとキャラ変をだな…ぞ、造形もなんとか…ああっやっぱりもう面倒くさいからミカヅキモでいいやーーー!人類なんてやめてやるっ!

  

ミカヅキモ

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  • アーティスト:平野 宏太
  • 出版社/メーカー: 平野宏太
  • 発売日: 2017/06/21
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傑作中国SF『三体』感想・めっちゃワクワクする物語!

 今頃読み終えました、アジア圏初のヒューゴ賞受賞作品『三体』。

この作品、高評価レビューがめちゃくちゃ多く、三体以前・三体以後なんて言葉も見かけ、正直そんなか?そんなにか?『三体』はSF界の『銃・病原菌・鉄』なのか?と疑ってかかってたんですが…。

めーちゃーくーちゃーおもしろかったーーー!


読み終えた今、頭の中が『三体』で一杯です。

続き、続きを…私にお代わりを!早く!せっかく覚えた人名を忘れる前に!
既に完結済みの三部作を一部づつ出していくなんて、しかも次巻の発売日(今年中には出るらしいけど)はまだ未定とか、泣くわ!

 

三体

 

『三体』あらすじ

 

物語は文化革命の時代から始まる。
物理学教授である父を目の前で惨殺され、絶望する娘、葉 文潔(イエ・ウェンジェ)。天文物理学を専攻していた彼女は、その後軍の極秘施設・紅岸基地に所属することになる。

 

それから四十数年後。ナノテク素材の研究者、汪 淼(ワン・ミャオ)は謎の学術団体「科学フロンティア」への潜入捜査協力を依頼される。

2ヶ月足らずのうちに物理学者数名が立て続けに自殺。しかも彼らは皆、遺書に同じ理由を記していた。

曰く、『物理学は存在しない』。

彼らが関わっていたとされる「科学フロンティア」、そしてVRゲーム「三体」。
やがて汪の目前にも恐ろしいカウント・ダウンが姿を現す。
科学を超えた出来事に常軌を失いかける汪だったが…

冒頭で起こる文化革命の無慈悲さ、非論理性が恐ろしい。文潔の父は物理学者なのに相対性理論を教えていたという理由で石を投げられる。

紅衛兵たちは、革命のためにアインシュタインのような資産階級の理論は駆逐されなくてはいけないというのだ。

しかし文潔の父、葉 哲泰は怯まない。
真実は実験によって見出されるべきもので、思想によって導き出された実験結果は歪んでいるのだから、と。

ところが現代の中国でも、歪んでいたはずの文化革命の思想をなぞるような事件が起こり始め、科学者が次々と命を落としていく羽目に。

そしてまんまと『知識層にだけ効く毒』に取り込まれかけた汪。
しかし動物的な勘を持つ警察官、史 強(シー・チアン)に救われ、正体の見えない敵に戦いを挑んでいくことになる…

 

物語のあらすじはこんな感じ。

正直、初めはすこしとっつき難い物語です。

まず、人名が覚えられない!
そういう人のために別紙の登場人物表が付いているレベル!
そしてこの紙ホント必須!ちょこちょこ見返すから無くさないで!

そしてようやく人名が覚えられた頃に畳みかけてくる力学系理論!
正直さっぱり分からん!

でも初回はざっくり、話の筋だけ追っちゃえば多分OK。
理論が分からなくてもストーリーだけ追っていくうちに、夢中になれます、めっちゃワクワクします!

でも、拾いきれなかった細部はどうすれば?


そこも大丈夫です!
次巻が出る頃には絶対人名忘れてるから!


次巻を読む前にもう一度丁寧に読み返せば、ちゃんと理解できるはず。
正直一巻ラストまで読まないと、理解しがたいシーンも多いですし。

 

そんな訳で名前が覚えられない&理論が難しいと苦難が二つもある訳なんですが…

それをぶっ飛ばすくらい、 ストーリーが面白いんですよ!
もうめっちゃくちゃ、センス・オブ・ワンダー!
SFの楽しさってこれやねん!

絶望の中に生まれるキラキラの希望!
こんなの読まされたら、退屈してる暇ないってばよぅ!

 

台詞も良いんです。
いちいちカッコ良くて、メモりたくなる。

『彼ら庶民は、未知なるものに対抗するたくましい生命力を有している。その力は、知識ではけっして得られない。』

『女は流れる水のように、どんな障害にぶつかっても融通無碍にその上を乗り越え、まわりを迂回して流れていくべきなのに』

『空は無ではない、空は存在の一種だ。そなたは空をもって自らを満たす必要がある』

 

そして警察官、史強が教えるどうしようもないことへの立ち向かい方も良い。
『飲んで飲んで飲み倒して、寝る』w

 

…二日酔いはうんざりだけど、でもこういうしたたかさが人類の強みなのかも、と笑いました。

さてさて、ホントこの物語はどこに着地するのかな?
今一番続きが気になるシリーズです!

 

三体

三体

  • 作者:劉 慈欣
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2019/07/04
  • メディア: ハードカバー